選手宣誓とは? わかりやすく解説

選手宣誓

作者浦公平

収載図書ミミズ制服―十小説集
出版社日本図刊行
刊行年月1994.2


選手宣誓

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/06 02:17 UTC 版)

第93回選抜高等学校野球大会開会式での選手宣誓

選手宣誓(せんしゅせんせい)は、体育行事において選手が誓いの言葉を述べることで、選手の代表が「スポーツマンシップにのっとること」「正々堂々と戦うこと」などを誓う。 なお、「センセイ!」は校長への「先生」という呼びかけを意味するものではなく、「宣誓をします」という意味である。

オリンピック

選手宣誓の起源は、古代オリンピックで選手がゼウスに誓いを立てたことによる[1]近代オリンピックにも取り入れられ、1920年アントワープオリンピックで初のオリンピック宣誓が行われた[2]

FIFA

国際サッカー連盟(FIFA)では、毎年9月上旬頃の数日間を「FIFAフェアプレーデイズ」と定め、期間中に行われる国際Aマッチや各国リーグ公式戦で両チームの主将が「FIFAフェアプレー宣言」としてフェアプレーの精神をハンドマイクを通して母国語で誓う。この宣言はFIFA主催大会においても準決勝または準々決勝で同様に行われる。

日本

日本での競技会の宣誓は、オリンピックと同じ方式を採用することが多い。競技に参加する者の代表、男女混合競技なら男女それぞれの代表が右手を前斜め前方に上げ宣誓を行う。右手を上げる行為がナチス式敬礼に関係しているとされることがある。実際は1920年アントワープオリンピック [3]1924年パリオリンピック[4]などのオリンピックでの宣誓の方式に習ったものであるが、近代オリンピックの雛形が古代ギリシャ・ローマにあり、またナチス式敬礼はムッソリーニがファシスト党で採用したローマ式敬礼を輸入したものであることから、アーリア人の伝統を重んじたナチスの形式においてナチス式敬礼と宣誓のスタイルには間接的な相関関係がある。 なおこの宣誓のやり方はオリンピック憲章規則69と推察できる。 ただし、付属細則1.12で、左手でオリンピック旗の端をもち、右手を挙げて、つぎのように厳粛に宣誓する[5]と明記されている。戦後はナチス式敬礼との混同を避けるために腕を曲げたり手のひらを正面にして宣誓するという主張がある。

高校野球

日本の高校野球では、開会式にて参加校の主将の中から1人、選手宣誓する人物を選ぶ。

全国高等学校野球選手権大会では第15回大会1929年)から、選抜高等学校野球大会においては第7回大会1930年)から、それぞれ行われている。なお、これら全国大会で選手宣誓が行われるようになった経緯については、選抜大会についてははっきりしているが、選手権大会でははっきりしていない[6]

選手権大会では、かつては組み合わせ抽選会において予備抽選(本抽選を引く順番を決める抽選)で「1」の番号が書かれたくじを引いた学校[7]の主将が指名され務めていた[8]が、現在は原則として立候補制としており、組み合わせ抽選会において選手宣誓を希望する主将の中から抽選で選ぶことになっている。

