レリクス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/31 04:02 UTC 版)
ジャンル | アクションアドベンチャーゲーム |
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対応機種 | PC-9801 PC-8801 X1 FM7 MZ-2500 MSX MSX2 X68000 Windows 98 - XP [Win] Nintendo Switch |
開発元 | ボーステック |
発売元 | ボーステック ソニー(MSX2版) |
人数 | 1人 |
メディア | [PC-98] 5インチ2HD FD [PC-88] 5インチ2D FD [FM7] 3.5インチ2D FD [MZ-25] 3.5インチ2DD FD [MSX] ROM and テープ [MSX2] ROM [X68000] 5インチ2HD FD [Win] CD-ROM |
発売日 | [PC-98] 1986年2月 [MSX] 1986年4月(ROM版は1987年) [PC-88] 1986年5月 [X1] 1986年6月 [FM-7・MZ-2500] 1986年7月 [MSX2] 1986年11月 [X68] 1987年9月 [Win] 2003年3月27日 |
対象年齢 | IARC:12+ ESRB:T(13歳以上) PEGI:12 |
その他 | FC版は『レリクス 暗黒要塞』、Windows版はRELICS ANTHOLOGY |
『レリクス』(RELICS)は1986年にボーステックが発売したPC用アクションアドベンチャーゲームである。
概要
精神だけの主人公が、様々な肉体に乗り移りながら、遺跡レリクスを探検するアクションアドベンチャー。
マニュアルには操作方法しか書かれておらず、ゲームの目的も明かされていない、別の肉体へ乗り移る、セーブ機能が無い、真のエンディングを見て初めてストーリーが判明するなど、それまでにない斬新な内容で話題になった。オープニングと真のエンディング以外には音楽もなく、H・R・ギーガーを想起させるグラフィックなどから、一種独特の世界観を醸し出している。
システム
2D視点の横スクロール・縦画面切り替え型のライフポイント制謎解きアクション。
ゲームスタート時、主人公は記憶と肉体を失った精神だけの存在であるが、そのため、他の生物の肉体へ乗り移ることができるという斬新なシステムである。具体的には、他の生物を殺すと、その生物の肉体へ乗り移れる場合は自動で乗り移る。乗り移れない場合は何も起きない。
主人公の基本能力は、使用中の肉体の能力に左右される。ただし数値を用いた能力表示は一切なく、画面左下に表示される脳または心臓と思しきグラフィックで、残り体力を推し量れるのみである。また銃を持った肉体の場合、銃には弾数が設定されており(残弾数の表示はない)、弾切れになると戦闘能力を完全に失う。
主人公の行動によって分岐するマルチ・エンディング方式である。 分岐の条件となる内部パラメータは一説に攻撃性・知性・行動力・好奇心・正義感・残虐度の5つとされ、それに従い4種類の性格に分けている[1]とされているが、いつパラメータが変化したのかも気付かないため、手探りの部分が大きい。
真のエンディング以外は、ヴィジュアルシーンは無く一文のみで伝えられる。
キャラクター
PCの処理速度・メインメモリ容量が低かった当時において、大きなキャラクターを表示する事は困難だった。ヘビゲームに見られる表示方法や、大きな固定絵を描いてから(アニメの口パクの様に)部分的に動かす方法など制作者の工夫に依存しており、一般的にキャラクターの大きさとゲーム性はトレードオフの関係にあった。
そこで本作ではキャラクター絵を上腕・下肢等のパーツに分け、パーツごとに傾けた絵を用意し、動きに合う傾きの絵を合成表示していた。当時としては画期的で、この手法はナムコの源平討魔伝のBIGモードでも採用された。これによって巨大なキャラクターを滑らかに動かす事ができたが、キャラクターの動作・登場にあわせてグラフィックデータを読み込む必要があり、ロード時間に悩まされるユーザーもいた[2]。
移植
数多くのPCに移植されたゲームソフトの一つであり、新型 PC が発表されると本作が移植されるという現象が見られた。開発者によると、根幹部分は当時としてはゲームに使われることは珍しいC言語を使ってプログラミングされたが、処理速度に難が見られた部分は個別にアセンブラで書き直されたという。
