第3パーティ
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真帝国軍内の戦争犯罪や汚職を捜査する部隊「皇帝の剣」のエージェント、ミハエル・ベルグフント。彼の今回の任務は、一貴族の私兵でありながら事実上の近衛軍として独立権力を持つ「銀十字軍」の内偵である。だがミハエルは、ヤシマを望む大陸東海岸の前線基地で、銀十字軍の指揮官ヴィルヘルム・グーデリアンから衝撃的な情報を知らされる。ミハエルの直接の上司であり、真帝国軍参謀総長を兼ねる軍務枢機卿マクシミリアンが皇帝グスタフ・ヨーゼフ2世への反逆を企てているというのだ。もう一人の重鎮、聖務枢機卿アルフレッドも行方不明という中、ヴィルヘルムから皇帝への直訴を託されたミハエルだったが、直後に銀十字軍基地はマクシミリアン自ら率いる兵士と機械天使に急襲され、ヴィルヘルムら銀十字軍将兵は全滅。マクシミリアンの強引なやり方に異を唱えたミハエルも追われる身となってしまう。 真帝国軍の激動は、帝都グラスヘイムから遠く離れた辺境にある、かつての反真帝国の騎士ルパ・メルフィンダのもとにも及んでいた。戦傷で引退し、娘のシルダに剣を教えながら静かに暮していたルパであったが、ある日真帝国軍の襲撃を受けてしまう。懸命に介抱するシルダにルパは、シルダが実の娘でなく、「神の光」と呼ばれる施設から救い出した子であったことを告げ、息絶えた。任地から脱出するも飛空艇を撃墜され不時着した満身創痍のミハエルが、ルパの屋敷を訪れたのはそれから2日後だった。 その頃、真帝国の積層都市の一つ・マリアで真帝国軍に追われていたオラクルの少女・アプフェルは、突如聞こえてきたシャードの声に導かれマリアを脱出する。振り返った彼女が見たものは、降り注ぐ炎によって塩の柱と化し崩れ去るマリアと、そこから巨大なクリスタルを運び出す真帝国軍の姿だった。 真帝国軍に養父を奪われた女騎士と、信じていた真帝国軍に裏切られたエリートの出会い。そしてマリアの消滅。それは、ミッドガルド大陸全体を襲う災厄の前兆であった。
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シルダ・メルフィンダ (大竹みゆ) キャラクタークラス第1話 : ファイター (Lv.4) / キャルバリー (Lv.12) / サムライ (Lv.1) 第2話 : ファイター (Lv.10) / サムライ (Lv.1) / キャルバリー (Lv.12) / バトルマスター (Lv.4) シャードの加護 :《トール》《タケミカヅチ》《フォルセティ》 過去のPC登場作:なし 真帝国領内、グロスヴァンド山脈山麓の人里離れた森の外れでひっそりと営まれているレアミュー牧場で育ったひとり娘。父ひとり子ひとりの二人家族で育ったため、父譲りの男勝りの性格(一人称は「オレ」)。父であるルパから騎乗と剣術、そして騎士道を教わっており、それに誇りを持っている。シェルリィからは「ルパ殿を彷彿とさせる凛々しい姿」と評された。 実はシルダは「神の子」として、「神の光」と呼ばれる施設で育てられていた特別な存在だったのだが、反真帝国派ゲリラであったルパが施設を破壊した際、まだ幼かった彼女を見つけ養女とした(シルダ自身はその事実は覚えていない)。マクシミリアンの意を受けた真帝国兵たちがシルダをさらいにメルフィンダ邸に襲撃をかけた際、ルパは自分の命を盾に真帝国兵たちを撃退。いまわの際に出生の秘密を彼女に語った。その後、自らを生み出した「神の光」計画の謎を解くため他のPCと行動をともにすることになる。 長く辺境で暮らしていたため、真帝国やミッドガルド大陸の一般常識について全くの無知であり、真帝国に対する愛着は皆無である。むしろ真帝国を父の仇として憎悪しており、愛国心の強い真帝国士官であるミハエルとはしばしば意見は衝突する。しかし、芯のところでは認め合ってはいる。 「神の光」計画が、無数の真帝国臣民を生贄としてシルダを真帝国の新たな皇帝に覚醒させ、大ラグナロクから人々を守る救世主とするものであることを知ったシルダは、世界救済の大義の元に無辜の人々を犠牲にする「天使派」の手段に激怒してこれを拒否。天使ウリエルを打ち倒すことで「神の光」計画を食い止める。