ダイナブック【Dynabook】
ダイナブック構想
別名:ダイナブック
【英】Dynabook concept, Dynabook
ダイナブック構想とは、米国のコンピュータ科学者であるアラン・ケイ(Alan Kay)が提唱した理想のコンピュータ像である。
理想のコンピュータとは、「対話型インターフェース(GUI)を搭載し、子供でも扱え、片手でも持ち運びが可能であり、低価格なパーソナルコンピュータ」と想定され、ダイナミック(dynamic)なパーソナルメディアであり、本のようなものであるということから、ダイナブック(Dynabook)と名付けられたとされる。
ダイナブックはあくまで構想であったが、XEROXのパロアルト研究所(PARC)において具現化する試みがなされ、GUIベースのOSを搭載したコンピュータ環境「Alto」が生み出された。Altoはその当時で可能な技術を用いて構築されたものであり、理想とは言えなかったために「暫定ダイナブック」(Interim Dynabook)と呼ばれた。暫定ダイナブックにおけるソフトウェア環境はSmalltalkで構築されている。
なお、暫定ダイナブックは製品化に至らなかったが、スティーブ・ジョブズが影響を受け、その後、アップルコンピュータのMacintoshの誕生のきっかけとなったという逸話が知られている。
ちなみに、東芝のノートパソコンであるダイナブック(dynabook)は、アラン・ケイのダイナブックを意識したとされているが、直接関係はない。また、ダイナブック構想で想定されたパーソナルコンピュータという言葉は、現代のパーソナルコンピュータを指しているわけではない。
参照リンク
Tracing the Dynabook - (英文)
Dynabook (企業)
(DynaBook から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/15 14:52 UTC 版)
Dynabook株式会社(ダイナブック、英: Dynabook Inc.)は、東京都江東区豊洲に本社を置く、パソコン及びシステムソリューション商品の開発、製造、販売を主な事業とする電機メーカーである。シャープの機能子会社(シャープを介したフォックスコンの孫会社)。
- ^ 新生「東芝クライアントソリューション」が事業開始 - 東芝クライアントソリューション 2018年10月1日
- ^ 新社名に関するお知らせ〜コンピューティングとサービスを通じて世界を変える〜 - 東芝クライアントソリューション 2018年12月3日(2018年12月3日閲覧)
- ^ “東芝、ダイナブック株式をシャープに完全売却”. 日経新聞. 2020年8月4日閲覧。
- ^ 旧・東芝クライアントソリューション(略称は「TCS」)。2016年3月31日までは東芝の社内カンパニーであるパーソナル&クライアントソリューション社(2014年3月31日まではデジタルプロダクツ&サービス社)、2016年4月1日に東芝のパソコン事業等をグループ会社の東芝情報機器へ移管し、東芝情報機器から商号変更。
- ^ 東芝、テレビ・PC・家電の販売会社とサービス会社を統合 - ITmedia 2014年5月23日
- ^ “親会社が変わっても“もの作り”は変わらない――東芝ライフスタイルが新体制を説明”. ITメディア. 2020年10月27日閲覧。
- ^ DynaBook名前の由来
- ^ DynaBook J-3100 SS001 --- 常に持ち運べるパソコンの第一号機、日経クロステック(xTECH)、2006年6月21日。
- ^ “DynaBook J-3100SS-コンピュータ博物館”. 情報処理学会. 2019年2月15日閲覧。
- ^ THE COMPUTER編集部(編)、1991、『パソコンヒット商品物語』、ソフトバンク ISBN 4-89052-194-1 pp. pp.68-74
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- ^ TrendForce Reports Notebook Shipments Totaled 164.4 Million Units in 2015 with Apple Gaining Greater Market Share Annually TrendForce
- ^ Apple Surpassed ASUS, Recording 9.6% Market Share in 2017 Global Notebook Market, Says TrendForce TrendForce
- ^ 「BCN AWARD 2007」受賞メーカー・PC関連及びデジタル家電商品93部門の国内ナンバーワン・ベンダーを決定BCNニュースリリース
- ^ 2016年国内パソコン出荷概要 « ニュースリリース | 株式会社MM総研
- ^ 東芝、シャープにPC事業売却 子会社株式80%を約40億円で - ITmedia 2018年6月5日
- ^ 東芝 パソコン事業をシャープに売却へ かつてシェア世界トップ - NHK NEWS WEB 2018年6月5日
- ^ 報道
- ^ 東芝クライアントソリューションが「Dynabook株式会社」に社名変更 - PC Watch 2018年12月3日
- ^ 8K編集できるdynabook。外付けGPUと4KノートPCで40万円台後半 - AV Watch 2020年8月19日(2021年4月30日閲覧)
- ^ 『dynabookに求められるもの』をカタチにした30周年記念モデル - PC Watch 2019年1月17日(2019年3月11日閲覧)
- ^ インテル® Iris® Xe グラフィックス検証サポートプログラム - インテル(2020年12月22日閲覧)
- ^ 大河原克行の「パソコン業界、東奔西走」シャープ、事実上10年ぶりのパソコン事業再参入。GIGAスクール向けChromebookを発売 - PC Watch 2020年12月11日(2021年4月27日閲覧)
- ^ dynabook X83、着脱式バッテリでダウンタイム最小化を図ったモバイルノート - PC Watch 2023年7月19日(2023年7月19日閲覧)
- ^ dynabook SS RXシリーズ
- ^ dynabook SS RX2シリーズ
- ^ RX2/T9Lでバッテリパック32A装着時で858 g
- ^ ジャックはステレオ出力
- ^ “広島県・市発注のPC談合、総額は65億円 公正取引委員会が11社処分”. 中国新聞デジタル (2023年10月6日). 2023年7月30日閲覧。
- ^ “株式会社大塚商会外9社(令和4年10月21日公表:指名停止)(学校用コンピュータ機器の入札等における独占禁止法違反に係る指名停止措置について)”. 広島市 (2022年10月21日). 2023年7月30日閲覧。
- 1 Dynabook (企業)とは
- 2 Dynabook (企業)の概要
- 3 沿革
- 4 脚注
ダイナブック
(DynaBook から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/03 18:25 UTC 版)
ダイナブック(Dynabook)とは、アラン・ケイが提唱した理想のパーソナルコンピュータ(パソコン)である。
- ^ Inc, mediagene (2010年2月26日). “パソコンの父によるとiPadは世界を制することになるらしい(動画)”. www.gizmodo.jp. 2021年4月11日閲覧。
- ^ “「アラン・ケイの言語」を拒否したAppleに非難の声”. WIRED.jp. 2021年4月11日閲覧。
- ^ “アラン・ケイのiPadファーストインプレッション”. Togetter. 2021年4月11日閲覧。
- ^ “ScratchJr” (英語). App Store. 2021年4月11日閲覧。
- 1 ダイナブックとは
- 2 ダイナブックの概要
- 3 iPad
- 4 外部リンク
dynabook (ダイナブック)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/01 10:16 UTC 版)
「dynabook (ブランド)」の記事における「dynabook (ダイナブック)」の解説
A4ノートおよびB4ノートのミドル~エントリークラスのノートPC。一般的なA4ノートおよびB4ノート。「Qosmio」及び「dynabook Qosmio」が設定されていた時は主に普及帯のPCで使われていた。
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