ロボホン
ロボホン
ロボホンとは、シャープが開発したロボット型の電話、あるいは、通話機能を搭載したロボットの名称である。
ロボホンは胴体に四肢と頭部を備えるという典型的なロボットの造形をした、全高20センチ弱の製品である。本体に通話機能をはじめメールやカメラ等の機能を備え、呼びかけに反応して身振り手振りを交えつつ応答する、あるいは歩いたり踊ったりする機能も搭載している。
ロボホンにはGPS機能も搭載されており、出先に連れていき現在地をロボホン経由で確認することもできる。
ロボホンは2016年5月に販売が開始された。本体がいくぶん高額で、月額利用料が別途かかるということもあり万人向けの商品とは言いにくい側面もあるが、販売開始から2年ほど経過した2018年時点でも根強い人気があると各所で報じられている。実際に新たな取り組みやサービスの開始などがなお盛んに続いている。2018年4月には法人向けのレンタルサービスも開始された。
参照リンク
ロボホン
RoBoHoN
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/08/13 16:55 UTC 版)
RoBoHoN(ロボホン)は、シャープと高橋智隆によって開発されたモバイル型ロボット[1][2][3]。電話や電子メールのほか多くの機能を備えたモバイル型ロボットであり[1]、第4世代移動通信システム対応のロボット電話である[2]。Androidを採用しているが、Google Playは非対応で、一般のスマートフォン用のアプリケーションは使えないが、ロボホン専用アプリケーションが使える[4]。
本項目では2016年5月に発表された第一世代、および2019年2月に発表された第二世代について解説する。
沿革
- 2016年5月26日 - 第1世代発売[5]
- 2019年2月27日 - 第2世代発売[6]
- 2024年2月29日 - 第1世代の保守サポート期間が終了。ただし、第1世代もソフトウェアアップデートは継続する。[7]
第1世代
製造 | シャープ |
---|---|
発売日 | 2016年5月26日 |
概要 | |
OS | Android 5.0 |
CPU | Qualcomm Snapdragon 400 MSM8926 1.2GHz 4コア |
音声通信方式 | 3G/LTE |
データ通信方式 | UMTS:800(6)/800(19)/2100(1)MHz LTE:800(19)/1800(3)/2100(1)MHz |
形状 | 人型ロボット |
サイズ | 195 × 105 × 58 mm |
質量 | 390 g |
連続通話時間 | 約400分 (VoLTE) |
連続待受時間 | 210時間 (LTE) |
充電時間 | 約155分 |
バッテリー | 1700mAh |
内部メモリ | RAM:2GB ROM:16GB |
外部メモリ | 不明 |
赤外線通信機能 | なし |
テザリング | なし |
Bluetooth | 4.0 |
放送受信機能 | なし |
外部接続 | 不明 |
備考 | SIMフリー |
メインディスプレイ | |
方式 | 不明 |
解像度 | QVGA (320×240ドット) |
サイズ | 2.0インチ |
表示色数 | 不明 |
サブディスプレイ | |
方式 | レーザープロジェクター |
解像度 | 1280×720(相当) |
サイズ | 可変 |
表示色数 | |
メインカメラ | |
画素数・方式 | 800万画素CMOS |
サブカメラ | |
なし | |
カラーバリエーション | |
ベージュ | |
グレー(SR-X002) | |
■テンプレート / ■ノート ■ウィキプロジェクト |
LTE・3Gモデルと、のちに追加でWi-Fi専用モデルと開発専用モデルが用意された。IEEE 802.11nにおいては2.4GHz帯のみ対応。
機種名 | 発売日 | 通信方式 | CPU | 自由度 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
ロボホン (3G/LTE) SR-01M-W |
2016年5月26日 | W-CDMA LTE |
Qualcomm Snapdragon 400 1.2GHz (クアッドコア) |
13 | 当初登場したモデル。SIMフリー端末。 耳と足はベージュ。 |
ロボホン (Wi-Fi) SR-02M-W |
2017年10月6日 | IEEE 802.11b/g/n | Wi-Fi専用モデル。 | ||
ロボホン (開発専用) SR-X002 |
2018年3月2日 | IEEE 802.11b/g/n | Wi-Fi専用モデルがベースのモーション等の開発専用モデル。 耳はグレーの専用色。 開発ツールが付属するがココロプランなどは使用できない。 |
第2世代
製造 | シャープ |
---|---|
発売日 | 2019年2月27日 |
概要 | |
OS | Android 8.1 |
CPU | Qualcomm Snapdragon 430 1.4GHz×4+1.1GHz×4 8コア |
音声通信方式 | 3G/LTE |
データ通信方式 | UMTS:800(6)/800(19) /900(8)/2000(1)MHz LTE:800(19)/800(26)/900(8) /1700(3)/2000(1)/2500(41)MHz |
形状 | 人型ロボット |
サイズ | 198 × 105 × 58 mm |
質量 | 395 g |
連続通話時間 | 約400分 (VoLTE) |
連続待受時間 | 220時間 (LTE) |