だが同時に自分の選択に責任を取ることを強く感じ、ミッドガルドを救うために大陸の住人たちをまとめあげることを決意。宗教、民族、国家の垣根を越えて大ラグナロクを乗り越える連合軍「ミッドガルド軍」を結成するべく大陸中を奔走。指揮系統が事実上瓦解した各地の真帝国軍の部隊や、混乱に乗じて戦争を起こそうとする反真帝国勢力たちを命がけで糾合した。大ラグナロク終結のために必要な「デウス・エクス・マキナのイデア」を受け入れる器となることもすでに決意しており、奇しくも「世界をまとめあげる神の子」の道を自ら歩みつつある。 最終話「創世! 真ラグナロク!!」ではNPCとして登場。イデアノーツと合流し、大ラグナロクの最後の舞台であるミッドガルドで天使軍団との決戦に挑んだ。 アプフェル (井上純弌) キャラクタークラス第1話 : ホワイトメイジ (Lv.7) / オラクル (Lv.10) 第2話 : ホワイトメイジ (Lv.7) / オラクル (Lv.20) シャードの加護 :《イドゥン》《フレイ》《フレイ》 過去のPC登場作:なし 生命の神イドゥンに仕えるオラクル(巫女)。一族全体がオラクルであった隠れ里の出身だが、オラクルを政敵と見なして徹底的に弾圧する真帝国軍に故郷ごと滅ぼされてしまい、現在はミッドガルドを放浪している。 積層都市マリアでオラクル狩りに出動した真帝国兵に追われていたが、そのさなかに自身のシャードから「マリアから逃げよ」の声を聞き、マリア市民に襲いかかる死の苦しみの幻視・幻聴に押し潰されそうになりながら脱出。そして彼女が安全圏に逃れると同時にマリアは天から降り注ぐ炎の雨に焼かれ塩の柱と化した。この惨劇に立ち会ったことをきっかけに、「神の光」計画の謎に立ち向かうこととなる。 全てのオラクルはシャードから「真帝国の文明の基礎を築いているカバラは危険なものである」という啓示を受けており、アプフェルもそれゆえにオラクルを「虚言にて民衆を惑わす魔女」とみなす真帝国から逃げつづけてきた。だが、ガブリエルの力によって飛ばされたウータンキドゥルにて、バーバリアンたちが信奉する「大聖樹」の「真帝国を滅ぼせ」との神託に、ロロが受けたそれとは異なる微妙な違和感を覚え、各勢力の説得行の過程で突如現われたアルフレッドから「大聖樹」の正体とオラクルの神託の真実を知らされ、一時は絶望の淵に落ち込んでしまう。しかしシルダたちの激励を受けて立ち直り、改めて「大聖樹」を説得。バーバリアンたちを「対真帝国」から「対奈落」へ振り向けることに成功する。銀嶺渓谷での戦いの後はシルダやミハエルたちと別れ、ミッドガルド大陸諸国諸種族のイデアを集めるべく旅出った。 悲惨な境遇にも関わらず非常に前向きで明るい性格をしている。キャラクターイメージはイモトアヤコ。プレイヤーの井上は「天使がくれた世界滅亡」のセッションではアプフェルのキャラクターロールに苦心し、小太刀からは「やはり井上さんに萌えキャラは無理であったか」と言われてしまった。その結果、GMの緑谷の提案で「『シャードがアプフェルの口を借りて語る』形で素の井上さんが喋ればいい」という演出が採用されている。しかし「魔女は望んだ未来消失」のセッションでは「真面目にヒロインの座を狙う」と宣言して自らこの手法を封印。菊池からは「ここから挽回するのは無理」と言われていたが、「大聖樹」の真実を知ってからは、自らの存在意義への葛藤と超克というロールプレイを通して、「神話を超える」という『アルシャードff』のテーマをその身で体言し、その意味を読者たるゲームユーザーたちに伝える重要な役割を見事に果たすこととなる。 ミハエル・ベルグフント (小太刀右京) キャラクタークラス第1話 : スカウト (Lv.12) / エレメンタラー (Lv.1) / ゾルダート (Lv.4) 第2話 : スカウト (Lv.12) / エレメンタラー (Lv.8) / ゾルダート (Lv.6) / ストライダー (Lv.1) シャードの加護 :《ヘイムダル》《ニョルド》《トール》 過去のPC登場作:「砂漠の異教神」「虹の彼方から」 真帝国軍内部の戦争犯罪や汚職を捜査する内務省の監察部隊「皇帝の剣」の監察官。「皇帝の剣」を直轄する軍務枢機卿マクシミリアンから、銀十字軍と司令官ヴィルヘルムの内偵を命じられ、ヤシマに近い大陸東方の銀十字軍前線基地で潜入捜査を行っていたが、そのヴィルヘルムからマクシミリアンの陰謀を知らされ、皇帝への直訴と、陰謀の証拠物件というデータチップを託される。