俗とは? わかりやすく解説

しょく【俗】

読み方:しょく

[名・形動ナリ「ぞく(俗)」に同じ。

「姿悪くは、いづれもなるべし」〈花鏡


ぞく【俗】

読み方:ぞく

常用漢字] [音]ゾク(呉)

世間習わし。「異俗旧俗習俗土俗風俗民俗良俗

世間一般。「俗語俗事俗字俗説俗務雅俗脱俗超俗通俗凡俗

無風流卑しい。「俗悪俗臭俗物俗吏低俗卑俗俚俗(りぞく)」

出家をしていない世間の人。「俗名還俗(げんぞく)・在俗・僧俗・道俗

名のり]みち・よ


ぞく【俗】

読み方:ぞく

[名・形動

世のならわし。その土地時代風俗・習慣。「—に入(い)っては—に従え

世間一般民間。「—受け」

「—では水戸御隠居様という」〈福沢福翁自伝

民間普通に行われることありふれていること。また、そのさま。「—に言う」「—なやり方

高尚でないこと。いやしいこと。また、そのさま。「—な趣味」「—な人間

出家していないこと。また、その人。「—に還(かえ)る」「—の身」


世俗

( から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/01/23 15:02 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動
世俗主義国 / 国教が定められている国
  世俗主義(政教分離)国
  国教が定められている国
  不明 / データなし

世俗(せぞく、英語:Secularity セキュラリティ)とは、「世俗的」(英語:secular セキュラー)であること[1]政教分離を経て、国家宗教が分離している状態。

日本語で「世俗」は、「世間一般に見られるさま」「俗世間」「世の中の風俗・習慣」などを意味する[2]。ここでは、Secularityの訳語としての世俗について説明する。

語源

語源は、ラテン語で「世間」「世の中」「現世の」を意味するsaeculumで、もともとは宗教に関連するものではなかったが、英語での慣例によって「宗教から分離した」という意味になった[3]

宗教と世俗という二分法

宗教と世俗という二分法は18世紀啓蒙時代に生まれた[4]。ただし、この場合の「宗教」と「世俗」はあくまでもキリスト教神学の影響を受けた西洋概念であるため、他の非西洋文化では必ずしも同等の意味を持つとは限らない[4][5]。多くの文化では、「自然」と「超自然」の現象、特に「宗教的」と「非宗教的」という概念は区別されておらず、一神教でのへの信仰とは無関係に霊的な信念を持っている[5]

大学における世俗

アメリカ合衆国の一部の私立大学キリスト教会ユダヤ教に結びついている(例えば、ベイラー大学ブリガムヤング大学ボストンカレッジエモリー大学ノートルダム大学デュケイン大学南メソジスト大学イェシーバー大学が著名である。)のに対して、アメリカの州立大学は、世俗的な組織である(特に合衆国憲法の修正第1条による)。

イギリスオーストラリアニュージーランドカナダ、そして日本における公立大学も世俗的であるが、一部の国々において私学助成を受ける一部の小学校中等教育学校は、特定の宗教団体に連なっている。

脚注

[ヘルプ]
  1. ^ The American Heritage Dictionary of the English Language, Fourth Edition.、「Secularity」(1. The condition or quality of being secular. 2. Something secular.
  2. ^ デジタル大辞泉(小学館)、大辞林 第三版(三省堂)。
  3. ^ Zuckerman, Phil; Shook, John, eds (2017). “Introduction: The Study of Secularism”. The Oxford Handbook of Secularism. Oxford University Press. ISBN 0199988455. 
  4. ^ a b Jeurgensmeyer, Mark (2017). “4. The Imagined War between Secularism and Religion”. In Zuckerman, Phil; Shook, John. The Oxford Handbook of Secularism. Oxford University Press. ISBN 0199988455. 
  5. ^ a b Pasquale, Frank; Galen, Luke; Zuckerman, Phil. “2. Secularity around the World”. The Nonreligious: Understanding Secular People and Societies. Oxford University Press. ISBN 0199924945. https://books.google.com/books?id=PDQ0CwAAQBAJ&printsec=frontcover#v=onepage&q&f=false. 

関連項目

外部リンク


出典:『Wiktionary』 (2021/08/12 00:32 UTC 版)

発音(?)

名詞

  1. 世間
  2. 民間一般的に行われているならわし
  3. 出家ていない人。

形容動詞

  1. 世俗的でありふれている様。

活用

ダ型活用
俗-だ


熟語


※ご利用のPCやブラウザにより、漢字が正常に表示されない場合がございます。
Copyright © KANJIDIC2 - the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group(EDRDG), used in conformance with the Group's licence. Copyright © 1991-2010 Unicode, Inc. All rights reserved. Stroke Order Diagrams(SODs) licensed from © Kanji Cafe.

「俗」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。



品詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「俗」の関連用語

俗のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



俗のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの世俗 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Text is available under Creative Commons Attribution-ShareAlike (CC-BY-SA) and/or GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblioに掲載されている「Wiktionary日本語版(日本語カテゴリ)」の記事は、Wiktionaryの (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、Creative Commons Attribution-ShareAlike (CC-BY-SA)もしくはGNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。
漢字辞典
Copyright © KANJIDIC2 - the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group(EDRDG), used in conformance with the Group's licence.
Copyright © 1991-2010 Unicode, Inc. All rights reserved. Distributed under the Terms of Use in http://www.unicode.org/copyright.html.
Stroke Order Diagrams(SODs) licensed from © Kanji Cafe.
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS