聖道門とは? わかりやすく解説

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しょうどう‐もん〔シヤウダウ‐〕【聖道門】

読み方:しょうどうもん

仏語。自ら修行して現世において悟り到達しようとする自力宗門また、その教え。特に、真言天台二宗自力門。→浄土門


しょうどうもん・じょうどもん 【聖道門・浄土門】

仏教用語浄土宗教判で、自分の力で修行勉学して悟りを得るのを聖道門、阿弥陀仏信心し念仏して極楽浄土転生し悟りを得るのを浄土門とする。唐の道綽が説を立て法然が採り上げた。聖道門は自力難行道とされ、浄土門他力易行道とされる聖浄二門。→ 教判

聖道門

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/01/11 18:40 UTC 版)

聖道門(しょうどうもん)は、「浄土門」に対する語。様々な修行を通して、自力によって成仏することを説く宗旨のこと。

法然によって、浄土五祖道綽の『安楽集』に「聖道」と「往生浄土」の2種の勝法が説かれていたことを受け、『選択本願念仏集』(『選択集』)にて他宗に対し用いられた言葉である。

法然が浄土宗を確立した当時、仏教といえば密教系の天台宗真言宗が主流だったため、主にこの2宗をさすが、その直後に登場した禅宗もこれに含まれる。浄土教以外の宗旨でこの言葉は通常使われない。

法然は、末法の世において他力本願阿弥陀仏による本願の働き)がいかに優れているかを説き、衆生に称名念仏を勧めた。

  • 『選択集』の中で、「大集月蔵経云我末法時中億億衆生起行修道未有一人得者(『大集月蔵経』にのたまはく、「わが末法の時のうちの億々の衆生、行を起し道を修せんに、いまだ一人として得るものあらじ」(『浄土真宗聖典七祖篇』(原典版・註釈版)』本願寺出版社より引用)と『安楽集』より引用し、対極にある「聖道門」の主教が困難で、証し難いことを示し、聖道門を捨て浄土門に入る根拠とした。

そのため、興福寺奏状、延暦寺奏状、明恵摧邪輪日蓮立正安国論など、往時から現代に至るまで、他宗から批判を受けてきた。

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