主な面種の例とは? わかりやすく解説

主な面種(能面・翁面)の例

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/14 20:28 UTC 版)

能面」の記事における「主な面種(能面・翁面)の例」の解説

グループ名称画像特徴・用途翁(おきな)面 白式尉(はくしきじょう) 式三番白式尉着ける。シテ方務め天下泰平祈り拍子を踏む。面は、口の両端が切れ、紐で結びつけた「切り顎」形式、麻や兎の毛貼り付けた眉、「へ」の字にくり抜かれた目といった点で、翁以外の能面とは異なる。 白式尉画像の面は東京国立博物館金春家伝来)、江戸時代17 - 18世紀)、重要文化財 黒式尉(こくしきじょう)(三番叟さんばそう)) 式三番の黒式尉(三番叟)が着ける。狂言方務め五穀豊穣を祈る。面は、白式尉同様の「切り顎」である。眉は馬のたてがみ使用する父尉ちちのじょう現在の式三番では一般的には用いられていないが、『翁』の「父尉延命冠者」という特殊演出において、翁が父尉の面を着ける。「切り顎」である。目尻吊り上がり、顎は植毛がなく、白式尉より若々しく感じられる延命冠者えんめいかじゃ現在の式三番では一般的には用いられていないが、『翁』の「父尉延命冠者」という特殊演出において、千歳せんざい)が延命冠者の面を着ける。また、』を中年演者演じ場合には延命冠者着ける。翁の面の中では唯一「切り顎」となっていない。室町時代前期には翁舞から外されたので、遺品少ない。画像の面は東京国立博物館金春家伝来)、南北朝 - 室町時代14 - 15世紀)、重要文化財 尉(じょう)面 双髭尉(もろひげじょう)類 三光尉さんこうじょう頭部、顎のほか、鼻下に植毛があり、一般には額の皺が5本彫られている。他の尉と比べ、皺の彫り方写実的であり、庶民的な要素神秘的な要素併せ持っている。『八島』や『実盛』の前シテ用いられる。主に観世流以外の流儀用いる。 朝倉尉(あさくらじょう) 頭部、顎のほか、鼻下に植毛があり、額の皺が4本彫られている。主に観世流宝生流用いる。快活人間的な表情であり、『実盛』の前シテ後シテなどに用いられる笑尉わらいじょう頭部、顎のほか、鼻下に植毛があり、額の皺の下から2本目途中で切れているのが特徴である。主に観世流宝生流用いる。快活上品な表情であり、神の化身である前シテ老人などに用いられる画像の面は東京国立博物館上杉家伝来)、江戸時代17 - 18世紀)、「天下一河内焼印 小尉こじょう)類 小尉こじょう)(小牛尉こうしじょう)) 室町初期小牛清光創作したとされる頭部と顎のみに植毛があり、額の皺は3本両端が下がる。『高砂』や『弓八幡』などの脇能用いられ品格の高さを表す。 阿古父尉あこぶじょう)(阿瘤尉あこぶじょう)) 頭部と顎のみに植毛があり、鼻下と唇下の髭は毛描である。額の皺は3本両端上がる。『木賊』の木賊狩の老人や、『唐船』の中国老人用いられる画像の面は東京国立博物館金春家伝来)、安土桃山 - 江戸時代16 - 17世紀)、重要文化財 舞尉(まいじょう)類 舞尉(まいじょう) 品格の高い端正な老人の面である。頭部と顎のみに植毛があり、額の皺は4本である。『西行桜』『遊行柳』『白楽天』『老松』などの後シテ用いられる宝生流と金剛流で使う面である。画像の面は東京国立博物館上杉家伝来)、江戸時代17 - 18世紀皺尉しわじょう品格の高い老人の面である。頭部と顎のみに植毛があり、流線型の目である。『西行桜』『遊行柳』などの後シテ用いられる。