真面目を個性にコメディでも開花とは? わかりやすく解説

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真面目を個性にコメディでも開花

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 18:59 UTC 版)

小芝風花」の記事における「真面目を個性にコメディでも開花」の解説

以前真面目な役が多かったと語る二十歳小芝だが、ドラママッサージ探偵ジョー』では、その天真爛漫な演技ドラマの幅を広げるエッセンス加えコメディ初挑戦ながらしっかり存在感を残す。自身はただ表情豊かに大きなリアクション応えることに徹したというのだが、共演小澤征悦は「全て小芝さんがコントロールしていた」「総監みたいなもの」だったと話す。小芝は「例えば何かお仕事をもらえたんだったら、“これぐらいできるだろう”って思われているところよりも、もっと上をいく結果残したいし、できればもう一回仕事したいなって思ってもらえるようにっていうのはすごく思っていて。」と語るが、監督根本和政小澤征悦和田正人たちが次々繰り出すアドリブ毎回ついていく小芝高く評価その後根本演出する『新・ミナミの帝王』には、小芝が新レギュラーとして参加することに。 2019年1月期のドラマ中でも大きな反響呼んだドラマトクサツガガガ』では、コメディエンヌとしての才能発揮し思い切りのいい演技ドラマけん引する一方シリアスなシーンでの抜群演技力共演者に光をあてる“受けの芝居”など、本作連ドラ主演務めた小芝存在ドラマ感動リアリティーもたらしたという。ドラマ満足度調査第2話急上昇この際インタビューで「真面目すぎて損と言われますけど、満足したそれまで。この性格良かった思います」と語る小芝だが、コメディ作品にも真面目を貫きようやく代表作出会うこととなる。そして“隠れ特撮オタク女子”役の熱演ぶりがSNS中心に評判呼び最終回放送日には緊急ファンミーティング開催され各方面から続編を望む声も。中でも主人公の“わかりみが深い言動や、特撮愛あふれる作風大きな話題となると小芝は「コメントで『ヒーローショー見て、目をひん剥いているところとかすごいわかる!』とか言ってくださったしたんですけど、自分では無意識だったんです。特撮オタク助監督さんも『風花ちゃん、オタク才能があるよ! もうそれにしか見えないよ!』って言っていただいたんですが、オタクからこうしようというのはとくに考えてませんでした撮影をしていくうちにシシレオーやエマージェイソンといった、ヒーローたちのことをどんどん好きになっていくんです! 普通にヒーローショー楽しんで見ていただけなんです!」などと話す。そして、放送終了後にはNHK発行する月刊みなさまの声』で大きな反響があった番組として取り上げられたりDVD化希望する声が上がっていると紹介されると、ゴールデンウィークNHKスタジオパークでの『トクサツガガガ展』の開催と、BSプレミアムでの一挙再放送ならびにお宝映像をまとめた特別番組放送決定。さらにドラマ再放送直前にはDVD-BOX9月発売発表された。小芝は「本当にうれしく思ってます。放送終わった後も、『ガガガ面白かったよ』と温かい言葉をかけていただくことが多くこんなに愛される作品に携われて、とても幸せです」とコメント。さらに「いろいろな愛が詰まったトクサツガガガ』をリアルタイムで観て下さった皆さんにはもう一度。そして、気になっていたのに観られなかった! という皆さんにも、楽しんでいただけるうれしいです」と語ったという。 『トクサツガガガ』の制作統括吉永証は、「小芝さんは非常に表情豊かなんですよね。だから、キリッとしている部分も、ズッコケている部分も、自在に表現ができる。」「漫画中でもドラマでも、モノローグがたくさ出てくるんです。それを表現するには、綺麗なだけの女優さんではダメお芝居優れていないと表現できません」と高く評価。さらに、演技だけでなく、本人持っている嫌味のない感じ」「人柄良さ」「素直さ」が、誰からも愛され、かつ「原作上のヒロインの『筋の通し方』に通じ雰囲気があったこと」などもオファー決め手だったと述べ、「小芝さんなしでは、この作品は今の形にならなかった、本当に感謝してます。」