シリーズの位置では、メインタイトルは「レリクス1オリジナル版」、サブタイトルは「暗黒星雲」と呼ばれる。
各機種で異なった独特な色のドット絵と、外注のクリスタルキング作曲のオープニング「Woman」とエンディング「Smile Again」の2曲(サードアルバム『Moon』に所収)が特徴。
- PC-98版 - 原色ドット絵、FM音、高解像度漢字表記、1986年オリジナル機種。
- PC-88版 - 原色ドット絵、FM音、漢字表記、1986年移植。
- FM-77版 - 原色ドット絵、FM音、漢字表記、1986年移植。
- X1版 - 原色ドット絵、PSG3音、漢字表記、1986年移植。
- MZ-2500版 - 原色ドット絵、FM音、漢字表記、1986年移植。
- MSX版 - スプライトキャラ、PSG3音、この機種のみ英語。テープ版で発売された後、ROMカートリッジ版が発売された。この際ボーステックにてテープ版を購入済みのユーザーに対し有償による交換対応が実施され、MSX版(2,500円)とMSX2版(3,500円)から希望のバージョンを選択しROM版へ交換することができた。テープ版ベースのため、プログラムを12回に分けてロードすることから、ゲーム展開が遅い[3]。グラフィックは、画面解像度や色数の制限により、オリジナルPC-98版よりも画質が劣る[3]。
- MSX2版 - アナログ色ドット絵、PSG3音、この機種のみオープニング無し。発売元はソニー。
- X68000版 - 原色ドット絵、FM8音、高解像度漢字表記、この機種のみグラフィックは描き下ろしで無く全てPC-98流用。
- ファミコン版 - スプライトキャラ、この機種のみゲームシステムと曲が異なる。1987年。
この他、MSXテープ版をベースにしたPC-6001版、PC-8001版の開発が当時の雑誌媒体でアナウンスされていたが[3]、実際の発売は確認されていない。
派生作品
1987年にボーステックから『レリクス 暗黒要塞』がファミリーコンピュータ ディスクシステムに提供された。オリジナルのRELICSの移植作であるものの、根幹ストーリー以外のゲーム内容はオリジナルと乖離している。
1999年にゲームシステムを刷新し、物語要素を重視したWindows専用リメイク版『RELICS -The recur of "ORIGIN"』、2001年に正式な続編の2作目『RELICS -The 2nd BIRTH-』が発売された。Xbox でオリジナルのRELICSをフルポリゴン・3D化(デザイナーはオリジナルと同じ瀧本和是氏[4])した3作目「レリクス」の開発も進められていたが、プレイ動画を織り交ぜた宣伝デモの公開のみで開発中止となった。なお、新解釈の最初のナンバリング2作はクォーターヴュー型アクションロールプレイングゲーム であり、すべてのキャラの呼称が明らかにされている。
また、2005年に日本ファルコムを開発元としてクォーターヴュー型アクションロールプレイングゲーム『RINNE』(輪廻)がソフトバンクBBから発売された。商品タイトルにトレードマークのRELICSが無いものの、これは本作の事実上のシリーズ続編(4作目)である[5]。
ただし、上記の各作品については、オリジナルの「レリクス」のエンディング(これも続編の存在が示唆されているが)とは世界観は繋がっていず、HELLなどの一部の用語が引き継がれているのみである。
復刻版
『RELICS -The recur of "ORIGIN"』の発売から間もない2000年頃、同作の公式サイトにおいてPC-9801版の無料配布が行われていた。
その後2001年にボーステックがサービス開始したプロジェクトEGGにおいて、PC-8801版エミュレーター版が無償公開された。この時期、『テックウィン』などパソコン誌の付録CDにも、PC-9801版エミュレーター版が収録されている。
2003年にエレクトロニック・アーツから、Windows用の復刻版、RELICS ANTHOLOGYが数量限定生産で発売された。内容は「レリクス1オリジナル版」を網羅したもので、X68000版を除く全PCの機種別6作とコンシューマー『暗黒要塞』の計7作のゲームをそれぞれプロジェクトEGGエミュレーターの形で動作させるもの。PDFフルカラーマニュアル2種付き。特典として、謎であったPC版の最短解答になる完全プレイ動画14分1種がCD-ROMに組み込まれた。メニューランチャーはXPまでの対応だが、単独のソフトは各エミュレーターの動作環境に準じる。