石王尉も同様の演目用いられるが、皺尉上の歯に鉄漿を差すのに対し、石王尉は上下の歯に金泥を施すといった差異がある。画像の面は東京国立博物館上杉家伝来)、江戸時代17 - 18世紀)、「慈雲院作」銘 女(おんな)面 若女わかおんな)類 若女わかおんな若女は、若い女面の中でも観世流重んじる面である。中央の分け目から少し太く2本、こめかみ辺り細く3本、その下へ3本と、3段毛描(けがき)が交差する若女 増(ぞう)(増女ぞうおんな)) 宝生流には木の節のしみが鼻の上に見え節木増ふしきぞう)という本面があり、重んじられている。世阿弥同世代田楽増阿弥創作とされる。『三輪』の女神、『羽衣』『吉野天人』などの天女用いられる多く場合頭に冠をいただくため、「天冠下(てんがんした)」とも呼ばれる全体に色が白く端正品位がある。中央の分け目から頬にかけて、2本、3本3本3段毛描交差する増女 孫次郎まごじろう江戸時代初期能楽師金剛孫次郎頼勝が、亡き妻の面影写して打った面と伝えられる。特に金剛流重んじる面である。『野宮』『松風』などの恋する女に用いられる中央の分け目から2本の毛描発するが、頬にかけて、3本次いで4本となる。小面比べほっそりとして色気が漂う。 小面こおもて若い女性美しさ表現する代表的な女面である。多様な表情の面があり、曲趣によって使い分けられる。目、鼻、口が中央寄り、額から頬にかけて3本毛描が溝のように彫られている。小面は、特に金春流喜多流大切にする面である。 小面画像の面は東京国立博物館金春家伝来)、江戸時代17 - 18世紀)、「出目満昆」焼印重要文化財 万媚(まんび) 小面比べ口端上がって笑み含み、瞳が大きく小面より妖艶な印象与える。3本毛描のうち、外側の1本が紐穴付近から中に入り、頬に乱れ数本生じるのが特徴である。『班女』のシテ遊女花子)などに用いられることがある万媚画像の面は東京国立博物館上杉家伝来)、江戸時代17 - 18世紀近江女おうみおんな江戸時代初期頃までは、女性の恋を取り上げた鬘能によく使用されていたようだが、現在では『道成寺』の前シテ用いられている。離れ目が特徴で、色気はあるが卑しい感じもある面である。 更女(ふけおんな)類 深井(ふかい) 近江国越智深井という武士打ったとされる中年女性を表し、頬が痩せている。『隅田川』『三井寺』『百万』などで、失った子供探し求める母親や、心寂しい人妻などに用いられる中央の分け目から頬にかけて、3本3本3本3段毛描交差する深井 曲見しゃくみ深井より年長の女である。深井と同様、『百万』『隅田川』『砧』などで、母親中年女性の役に用いる。主に観世流宝生流では深井用い金春流金剛流喜多流では曲見用いる(宝生流では曲見用いることもある)。毛描が、中央の分け目から離れた位置から発し3本3本3本3段交差する曲見画像の面は東京国立博物館金春家伝来)、室町時代15 - 16世紀)、重要文化財 泥眼でいがん)類 泥眼でいがん) 目に金泥を施すことから泥眼呼ばれる古く女性菩薩となった相貌表したが、江戸時代以降は『葵上』『鉄輪』の前シテ、『砧』の後シテなど、女性生霊怨霊の役に用いられるようになったまた、海人』の竜女にも用いられる泥眼 橋姫はしひめ)類 橋姫はしひめ) 本来は『橋姫』という能に用いる面であったとされる。現在では、離縁された夫に鬼となって復讐する鉄輪』の後シテ用いられることが多い。額は白く、目から下が赤く彩色され凄惨な復讐の姿を表す。 橋姫 痩女やせおんな)類 痩女やせおんな) 目がくぼみ、頬が落ちている死霊の面である。