と語る。そして『トクサツガガガ』は「遊び心あふれる上質なエンタメ」として2019年3月度のギャラクシー賞月間賞受賞小芝にとっても大きなステップアップとなるこうした反響に関してライターの増當竜也は、小芝直前撮影していた配信ドラマTUNAガール』を「『トクサツガガガ』に至る小芝風花オタク道(?)を開花させた先駆的映画”」として取り上げ、「簡単に言ってしまえば本作マグロ興味なかった女の子がだんだんマグロ・オタクになっていく過程微笑ましく繊細に、そしてさわやかに描いた青春映画”で、およそ1時間半流れの中でヒロイン表情次第生き生き変わっていくのを目の当たりしながら、ここでの経験が続く『トクサツガガガ』の演技にも活かされていったのだなあと、非常に納得できるものがあるのです。」と分析。この『TUNAガール』の小芝風花について、自ら「近大マグロ」を取材してオリジナル脚本書き上げた監督安田真奈は、「撮影現場でも皆が大好きになってしまうぐらい、とにかく可愛くて愛想良くて頑張り屋さんなんです。それに一つ一つ動作キレ良くて、怒るにしても笑うにしても本当にピチピチラストシーンなんて、もう超可愛い!とみんなで震えながら見守っていましたクライマックスの長ゼリフも、削ろうかと一瞬思ったのですが、『研究の話だから、マグロオタクの先輩超える勢いでアツ語ってほしい』と伝えてがんばってもらいました小芝さんも『素敵な作品出会えてよかった』と喜んでくれました。」と語る。 ドラマべしゃり暮らし』では、大阪出身の“ネイティブ”な関西弁による漫才披露し話題に。そんな小芝についてライター志和浩司は「漫才師静代役と、『トクサツガガガ』で演じた特撮オタクの叶役は、見た目中身好対照キャラクターだ。表現の幅が広くなければこなせない。」と分析。「ところで、ネット検索で“小芝風花”と入れると、検索候補ワードに“小芝風花 てへぺろ”というのが出てきた。」「第5話で、2人イケメン挟まれ、『てへっ、てへぺろ』と照れる妄想シーンがあったが、それがファンの間で『かわいい』と大好評呼び次々と検索対象になったらしい。」「たわいない場面なのだが、たった一つ場面ノリで話題持って行ってしまうのは売れ女優片鱗感じさせる。」と語る。2019年演じた役で、隠れ特撮オタクOL裏社会の“偽造屋”、マグロ養殖就活に励む女子大生彼氏を救うためラップゾンビを倒す女の子お笑い青春をかける高校生誤報被害苦し身重未亡人新人アナウンサーと、七変化見せた小芝だが、自身さまざまな役に挑戦できる今がとにかく楽しいと述べコメディー作品は、奥が深いんですよね。」「自分台本読んでいるだけだと、ひとりの設計図できるだけですけど一度合わせてみると自分では予想しない打ち返しがある。」「私、このシーンではここを大事にしたいとか、この役はここを見てほしいとか、作品スパイスなりたいから、やりたいことがたくさんあるんです。」「このお仕事には正解がないし、だからこそ面白い。」と語ったという。 ドラマ美食探偵 明智五郎』ではヒロイン演じた小芝だが、フリーライター木俣冬は「ひたすらハイテンションわいわい騒いでいる小芝風花北村有起哉コメディリリーフ両輪として、大きめ演技ドラマ盛り上げ」ていたと分析本作脚本を『トクサツガガガ』と同じ劇団ロリータ男爵」の田辺茂範担当しており、田辺たちの劇団の上演の「俳優セリフまくしたてる感じ」をしっかり受け継いでいたとも評している。原作東村アキコも「風花ちゃんもそのままって感じ!」と絶賛また、絶対にマリアに心を持っていかれない心の強さ明智への繊細な恋心抱えた演じた小芝風花存在感特筆すべき」「『美食探偵』は小芝風花出世作に」との声も。特に、第6話ラストシーン異例演出で、そのシーンについては「二人の間の距離が、手を伸ばして届かない、心の距離を表しているようでした撮影前不安でしたが、『よかった』というご意見いただけてうれしいです」と小芝も語る通り感情ダイレクトに伝わるこの演出に「#美食探偵」がTwitterトレンド1位になるなど反響呼んだとのことプロデューサー荻野哲弘は、舞台オーランドー』で小芝演技瞠目したとのことで、「多部未華子さん扮する主人公翻弄するロシア姫君役を演じる、当時20歳小芝さんは、実際ご本人よりかなり大きく見え存在感放っていました。」