第10回(1996年)FNSの日十周年記念1億2500万人の超夢リンピック
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「FNSスーパースペシャルテレビ夢列島」の記事における「第10回(1996年)FNSの日十周年記念1億2500万人の超夢リンピック」の解説
略称は「夢リンピック」。この年、初めて「番組パーソナリティー制」を導入、SMAPが就任する。 30回開催されている「FNSの日」の中でも史上最も放送時間が長い番組(土曜18:00 - 日曜23:24/29時間24分)。 たけし、さんまは土曜夜、日曜夕方 - 夜のコーナーに出演し、鶴瓶は土曜夜と日曜朝から昼にかけてメインを担当。所は土曜夜 - 深夜と日曜夜、田代は土曜夜と日曜夜に出演。それぞれ出演する裏番組時間帯は出演せず。たけしがメインを張るも、実際は「さんまのスポーツするぞ!大放送」がメイン企画。これは1995年までの「平成教育テレビ」の流れも引き継いでいるということでさんまをメイン司会に置かず、副委員長として置き、たけしを大会委員長とした。たけしはこれより2008年まで「FNSの日」には出演せず、所も1997年以降「FNSの日」の出演はなかったが、2017年に21年ぶりに出演した。この年の総合主旨は「芸能人軍団VS素人軍団/超究極全面大戦争」として開催された。 テーマは「スポーツ」。深夜の「スポクイバトル7」と「たけし・さんまの夜明けのスポーツ大バラエティ」は後日再放送された。なお、番組タイトルの『夢リンピック』は『夢列島』と『オリンピック』を掛け合せた造語(この年はオリンピックイヤーでアトランタオリンピックの開幕直前だった)。 大会役員の入場時には「ヨコハマ・インスパイヤーズ Drum&BugleCorps」が全面協力した。 オープニングでの大会委員長による開会宣言では、たけしがSMAPを脱退して間もない森且行や野田秀樹の名前を出し、さんまや所に「(バンドマスターの人が)口にラッパ加えてるから笑われへん!」「今から一丸となって30時間やろうとしてるんだから!」と突っ込まれる。 選手宣誓は今田耕司と東野幸治が担当。宣誓前には鶴瓶が前年の東野の発言(前述)に触れた。最後は、選手宣誓を言い始めたところでCMに入るというオチだった。CM明けには、富士山五合目と中継を結び、聖火の採火を行った。採火方法は中居のフリースローがゴールしたのを確認して、アーチェリーの経験がある所が河田町社屋(当時)の第6スタジオから富士山に向けて矢を放つ(という設定。不可能であるため、実際はスタジオのマルチ画面に向けて所が矢を放った後に、河田町から富士山に向かって矢が飛んでいく過程をCG映像で処理し、富士山の中継映像に切り替えた)というものであった。中居が一回目でボールを真上に投げ、さんまをコケさせた後に、自ら笑いを取ろうと求めたたけしの頭にボールをぶつけるボケを繰り広げた後に、二回目で成功。所が矢を放ち、採火は成功した。また、従来、番組開始時に流れていたオープニングタイトルはこの時に流されている。 メジャーリーグ野茂英雄中継(ロサンゼルス・ドジャース対サンフランシスコ・ジャイアンツ)があった。MLBオールスターゲーム後の後半戦・最初の野茂登板試合の模様をロサンゼルス・ドジャー・スタジアムと東京・フジテレビを衛星で結んで放送し映像は現地の映像を使用し途中からは日本のプロ野球中継で使われているサイン(何回の表・裏、チームの頭英語、スコア、SBO(現在はBSO)のカウント、ベースの状態<色が付いているベースはランナーがいる事>の5つ)も急遽使用した。解説はパンチョ伊東、実況・司会・進行はKIZAKIが画面実況する形で担当した。試合は7対0でジャイアンツの無失点勝利となった。野茂の結果は6回までで投球数が113球、対戦打者数が31名、被安打数が7本、被本塁打と与四死が3本ずつの合計6本、奪った三振数が二桁の10奪三振だった。7回に入った所で代打を出されて交代となった(試合終了のタイミングは見てないとわからないクイズの正解と当選者発表が終わって三宅アナが声掛けをした正しくその時点だった)。 