『定家』の後シテ式子内親王)などに用いられる痩女 老女ろうじょ)類 老女ろうじょ) 常相の老齢女性のうち、シテ用いられる面の代表である。痩女に近い顔立ちのものから、やせていない美し顔立ちのものまである白髪で、骨ばった表情である。『卒都婆小町』などの老女用いられる。 姥(うば) 『高砂』『国栖』の姥(ツレ)などに用いられる。神が人間の姿を借りた化身であり、品格がある。『関寺小町』『姨捨』などの老女の役にも使われる。 姥画像の面は東京国立博物館金春家伝来)、室町 - 安土桃山時代16世紀)、重要文化財 山姥やまんば)類 山姥やまんば) 『山姥』1曲のみに用い専用面である。頭は白髪、顔は赤味帯び、目は鍍金銅板はめられ超自然的な存在を表す。 山姥 男(おとこ)面 喝食かっしき)類 喝食かっしき喝食は、半僧半俗で、禅寺僧侶食事奉仕する少年である。『花月』『自然居士』『東岸居士』などの喝食物用いられる。額の前髪は、おかっぱ型と銀杏型があり、前髪部分大小により「大喝食」「中喝食」「小喝食」と分けられ、曲柄に合わせて使い分けられる。宝生流金春流金剛流大喝食を指定している。 喝食 若男わかおとこ)類 若男わかおとこ寄せ眉で眉根二重じわがある。『邯鄲』『女郎花』『経正』などに用いられる邯鄲男かんたんおとこ若男と同様、寄せ眉で眉根二重じわがあるが、口が大きめで頬にやつれ窪があるのが特徴である。『邯鄲』に用いられる。『邯鄲』の盧生のような現実男性に面を使うのは、能面用法としては例外的である。『高砂』『志賀』『養老』などの若い男神、『歌占』の男巫用いることもある。 今若(いまわか) 主に観世流宝生流用いる。白い肌、眉間の皺など、やや若年公達を表す。 十六じゅうろく平敦盛戦死した年齢にちなむ名称であり、あどけなさ若くして討たれ悲哀を表す。『敦盛 (能)』の後シテ用いられる。肌は白く透き通りほのかにが差す。公達であるため、歯に鉄漿を差す。 中将ちゅうじょう公達の面である。作り眉で、眉根山形じわがある。厳し表情のものは、『清経』『経正』『忠度』などの修羅物に、穏やかな表情のものは『融』『雲林院』などに用いられる中将画像の面は東京国立博物館上杉家伝来)、江戸時代18世紀蝉丸せみまる) 『蝉丸』に用いられる専用面である。盲目皇子であり、琵琶の音に耳を澄ます純真な少年である。 荒男(あらおとこ)類 平太(へいた) はね眉、八字髭特徴勇猛な武将の面であり、『田村』『八島』『箙』の勝修羅物に用いられる頼政よりまさ) 『頼政』の専用面である。悲惨な死を遂げた亡霊表し、眼に金泥施し上の歯列だけに金を差す。 怪士あやかし)類 怪士あやかし怪士は海に現れる化物の意味があり、『船弁慶』の後シテ平知盛幽霊)などに用いられる三日月みかづき) 『高砂』『弓八幡』などの後シテ男神用いられる。『船弁慶』の後シテ平知盛幽霊)に用いられることもある。面裏に三日月型の刀跡があることからこの名が付いた観世流が主に用いる。 三日月 神体しんたい) 『高砂』『弓八幡』などの男神用いられるが、特に品格重んじる場合着用される宝生流が主に用いる。画像の面は東京国立博物館上杉家伝来)、江戸時代18世紀(たか) 古くは「多賀(たか)」、「祟神(たたりかみ)」とも書かれた。一種神体面であり、上瞼中央持ち上がり、目が三角状に見える。 鷹 一仙人いっかくせんにん) 『一角仙人』の専用面である。一角仙人インド仙人で、鹿の胎内から生まれたので額に角がある。角を外すと怪士系統の面である。 痩男やせおとこ)類 痩男やせおとこ猟師漁夫殺生の罪で地獄に堕ち、幽霊として現れる面である。