そして、ドラマトクサツガガガ』での小芝も「モノローグの嵐を、素晴らしい声と顔芸演じ切っており、その姿は、私が“日本一コメディエンヌ”と信奉する多部未華子さんの若き日彷彿とさせるものでした。」と語る。そして、社会情勢撮影方法変わったシーンについても「実は、あのシーンテストなしの一発本番なんです中村さん小芝さんだからこそできたことですね。」と評している。また、相棒小林演じ小芝について、明智役の中村倫也は、「最初から完璧でしたね。この作品で、さらにドカン注目されたらうれしいなと思いながら、一緒にやらせてもらってます。」と語る。一方小芝も、中村について「作品への参加仕方や役へのこだわり周りスタッフさんへの気づかいとか。私が演じたに対しても、親身になって一緒に考えてくださるんです。」「主演として、自分のことだけではなくて周りのことも見れるフォローできるってすごいなと思いました。」と述べるなど、今後女優人生においても大きな刺激になったとのこと。 そしてこの年小芝は、コロナ禍最終話ギリギリまで撮影長引いた4月ヒロイン続き息つく間もなく7月期の『妖怪シェアハウス』にて民放連ドラ主演。そんな今作レギュラーキャストのなかで最年少座長について、文筆家折田侑駿は「小芝民放連続ドラマ主演務めるのは今作が初。かねてより将来を有望視されていた彼女が、ついにここまでやってきた。」などと述べ、「ヒロイン続いて単独主演というのは、彼女が一人演技者として力をつけてきた証拠であり、小芝が“いま必要とされている存在”だからに違いない。彼女の奮闘する姿と笑顔には、見ている者を勇気づけるかがあるような気がする。」などと分析するこのようにコメディから重厚な役までこなす演技力で“次世代コメディエンヌ”とも評されるなかで、小芝は「コツコツ9年頑張ってきたのを見てくださっていたスタッフさんに『あなたとお仕事がしたいと言ってもらえるようになりました。」「こういうコメディー作品見て笑ったり、楽しい気持ちになってもらえるのは嬉しいです。」と語る。またその一方で、自らを「真面目すぎて面白くない人間」「校則制服スカート折ったらいけないことになっていても、みんな折っていて先生も気にしてないんです。だけど自分が折ると、すごい罪悪感生まれて結局戻してしまいます」とも。そして、「私自身そんなに個性が強い役ではないので、私が無理に面白いことをしなくっちゃという感じではなくて芸達者面白先輩方のお芝居素直にリアクションできたらいいなって。瞬発力大切にしようと心がけています。」「周りをちゃんと見て、しっかり聞く、受けのお芝居大事にしていますね。」などと述べその際弾け振り切った顔芸も「最初恥ずかしさもあったのが、私は意外と顔を崩すのに抵抗がないことに気づきました(笑)」とも語る。また、演技面での苦労はとの問いには「基本は私、重い役でもコメディでもカットがかかると小芝になる。」「役を引きずるというのはないので、切り替えられなくて苦労したというのはないですね。」と答え役作り工夫については「作り込まず現場入って皆さん一緒に作れたらいいなと。」と話したとのこと。 『妖怪シェアハウス』のプロデューサー飯田サヤカは、「不思議な人です。演技に手を抜かず、努力工夫惜しまず思い切りがよく、いつもはつらつとした笑顔周囲の人への気遣い100%誰もが小芝さんの年上なのに、一番小芝さんがしっかりしているから、みんな彼女の人格を尊敬してます。なのに、小芝さんはお芝居食べなくちゃいけないギャー叫んで逃げ回ったり、怖い話をキラッキラの瞳で聞いてたり、さっきまで笑ってたと思ったら2秒後には居眠りしていたり、『大人小芝からふとした瞬間、突然『子供小芝』が顔を出すのです。」と語る。フリーライターの田幸和歌子は、「昨年放送の『トクサツガガガ』(NHK総合主演あたりから、グンと垢抜けて綺麗になったと言われる彼女だが、持ち前の『育ち良さそうなお嬢ちゃんっぽさ』が醸し出す真面目さ野暮ったさ、無防備さは健在で、放っておけないかわいさがある。」「おまけに小芝は『言いたいことをなかなか言えない困り笑い』が絶妙上手い。『トクサツガガガ』もそうだった。