アクシズ アクシズの概要

アクシズ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/03 04:53 UTC 版)

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構造

要塞である小惑星アクシズに、居住区画である小惑星モウサが接続されている。

小惑星アクシズ

Axis / Axcis

扁平な中央部の上部に1つ、下部に2つの円錐を取り付けたような形の一枚岩である。中央部の側面には4基の巨大な核パルス・エンジンが設置されており、小惑星アクシズ自体の移動が可能である。アクシズ本体は要塞化されているが、内部には規模の大きな商店街も形成されている[2]

小惑星モウサ

Moussa[要出典]

球状の小惑星であり、アクシズ上部に無数の鉄骨材のようなもので接続されている。始めは住居施設専用であったが、第一次ネオ・ジオン抗争時には内部にドック、外部には砲台がそれぞれ設置された。なお、グリプス戦役においてアクシズ本体をゼダンの門衝突させる時に切り離され、第一次ネオ・ジオン抗争にグレミー・トト反乱で切り離され、当時ハマーン・カーンの本拠地であったコア3にぶつけられて双方とも破壊されている。その後の消息は不明。またハマーンはアクシズ発祥の地であり、象徴的存在であると語っていた[3]

歴史

資源採掘用から小惑星基地へ

宇宙世紀0072年に[4]ジオン共和国が火星と木星の間のアステロイドベルトにある小惑星を資源採掘に徴用したのがはじまりである[5]。その後、くり抜いた内部にデギン・ソド・ザビと結託した宇宙資本系の総合企業体によって巨大なプラントが建設される[5]。この計画はコードネーム「アクシズ」と呼ばれ、そのまま本小惑星の名称となる[5]。同計画により、ジオン共和国はサイド3での財界の援助を強化し、公国制への移行の下準備を終えたとされる[5]。ほかに宇宙要塞となる小惑星を地球圏に移動させるためや[4]、木星ヘリウム輸送船団の拠点としても利用されている[6]

ジオン残党勢力「アクシズ」の成立と隠遁期間

宇宙世紀0079年12月、一年戦争終結間際に行われた宇宙要塞ア・バオア・クーでの戦闘中、ジオン公国ギレン・ザビ総帥の死亡を契機に多数のジオン公国艦艇がその戦闘宙域および同要塞から離脱。終戦時、ジオン本国とグラナダキシリアの艦隊など相当数の戦力が残されていたが、その約50%が共和国政府の命令を無視し、何処へと逃亡した。その大半が小惑星アクシズに向かったとされる。この逃亡艦隊に同乗した人数は1万人の軍人とその家族などを含めた計3万人に及んだ[7]。その中にはシャア・アズナブル大佐、ドズル・ザビ中将の忘れ形見ミネバ・ラオ・ザビらがいた。

宇宙世紀0081年3月28日、ミネバ・ラオ・ザビらが小惑星アクシズに到着。 しかし3万人に及ぶ移住者を収容できるはずもなく、到着後2年余りは宇宙艦での生活を余儀なくされたという。その後もジオン公国の残存兵力や技術者、ジオン共和国からの亡命者など人口の流入が続き、総括責任者マハラジャ・カーン指揮の下、小惑星アクシズの要塞化、兵器の研究開発と並行して小惑星モウサの居住区画拡張が行われた。マハラジャ・カーンは地球連邦との武力闘争を避けようと努めていたが、積極的な武力闘争を唱える強硬派が実権を握ろうと暗躍していた。

同年12月、ミネバ・ラオ・ザビのジオン公国公王継承式を行い、ジオン公国王女として擁立。まだ幼少であったため、実権は引き続きマハラジャ・カーンにあった。この公王継承式の日、地球連邦軍の艦隊に小惑星アクシズが襲撃されたが、辛くも撃退した。