地獄責め苦苦しみ憔悴した表情である。『善知鳥』『阿漕』『藤戸』に用いられる痩男画像の面は東京国立博物館金春家伝来)、江戸時代17 - 18世紀)、「児玉近江焼印重要文化財 (かわず)(河津頬骨突き出して眼窩がくぼみ、両目の間が開いていて目線虚ろであり、水死した男の姿である。『阿漕』『藤戸』に用いられる俊寛しゅんかん) 『俊寛』に用いられる鬼界島流罪になり、一人赦免から漏れた俊寛孤独屈折を表す。現実男性に面を用いるのは、能面用法としては例外的である。画像の面は東京国立博物館上杉家伝来)、江戸時代18世紀)、「児玉近江」銘 景清かげきよ) 『景清』の専用面である。平家侍大将だったが、平家滅亡後落人となり、自ら目をえぐって盲目となった藤原景清の姿を表す。画像の面は東京国立博物館上杉家伝来)、江戸時代18世紀童子(どうじ)類 童子(どうじ) 『枕慈童』『菊慈童』『天鼓』の神性帯びた少年用いられる。『石橋』『小鍛冶』『田村』の前シテや、『大江山』の前シテ童子役にも用いられる童子 慈童(じどう) 童子似ているが、より幼さ神秘性強調しており、彫刻毛描の手法に違い見られる童子同様の曲目用いられる。主に観世流用いられる猩々しょうじょう) 『猩々』の専用面である。猩々海中棲む酒好き妖精であり、強い朱色の肌、額には水中から上がったかりのような濡れて乱れた毛描特徴である。 猩々画像の面は東京国立博物館金春家伝来)、室町時代15 - 16世紀)、重要文化財 弱法師よろぼし) 『弱法師』のシテ俊徳丸)に用いられる盲目青年が父と再会する物語であり、悲哀感じさせる画像の面は東京国立博物館上杉家伝来)、江戸時代17 - 18世紀) 鬼(おに)面 悪尉あくじょう)類 大悪尉おおあくじょう悪尉強く恐ろしげ老人という意味である。大悪尉は、目と歯に鍍金銅板はめられ、顎と鼻下に植毛があり、神や仙人の役に用いられる。『鞍馬天狗』の「白頭」という小書や、『白髭』『難波』『道明寺』の異邦人の役にも用いられる悪尉 鼻瘤悪尉はなこぶあくじょう鼻筋に瘤のような隆起があり、怪異形相悪尉である。『張良』の後シテ用い場合がある。 茗荷悪尉みょうがあくじょう目頭吊り上がり目尻垂れ下がり、目には金具施される。『道明寺』の末社の神、白太夫や、『張良』で張良軍略授け後シテ黄石公)など、少し人間味帯びた役に用いられる。 癋見悪尉べしみあくじょう)類 癋見悪尉べしみあくじょう) 『善界』『鞍馬天狗』の小書白頭」など、老体天狗や神に用いられる。顎や口の周辺に髭が植毛され、霊性神秘性を表す。画像の面は東京国立博物館上杉家伝来)、江戸時代18世紀(じゃ)類 真蛇しんじゃ) 「般若」をより凶悪にした姿であり、『道成寺』に用いられる般若比べ開き口が大きく、舌を見せ、耳がないのが特徴であるが、例外もある。 般若はんにゃこの面作った般若坊由来する名称といわれる鬼女の面であり、『葵上』『黒塚』『道成寺』などの後シテ用いられる。舌はない。顔の上半分には悲しみ表情下半分には怒り表情読み取れ複雑な感情込められている。品格顔色から、白般若・赤般若・黒般若の別があり、『葵上』の六条御息所には品格の高い白般若、『黒塚』の鬼女には最も動物的な表情を持つ黒般若、『道成寺』の蛇体には中間の品格の赤般若、というように使い分けられることが多い。 般若 生成なまなり伝書に「是は般若今少し足らぬ所の面なり。角みじかきゆへ生成名付」とあり、般若なりきっていないため生成呼ばれる般若より角が短く、目には鍍金銅板が入る。