『大丈夫です』と言っても、全く大丈夫じゃない感がビンビン伝わってくる。」と述べドラマ妖怪シェアハウス』の第一癒やしは、なんといっても澪を演じ小芝だと分析している。作家五感生活研究所代表の山下柚実は、「もう、演技の幅がハンパないいささか躊躇もない。」「最初に小芝風花』という名前を聞いた時は、響きがどこか古風演歌的かつその昭和顔も手伝って陰翳のようなものを感じました。しかし実は本名とか。しかも、女優になる前は、何とフィギュアスケート選手バリバリ体育会系というのだから二度びっくりたしかに言われてみれば、筋肉躍動感が他の女優とは全く違う。」と述べている。出版プロデューサー高須基一朗は、小芝の「声優のように透き通ったハイトーン役どころ可愛さ際立たせ、彼女の魅力引き出している。」と語り、さらに、ミュージカル仕立て無理やりつなげて終わる斬新さの『妖怪シェアハウス第6話エンディングについて「このテンポ引っ張っていける小芝は、令和らしい魅力的な女優だ。」と評している。そして『妖怪シェアハウス』は、土曜ナイトドラマ個人視聴率歴代最高タイ(『おっさんずラブ-in the sky-』と同率の2.4%)、世帯視聴率歴代最高タイ(『M 愛すべき人がいて』と同率4.7%)を記録2020年9月度のギャラクシー賞月間賞にも選ばれドラマ続編映画制作されることに。 コラムニストペリー荻野は『マッサージ探偵ジョー以来の彼女の演技注目点を「振り回され芸」だと分析。「振り回されて、誰か周りくるくる回るんじゃなく、自分自身回れることに気づくヒロイン。それはまるでフィギュアスケートのような…って、」「どこまでも振り回され芸』。プロの技だ。」と評している。フリーライター武井保之は「作品恵まれぬ不遇の時代経て自分なりポジション見つけたいま、その役に取り組む真摯な姿勢がようやく実を結びつつある。」「若くしてコメディエンヌという道を歩みはじめ、女優としてイメージ定着恐れずドラマシーンでそのポジション確立しよう邁進する姿からは、溢れ出るような力強いエネルギー感じる。」と評しデビュー以来地道に積み上げてきた演技力もあり、小芝ならではの役柄ハマった芝居が、観る者に感動与え女優として静かなブレイク迎えたのだ。」と分析するコラムニスト堀井憲一郎は、「どうやら、小芝風花画面引っ張っていく力は尋常ではないようだ。まるで魔法をかけるかのように魔術的な表情でまわりのものを巻き込んでいく。表情魔力だ。」「小芝風花が力を発揮するのは、悩んでいたり、困っていたり、驚いて瞬間である。そういうときに彼女の風貌は強い力発揮する中心の渦となって周り強く引き込んでいく。つまり、困ってる姿で、世界牽引するのだ。そういう強さ持った女優である。あらためて、小芝風花これから可能性強く感じさせるドラマだったとおもう。」と『妖怪シェアハウス』での小芝総括している。しかし、このように自身への高い評価次々と語られる一方でインタビューその手応え聞かれ小芝からは「不安です」と意外な回答返ってきたという。そしてその理由を「似たような役柄が続くと、その役の中でその役らしさを出していくのが難しくなっていくし、何をやっても同じよう見られるのはすごく嫌です」と語る。「その役にはその役の個性があると思って、『全然役は違うんだけどな』って毎回葛藤していますね。」と役と真摯に向き合っているからこその悩み明かし、実は「自分ビジュアル性格がすごく普通で、それが一種コンプレックスでした」と打ち明けるだからこそコメディー作品振り回されるような役を面白いと思ってもらい、またこういう作品起用される。それが一つ個性となると思うとすごくうれしい」。とはいえ、「女優としてはもっと幅のある役、作品にもかかわりたい。怖い役、猟奇的な役、黒幕みたいなもやりたいですし、年齢的に恋愛もの社会派シリアスなもやりたいですね」と貪欲に語ったという。

※この「真面目を個性にコメディでも開花」の解説は、「小芝風花」の解説の一部です。
「真面目を個性にコメディでも開花」を含む「小芝風花」の記事については、「小芝風花」の概要を参照ください。

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