だい だいとは? わかりやすく解説

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読み方:だいだい

橙とは

橙(だいだい)とは、インド・ヒマラヤ地方原産ミカン科ミカン属果物である。ビターオレンジサワーオレンジとも呼ばれる。橙は、香り高いが酸味苦味が非常に強くそのまま食すのには適さない。そのため、ポン酢マーマレード加工されたり、お正月に飾る鏡餅しめ縄中央の飾りとして利用されたりする。英語ではorange表現する

橙とオレンジの違い

橙と同じ柑橘類一つ「オレンジ」挙げられるオレンジバレンシアオレンジネーブルオレンジなど複数種類分けられるが、いずれも酸味甘味バランスがとれており生食されることも多い点が橙と異なる。

橙の種類

橙の種類は、大きく分けて回青橙かいせいとう)」と「かぶす」の2種類がある。回青橙は「座代々(ざだいだい)」とも呼ばれサイズはやや小ぶり150g前後、かぶすは200g前後のものが多い。

橙の名前の由来

橙の名前の由来は、「代々」にある。通常果実完熟すると木から落ちるが、橙の場合完熟したあとも数年は木の上に残る。こうして何代もの果実同時に木になることから「代々」と呼ばれるようになり、「先祖代々栄える」とかけ縁起良い果物だと考えられるようになった

橙色

赤と黄色中間色である橙色は、橙の果皮の色から転じたとされる橙の花言葉は「相思相愛」。ちなみに橙色がかった赤を橙赤という。橙赤は、「とうせき」と読む。

だい‐だい【代代】

読み方:だいだい

何代も続いていること。よよ。また、歴代副詞的に用いる。「—酒屋を営む」


だい‐だい【大内】

読み方:だいだい

古くは「たいだい」とも》「大内裏(だいだいり)」の略。おおうち

「—の旧跡神祇官の前なる木に」〈太平記・九〉


だい‐だい【大大】

読み方:だいだい

[副]

大き感じ与えるさま。太っているさま。

低くても—として豊満に見えるけれども」〈谷崎細雪

広く所をとっているさま。

両脚無遠慮に伸ばし、—と寝そべりだした」〈長与竹沢先生と云ふ人


だい‐だい【太】

読み方:だいだい

太太神楽(だいだいかぐら)」の略。


だい‐だい【×橙/臭橙/回橙】

読み方:だいだい

ミカン科常緑小高木。楕円形で先がとがり、葉柄(ようへい)に翼がある。初夏香りのある白い花を開く。実は丸く、冬に熟して黄色になるが、木からは落ちない翌年の夏に再び青くなる。実が木についたまま年を越すころから代々」として縁起祝い正月飾り用いる。果汁料理に、果皮漢方橙皮(とうひ)といい健胃薬用いる。《 花=夏 実=冬》「—は実を垂れ時計カチカチと/草田男

橙色」の略。


みかん(だいだい)

は実が育っても木から落ちないことから、代々家が没落せずに栄えるようにとの願い込められているようです

だいだい (橙)

Citrus aurantium

Citrus aurantium

Citrus aurantium

Citrus aurantium

Citrus aurantium cv. Shimadaidai

Citrus aurantium cv. Shimadaidai

インドからヒマラヤ原産です。わが国へは、中国経て奈良時代渡来しました。和名は、越年しても前年果実落ちず新旧代々果実同時になることによります。このことから子孫繁栄通じるとされ、お正月飾りなどに使われます。果実12月になると鮮やかな橙色となりますが、春にはふたたび緑色帯びて目立たなくなります果実酸味苦味強くマーマレードなど加工されたり、漢方薬として利用されます。写真中4・下は、園芸品種の「しまだいだい(cv. Shimadaidai)」。
ミカン科ミカン属常緑小高木で、学名Citrus aurantium。英名は Bitter orange
ミカンのほかの用語一覧
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大代

読み方
大代だいだい

ダイダイ

(だい だい から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/08/14 05:32 UTC 版)

ダイダイ
分類APG IV
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 Angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 core eudicots
階級なし : 真正双子葉類 eudicots
階級なし : バラ上群 superrosids
階級なし : バラ類 rosids
階級なし : 真正バラ類II Malvidae
: ムクロジ目 Sapindales
: ミカン科 Rutaceae
: ミカン属 Citrus
: ダイダイ C. aurantium
学名
Citrus aurantium L. (1753)[1][2]
和名
ダイダイ(橙)
英名
Bitter orange