メジャーリーグ中継に連動する形で西武ライオンズ球場(現在の西武ドーム)では超夢リンピックの予選会・第2弾/ゴルフ編として「ゴルフ 池ポチャ・アプローチ選手権in西武球場」が開催された。成績優秀者8名が下の決勝大会へ進出した。なお、今回のコース設営にはリバーサイドフェニックスゴルフクラブをはじめセントヒルズゴルフクラブ・東京都民ゴルフ場・東京ゴルフ倶楽部・立川国際カントリー倶楽部・東都飯能カントリー倶楽部・東京五日市カントリー倶楽部・西武ゴルフ・虎ノ門ゴルフ倶楽部・朝日ビルゴルフガーデンのゴルフ関連会社10社が協力した。 番組開始時間が18時になったため、当時18時に放送していた「FNNスーパータイム」は17時30分に繰り上げ(2000年まで。2001年以降ニュースの通常放送時間が17時30分に変更されている)。 プロ野球ニュースは都内の居酒屋のあぶさんからの中継を行い、パンチョ伊東・漫画家の水島新司・声優の古谷徹がゲスト参加した。また、五輪開幕直前のアメリカのアトランタからはTOKIOの松岡昌宏と長瀬智也がIBC(国際放送センター)のフジテレビ放送ブースから最新リポートを入れて2人が体験した聖火リレーの模様も放送していた。 富士山五合目からフジテレビまで26区間/130kmの系列局アナによる聖火リレーを実施。最終区間(新宿区富久町付近からフジテレビまで)の1.1kmを露木茂が走り、大声援の中フジテレビ内へ入った。大量の煙が出るためそれまで使用してきたトーチがスタジオで使えない事から、入口でトーチを小さなローソクのものに交換した上でゴールした。この区間は三宅の実況でCM無しで全区間を完全実況生中継。 深夜の「スポクイバトル7」では、たけし・さんま・SMAPが共演。番組内幾度となく「がんばりましょう」のサビが突如として流れ、メイン司会者のたけし・さんまもフリが分からない状態で踊りをやらされるハメになってしまうことになり(このコーナーの最中にたけし本人が「芸能人のズラ疑惑」に触れたことでこれらの話題を反らすためにも使われた。)、日曜日のビッグ3コーナーでたけしは「(フジテレビから自宅に)帰って倒れたもん!」と話した。なお、コーナーの後半では「スポクイカンカン!」を放送。スポーツをしているご本人が登場する「スポクイワッツユアプレイヤー」等を放送してスタジオは緊張感に包まれていた。このコーナー司会を担当した中居の司会進行ぶりがスタッフに高評価を呼んで後の総合司会・担当8回(1998年 - 2000年・2004年・2006年・2011年・2014年・2015年)と言う記録を生んだ。 この年の深夜企画は例年のお色気企画に代わって深夜の女子アナリンピックが開催された。行われた競技はかわら割りから始まってキャスターリレー、はまぐりオープン、ゲタフリースロー、30分正座10m競走、スポーツチャンバラと来て最後はトイレットペーパーボウリングまでの合計7競技で熱戦を繰り広げた。司会・実況・進行に三宅正治アナ、公式審判には山本小鉄が参加した。 「たけし・さんま・SMAP」特設会場88mボウリング たけし・さんまの夜明けのスポーツ大バラエティ(このコーナーのみ後日再放送) たけしが日曜日の夜明けから夕方まで(6:00 - 19:00頃)いないという前々年のバイク事故を引きずる形があった。この間の順番はフリースロー・予選から始まりいいとも!、ゴルフ予選+野茂中継、クイズ結果、さんま、競馬中継、○×、ニュース、ちびまる子ちゃん、サザエさんの10のコーナーまたは予選大会で繋げて行った。 10年の歴史をBIG3が鑑賞(二部構成)。19時台に行われた第1部はタモリ・たけし・さんまのBIG3を迎えて10周年のハイライトを映像と共に振り返りその後に「特選!夢列島名場面集」と題して3人それぞれのリクエストを放送した(さんまは通常では裏番組の『さんまのスーパーからくりTV』に出演しているが、この日は休止であったためにそのまま出演)。第1部の冒頭で露木茂が十年一昔(意味…10年経てば昔の事と言える。世の移り変わりの激しい事を、10年を一区切りとして言う語の事。)と十年一日(意味…長い期間変わる事無く同じ状態である事。)の2つの四字熟語を織り交ぜながら伝えていた。第2部は超夢リンピックのゴルフ・ボウリングのUの字ボウリング・バスケットボールのフリースローの全ての決勝大会終了後に放送。