口は大きく開き、舌を見せる。『鉄輪』の後シテ用いられることが多い。 癋見(べしみ)類 大癋見おおべしみ伝書に「是は天狗の面なり。天狗は陰なるもの故口を閉ず」とあるように、口を強く結んだ天狗の姿を表す。『大会』『車僧』『鞍馬天狗』に用いられる。『申楽談儀によれば大癋見作者は赤(しゃくづる)とされ、観阿弥時代から伝わる自慢の面であったとされる大癋見 小癋見こべしみ大癋見天狗魔障を表すのに対し小癋見地獄鬼神である。目は小さく鋭く大癋見のような滑稽味はない。『野守』『鵜飼』『昭君』などに用いられる。『鍾馗』『皇帝』の鍾馗にも用いられる。『申楽談儀』に、世阿弥が『鵜飼でかけたことが記されている。画像の面は東京国立博物館金春家伝来)、江戸時代18世紀)、重要文化財 長霊癋見ちょうれいべしみ怪盗熊坂長範登場する熊坂』『烏帽子折』の専用面であり、長範の霊ということから長霊癋見名付けられた。丸く大きな目や、眉の付け根下がった様子から、滑稽さが強調されている。画像の面は東京国立博物館金春家伝来)、江戸時代17世紀)、「天下一近江焼印重要文化財 飛出(とびで)類 大飛出おおとびで威風堂々とした神の面であり、全面金泥彩色で、目に鍍金銅板はめられている。『国栖『嵐山』賀茂』などの後シテ用いられる世阿弥芸談をまとめた『申楽談儀』に、「飛出は、菅丞相柘榴くわつと吐き給へ所を打つ」とある。 大飛出 小飛出ことびで伝書には「小飛出竜神の面なり」とある。『小鍛冶』などに用いられる猿飛出さるとびで小飛出似せた面である。『小鍛冶』の稲荷明神使者、『殺生石』『』の鬼に用いられる猿飛出 黒髭くろひげ竜神の面である。『竹生島』『春日竜神』などの竜神用いられる突き出した下顎しかめっ面、鋭い眼光などが、竜を想起させる黄土色の肌を持つものが多いが、顔全体金泥施した黒髭(でいくろひげ)もあり、黒髭より高い品格を持つ。 黒髭画像の面は東京国立博物館金春家伝来)、安土桃山時代16世紀)、重要文化財 顰(しかみ)類 顰(しかみ) しかみ(獅噛)とは、獅子上下の歯で物を噛んだ様子をいうとされる伝書には「観世鬼の面也。両の歯を合する名付る」とある。『羅生門』『紅葉狩』『土蜘蛛』『舎利』などの鬼に用いられる邪悪な鬼の姿である。 顰 獅子口ししぐち)(大獅子(おおじし)) 『石橋』の専用面である。文殊菩薩仕え霊獣である獅子が舞う祝言能であり、鍍金銅板をはめた目と口の牙が迫力表している。画像の面は東京国立博物館上杉家伝来)、江戸時代18世紀野干(やかん)類 野干(やかん) 『殺生石』の後シテ野干という)に用いられる。2本の角が生えかかり、怪異だが優美な雰囲気も持つ。 仏(ぶつ)面 天神てんじん)類 天神てんじん天満大自在天神菅原道真を表す。『舎利』『大会』のツレ帝釈天)に用いられる。『申楽談儀』には、天神の面は観阿弥の代から伝わるもの記されている。画像の面は東京国立博物館上杉家伝来)、江戸時代18世紀)、「福来作」銘 大天神(おおてんじん) 『金札』『淡路』『絵馬』に用いられる画像の面は東京国立博物館金春家伝来)、室町時代15世紀)、重要文化財 明王みょうおう)類 不動(ふどう) 『調伏曽我』の後シテ不動明王などに用いられる不動 如来にょらい)類 釈迦(しゃか) 『大会』の専用面であり、天狗が、大癋見の面の上釈迦の面を着け魔力によって釈迦説法様子見せるが、帝釈天によって術が破られ釈迦の面を外すと元の天狗に戻る。

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