エッジャ村 → グランエッジャ→グランエッジャ城艦国
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「バック・アロウ」の記事における「エッジャ村 → グランエッジャ→グランエッジャ城艦国」の解説
物語の始まりとなるイキ合愁国の辺境の高台にある小さな村、服装や文化は開拓時代のアメリカのイメージ。資源もなく食料に乏しいためどこからも見向きもされていなかったが、ラクホウ(アロウ)が落ちてきたことと村の下から城塞戦艦「グランエッジャ」が出現したためエッジャ村自体が消失してしまい、村人全員がグランエッジャに乗艦してアロウが目的にしている壁の外を目指すことになる。そのためグランエッジャの存在自体を危険視されたレッカとリュート双方から狙われることになるがレッカの世界統一宣言に対抗するためにリュート卿和国と同盟を締結。その後リュート軍と共にレッカとの戦争に参加し、その中でグランエッジャが発動した「グランアロー」によってレッカ軍を壊滅させリュートを勝利に導くが、ルドルフの策によってフィーネ共々リュートの反逆者にされてしまう。フィーネを処刑するために引き渡しを要求されるが、ソーラの命懸けの行動とピース達から根なし草で流浪の民と呼ばれたことから、アタリーが「グランエッジャ城艦国」を宣言し独立国家となる。正式名称は「グランエッジャ城塞戦艦国」。アタリーが女王となり、フィーネとプラークがグランエッジャ城塞戦艦国へ亡命し後に国交調印式にてプラーク機甲師団を迎え入れ、美少年牧場らの勢力の協力も得ることとなった。以降は実質アタリー国王を中心としてアロウ(大使)シュウ(軍師兼大使)エルシャ(村長兼グランエッジャ操縦士)ビット(軍師管理大元帥)フィーネ(国家顧問)プラーク(機甲師団長)を主軸としてグランエッジャ城塞戦艦国を支えていく事となった。 バック・アロウ バック・アロウを参照。 シュウ・ビ シュウ・ビを参照。 アタリー・アリエル (ATLEE ARIEL) 声 - 洲崎綾 エッジャ村保安官→グランエッジャ城塞戦艦国女王 本作のヒロインの一人。緑色の髪で小柄な体格。エッジャ村で亡き父の跡を継いだ保安官を務める女性。信念「とりあえずやり過ごす」を機装顕現させたブライハイト「リュージュ」を操る。 穏やかで心優しい性格の持ち主でアニー達のような親の居ない子供達の面倒をみており、全裸でやってきたアロウに対しても父親の形見であるパンツと服を渡している。 デバッガーが村を襲った際、村の保安官として危険であるにも関わらず最初にバインドワッパーを装着し「リュージュ」を機装顕現させている。 保身に走りがちなエッジャ村の面々と違い他者への思いやりが強く、ブライハイト戦で命を救われたことからアロウを恩人と慕うようになり、エッジャ村の住人がアロウをイキ合愁国に売り渡そうとした際にも唯一反対した。 しかしその優しさ故に自身の気持ちを押し殺してしまう傾向があり、アロウが単独行動を取った時もアロウを迎えに行こうとするも、エルシャから半ば依存される形で引き止められるも拒むことは出来なかった。 レッカとの戦争にグランエッジャの一員として参戦したものの、アロウやエルシャ達と違い戦闘で役に立てなかった事を気にかけていたが、エルシャからは他の誰よりも率先して動けると評価しており、戦争後フィーネの引き渡しをリュートから要求された際には、断固として拒否し「グランエッジャ城艦国」の建国を宣言し、国民の意見により国の女王となる。調印式にきた小国や自治領の領主からは「革命の乙女」と呼ばれている。 エッジャ村を出てから強大な敵と戦い乗り越えていったことで、自身の信念である「とりあえずやり過ごす」は「どんな困難も乗り越えることが出来る」という意味に変化しており、アタリー自身とリュージュも強くなっている。 グランレッカで神の世界へ行き、ガーディアンからの攻撃を受ける最中、単独でリュージュで出撃し何故神が自分たちを滅ぼすのかと問い、ガーディアンからシュウが知りたかった「神」の正体と世界の真実を知る。神の世界から帰還後は「神」を元の世界に返すためアロウ達と共にリンガリンドから宇宙へと旅立つ。 エルシャ・リーン (ELSHA LEAN) 声 - 小澤亜李 エッジャ村村長兼グランエッジャの操艦士 本作のヒロインの一人。エッジャ村の村長の孫で、エッジャ村の住人のことを第一に考えている。信念「絶対に生きのびる」を機装顕現させたブライハイト「シャドウ」を操る。 