2013年にはプロジェクトEGG11周年記念キャンペーンでRELICS ANTHOLOGY Liteが通販特典ディスクとしてAC-MAILで商品を購入した人に先着で配布された。LiteとなっているがRELICS ANTHOLOGYには収録されなかったX68000版を含む全機種別8作が収録された。またゲーム以外にも『RELICS -The recur of "ORIGIN"』のオープニング、『RELICS -The 2nd BIRTH-』の未公開オープニング、発売中止となった『RELICS for XBOX』のサンプルムービーが収録され、PDFフルカラーマニュアル3種、ペーパークラフトのデータ、瀧本和是氏による新作描きおろしイラストが多数収録された。RELICS ANTHOLOGYに収録された完全プレイ動画は収録されていない。
2023年9月28日、『EGGコンソール レリクス PC-8801』としてNintendo Switch対応ダウンロード版がリリースされた[6][7][8]。
関連商品
ゲームの発売を記念して、Tシャツ等オリジナルグッズが販売された。 また、当時数多く行われていたゲームブック化の対象となり、出版された。
- 関島りょう子『レリクス 闇からの侵略者』勁文社〈アドベンチャーヒーローブックスNo.15〉、1987年5月。ISBN 978-4766905496。
脚注
- ^ 「ポプコム」、小学館、1986年6月号、26頁。
- ^ “レリクス 暗黒要塞(FCDISK)”. 面白ゲーム変遷史 名作からクソゲーまで. 2013年12月16日閲覧。
- ^ a b c 浮田利康「レリクス」『Beep』 2巻、7号、日本ソフトバンク、1986年6月号、118頁。 ISSN 0910-7681。
- ^ 孝和, 北村 (2003年9月9日). “ボーステック、追加クエストをXbox LIVE!で配信。Xbox「レリクス」を2004年に発売”. GAME Watch. 2013年12月16日閲覧。
- ^ “【4Gamer.net】アクション -「RINNE」- レビュー”. 4Gamer.net. 2008年5月11日閲覧。
- ^ “EGGコンソール レリクス PC-8801 ダウンロード版”. My Nintendo Store (2023年9月28日). 2023年9月29日閲覧。
- ^ ““プロジェクトEGG”がSwitchで展開。第1弾『レリクス』が本日(9/28)より配信開始、今後登場予定のタイトルも明らかに”. ファミ通.com. KADOKAWA (2023年9月28日). 2023年10月26日閲覧。
- ^ 簗島 (2023年9月28日). “Switch版レトロゲーム配信サービス「EGGコンソール」,本日始動。第1弾「EGGコンソール レリクス PC-8801」を配信”. 4Gamer.net. Aetas. 2023年10月26日閲覧。
関連項目
- ピンク・フロイド - 本作のタイトルはアルバム『ピンク・フロイドの道』(原題:Relics)から採られたとされる。
- クリスタルキング - PC版全機種のオープニングテーマ、およびエンディングテーマを担当。
- 伝説のオウガバトル - 発売元のクエストとボーステックが合併していた当時(1993年)のゲーム作品で、武器アイテムとして、異世界レリクスで生み出された狂気の魔剣「レリクスソード」が登場する(ただし設定のみで、ストーリーに関わる存在ではない)。開発当初は使用者と敵の肉体を入れ替えるという特殊効果を持つ予定だったが、製品版では"持つ者の肉体を乗っ取る剣"(知性が下がる)に変更された。
- タクティクスオウガ - 上記と同じく、クエストとボーステックが合併していた時期(1995年)に発売されたゲーム作品。異世界レリクス出身の敵キャラクター「レリクスナイト」が隠しマップに登場するほか、武器アイテム「オウガブレード」を使用すると、使用者と対象の肉体を入れ替える特殊能力「ボディスナッチ」が発動する。これらもストーリーに直接関わるものではなく、あくまでファンサービス的な要素である。
外部リンク
- レリクス for PC-8801 (プロジェクトEGG)
- レリクス for PC-9801(プロジェクトEGG)
- レリクス for MSX (プロジェクトEGG)
- レリクス for MSX2 (プロジェクトEGG)
- レリクス for FM-7 (プロジェクトEGG)