ダイダイ(橙[3]、臭橙[4]、回青橙[4]学名: Citrus aurantium)は、ミカン科ミカン属常緑樹、およびその果実柑橘類に属する。名前が「代々」に通じることから縁起の良い果物とされ、正月注連飾り鏡餅に乗せるのでよく知られる。酸味のある未熟果の果汁はポン酢などの調味料に、熟した果皮は漢方薬にも使われる。

名称

和名ダイダイは、一つの株に数年代の果実がついていて見られる特徴から、「代々栄える」の意味で「ダイダイ」と呼ばれるようになったとされる[5][6]。また、「回青橙」とも呼ばれる[7]

特徴

インドヒマラヤが原産[5]日本へは中国から渡来した[8][6]。また、ヨーロッパへも伝わり、「ビターオレンジ」あるいは「サワーオレンジ」として栽培されている。

日本では静岡県伊豆半島和歌山県田辺市が主産地。その多くは正月飾り用であったが、近年は消費が落ち込んでいるため、ポン酢などに加工されるようにもなった。

高さ4 - 5メートル (m) になる常緑小高木[5]にはがある。花期は初夏(5 - 6月)[5]。枝の先に1輪から数輪の5弁ある白い花が咲き[5]に果実が黄熟する。果実の色は橙色と呼ばれる。葉柄は翼状になっており、葉身との境にくびれがある[6]。果実は直径7 - 8センチメートル (cm) になり、冬を過ぎても木から落ちず、そのまま木に置くと2 - 3年は枝についている[6]。冬期は橙黄色となるが、収穫せずに残しておくと翌年の夏にはまた緑色に色づき、再び冬が来るとその実は橙黄色になる[5][6]

利用

鏡餅に飾られたダイダイ

12月ころに熟した果実を採集し、鏡餅注連飾りなど正月飾りに使用する[5]。また、果汁として料理に利用したり、薬用にもする[5]

果実には、リモネンを主成分とする精油糖分クエン酸リンゴ酸ヘスペリジンナリンギンなどのフラボノン、ビタミンAB群・Cなどを含んでいる[5]。果皮には、リモネン、シトラルなどを成分とする精油や、配糖体カロチンキサントフィルペクチン脂肪油フラボノイド、ビタミンA・B群・Cなどを含んでいる[5]。ダイダイの精油には、ヒトの胃液の分泌を高める健胃作用があり、皮膚につけば血行促進作用がある[5]。精油以外の成分は滋養保健効果があるといわれている[5]

食用

酸味苦味が強いため、直接食するのには適さない。マーマレードおよび調味料として利用される。緑色の未熟果の果汁は酸味が強く風味がいいことから、ポン酢の材料としても好まれる[9][3]

飲料

北欧では、クリスマスのときに飲む グロッグ(グレッグ)デンマーク語版ノルウェー語版グリューワイン)にダイダイを用いる。スウェーデンのレシピの特徴は使うスパイスの種類にあり、起源は風味の落ちたワインを調味するためである[10]。またあらかじめ干しぶどうを湯で戻し、アーモンドとともに小さなグラスに入れて準備しておいて、供する時にそこにホットワインを注ぐ点はスウェーデンならではという。グラスがとても小さい背景に家々を回ってふるまってもらう、この国の伝統的なグロッグ・パーティーの習わしがある[10]

薬用

漢方では、熟した橙色の果実を縦に4つ切りして、果実の皮を採集して乾燥させたものを橙皮(とうひ)といい、日本薬局方にも収載され、去痰薬・健胃薬として用いられたり、橙皮チンキ、橙皮シロップ、苦味チンキなどの製薬原料にされている[5]。また、未熟果実を乾燥させたものを枳実(きじつ)といい、芳香性苦味健胃、去痰、排膿、緩下薬として用いられる。

民間療法で、食欲不振、消化不良、胃もたれに、橙皮を細かく刻んですり潰し、粉末状にしたものを1回量1 - 2グラムとして毎食後に服用する[5]ひびあかぎれなどには、生の果汁を塗るとよく、あらかじめ肌にすり込んでおけば予防に役立つと言われている[5]

ダイダイの皮と果実はシネフリンという化合物を含む[8]。これは生薬麻黄エフェドラ)に含まれる成分(エフェドリン)と類似の構造をもつ。交感神経副交感神経混合型興奮作用を有していることから、この成分を加工したものが「シトラス」という名称でアメリカでダイエット用の健康食品として使用されているが、エフェドラと同様の作用を示すことから、副作用報告も出ている[11][出典無効]。なお、「体脂肪を燃焼する」、「運動機能を向上させる」などの、ヒトでの有効性については、信頼できるデータが十分ではない[8]

