念仏とは? わかりやすく解説

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ね‐ぶつ【念仏】

読み方:ねぶつ

ねんぶつ」の撥音無表記。

「僧ども—のひまに物語するを聞けば」〈かげろふ・上〉


ねん‐ぶつ【念仏】

読み方:ねんぶつ

[名](スル)仏の姿や徳を心中思い浮かべること。また、仏の名を口に唱えること。観仏称名浄土教では、阿弥陀仏思い浮かべまた、南無阿弥陀仏(なむあみだぶつ)」と口に唱えること。特に後者をいう。


念仏(ねんぶつ)

浄土信仰阿弥陀仏の名を唱える行為口に出して唱える場合称名念仏口称念仏呼ばれる。 

もともと仏教における「修行」の一つであるが、わが国では密教陀羅尼などと同じく呪文」としてひろく受け入れられ、特にその「死霊鎮送機能」への期待大きかった
初期盆踊りにおいても、念仏は歌詞採用されていた。

念仏講」「念仏踊り」など、「念仏」は人々集団化するはたらき持ち結集中心であった。 


念仏 【ねんぶつ】

南無阿弥陀仏」の名号唱えること。

念仏

作者小泉吉宏

収載図書四月天才
出版社文藝春秋
刊行年月2002.11

収載図書四月天才
出版社文藝春秋
刊行年月2005.11
シリーズ名文春文庫


念仏

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/03/14 11:55 UTC 版)

念仏(ねんぶつ)とは、仏教におけるのひとつで、の姿や功徳を思い描いたり、その名号を口に出して呼ぶこと。サンスクリット語では"Buddhānusmṛti(英語: Buddhānusmṛti"で、仏陀に対する帰敬、礼拝、讃嘆、憶念などの意である。元来は仏(ブッダ)を思い描く等しながらの瞑想修行を指していたが、日本では、浄土宗浄土真宗が広く普及した結果、一般的には、浄土教系の宗派において合掌礼拝時に「南無阿弥陀仏」(なむあみだぶつ)と声に出して称える「称名念仏」を指すことが多い。


注釈

  1. ^ (略)東アジアの浄土教において憶念の語は、殊に、阿弥陀仏や阿弥陀仏の功徳、あるいはその本願を、思って忘れぬこと、しばしばそれを思い起こすことの意に用いられる事が多い[1]
  2. ^ 仏、法、僧(三宝)を心に思いとどめること、念仏、念法、念僧のこと[2][3]
  3. ^ 念仏、念法、念僧、念戒、念施(念捨)、念天[2][3]
  4. ^ 六隨念に念休息(念滅)、念安般(念出入息)、念身非常(念身)、念死を加える[2][3]
  5. ^ 一切の諸仏が目の前に現われること
  6. ^ 仏の持つ諸得性を澄みきった理知のはたらきによって観察すること。
  7. ^ 仏やその仏国土(浄土)のすぐれた様相を心に想い描き念ずる事をいう。
  8. ^ これを隠元は「病に応じて薬を与える」と表現している[4]
  9. ^ 「王舎城の悲劇」を導入部に観想念仏と称名念佛が説かれている。この経典は、サンスクリット原典が発見されておらず、中国もしくは中央アジア編纂説がある。

出典

  1. ^ 中村元 2002, p. 114.
  2. ^ a b c 中村元 2002, p. 1070.
  3. ^ a b c 多屋頼俊 1995, p. 359.
  4. ^ 森三樹三郎 2003, pp. 159–160.
  5. ^ 中村元 2002, p. 108.
  6. ^ きょうのことば”. 大谷大学 (2000年8月). 2004年3月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年6月18日閲覧。
  7. ^ 中村元 2002, pp. 107–108.
  8. ^ 「青鉛筆」『朝日新聞』、1978年2月4日、朝刊、第13版、19面。
  9. ^ 岩下の踊り念仏(信州の文化財)”. 八十二文化財団. 2021年6月18日閲覧。
  10. ^ 岸田緑渓 2013, pp. 121–123.
  11. ^ 峰島旭雄 1961.
  12. ^ 坂本要 1992.


「念仏」の続きの解説一覧

念仏

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/14 12:59 UTC 版)

必殺仕置長屋」の記事における「念仏」の解説

一筆啓上編より登場。かつて主水組んで仕置をしていた念仏の鉄人相風体気風似ているため、誰言う事なく念仏と呼ばれている男。同じく観音長屋骨接ぎ営んでおり、無類女好き

※この「念仏」の解説は、「必殺仕置長屋」の解説の一部です。
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念仏(ねんぶつ)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/29 07:35 UTC 版)

あばれ!隼」の記事における「念仏(ねんぶつ)」の解説

9番、レフト小仏提案で、次郎に対して初めてのバント決行する

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念仏

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/14 03:33 UTC 版)

六念処」の記事における「念仏」の解説

仏は十号具足し、大慈大悲大光明を放ち神通無量にして、よく衆生苦悩抜き去る。我れ仏と同じからんと念ず

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念仏

出典:『Wiktionary』 (2021/08/14 23:37 UTC 版)

発音(?)

ね↗んぶつ

名詞

ねんぶつ

  1. (仏教) 自身の(主としての)救済または死後の救済願って、または故人供養のために、に祈ること、または仏の姿または存在強く思い描く念じる)こと。多く場合阿弥陀仏阿弥陀如来に対してそのような行為をする。特に「南無阿弥陀仏なむあみだぶつ)」と声に出して唱えること(口称くしょう念仏)を指していうことが多い。
江戸時代歌舞伎人形浄瑠璃では「ねぶつ」と、つづめた発音語られることも多い。

動詞

活用

サ行変格活用
念仏-する

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