アクシズでは、ジオン公王家を保護していたこと、アクシズに集結したジオン軍兵士は降伏を拒絶した勢力であること、アクシズが連邦統治下に入ったことはなく、かつ侵攻してきた連邦艦隊を撃退したことから、軍部にも民間人にも、「ジオン公国は敗北した」という認識が薄いものが多く、そのため即時再開戦を唱える強硬派が支持を集めやすい土壌があった[8]

宇宙世紀0083年2月、地球圏に潜むジオン公国残党組織デラーズ・フリートと接触するため、ユーリー・ハスラー少将指揮する戦艦グワンザンを旗艦とした先遣艦隊を送り出した。

同年7月31日、真ジオン公国を名乗る強硬派によるクーデターが発生し10日間に渡り内戦状態に陥ったが、シャア・アズナブル大佐率いる穏健派によって鎮圧され、強硬派の首魁であるエンツォ・ベルニーニ大佐は捕縛された[9]

同年8月9日にマハラジャが没すると、シャアはマハラジャの次女ハマーン・カーンをミネバの摂政として推挙、シャア自身は偵察任務を帯びて地球圏へと舞い戻っている。これ以降は、ハマーンが実権を握ることとなる。

同年10月13日に勃発したデラーズ紛争においては、先遣艦隊がデラーズ・フリートと接触しMAノイエ・ジールを提供した。彼等との共闘を目論む強硬論もあったが戦闘には加わることなく、同紛争集結後はデラーズ・フリート残存兵力を収容しつ小惑星アクシズへと帰還した[10]

地球圏への帰還と勢力拡大

宇宙世紀0086年2月6日、核パルスエンジンを用いて、小惑星アクシズ自体が地球圏に向けて発進。

宇宙世紀0087年10月12日、小惑星アクシズは地球圏に到達。本小惑星を拠点としたジオン公国残党はアクシズと名乗り、同年3月よりエゥーゴティターンズとで争われていたグリプス戦役に、どちらの勢力にも与しない第3勢力として関わった[11]。 本戦役においてアクシズは、独自に研究開発した戦艦グワダンおよびグワンバン、同様に独自に研究開発したモビルスーツであるガザCおよびキュベレイを戦線に投入した。また、後述するように、拠点である小惑星アクシズ自体をも戦略兵器として使用した。

新たなるジオン

宇宙世紀0088年2月22日、グリプス戦役の終結前後にミネバ王女が小惑星アクシズを離れた。これには、同戦役の終結直前にシャアが秘密裏に連れ出したという説[12]と、終結直後にハマーンが勉学のために地球へ降下させたという説[13]がある。

宇宙世紀0088年2月29日、グリプス戦役で戦力の大半を失ったエゥーゴとティターンズを余所に戦力を温存したアクシズはネオ・ジオンと改称し、第一次ネオ・ジオン抗争を引き起こした。同抗争終盤にはネオ・ジオンで内乱が発生し、小惑星アクシズはグレミー・トトに占領される。

宇宙世紀0089年1月17日、内乱で疲弊したネオ・ジオンはエゥーゴ主導の地球連邦に屈し、小惑星アクシズは地球連邦政府による管理のもと、地球圏に置かれる[14]

宇宙世紀0093年3月6日、第二次ネオ・ジオン抗争にかかる和平交渉の席で、金塊と引き換えに小惑星アクシズの新生ネオ・ジオンへの譲渡が決定された。同年3月12日、新生ネオ・ジオンはシャアの指揮のもと、小惑星アクシズを地球へ落下させるアクシズ落としを決行する。いち早くシャアの真意を悟った地球連邦軍ロンド・ベル隊司令ブライト・ノア大佐は盟友アムロ・レイらと共にこれを迎撃し、ついには彼のみならずブライト艦長以下数名が小惑星アクシズの内部に侵入して内側から爆破すべく奮闘し、2つに分断することに成功するが、割れた1つは地球への落下軌道に乗ってしまう。しかし、この絶望的な状況下でνガンダムとアムロが必死に抵抗した結果、サイコフレームが起こしたアクシズ・ショックにより、小惑星アクシズは奇跡的に軌道を変えて地球圏外へ離れていく[15]

