エッジライト方式
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/02 09:49 UTC 版)
小型液晶において主流であるエッジライト方式の創始者は、1985年創業の滋賀県の明拓システム、発明者は村瀬新三である。 液晶バックライトは液晶産業の裏で液晶を支える縁の下の力持ち的存在で、巨大企業が取り組む日本発祥の液晶技術と並び、日本の中小企業の手によって発明されて成長したもう一つのオリジナル技術である。当初この面光源技術は看板用として開発されたが、松下電器が当時初めて登場したノート型ワープロに採用して普及した。のちに東芝がDynaBookに採用して、エッジライト方式が液晶バックライトの主流として認知されるきっかけになった。当時の液晶バックライトはエレクトロルミネッセンスが使われて照度が低く寿命が短かったが、冷陰極管を採用することで長寿命化し、冷陰極管と導光板を組み合わせて輝度を向上した。導光板の発明に伴い導光板に不可欠な冷陰極管の産業も喚起した。従来、日本の製造会社は世界の冷陰極管市場を制していたが、近年は台湾・韓国・中国が台頭している。薄型ディスプレイの光源としては携帯型電子機器を中心として徐々にLEDの比率が増えつつある。
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