BEYOND THE TIME (メビウスの宇宙を越えて) BEYOND THE TIME (メビウスの宇宙を越えて)の概要

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BEYOND THE TIME (メビウスの宇宙を越えて)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/15 06:08 UTC 版)

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BEYOND THE TIME (メビウスの宇宙を越えて)
TM NETWORKシングル
初出アルバム『CAROL 〜A DAY IN A GIRL'S LIFE 1991〜
リリース
規格
ジャンル
時間
レーベル EPIC・ソニー
作詞 小室みつ子
作曲 小室哲哉
プロデュース 小室哲哉
ゴールドディスク
チャート最高順位
  • 4位(オリコン
  • TM NETWORK シングル 年表
    RESISTANCE
    1988年
    BEYOND THE TIME (メビウスの宇宙を越えて)
    1988年
    SEVEN DAYS WAR
    1988年
    テンプレートを表示

    本楽曲からEP(7インチレコード)と8㎝シングルCDが同時発売されるようになるが、後述の通りEP盤とシングルCD盤で収録されているバージョンが異なる。

    解説

    アニメ映画機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」の主題歌[1]。レコーディングは当時行っていたツアー「Kiss Japan TM NETWORK Tour '87〜'88」の最中に行われ、1987年9月に完成し[2]、ツアー終了直後にリリースされた。

    バンダイ側から主題歌制作のオファーを小室に出したことから始まり、小室は監督の富野由悠季と最低でも1時間は「『機動戦士ガンダム』とは」について話し合い、コンセプトを共有し合った[3]

    小室は「アムロ・レイシャア・アズナブル、二人のいろんな感情を『陽と陰』みたいな形でイメージして、曲の中で明るい部分・暗い部分を共存させるような曲にしよう」[3]「人類全体の夢=宇宙的な広がりのあるもの」というテーマがぼやけて、掴みきれずにいた状態からバックトラックを作り上げた[2]

    作詞の小室みつ子は、関係者から貰った「機動戦士ガンダム」のビデオを見ながら、「人間は罪を繰り返していく」「結局人間は『自由と平和』という大義名分より、『個人的に愛する誰か』のために戦う。そして、未来を決めるのも意志の問題」というテーマを構築した[4]。後年、このことを振り返って「ガンダムに対する自分の感想文の様なもの」と述べている[5]

    小室はボーカルのメロディはキーを下げ目にして、宇都宮に声色の雰囲気を変えるように指示した[2]

    本楽曲は「逆襲のシャア」がゲーム作品などに登場する際にはBGMとして起用されることがある(「スーパーロボット大戦シリーズ」や「ガンダム無双シリーズ」など)。

    2021年12月21日に日本経済新聞社内のメディアビジネスイベント・企画ユニットが運営する「日経宇宙プロジェクト」において、有人宇宙システム株式会社(JAMSS)が提供する国際宇宙ステーション(ISS)を利用した高品質タンパク質結晶生成サービス「Kirara」を利用し、宇宙利用促進のため、宇宙ビジネスを応援する様々なデータを搭載したSDメモリーカードをISSへ届ける取り組みの一環として、本作の楽曲データ等を納めたSDメモリーカードが、国際宇宙ステーション(ISS)に向けて打ち上げられた[6]。2022年1月25日に地球に帰還し、2022年2月25日に国際宇宙ステーション(ISS)の滞在証明書を添えられて日本経済新聞社に返却された[7]

    批評

    機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」のプロデューサーを務めた内田健二は「とても現代的なフィーリングを持っていて、覚えやすい素敵な楽曲に満足しています」と評している[8]

    Shinnosukeは「みっこさん(小室みつ子)の歌詞も含めてとにかくすべてが映像的なんですよ!且つ、派手じゃないのにカッコイイ。切なげなギターから入るのが曲への没入感を高めていて、細かく入ってくるシーケンスやストリングス等に宇宙を感じましたね。ベースラインも神すぎます!『Get Wild』と共に、ある種のアニメのエンディングテーマの雛形じゃないですか」と称賛している[9]


    1. ^ Staff & Cast”. 『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』公式サイト. 2021年1月17日閲覧。
    2. ^ a b c 立東社刊 「PLUM」1988年4月号 Vol.29「TM NETWORK 最新インタビュー 夢は宇宙に」pp.9-12より。
    3. ^ a b 小室哲哉、富野監督と1時間『ガンダム』話 『逆襲のシャア』秘話で「ガンダムとは…」学ぶ”. ORICON NEWS (2023年9月15日). 2023年9月15日閲覧。
    4. ^ CAROL 歌詞”. miccos.com - mitsuko komuro 小室みつ子 personal site -. 2020年12月8日閲覧。
    5. ^ 扶桑社刊「SIMPLE DREAMS」小室みつ子著p.204より。
    6. ^ TM NETWORKの楽曲データが国際宇宙ステーションへ”. THE FIRST TIMES (2021年12月15日). 2022年2月3日閲覧。
    7. ^ 日本経済新聞社様に宇宙から帰還したSDカードを返還しました。”. JAMSS(有人宇宙システム株式会社) (2022年3月4日). 2022年5月12日閲覧。
    8. ^ 徳間書店刊「アニメージュ」1987年12月号「『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』 永遠の淵を見るか、アムロとシャア」p.63より。
    9. ^ TM NETWORKデビュー40周年スターティングプロダクツの聴きどころを、Shinnosukeとふくりゅうがディープに解説”. 音楽ナタリー (2023年6月9日). 2023年11月18日閲覧。
    10. ^ 機動戦士ガンダム 逆襲のシャア サウンドトラック”. OTONANO. ソニー・ミュージックダイレクト. 2020年12月8日閲覧。
    11. ^ TM NETWORK『BEYOND THE TIME (メビウスの宇宙を越えて)』『SEVEN DAYS WAR』大ヒットシングル2タイトルがクリアカラーヴァイナル仕様の7インチアナログレコードで復活!映画『ぼくらの七日間戦争』のオリジナル・サウンド・トラックも2019年最新リマスタリング・Blu-spec CD2仕様にて再リリース!”. OTONANO. ソニー・ミュージックダイレクト. 2020年12月8日閲覧。
    12. ^ “LUNA SEAによるTM「BEYOND THE TIME」カバー、ガンダムOP配信リリース”. ナタリー. (2019年9月5日). https://natalie.mu/music/news/346402 2019年9月7日閲覧。 


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