直後、基地はマクシミリアン自ら率いる部隊に襲撃され、彼の強引なやり方に異を唱えたミハエルもまた叛徒として追われる身となり、深手を追いながらも大陸を横断してある牧場に到達。そこで出会ったシルダやハンスから真帝国軍の異常な行動を聞かされ、マクシミリアンの真意を探るべく、シルダと共に帝都グラスヘイムへ向い、そこでアプフェルを連れたグラーフと出会う。 シルダとは出会ったばかりの頃は対立が多かったが、互いのことを知るうちに、互いに惹かれあうようになる。「神の光」計画に対しては、「皇帝の剣」が奉ずる「帝国の正義」とは国体ではなく臣民のためにあるべきとして、臣民を犠牲にしようとするマクシミリアンと決別。「皇帝の剣」のトップであるマクシミリアンを「皇帝の剣」の名の下に断罪した。続くウリエルとの戦いにも勝利したが、メタトロンの出現で銀嶺渓谷に飛ばされ、そこでアンジェラ率いる白竜部隊の窮地に遭遇。援軍を集めるべくヴァナヘイム社や西方方面軍の説得に奔走する中でハンティの信を得、かつての上司であるとともに戦友の仇として追っていたヴィスワヴァとの和解も果たした。 以前のPC出演作でも語られたように、「生命の泉修道会」という特殊な孤児院の出身で、それゆえか家族や仲間というものに強い憧憬がある。茉莉に対しての感情はその憧憬の最も強く形になったもの、と本人は語っている。一方、シルダに対してはより恋情に近い思いを抱いているようだ。 グナーデを討ち取った後、ミッドガルド軍を率いて奈落を討伐し、ミッドガルド大陸を守る決意を示したシルダの意を汲み、イデアノーツへの伝令となるべく「虚無の翼」号に乗り込む。その際、シルダから愛馬エルのストラップをプレゼントされている。長い冒険の果てにイデアノーツに合流し、最終話「創世! 真ラグナロク!!」では最終パーティーのPCとなった。 なお、「魔女は望んだ未来消失」にて、「生命の泉修道会」が、かつてミハエルが所属していた実験歩兵部隊「輝く炎」の兵士養成機関であるばかりでなく、シルダが育った「神の光」と同じく、次代の皇帝候補となりうる特殊な人材を育成する施設でもあった事実が判明している。つまりミハエルにも真帝国皇帝になるにふさわしい特殊な能力が埋め込まれている可能性もあるが、本人は皇帝の座などには興味はなく、真帝国の再編を支える力になりたいと語っている。また、クライマックスフェイズのラストで、精霊化が進み爪の色素が失われたことが明かされている(PCたちは当のミハエル以外は知らない)。 グラーフ・シュペー (菊池たけし) キャラクタークラス第1話 : ブラックマジシャン (Lv.10) / ヴァグランツ (Lv.2) / エージェント (Lv.5) 第2話 : ブラックマジシャン (Lv.12) / ヴァグランツ (Lv.2) / エージェント (Lv.6) / ウォーロック (Lv.7) シャードの加護 :《オーディン》《ブラギ》《ニョルド》 過去のPC登場作:「悠久の地平」「時計仕掛けの破壊神」 『アルシャード』ルール第一版時代の「悠久の地平」に初登場して以来、多くのルール第一版・『ff』リプレイにPC・NPCとして登場し、一貫して反真帝国を掲げてきた空賊。リプレイだけでなく公式シナリオにも登場し、各種ルールブック・サプリメントでもワールド解説のページで世界の著名人の一人として紹介されるほどにはミッドガルドで広く名が知られている。田中天からは「リプレイPCの中では、グラーフ以上に世間に名前が売れてる者はいない」と言われている。 「時計仕掛けの破壊神」のNPC・ナインを追う最中、ジャンガリアン・キッドからの緊急通信を受けて、ノルンの泉に向かう途中ビフロストの橋を破壊された茉莉一行を救助。同乗していた勇者たちと共に立ち塞がるマケドニアン・デーモンロードらを退け、茉莉一行をノルンの泉に送り届けた。その後、突如自身の飛空艇「虚無の翼」号に出現したアルフレッドから、大ラグナロクの開始によって機械神の天使が不穏な動きをするであろう事を知らされ、グラスヘイムに潜伏するヒルダに一通の指令書を届けるよう依頼される。直後、「虚無の翼」号は奈落の襲撃を受け、グラーフは自らが乗る機関車と客車を切り離し、機関車はマリア近郊に不時着。