「壁の外から来た」と主張するアロウを最初は怪しんでいたが、何度も窮地を救ってくれたことと、自分達がアロウを売り渡してもなお仲間として見てくれたことから信頼するようになる。 基本的に活気で明るい性格だが、実際はエッジャ村の面々同様に後ろ向き且つ保身的な一面もあったが、アロウと和解して以降は以前よりも前向きな姿勢を持つようになった。しかし、旅の中でアロウを信用しない祖父とすれ違いを起こすようになり、祖父から投げやりに村長の座を譲られるが、新しい村長という責任からリュート卿和国からの勧誘に応じ、それに応じようとしないアロウと喧嘩別れをしてしまう。村長になって以降は村長としての責任と重圧から半ばアタリーの意思を無視する形で依存するようになる。アタリーと同じくアロウに好意を抱いてはいるものの、自身の性格と出会った頃のアロウへの態度から躊躇しているが、ビットの言葉で吹っ切れることになる。 リュート卿和国に招かれるや否や、レッカ凱帝国との戦争を目論むフィノワールの策によりプラークとの命を懸けた決闘を交えることになるが、新たなる決意により信念を強めアロウの協力も得て勝利。その後、フィーネ率いるリュート卿和国との同盟をエッジャ村長として締結し、レッカ凱帝国と対峙することになる。戦争終結後、独立国家となり調印式にきた小国や自治領の領主からは「疾風の女王」と呼ばれている。 アロウが入っていたラクホウの中にあったバインドワッパーを使用したことで城塞戦艦の操艦を担当することになり、城塞戦艦を「グランエッジャ」と名付ける。グランエッジャの性能をフルに発揮しなければならないことが多いためブライハイトでの戦闘少なく、リュートでのプラークとの決闘とレッカとの戦争時にギガンレップウによってグランエッジャと切り離された時のみである。エルシャ自身射撃が得意なため「シャドウ」単体での攻撃方法は射撃が中心になる。またグランエッジャへの操艦も上達しており、地上城塞戦艦にも関わらず短時間でリュートでのレッカとルドルフの戦闘に参加することが出来る程、速度が上昇している。 神の世界から帰還後は「神」を元の世界に返すためアロウ達と共にリンガリンドから宇宙へと旅立つ。 ビット・ナミタル (BIT NAMITAL) 声 - 小野賢章 エッジャ村一番のお調子者→軍師管理大元帥 信念「とことんまでに人頼み」を機装顕現させたブライハイト「カイテン」と「ブライハイト・グランエッジャ」と「ブライハイト・グランレッカ」を操る 調子に乗りやすいがビビり癖がある為、エルシャからは度々呆れられている。機装顕現する際にはかっこよく見せる為に変身ポーズを取る。貧乏性でもあり旧エッジャ村の日常品の残骸やアロウが乗ってきたラクホウまでをも内緒でグランエッジャの城内の倉庫に思い出の品として保管している。裁縫が得意であり、アロウの服を仕立てた。 村を襲ってきたタイロンを一度は捕らえるものの、タイロンの口車に乗ってしまいエッジャ村の住人を巻き込んでアロウをイキ合愁国に売り渡そうとした。しかし、タイロン達に裏切られ逆にエッジャ村の住人を危険に晒してしまい、奪われたバインドワッパーを取り返してアロウに助けを求めた。 基本的にお調子者且つ小心者で、当初はアロウやシュウといった警戒していた相手にも上手く言い包められて良いように使われることもあり、シュウには「大元帥殿」と呼ばれている。表向きはグランエッジャ軍師のシュウの上司に当る軍師管理大元帥だがシュウの言うままにシュウに指示を出す名目だけのアロウの提案によってシュウが適当に作った役職である。 エッジゃ村にいた頃は銃の扱いが苦手であったが、グランエッジャに乗艦してからは陰で訓練したことで銃の腕前は上達しており、銃もグランエッジャに配備されていた銃を使用している。戦場においてはシュウと共にグランエッジャの操縦及び砲手を務めており、操縦面では慣れていない面が多く度々シュウに呆れられているが、マエストローグを攻撃した時には主砲を全弾命中させている。 お調子者であるところは変わらないが精神的に大きく成長しており、レッカとの戦闘で無口になっているシュウの心境を察したり、素手で向かってくるレッカの兵をシュウが銃撃しようとした際には、自分がシュウの上官だからと言ってシュウに変わって銃撃を試みていた。またアタリーだけでなくエルシャもアロウに好意を持っていることに気付いており、躊躇するエルシャに対して背中を押している。 殲滅者として覚醒したアロウの力により消滅したシュウからは「君が最後の切り札だ!」