「特選!夢列島名場面集」の続きを放送して第1部で放送出来なかった分を出演者全員で見た。第2部の最初は露木のリクエストで「フジテレビ新人アナ披露」を放送(このVTRでは今回、フジテレビアナウンサーとして参加した青嶋達也、野島卓、西山喜久恵、富永美樹、森昭一郎、菊間千乃、杉浦広子の新人時代のシーンが流れていた)。 系列局対抗企画は「1億2500万人の超夢リンピック 全国名所でバスケット・フリースロー スーパー大予選会」と題してフリースローの予選大会を開催。めざましテレビの大塚範一と八木亜希子の2人が総合司会・笑福亭鶴瓶、今田耕司、東野幸治、岡村隆史、矢部浩之の5人がゲスト兼立会人として登場して開幕戦から準決勝までの23試合(1回戦・2回戦・準々決勝・準決勝の4ステージ)を完全生中継した(トーナメント表は青枠で囲っているブロック)。試合が進むに連れてトーナメント表が勝ち上がり局だけが上に上がる形式をとった。予選大会後のインフォメーションでは決勝進出を決めた2局の女子アナが参加していた(ここでは長野放送の浅野薫と鹿児島テレビの佐藤陽子両アナが参加していた)。 笑っていいとも!も東西対抗オールスタータモリンピックと題して次の5競技で熱戦が繰り広げられた。いいともリレーから始まりあるなしクイズ、めざせ!1人アンケート、ダンクシュートバトルと来て最後は縄跳びまでだった。なお、いいともリレーのゴール直後のタイミングで丁度、午前10時になった為に見てないとわからないクイズのFAX受付が締め切れられた。この他にも先日、東京ドームで行われたタモリ率いるいいともチームと野村夫人率いる港東ムースの野球対決の模様も長坂哲夫アナの実況で伝えていた。 前年の料理対決で残り時間をズバリと当てた今田耕司が今年も2年連続でズバリと当てるシーンがあった。フリースローの大予選会の準決勝にて「よし、入った!」と予言するとボールにまるで神が宿ったかの様にゴールに吸い込まれた。実は今年、このズバリと当てるシーンがこの他にも2度見られた。2人目は岡村隆史。同じ準決勝で「お前は外さない!」と予言するとこれもボールにまるで神か宿ったかの様にゴールに吸い込まれた。そして3人目は小堺一機。自ら司会をしていたゴルフ予選会の「ゴルフ・池ポチャ アプローチ選手権in西武球場」の二次予選のサドンデス・延長戦にて「1人になろう!」と予言すると決勝進出者が決定した。 夕方はラサール石井司会の『FNNスーパータイムスペシャル』(松山香織キャスターと共に)。ニュースの内容は大阪の「病原性大腸菌O-157関連(杉山一雄)」から始まり和歌山の「覚醒剤、誰が入れた?病院のポッド問題(こちらも杉山一雄)」、米国の「アトランタオリンピック開幕直前!日本選手団、現地入り(池谷幸雄)」と来て最後は石川の「珠洲市やり直し市長選挙(今井一秀)」の4つを紹介し、最後は夢リンにカメラが寄る形で終わった。 前年(1995年)の芸能人大会の好評に答えてFNS25局による第1回「全国フリースロー選手権大会」が開催された(「全国フリースロー選手権大会」については「さんまのスポーツするぞ」の項目を参照)。優勝はKTS鹿児島テレビ。「フリースロー・ドリームマッチ」でも芸能人軍団のタレント選抜&SMAPの2チームを一蹴し完全優勝を達成。 優勝した鹿児島から10代選手として参加した窪奈緒子と40代以上選手として参加した白水清美がダブルで大会MVPに選ばれた。選出理由は外したのは共にたった1投のみ(窪はドリームマッチの2投目・白水は決勝戦の1投目)という薩摩の若頭女王・薩摩の王者の名に相応しい活躍振りだった事が評価されての選出だった。更に20代の小浦康弘には特別賞のカムバック賞が贈られた。選出理由は予選では2回戦・準々決勝・準決勝の3投全てを外しチームの足を引っ張り決勝大会での活躍が不安視されたが、決勝大会では正しく別人。投げた4投中入ったのは3投という結果に西山アナから「挽回出来ましたね」と褒められていた。 競馬は札幌競馬場から第3回札幌スプリントステークス(GIII)を放送。スーパー競馬解説者の井崎脩五郎の他、山田雅人も進行役として札幌競馬場に乗り込んだ他、札幌競馬場と東京のスタジオを結び、スタジオにて出演者が予想を行った。