そこで出会ったアプフェルからマリア消滅の一部始終を聞かされ、自分たちを救助したティファナとメイの勧めで、アプフェルを連れてグラスヘイムに向う。 グラズヘイムに設置された「メギドの火」にて、シルダたちとともにマクシミリアンとウリエルを倒した後、メタトロンの攻撃から逃げるため、ガブリエルの作り出した空間ゲートを通ってパーティーが別々の場所へ脱出。グラーフがたどりついた先はザウルスの国であるアムング地下帝国であった。そこで、女帝アイジャルクに見初められ、介抱を受ける。トカゲの女王に好かれても迷惑とグラーフは嫌がっていたようだが、アイジャルクを傷つけないようには紳士として振舞っていた。 ”青の”シェルリィ (”あおの”-、田中天) キャラクタークラス第2話 : アルフ (Lv.10) /オーヴァーランダー (Lv.10) / ハイアルフ (Lv.6) / OVL:ミッドガルド (Lv.1) シャードの加護 :《フレイ》《フレイ》《フレイ》 過去のPC登場作:なし(公式NPC) ルール第一版基本ルールブック以来の公式NPCで、第1パーティー編ではNPCとして頻出しているが、「魔女が望んだ未来消失」ではゲストPCとしてゲスト参加している。 対奈落騎士団「エクスカリバー」を率いる13人の導師の一人。ブルースフィアにおいては「高坂青子」と名乗り、ミッドガルドとブルースフィアを頻繁に往復するティファナに代わって、エクスカリバーのブルースフィアにおける下部組織「フォーチュンサービス」を率いることもある。 リーフワールド諸世界に侵攻する軍勢「韋駄天」と、突如起動したビフロストの橋に対処すべく行動していたが、アキレスとの戦いで瀕死の重傷を負い、グローリアスに後を託す。その後は一旦ブルースフィアに戻っていたが、ニーズヘグの襲来とアマルテイアの起動によってユグドラシル宇宙全体がより重大な危機を迎えた事実を茉莉たちに告げるため、自身の持つ時空転移レリクスを恵のシャードとリンクさせてグレートブケパロスに現われた。その際、アインヘリアルとなった茉莉に「(「シャードに選ばれる」とは、そしてアインヘリアルとは)生きておるだけで世界と相対せねばならぬ」と覚悟を求めている。 その後はユグドラシル宇宙全てのクエスターに奈落を倒すよう訴えるべく諸世界を回り、アビスマルトリニティ討伐後は、茉莉とグローリアスを載せたアークの出発を見送った。そしてミッドガルド帰還後、グラーフの「虚無の翼」号の信号を検知し搭乗(ここからPC化)。そこでかつて自らエクスカリバーに誘ったルパ・メルフィンダの養女・シルダと出会い、彼女のパーティに合流。同乗していたミハエルから銀嶺渓谷の危機を知らされ、ミッドガルド防衛の戦いに加わる。 「天使派」の黒幕の一人であるグナーデとは積年の「不倶戴天の敵」の関係にあり、「魔女が望んだ未来消失」クライマックスシーンとなる銀嶺渓谷上空の「虚無の翼」号甲板の戦いの序盤ではグナーデと激しい睨み合いを演じた。 奈落から逃げ続けるウートガルドで眠るアルフの同胞に対しては冷ややかな目で見ており、同胞を守る道よりミッドガルドで奈落と戦う道を選んだことに対するアプフェルの疑問には「己の子のために命を懸けぬ親がおるか?」と断言している。アルフの運命についても「次の時代へ至ることも出来ぬであろう種族」と諦念を持っているが、自ら立ち上げたエクスカリバーに対する思いは深く、「魔女がくれた未来消失」のエンディングフェイズで右手の甲に着けていたレセプター【エピタフ】をエクスカリバーのイデアとしてミハエルに託す。これは最終話「創世! 真ラグナロク!!」で茉莉に引き継がれた。最終話ではシェルリィもNPCとして登場し、最終パーティーを後方支援した。 「魔女が望んだ未来消失」でPCとして参加した時の総合レベルは27だが、これは他のPCとゲームバランスを合わせるための措置であり、NPCとしてのシェルリィは本来はもっと高レベルであることが示唆されている。この点についてはグラーフのプレイヤーである菊池が突っ込んでいたが、逆にGMの緑谷から「菊池さんもそういうのお好きじゃないですか。今回のシェルリィは27レベルで参加する運命にあるのです」と突っ込み返されている。
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