と言われ密かにシュウ自らが改良したリュート産改造ワッパーを託された後リンガリンドの運命が掛かったルドルフとの戦いの最中にシュウの意思を受け継ぐ形で軍事管理大元帥のプライドを掛け、ルドルフの力に恐れながらもブライハイト、「カイテン」への機装顕現を果たし更にはグランエッジャを人型ブライハイト「ブライハイト・グランエッジャ」に変形させてみせ、そしてルドルフとの戦いで窮地に追い込まれる中、ダイレッカと合体してブライハイト「グランレッカ」を完成させる。神の世界でのガーディアンとの戦いでは、神の生み出したものさえも自分の力として取り込み、その力でムガソードもグランレッカの大きさに変えてガーディアンのブライハイトを破壊した。 神の世界から帰還後は「神」を元の世界に返すためアロウ達と共にリンガリンドから宇宙へと旅立つ。 バーク・リーン (BURK LEAN) 声 - 河本邦弘 エッジャ村の村長でエルシャの祖父。当初より未来に希望を持たずエッジャ村の現状を維持することを第一としていた為、外部の者であるアロウやシュウを嫌っており、エルシャ達が二人と和解して尚、二人を警戒している。 グランエッジャで旅を続ける中でエッジャ村にいた時よりも安定した生活を送れるようになるがエルシャとすれ違いを起こすようになり、自分の意見は誰も聞かないという理由から投げやり気味にエルシャに村長の座を譲る。リュート卿和国に辿り着いた時はリュート側からグランエッジャに変わる新しい土地を与えられると聞き喜んでいたが、リュートとレッカの対立や貴族絡みの問題に巻き込まれたことで嫌気がさし、これまで助けてくれたソーラがリュートの貴族であると判明すると皮肉や嫌味を垂れ流しながら距離を置くようになる。しかし、ソーラが命掛けで自身や村人達を救い、命を落とした姿を見たことで考えを改め、グランエッジャ城塞国を自分達の居場所と決め誰かに頼るのではなく最後まで自分達の力で生き抜く覚悟を持つようになり、多忙なアタリーやエルシャに変わって国民をまとめる役割を果たしており、アタリー達の行動を全面的に容認する。 ソーラ・アシン (SOLA ATHIN) / ヴェルナー・コンラート 声 - 関智一 エッジャ村の医者。信念「運命から逃げ続ける」を機装顕現させたブライハイト「パラノアッシュ」を操る。 元は村の外の人間だが、物語が始まる1年前にエッジャ村に来ており医学知識の無いエッジャ村の人間達から歓迎されている。 基本的に冷静且つ慎重な性格。医学知識の他にも他国の知識や情勢にも精通し、それらでシュウのサポートを行うこともある。 元はリュート卿和国の貴族「機甲卿」。本名は「ヴェルナー・コンラート」で、リュート卿和国六大卿・プラークの兄で当時はリュート最強のブライハイト使いとまで言われていた。幼い頃はプラークやフィーネと仲睦まじい関係だったが、ハングライダーで飛行していたプラークとフィーネを鳥と見間違えて撃ち落としてしまった事件をきっかけにプラークとの仲が険悪となり、二重人格となってしまったフィーネを治療するために国を離れる。その先でエッジャ村に辿り着き、そこで突如現れたブライハイト対決で勝利しても相手の命を奪わないアロウの特殊な力やグランエッジャを研究しシュウの知識を活かして応用することでフィーネを救えるのではないかと考える。 リュート卿和国に戻ってきた際にはプラークから冷たい態度を取られており、レッカ凱帝国との戦争が勃発する直前には「せめて姫のために戦って死ね」と浴びせられている。しかし、上述の事件は全てルドルフが仕組んだことであり、その事実を明かされフィーネを貶めたことによるルドルフへの怒りから機装顕現を行うもルドルフに圧倒されその場から辛くも逃れるが、最期はエッジャ村の面々を守る為に暴徒からの盾になり、フィーネと再会した後に全ての原因はルドルフが起こした事だと伝えて消滅した。 信念子となってその存在が消えゆく中、アロウらが神の世界で信念子が不足し苦戦していることを、同じく信念子となったゼツとフィノワールに助言することで、アロウ達に逆転の道を辿らせた。 アニー (ANNIE)、ジム (JIM)、トム (TOM)、サム (SAM) 声 - 上田麗奈(アニー)、松本沙羅(ジム)、永瀬アンナ(トム)、長縄まりあ(サム) エッジャ村の子供たち。ジム、トム、サムが男の子で、アニーが女の子。遊んでくれるアロウやアタリーに懐いている。
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