アクシズ・ショック
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/04 09:25 UTC 版)
「第二次ネオ・ジオン抗争」の記事における「アクシズ・ショック」の解説
第二次ネオ・ジオン抗争時、サイコフレームを媒介に、地球圏の全人類の無意識を集積・物理的パワーに転化したサイコ・フィールドによって、小惑星アクシズを弾き返した現象を指す。名称の初出は、小説『機動戦士ガンダムUC』。 漫画『機動戦士ガンダムUC 虹に乗れなかった男』では、第二次ネオ・ジオン抗争直後の連邦軍上層部が本現象を命名するまでが描かれており、世界のパワーバランスを容易に覆す恐るべきその力はショックと言う他あるまいと語っていた。 連邦政府上層部としてはこの異常事態を落着させる論法を見出さねばならなかった。サイコミュを媒介にして人類の集団無意識がエネルギーになったなどと発表するのは論外だった。なぜなら、アムロ・レイとシャア・ダイクン、アクシズと共に消息を絶った二人のニュータイプが人柱となって現代に顕現させた奇跡の業、それはジオニズムに血肉を与える神の御業でもあった。それはようやく一つになった人類を分断する毒であり、人類は神の世紀を捨て宇宙世紀へと移行したいま神はいらないというのが連邦政府上層部の意向である。 ニュータイプ神話が文字通りの神話となれば対ジオニズム闘争は、人が起こす戦争の中でもっとも調停が難しく長く残酷な殺し合いである宗教戦争と化す(第二次ネオ・ジオン抗争最中には、ロンド・ベル隊内でシャアというカリスマが古代の人類の国家のように王は神託を受けたものという流行り方をすれば宗教戦争になる可能性も議論されていた)よって連邦軍上層部は事件の調査研究は継続するにしてもサイコフレームの開発は中止、今回の事件は「アクシズの軌道が逸れたのはロンド・ベルの分断作戦が成功したからに他ならない。地球を取り巻いたあの光は爆発で飛散した破片が大気の摩擦熱で焼かれ生じたものだ」という発表を行い事態の収束を図ろうとした。 歴戦のニュータイプの鼓動を間近に感じてきたロンド・ベル隊司令のブライト・ノアはアクシズ・ショックに関する連邦軍上層部の隠蔽工作に対して反発。アムロが見せたあの光を消すわけにはいかず、第二次ネオ・ジオン抗争時に機体を無断搭乗した息子ハサウェイ・ノア、核兵器を無断で持ち出したカムラン・ブルーム、連邦上層部によって実質人質扱いをされていた両名を犠牲にしようとするものの、ブライトの脳内に突如アムロ・レイ、カミーユ・ビダン、ジュドー・アーシタ三人のニュータイプが現れた。彼らが言うには、ニュータイプが生きるにはこの世界はまだしがらみが多すぎるので、これから生まれてくるニュータイプ(バナージ・リンクス)を手助けしてくれる、自分達がなれなかった大人になるようブライトに頼んで消えていった。これを受けブライトは連邦軍上層部に、自分をロンド・ベル隊司令として留任させることを条件としてどんな調書にでもサインをするし、公聴会などで望み通りの発言をすることを確約した。これによりブライトにかけられた国家騒乱罪の嫌疑、カムランと息子ハサウェイに関する訴追は自動的に免責されることになった。 ブライトがシナリオ通りに地球へのアクシズ激突阻止を行った偽物の英雄となったことで地球連邦軍上層部の懸念はひとまず消え去った。そして地球連邦軍とアナハイムはUC計画を発動することになった。
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