一方、選抜大会では立候補制ではなく、組み合わせ抽選会において全ての出場校の主将が抽選に参加し、その当選者が高野連より指名され選手宣誓を行うことになっている。

選手権大会、選抜大会とも選手宣誓は抽選で選ばれるが、例外的に指名されることもある。以下は、全国大会での選手宣誓にまつわるエピソード。

脚注

  1. ^ 日本博学倶楽部『スポーツの素朴な大疑問 棒高跳びのあの長い棒は、どうやって運ぶのか?』、PHP研究所、2008年、130ページ。
  2. ^ アテネ五輪 Athens2004 五輪の歴史、スポーツナビ。
  3. ^ https://www.olympic.org/photos/olympic-oath-antwerp-1920
  4. ^ http://media.gettyimages.com/photos/general-view-as-georges-andre-lends-the-olympic-oath-during-the-of-picture-id3046719
  5. ^ http://www.joc.or.jp/olympism/charter/chapter5/69.html
  6. ^ 「野球の国から」高校野球編 シリーズⅣ ヒストリー『選手宣誓』① - 日刊スポーツ大阪本社版2018年4月11日付5面
  7. ^ 予備抽選は、抽選会会場に到着した順にくじを引く。第60回記念大会から第88回大会までは、初戦で近隣県同士での対戦を避けるため東海・近畿・北信越を境に出場校を東・西の2エリアに分けて東西対決方式で抽選を行っていたが、当時は予備抽選にて下一桁が奇数の大会では東エリアの、偶数の大会では西エリアの、それぞれ「1」の番号くじを引いた学校の主将が選手宣誓を行っていた。
  8. ^ a b 「野球の国から」高校野球編 シリーズⅣ ヒストリー『選手宣誓』④ - 日刊スポーツ大阪本社版2018年4月14日付4面
  9. ^ 「野球の国から」高校野球編 シリーズⅣ ヒストリー『選手宣誓』⑥ - 日刊スポーツ大阪本社版2018年4月16日付6面
  10. ^ 選抜開催を決定 予定通り23日から12日間

選手宣誓

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/27 09:21 UTC 版)

オールスター紅白大運動会」の記事における「選手宣誓」の解説

担当選手ドラムロールと共にお立ち台まで進みその後から旗手が旗と共に前進するドラムロール終わった担当者右手挙げて宣誓文を延べる宣誓文は概ね宣誓!! 我々はスポーツマンシップアーティスト精神則り正々堂々力の限り戦う事を誓います!! 19○○年○月○日、選手代表○○!!」であるが、時によっては台詞変わった追加される事も有る。また担当者1973年春までは1名で、その後は2名となったが、時期によっては3 - 4名で行う事も有った。 なお1994年以降大会で廃止された。

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選手宣誓

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/27 09:21 UTC 版)

オールスター紅白大運動会」の記事における「選手宣誓」の解説

中村光輝(現:三代目中村又五郎)(1970年春) 宝田明 松原智恵子 野口五郎 郷ひろみ1973年春・秋麻丘めぐみ1973年春) 浅田美代子1973年秋) 天地真理1974年春) 研ナオコ1974年秋) 西城秀樹同上桜田淳子1976年ずうとるび同上ピンク・レディー 松田聖子1981年広岡瞬同上高田みづえ同上柏原芳恵1982年) - 収録時は「柏原よしえ名義であったため、ゼッケンには「柏原よしえと書かれていたが、放送時には改名1982年10月1日改名)し、テロップは「柏原芳恵となっているも、映像そのままだった。 河合奈保子同上岩崎良美同上石川秀美1985年とんねるず1985年) - 「選手宣誓」では珍しくぼけまくっていた。 ほか

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選手宣誓

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/24 06:53 UTC 版)

オリンピック宣誓」の記事における「選手宣誓」の解説

私たちは、すべての選手の名において、オリンピック憲章則りスポーツ栄光と、チーム名誉のために決しドーピングをしないようオリンピック冬季競技大会参加することを誓います

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選手宣誓!

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/10 19:10 UTC 版)

八木たかおのザ・ニュータイプナイト」の記事における「選手宣誓!」の解説

謎の新外国人ミッチェル送られてきたネタミッチェルが選手宣誓」から、八木思いついて始まったコーナー。「宣誓!我々、選手一同は」で始まり誓います」で終わる文章募集するコーナーだったが。末期になるとルール違反メール多くなってしまい一旦終了今後季節の変わり目やることになっており、2006年平成18年4月7日14日に選手宣誓祭り第一弾放送された。同年8月10日17日に選手宣誓祭り第二弾が放送。二週になっているのは一週目が正統ネタで二週目がルール違反ネタを読むためである(※ ルール違反でも面白いものは読むことが暗黙のルール)。

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