- レリクス for X68000(プロジェクトEGG)
- レリクス for X1(プロジェクトEGG)
- EGGコンソール レリクス PC-8801 (Nintendo Switch版)
- EGGCONSOLE RELICS PC-8801(海外Switch版)
- D4エンタープライズ 『レリクス MSX2 for iPhone/iPodTouch』
レリクス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/11 16:41 UTC 版)
「アルシャードトライデント」の記事における「レリクス」の解説
総論 レリクスとは神代にアルフの超技術によって作り出された遺物のことである。ただしその製造技術はすでに失われており、ウートガルドに住まう最古のハイアルフでさえ、もはや新しいレリクスを作り出すことはできない。 レリクスの中には特別なものしか使えないようなセキュリティがかけられているものもある。アルフが所有する「レセプター」という水晶体はどれだけのレリクスを使用できるのかのアクセス権限を示すものでもある。 神話に伝わる神々の道具の正体はレリクスであることも多いが、神々や英雄自身が作り出したレリクスとは無関係な魔術的武具というものも多く存在する。ここでは厳密にレリクスであるとされるもののみ列挙する。 ビフロストの橋 異世界間に虹の橋を架けて来訪することができるレリクス。この橋で旅を続けた果てに理想郷「アスガルド」へ至れるという伝説が語られており、他の世界移動系アイテムとの大きな違いとなっている。 この虹の橋の伝説は『アルシャード』ルール第一版の基本ルールブックの時点から言及されており、複数あるとされる「アスガルドへ到達する手段」の中で、一番はじめにユーザーたちに提示されたものでもある。ルールブックやサプリメントの他、公式発表された数多くのシナリオやリプレイにも登場しているが、その機能は登場作により微妙に異なっているため、「ビフロストの橋」と呼ばれる存在は複数あるとも考えられる。アスガルドに直接つながる橋というよりも、任意の世界と任意の世界をつなぐ橋として登場することが多く、アスガルドがユグドラシル宇宙のどこにあるかを知っている者が使えばそこに辿り着くことも可能だという解釈である。 『トライデント』では「襲来! コスモマケドニア!!」に登場。複数のビフロストの橋によって構成される異空間「ビブロスト・ジャンクション」を中継することで様々な世界へ移動できるという解釈がなされている。 ギャラルホルンの笛 ラグナロクの開始と終焉を告げるといわれる角笛。一度吹けば神々を滅ぼす小ラグナロクが全ての世界で起こり「人世の時代」を開かせ、二度吹けば宇宙そのものを滅ぼす「大ラグナロク」が始まり、三度吹けばアスガルドが開き新しい宇宙が始まるとされる。神話時代に一度目の角笛が吹き鳴らされ、ユグドラシル宇宙の様々な世界で小ラグナロクが発生した。 ただし、三度目の角笛は大ラグナロクによる「宇宙のマナへの分解」が完了するまでは吹いてはならない決まりがある。それ以前に吹かれると全ての因果律が崩壊し、宇宙は再創世のチャンスを永遠に失い、結果的には奈落に沈むことになる。「襲来! コスモマケドニア!!」でアレクサンドロスに操られた西園寺恵によって二度目の角笛が吹かれたことで大ラグナロクは開始された。 『アルシャードff』基本ルールブックによると、ギャラルホルンはミッドガルドの神話時代に、ヘイムダル神から伝説の英雄シグルドへ託されたものとされている。シグルドは真帝国の祖とされるユグノス王の息子で、彼の冒険憚は「光輝伝説」と呼ばれミッドガルドでは国を問わず神話的に伝えられている。それによると、シグルドは角笛とともに予言を託されており、その内容は「ギャラルホルンを二度目に吹けば神世が終わりを告げ、三度目に吹けばアスガルドに繁るユグドラシルのうろに眠る真世主リーヴとリーヴスラシルが目ざめ、真の世界が訪れる」というものであり、リプレイとは内容が若干異なる。一度目の角笛がいつ吹かれたかは定かではないが、二度目を吹いて小ラグナロクを起こしたのはロキ神とされている。 ミーミル 過去・現在・未来のあらゆることを見通すとまで言われる究極の知識アーカイヴ。アルフ達はこのミーミルにアクセスすることで様々な情報を知り、未来を予測することができる。ただし、アルフの階級によりアクセス権限が定められているようであり、特にウートガルドを「追放」されたアルフはミーミルへのアクセス権限をほぼ剥奪されている。