分裂後の小惑星アクシズは2つとも地球圏からさらに離れる軌道に乗ったらしく、宇宙世紀0096年時点では連邦の監視下にある[16]

アクシズの機動兵器

ここでは、アクシズがネオ・ジオンと改称する前の機体について扱う。改称後の機体については、「ネオ・ジオン#アクシズ(ネオ・ジオン)の機動兵器」を参照。

モビルスーツ
試作モビルスーツ
モビルアーマー

  1. ^ 映画『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』での戦艦レウルーラのモニター表示より。
  2. ^ 機動戦士Ζガンダム』第48話より。なお、漫画『機動戦士ガンダム C.D.A. 若き彗星の肖像』では、宇宙世紀0081年頃は小規模な軍部のストアしかない。
  3. ^ 機動戦士ガンダムΖΖ』より。砲台は第46話でのみ使用される。
  4. ^ a b 『ENTERTAINMENT BIBLE .2 機動戦士ガンダム MS大図鑑【PART.2 グリプス戦争編】』バンダイ、1989年3月、63頁。
  5. ^ a b c d 「新連載第1回 ガンダムΖΖ ここまで書いたらヤバイかな!?」『ジ・アニメ』1986年9月号、近代映画社。
  6. ^ 『データコレクション 機動戦士Ζガンダム 下巻』角川書店、1997年6月、69頁。(ISBN 978-4073065326)
  7. ^ 「MS大図鑑2グリプス戦争編」より。デラーズ・フリートなど地球圏に潜伏した勢力もいた。
  8. ^ 漫画『機動戦士ガンダム C.D.A. 若き彗星の肖像』では、ハマーンは襲撃してきた連邦艦隊との決戦を兵士たちに呼びかけた際に、アクシズ陥落でジオン公国の独立が失われることを訴えている。マハラジャ提督も「ジオン公国の存亡が掛かっている」と述べるなど、穏健派(当時)でさえ、アクシズ政府をジオン公国の直接の延長としてとらえていたことが見て取れる。ただしこの作品自体は公式設定という訳ではない。
  9. ^ 漫画『機動戦士ガンダム C.D.A. 若き彗星の肖像』より。ただしこの作品自体は公式設定という訳ではない。
  10. ^ OVA『機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY』より。
  11. ^ TV版『機動戦士Ζガンダム』では第32話、劇場版『機動戦士ΖガンダムII A New Translation -恋人たち-』以降登場。
  12. ^ 『機動戦士ガンダムΖΖ』より。
  13. ^ 劇場版『機動戦士ΖガンダムIII A New Translation -星の鼓動は愛-』より。
  14. ^ 劇場版『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』より。
  15. ^ アムロはこの行為を経て行方不明となり、最終的に戦死扱いとされた。
  16. ^ 機動戦士ガンダム Twilight AXIS』による。
  17. ^ TV版『機動戦士Ζガンダム』第45話、劇場版『機動戦士ΖガンダムIII A New Translation -星の鼓動は愛-』より。ア・バオア・クーをキノコに例えると、傘の部分と柄の部分が分離したかのように作画されている。
  18. ^ TV版『機動戦士Ζガンダム』第44話では接続された姿で描かれ、第45話の激突時とその後では、切り離した姿で描かれている。劇場版『機動戦士ΖガンダムIII A New Translation -星の鼓動は愛-』では、冒頭に切り離しシーンがある。
  19. ^ TV版『機動戦士Ζガンダム』第48話より。劇場版『機動戦士Ζガンダム A New Translation』ではカットされている。
  20. ^ 機動戦士ガンダムΖΖ』第46、47話より。
  21. ^ 劇中で、戻ってきた理由は語られない。
  22. ^ 劇場版『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』より。
  23. ^ 第二次ネオ・ジオン抗争#アクシズ落とし及びサイコフレームを参照。


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