精油

精油を採取した部分で呼び名が異なる。これらは香料として香水化粧品、食品等に使用される。アロマテラピーにも用いられる。

  • 果皮から圧搾法また水蒸気蒸留法で採取された精油はオレンジ油ビターオレンジ油橙油 と呼ばれる。
  • 枝葉を水蒸気蒸留して採取された精油は プチグレイン英語版 と呼ばれる。
  • 花を水蒸気蒸留して得た精油はネロリネロリ油橙花油。水蒸気蒸留の副産物としてオレンジ花水が得られる。温浸法(アンフルラージュ)または溶媒抽出して得た精油はネロリアブソリュート(ネロリAbsとも書く)、オレンジ花アブソリュート[12]と呼ばれる。花から採取する精油は高価である。

台木

ダイダイは耐寒性が強く、普通に植えた場合は枯れてしまう種類の柑橘類を接ぎ木で育てる時に根側をこれにすることで、寒い地域でも他の柑橘類を育てられるようになる[13]

しかし、カンキツトリステザウイルスに感染しやすいことが問題となっている。

文化

大坂冬の陣博労淵の戦いで、砦の指揮官の薄田兼相は遊女屋に行っている夜に徳川勢に突入され、砦を制圧されてしまった。そのため「橙武者」とあだ名がつけられた。理由は「だいだいは、なり大きく、かう類(柑類)の内色能きものにて候へども、正月のかざりより外、何の用にも立ち申さず候。さて此の如く名付け申し(だいだいは大きくて色はいいが、正月の飾りにするよりなんの役にもたたない。だからそう名がついた)」(『大坂陣山口休庵咄』)という[14]

脚注

  1. ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Citrus aurantium L. ダイダイ(標準)”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2023年1月22日閲覧。
  2. ^ U.S. National Germplasm Resources System (英語版) に記載。 GRIN: “Citrus × aurantium L.”. アメリカ合衆国農務省 (2011年8月19日). 2017年10月2日閲覧。
  3. ^ a b 猪股慶子監修 成美堂出版編集部編『かしこく選ぶ・おいしく食べる 野菜まるごと事典』成美堂出版、2012年7月10日、192頁。ISBN 978-4-415-30997-2 
  4. ^ a b 「橙」の解説”. デジタル大辞泉コトバンク). 2021年9月16日閲覧。
  5. ^ a b c d e f g h i j k l m n o 田中孝治 1995, p. 149.
  6. ^ a b c d e 岡山理科大学総合情報学部生物地球システム学科 植物生態研究室のホームページ 植物雑学事典 ダイダイ
  7. ^ 松村明 編「だいだい」『大辞林 4.0三省堂、2019年。 
  8. ^ a b c ダイダイ - 素材情報データベース<有効性情報>(国立健康・栄養研究所
  9. ^ 全国地方野菜・地方果実図鑑
  10. ^ a b Duxbury, John. “[http://www.swedishfood.com/swedish-drink-recipes/178-glogg Mulled wine Glögg]” [スパイス入りホットワイン グロッグ] (英語). SwedishFood.com. 2017年10月8日閲覧。
  11. ^ シネフリンについて」国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所 「健康食品」の安全性・有効性情報
  12. ^ クリシー・ワイルドウッド 著 『アロマテラピーの精油でつくる自然香水』 高山林太郎 訳、フレグランスジャーナル社、1996年
  13. ^ ヘレナ・アトレー『柑橘類と文明 マフィアを産んだシチリアレモンから、ノーベル賞を取った壊血病薬まで』三木直子 訳、築地書館株式会社、2015年、(ISBN 978-4-8067-1493-4)、45・59P。
  14. ^ 二木謙一 『大坂の陣―証言・史上最大の攻防戦―』中央公論社、1983年 p102

参考文献

  • 田中孝治『効きめと使い方がひと目でわかる 薬草健康法』講談社〈ベストライフ〉、1995年2月15日、149頁。 ISBN 4-06-195372-9 

関連項目

外部リンク


だいだい

出典:『Wiktionary』 (2021/08/12 23:44 UTC 版)

名詞

だいだい, ,

  1. ミカン科常緑樹オレンジ変種一つ。(花:夏の季語, 実:冬の季語)
  2. いろ一つ橙色

翻訳

植物

関連語

同音異義語

だいだい


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