グローリアスのようなアルフのキャラクタークラスを取ったPCが低レベル状態で何でも知っているわけではないのはこのためでもある。 はるかな神代にこのミーミルがユグドラシル宇宙が奈落によって滅びるということを予測したため、アルフたちはこの宇宙を諦めた。ほとんどのアルフたちはウートガルドに引きこもり、眠り続けている。眠っているアルフたちはミーミルと常時接続しており、現実と寸分たがわぬリアリティで幸福な夢を見続けることができる。ただし、できる限りは長く夢を楽しもうという意味での生への執着は持っており、できる限り長期間奈落から守るために一部のアルフたちは眠りにつかずに諸世界に対して様々な干渉も行っている。一方、夢の中の幸福の享受を拒否したアルフたちは「追放者」となる。エクスカリバーはそのような追放者たちが作り出した組織であり、エクスカリバーの導師たちはウートガルドのアルフたちとは敵対関係にある。 ミーミルの情報はアルフ以外が利用することもあり、「魔女が望んだ未来消失」で語られているように、オラクルの神託はミーミルの情報から得られたものである。また、リターナーの所属組織である時間管理局もミーミルとなんらかの関連があるのではないかとも言われている。 ミーミルはただの機械ではなく、接続されているアルフの集合意思として自我を持っている。ウートガルドの最高意思決定機関として自立しており、その立場として誰かと会話するときは「老いたハイアルフの姿」として現れる。 アマルテイア ブルースフィアの南極大陸に隠されていた神殿で、ブルースフィアに充満するマナの流れを管理することができるという大レリクス。「美少女★女神と黄金の林檎」ではこれを利用し、ブルースフィアという世界自体が次元的な位置を変えて動き出すようにマナをコントロールした(いわば自動車のエンジンのような使い方)。アマルテイア神殿の奥にある台座に起動鍵たるクアドラを置き、クアドラの正規の所有者(「美少女★女神と黄金の林檎」では美衣)が指示することで起動する。 ウラヌスとの戦いの後、未だニーズヘグに呑まれた状態にあるブルースフィアを脱出させるために用いられたが、その代償としてブルースフィア=ガイアはユグドラシル宇宙からも離脱し、大ラグナロク下のユグドラシル宇宙に連なる世界をさらに危機に追い込む事態を招いてしまう。 レリクスの門 とある空間座標に存在する構造物。上は空とも天井とも言えない深い青に覆われ、磨き上げられた床には何本かの石柱が林立し、神殿らしきものを思わせる。 アルフたちの外部記憶メモリと言える空間で、自身の人格の破綻を防ぐため、古過ぎる記憶はここに保管されている。レリクスの門はユグドラシル宇宙に複数存在しているが、一回目のギャラルホルンが吹かれたときに発生した小ラグナロクによって多くのレリクスの門が破壊されてしまった。神話時代から生き残る最古のアルフでさえ神代の知識の多くを失っているのはこのためである。 アークが置かれていたレリクスの門の位置は、建設者のひとりであるグローリアスの記憶の中に膨大な文字列として残され、異世界連合の解析によって突き止められた。 アーク 異世界連合が突き止めたレリクスの門(正確にはその一つ)に安置されていた「方舟」。巨大なピラミッドの形をしている。 その目的は、大ラグナロクで終焉に向うユグドラシル宇宙にあらゆる存在が生きていた事実の記憶や証を納め、次の時代へ運ぶことにある。 シェルリィはアークに数々のイデアを持った英雄たちが集うことを予言した。茉莉はシェルリィの予言を受け、この英雄たちの集団を「イデアノーツ」と名付けた。 サプリメント『ラグナロク』によると、アスガルドの絶対座標を指し示す羅針盤を搭載したイデア格納船を指し、複数隻が存在しているという。アーク自体がひとつの小世界であり、アーク自身が持つイデアは「中にあるほかのイデアを守ること」である。 『ラグナロク』ではアイテムとしてデータ化されており、各ユーザーのPCが自分で所持することも可能となっている。これはイデアノーツの力を借りずに各ユーザーのPCがアスガルドに複数のイデアをもたらせることを許容していることをも意味する。なお、イデアノーツはアスガルドへ向かう手段の一つに過ぎず、これ以外にもアスガルドへ至るための道は存在する。
※この「レリクス」の解説は、「アルシャードトライデント」の解説の一部です。
「レリクス」を含む「アルシャードトライデント」の記事については、「アルシャードトライデント」の概要を参照ください。
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