直下型方式
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/02 09:49 UTC 版)
直下型方式はその名の通り液晶パネルの直下に光源を均等に配置し、その発光を拡散板を介してパネル上に拡散して直接画面を照射する方式であり、主に液晶テレビの中・高級機で比較的大画面のものに用いられる方式である。エッジライト方式に比べて均一性の高い安定した照射が可能であり、照度むらや色むらが発生しにくく発色や階調表現に優れるという利点を持ち、大画面向きである。バックライトの部分制御により、シャドー部では照度を部分的に抑えたりなどで黒の表現性を高める技術(バックライトエリア制御、ローカルディマーイング)のキメ細かな制御が容易であることから、液晶テレビの中・高級機では広く用いられている。しかし、構造上薄型化が難しく、LEDを用いる場合多くの発光素子が必要なためエッジライト方式に比べて電力効率でやや劣る、放熱対策がやや難しいなどの欠点もあるため、一般的なモニターや携帯機器などではあまり用いられておらず、薄型化を要求される機種では液晶テレビにてかなりの大画面・上級機であってもエッジライト方式のLEDが用いられるケースもある。比較的大画面である普及型の液晶テレビにも直下型方式を採用するメーカーもあるが、高級機に比べて発光素子をコストの関係で少なくしている場合が多く、画面の四隅の角が陰って暗くなりやすいケラレ現象が出やすいものもある。 2021年現在では、数千 - 1万個を超えるミニLEDをバックライトに用い、1000ニトを超える輝度を実現する液晶ディスプレイが登場している。
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