なお、このレースを制したノーブルグラスに騎乗の安田富男が全10場での重賞制覇を達成した。 「ゴルフ」は決勝大会としてニアピントーナメントの模様をこの大会の為に特別に作ったオリジナルコースのフジリンクス8番ホール(13yards・PAR1)から生中継。上の西武球場での予選会を勝ち抜いた8名と迎え討つ芸能人軍団・8名の合計16名で優勝を争った今大会に於いて大山慶太選手が決勝大会の初戦(VS鶴瓶)と準決勝(VS薄井)で2度のホールインワンを達成。決勝戦(VS岡村)でもあと一歩でトリプルホールインワン達成の所まで行き、優勝を決めて副賞の北海道ゴルフツアー・4名分の目録が贈られた(なお、自分自身から優勝候補と挙げていたさんまは準決勝第2試合で岡村に敗れて、直後はスタートティーで実に15秒間に渡ってクラブを持ったまま動けず、動向一発目もクラブをティーに悔しさ毎にぶつけてCM後の決勝開始前にも一人だけスタジオの隅で悔しさを大爆発させながら「どうぞ、やれば!やれば!」とさじを投げ、挙げ句の果てには優勝した大山にもこき使われて正しく踏んだり蹴ったり状態となっていた。また、この大会には笑福亭笑瓶・マリーン・工藤光一郎・斉藤満喜子・渡嘉敷勝男・工藤順一郎の6人が立会人兼ゲスト出演して後のフリースロー・ドリームマッチでもこの6人はハーフタイムショーの形で小堺一機と松村邦洋と共に8人でフリースローに挑戦していた)。Uの字ボウリングはSMAPが優勝。 4回目を迎えた○×王は「全国スポーツ○×王座決定戦」として開催。試合はさんま・今田・東野の3人の過去によるパーソナルクイズまで入れないと決着が付かないほどの○×大会史上稀に見る大接戦になったが最後は仙台放送が勝利した(最後の問題になった東野クイズではスタジオにいた全員が声を嗄らすほどに、そして吐き捨てるかのように「分かれろ!」を大連呼しながら大絶叫して分かれた瞬間にはスタジオのほとんどの出演者が隣にいる人を見つけてはガッツポーズやハイタッチをしてこの上の無い喜びを大爆発させた。スタッフも同じように喜びを見せて中には万歳三唱をするスタッフも現れるほどだった)。なお、○×王試合開始前には来春(1997年4月)に開局される新しいFNS局として26局目のさくらんぼテレビ(山形県)と27局目の高知さんさんテレビの2局が紹介されSAYは競馬直後にさくらんぼを、KSSは○×王直前に山桃を其々、2人ずつ番組に登場して提供、出演者達を応援していた。 通し企画は、松村邦洋がフジテレビ駐車場で888ゴール達成するまで延々とフリースロー(達成)。前回は「鹿児島→東京 1520㎞タクシーマラソン」で完走した松村だったが今回は自身でチャレンジ企画を持って来たと言う。開始時間は富士山の山頂に聖火が付いたのを確認してのスタートとなった。番組の随所・合計で途中経過が伝えられたがその経過が次の通り。最初の途中経過が212/579(左がゴール数、右が投球数)で以降、229/610→341/891→421/1061→496/1234→593/1443と来て最後途中経過では826/1982まで来ていた。 グランドフィナーレで「見てないと分からないクイズ」の車(日産・ウイングロード)当選者に露木からビッグゴールデンキーが贈呈された。当クイズは前回の「ドレミファドン!」と同様のルールをとり、寄せられたFAXの総数は1447名(通)で全問正解者は260名(通)に及んだ。 提供クレジットを読み上げた新人アナウンサーは竹下陽平・佐々木恭子・藤村さおりの男性1人と女性2人の合計3人で、この3人は河田町時代最後の新人アナとなった。竹下・佐々木・藤村の3人は系列局の聖火リレーに最終走者兼最終区間の露木の伴走で参加した。 番組の最後でたけしが、聖火に見立てたローソクを吹き消すのに時間がかかり、結局吹き消そうとしている時に番組が終わった。なおたけしが総合司会を務めるのは21年後の2017年の第31回となる。 また、所はこの第10回以降、「FNSの日」に出演していなかったが、こちらもたけし同様、第31回に出演を果たすこととなる。 CM前のジングルには、ribbon「太陽の行方」のアウトロ部分を使用。
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