アコギ
「アコギ」とは、しつこい・強欲であくどいことを意味する表現。
「アコギ」とは・「アコギ」の意味
「アコギ」とは、しつこい・強欲であくどい・ずうずうしいことを意味する表現である。「アコギ」は漢字にすると「阿漕」と読む。これは三重県津市にある地名からきた方言である。義理と人情に溢れた人たちが集うヤクザの世界では、アコギ(義理や人情に欠ける)な人間を嫌う。この場合の義理とは、物事に対する正しい筋道のことや、人として守るべき道のことを言う。そして、人情とは、人への思いやりや情けをかけられる人間のことだ。このことから「アコギ」な人間とは、間違った道へ進み思いやりも持たず、人や生き物に対して情けもかけられない人間のことである。また、「アコギ」は、アコースティックギターの略でもある。ギターはピックという三角状のプラスチック製で弦を弾くことができるものがあるが、アコースティックギターはバラード曲などを指で弾いて音を奏でることもある。落ち着いた曲ばかりに使われる楽器ではなく、激しめの曲調でも使える楽器である。元シンガーソングライターのYUIというアーティストもアコースティックギターで大人しい曲や激しめの曲を奏でるが、激しいのに違和感のない音を奏でている。YUIは、2004年から2012年までソロ活動し、2013年からロックバンドFLOWER FLOWERのギターボーカルとして現在も活動している。
アコースティックギターは、ピアノと同様にドレミファソラシドの音源もあり、ドレミの歌も弾ける楽器である。そして、ピアノと同様に左手で引くコードの部分をギターでも表現でき、初心者からのギター練習では、「F」のコードが最初の壁である。ギターは指の長い人がメリットが多く、指一本で全体を抑える「F」のコードが抑えやすい。だが、指が短い人でも親指を活用して全部の弦を抑えるコツがあり、さらに上達すると弦から多彩な音を奏でることも可能である。
「アコギ」の語源・由来
「アコギ」は、三重県の阿漕ヶ浦(あこぎがうら)という海から生まれた言葉である。阿漕ヶ浦の海は禁漁だったが、ある漁師がたび重なる密漁をして逮捕されたという伝説があり、そのことから「アコギ」は、「しつこい・ずうずうしい」「義理や人情に欠ける」の意味で使われ始めた。阿漕湾で幾度となくたび重なる密漁をして捕まった強欲な漁師の物語が由来である。「アコギ」の熟語・言い回し
「アコギ」は、「阿漕」と漢字にできる熟語である。「阿漕」は、「義理や人情に欠けている」ことの意味の他に、「悪どい・えげつない」という表現の言い回しで使うことができる。アコギな商売とは
アコギな商売とは、いつまでもしつこく迫り、相手の意思を無視して強引に売りつける押し売り商売である。わかりやすく簡単な言い回しとして方言の「アコギ」が使われている。
アコギな人とは
アコギな人とは、思いやりや情けのない人のことである。
あこぎなやつとは
あこぎなやつとは、強欲であくどいという意味である。
「アコギ」の使い方・例文
・アコギな商売してんじゃねえぞ。・なんてアコギな性格なんだ。
・昨日、ついに念願のアコギを購入した。
あこぎ【×阿×漕】
読み方:あこぎ
[名・形動]《禁漁地である阿漕ヶ浦で、ある漁師がたびたび密漁をして捕らえられたという伝説から》
1 しつこく、ずうずうしいこと。義理人情に欠けあくどいこと。特に、無慈悲に金品をむさぼること。また、そのさま。「—な商売」「—なまねをする」
2 たび重なること。
あこぎ【阿漕】
阿漕
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