疑似サイコ・フィールド
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/08 02:35 UTC 版)
「サイコフレーム」の記事における「疑似サイコ・フィールド」の解説
サイコシャードはサイコフレームと同様に、ニュータイプパイロットと同調することで「サイコ・フィールド」を発生させるが、サイコシャードを発生させた機体は、端的に言うならばサイコフレームが一時的に増量されたような状態のため、複数の人間の意志の集中によるオーバーロードが引き金になるという通常のサイコ・フィールドとは異なり、個人の意思で任意に疑似的なサイコ・フィールドを展開させられる。その疑似サイコ・フィールドは、使用者の意思を具現化する精神の力場であるという。ただし上述した史上最大のサイコ・フィールド「アクシズ・ショック」を生じさせたνガンダムのサイコフレーム積載量は決して多くはなかった事実から、サイコ・フィールドの“強度”そのものを決めるわけではない。 アニメ『機動戦士ガンダムUC』に登場するネオ・ジオングのサイコシャードは、操縦者が望む脳内イメージや想念を実現・具現化できてしまうとまで言われており、劇中では「敵の火力を奪う」というイメージを実際の現象として具現化し、敵機体の武装類に干渉して自壊に追い込んだり、バナージ・リンクスに自身の人類への諦念を理解させたいと望んだ際には、一年戦争時のアムロ・レイやララァ・スンのように2人のニュータイプとしての認識能力を拡大させ、精神的内面へと疑似的に“刻”を形象として垣間見せた。具体的にパイロットが望む脳内イメージをどこまで実現可能なのかなど、未だ数多くの謎を含んでいる。この“謎”の限界を表す一端として、WALL-G特別映像『機動戦士ガンダムUC ペルフェクティビリティ』におけるユニコーンガンダム ペルフェクティビリティとネオ・ジオングの戦闘では、アニメ版『UC』同様にフロンタルがペルフェクティビリティの武装を自壊させようとしたものの、アームド・アーマーVNは無傷で残った(干渉を受け付けなかった)という事例がある。 サイコシャードは、予備パーツを用いて建造されたIIネオ・ジオングにも引き継がれた。新サイド6におけるゼネラル・レビル艦隊との戦闘で使用し、ヘリウム3貯蔵タンク1基をサイコ・フィールドで包み込むとそのまま投げつけ、内部のヘリウム3単体を核融合反応臨界状態にして大爆発を引き起こしゼネラル・レビルを含めた艦隊を一網打尽にしている。後にこの戦闘はヘリウム3備蓄基地臨界爆発事故として報告・処理されている。ヘリウム3が臨界爆発を起こした原因は、サイコシャードのサイコ・フィールドによるものなのだが、劇中において事故の真相が公表されることはなかった。ジャーナリストのカイ・シデンがまとめたレポートによれば、臨界状態でないヘリウム3は単なるガスであるから、タンクに流れ弾が当たってもガス爆発が起こるだけであるという。また、ヘリウム3を臨界状態にしてエネルギーを取り出すには、融合反応が起こるだけの超高圧環境となっている密閉された融合炉が必要となるから、戦闘中に散布されたミノフスキー粒子がヘリウム3の原子核と結びつくという事態は物理的に起こりえない。タンク1基分のヘリウム3を臨界させるにしても、地球連邦軍全軍のミノフスキー粒子散布装置を集めてもまだ足りないくらいなのである。なお、この新サイド6での戦闘において、サイコシャードを展開、核融合反応に“力”を用いていたIIネオ・ジオングは、防御についてはIフィールド・ビームバリアに頼りきっていた。この間、ジェガン隊にはブースターを、シルヴァ・バレト・サプレッサーにはアームユニットを損傷させられている(サイコ・フィールドを防御にまわせていない)。
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