シフトレバーの配置
ハンドシフト
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/09 00:47 UTC 版)
詳細は「en:Suicide clutch」を参照 ハンドシフトには大きく分けてタンクシフト (Tank Shift)、ジョッキーシフト (Jockey Shift)、グリップシフト (Grip Shift) の3種類に大別される。 タンクシフトは、燃料タンクの側面に設けられたシフトレバーがリンケージを介して変速機に接続されるもので、最も初期から存在する形式である。同じリンケージを介する形式でも、シフトレバーの位置を大きく変更する目的でフレームにシフトレバーの台座を設置する場合もあり、こうしたものはアメリカの白バイ向け車両に多く用いられたことからポリスシフトとも呼ばれている。 ジョッキーシフトはリンケージを介さずに変速機に直接シフトレバーを連結するもので、更に狭義にはシフトレバーをフットレスト後方まで伸ばして後車軸の手前付近に配置するものを示す。このように配置された場合、シフト操作があたかも馬に鞭を入れるように見えることから、このような名称で呼ばれる。 タンクシフト、ジョッキーシフトとも、片手をハンドルから離してのシフトレバー操作が必要な方式である。このタイプの場合、ある程度安定性のあるサイドカーや三輪モデルでない通常の単車型オートバイでは、走行中に極めて不安定な状態に陥りかねず、しばしば横転事故の原因となった(この種の事故は、古い時代のハーレーダビッドソン車やそのライセンス生産車の陸王などで頻発した。ことに重量の大きな大型オートバイでは致命的な事態を招きがちだった)。従って、より安全性の高いフットシフトの普及に伴って市場からは淘汰されていった。 グリップシフトは今日の自転車の変速機でも広く見られる、ハンドルバーのグリップを回して変速を行うもので、旧式のベスパで用いられている。 ハーレーダビッドソンのジョッキーシフト仕様チョッパー。タンクの横にレバーを配置する比較的オーソドックスなスタイル。 グリップ部分にシフト機構が組み込まれたベスパ・PX。
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