充電時間 | 約130分 |
バッテリー | 1700mAh |
内部メモリ | RAM:2GB ROM:16GB |
外部メモリ | なし |
赤外線通信機能 | なし |
テザリング | なし(SR-S02BJ/SR-S03BJ/SR-S04BJのみあり) |
Bluetooth | 4.2 |
放送受信機能 | なし |
外部接続 | 不明 |
備考 | SIMフリー |
メインディスプレイ | |
方式 | 不明 |
解像度 | QVGA (320×240ドット) |
サイズ | 2.6インチ |
表示色数 | 不明 |
サブディスプレイ | |
なし | |
メインカメラ | |
画素数・方式 | 800万画素CMOS |
サブカメラ | |
なし | |
カラーバリエーション | |
イエロー | |
ショコラ(SR-S02BJ) | |
ブルー(SR-S04BJ) | |
■テンプレート / ■ノート ■ウィキプロジェクト |
2019年2月発表。LTE・3Gモデル、Wi-Fi専用モデルおよび、歩行機能を除き自由度を13→7とすることで廉価とした着座専用モデル、「RoBoHoN lite」を用意した。
またベネフィットジャパン専売モデルが用意され、これらのモデルではテザリングが可能になるなどといった機能追加のほか、通常別売となる、卓上ホルダーが付属する。
第一世代とは外観は大きく変わらないものの、プロジェクタとイヤホンジャックが省略され、ディスプレイが約2.0型から2.6型に大型化された。また、基本性能を向上し、CPUをクアッドコアからオクタコアに変更、Wi-FiはIEEE 802.11nにおいて2.4GHz帯に加えて5GHz帯にも対応するようになった。
機種名 | 発売日 | 通信方式 | CPU | 自由度 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
RoBoHoN (3G/LTE) SR-03M-Y |
2019年2月27日 | W-CDMA LTE IEEE 802.11a/b/g/n/ac |
Qualcomm Snapdragon 430 1.4GHz×4+1.1GHz×4 (オクタコア) |
13 | SIMフリー端末。耳と足はイエロー。 |
RoBoHoN (3G/LTE) SR-S02BJ |
2019年3月2日 | ベネフィットジャパン専売モデル(本体としてはSR-03M)。 耳と足がショコラの専用色。 SIMフリー端末でテザリングが使用可能。 ベネフィットジャパンが用意したタブレットとセット販売 |
|||
RoBoHoN (3G/LTE) SR-S03BJ |
ベネフィットジャパン専売モデル(本体としてはSR-03M)。 耳と足が通常と同じカラーで本体のみで販売されるモデル。 SIMフリー端末でテザリングが使用可能。 |
||||
ロボホン弟モデル SR-S04BJ |
2021年7月2日 | ベネフィットジャパン専売モデル(本体としてはSR-03M)。 耳と足がブルーの専用色。双子の弟と設定され、他モデルとは性格や声などが変更されている。 SIMフリー端末でテザリングが使用可能。 |
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SR-S05BJ | ベネフィットジャパン専売モデル | ||||
SR-S06BJ | ベネフィットジャパン専売モデル | ||||
ロボホン弟モデル SR-S07BJ |
ベネフィットジャパン専売モデル | ||||
SR-06M-Y | 2024年3月1日 | ディスプレイサイズが2.4インチに変更。 | |||
RoBoHoN (Wi-Fi) SR-04M-Y |
2019年2月27日 | IEEE 802.11a/b/g/n/ac | Wi-Fi専用モデル。 | ||
RoBoHoN lite SR-05M-Y |
7 | 着座専用モデル。 | |||
RoBoHoN lite HEMS SR-05ME-Y |
2019年2月18日 | 着座専用モデルにHEMS機能を追加したもの。 |
広告
2016年11月より、シャープのTVCMの最後に「Be,Original.」のキャッチコピーとともに登場している。
脚注
- ^ a b 神林良輔「小型ロボット「ロボホン」で安全運転支援。実証実験がスタート。」Yahoo! ニュース(2021年8月23日)。2022年1月30日閲覧。
- ^ a b シャープのロボット電話『RoBoHoN』、19万8000円で 5月26日に発売決定
- ^ 世界初の人型ロボットスマホ『ロボホン』は次世代の情報端末となるのか? 開発者の高橋智隆さんに聞いてみた
- ^ “専用アプリケーション|ロボホン”. robohon.com. 5 March 2024閲覧。
- ^ CORPORATION, SHARP (14 April 2016). “モバイル型ロボット電話『RoBoHoN(ロボホン)』の販売を開始”. シャープ株式会社. 5 March 2024閲覧。
- ^ CORPORATION, SHARP (18 February 2019). “モバイル型ロボット『RoBoHoN(ロボホン)』の新製品3機種を発売”. シャープ株式会社. 5 March 2024閲覧。
- ^ “ロボホン第一世代機(SR-01M-W/SR-02M-W/SR-X002)の保守サポート期間に関して - ロボホン”. robohon.com. 5 March 2024閲覧。
関連項目
外部リンク
- RoBoHoN(ロボホン)
- Robot Planet - ベネフィットジャパン
- RoBoHoNのページへのリンク