ロケット (自動車)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/08/27 04:41 UTC 版)
ロケット | |
---|---|
![]()
LCC Rocket
|
|
![]()
LCC Rocketリア
|
|
概要 | |
製造国 | イギリス |
販売期間 | 1992年- |
設計統括 | ゴードン・マレー |
ボディ | |
乗車定員 | 2名 |
ボディタイプ | 鋼管スペースフレーム |
駆動方式 | MR |
パワートレイン | |
最高出力 | 145ps |
変速機 | 5速シーケンシャル+副変速機 |
前 | 4輪ダブルウィッシュボーン |
後 | 4輪ダブルウィッシュボーン |
車両寸法 | |
ホイールベース | 2,413mm |
全長 | 3,581mm |
全幅 | 1,600mm |
全高 | 950mm |
車両重量 | 350kg |
ロケット(Rocket)は、イギリスのライトカー・カンパニー (Light Car Company) で生産されたスポーツカー。
1990年代に少量が生産され、日本にも少なくとも7台が輸入された(並行輸入)。
概要
F1マシン設計から身を引いたゴードン・マレーは、マクラーレン・カーズにおいてマクラーレン・F1の設計を行っていたが、その一方でF1とは対極に位置するような手作りの超軽量ハンドリングマシンの構想を持っていた。また、マレーは大型スポーツバイクの愛好家でもあり「バイクのようなクルマ」という設計思想が盛り込まれることになる。
ミッドシップ配置などフォーミュラカーのスタイルを採用する一方で、公道を走る市販車である以上、1970年代以降のマシンのように最低地上高を下げたり、前後左右に一杯に広がった大型のウィングを付けたりはできない(そもそも、ウィングが効果を発揮するような走りをするためのクルマではない)。必然的に、1970年以前(F1世界選手権の歴史#1960年代などを参照)の葉巻型マシンのスタイルとなった。
そうして設計されたロケットを生産するため、マレーは元レーシングドライバーのクリス・クラフト(英語版)とともに「ライトカー・カンパニー(The Light Car Company Ltd.)」を設立した。
1992年、モナコで発表。価格は当時約3万ポンド。
構造
フレームは鋼管スペースフレーム、タンデム配置の二人乗りである。トランクはないが、マレー曰く「細長くパッキングすれば、シートとフレームの間にいくらでも入るよ」。実際、息子とともにこうしてドーバー海峡を渡り、フランスへ小旅行に出かけたとのこと。
エンジンはヤマハ・FZR1000用を5速シーケンシャルトランスミッションごと流用し、横置きミッドシップで搭載。バイク用ミッションはリバースギアがないため、これに米ワイズマン製副変速機(High/Low2段+リバース)を追加。実質的に前進10段、後退5段。軽量ボディのおかげで、トンあたり414.3馬力もの高出力を誇るが、エンジンの低速トルクが細く、時速60kmで走るのにも、エンジンを6000回転も回す必要があった。
ヘッドライトは格納式であり、必要な場合は車から降りて手動で車体下部から引き出す形である。
参考文献
- CAR GRAPHIC - 長期テスト車として購入、担当ライターは当時編集長だった熊倉重春。1992年8月号、1993年3月号、1995年6月号、他。
関連項目
外部リンク
ロケット自動車
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/05/06 05:38 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動
ロケット自動車はロケットエンジンで推進される自動車である。ロケット・ドラッグスターはロケット自動車を使用したドラッグレースで1/4マイルでの非公式の世界記録を保持している。ロケット車が公式(FIA公認記録)の自動車の速度記録のトップに居たこともある。1970年に「ブルーフレーム( w:Blue Flame )」により獲得され、1983年にジェットエンジン車に更新されるまでトップだった。その後の記録はいずれもジェットエンジン車によるものだが、時速1000マイルの達成を目標に2018年末現在で計画進行中のブラッドハウンドSSCは、ジェットの他に高速度域での加速にハイブリッドロケットエンジンを併用する。
ロケット自動車はジェット自動車とは異なり燃料と酸化剤の両方を車上に積み込む為、酸化剤タンクの体積と質量の分が不利だが、推力重量比と、ジェットエンジンの吸気口や圧縮機が不要である分が有利である。エンジンの特性により、短時間しか加速できないが推力重量比がとても高いため、その大きな加速度により容易に短時間で高速に達する。
Kitty O'Neilは1977年に過酸化水素を使用したロケット自動車で1/4マイルを速度396 mphで3.22秒で走行して、最高速度は412 mphに達した。これはレシプロエンジン車を使用したドラッグレースの余興として行われたものだった[1]。
これとは異なる化学反応を用いたロケット自動車として、亜酸化窒素を使用するハイブリッドロケットによる、イギリスのロケットドラッグスターの[2]計画が進行中である。1/4マイルを自力で走行する為に5年間に1万ポンド以上費やされたが、技術的にはまだドラッグスターの域には達していない。
アメリカではロケットドラッグスターは、過酸化水素が高価なことと過酸化水素のイベントでの安全上の問題により、高性能であるにもかかわらず下火になった。しかしヨーロッパではいくつかの計画が継続している。
歴史
- Max Valier, オーストリア人のロケットの先駆者
- Friedrich Sander, ロケットの先駆者
- Kitty O'Neil 1977年に1/4マイルを3.22秒396 mph (637 km/h)で走行して非公認の記録を樹立、最高速度は412 mph (663 km/h)に達した。これは通常のドラッグレースの余興として行われたものだった。
有名なロケット自動車
- Opel RAK.1, 最初のロケット自動車
- Valier-Heylandt Rak 7, 液体燃料推進剤のロケットによる最初のロケット自動車
- Heylandt ロケット自動車, アルトゥール・ルドルフ#ロケット技術者としてを参照
- バドワイザーロケット,最初に音速を突破したとの主張が論争になった。
- ブルーフレーム速度記録を樹立
- The Devil at Your Heels セントローレンス川をロケット自動車で横断する試みを綴ったドキュメンタリー
関連項目
- JATO Rocket Car,都市伝説
- ロケットスレッド
出典
外部リンク
「ロケット (自動車)」の例文・使い方・用例・文例
- ロケットの発射の秒読みをする
- ロケットは高度を失い地に落ちた
- 彼らは宇宙の探査のためにロケットを打ち上げた
- 彼らはロケットのエンジンに点火した
- 液体燃料ロケット
- 多段式ロケット
- ロケットは月を回る軌道に乗っている
- ロケットは打ち上げの準備ができている
- 宇宙ロケット
- ロケットを打ち上げる
- ロケットが発射台から上げられた
- 宇宙にロケットを打ち上げる
- 3段ロケット
- ロケットが発射した
- 彼らはそのロケットのサブスケール型で実験した。
- ロケットを発射する
- 発射整備塔がロケットから離れた。
- 月ロケットの打ち上げは成功した。
- 彼はロケット研究家になって宇宙を探検したいと思っている。
- ロケット発射指揮者はそのロケットを発射した。
- ロケット_(自動車)のページへのリンク