家伝とは? わかりやすく解説

か‐でん【家伝】

読み方:かでん

その家に代々伝わってきたこと。また、そのもの相伝。「—の秘法

その家に代々伝えられ事柄記した書物


家伝

読み方:カデン(kaden)

その家に代々わるもの


家伝

読み方:カデン(kaden)

分野 伝記

年代 奈良時代

作者 恵美押勝(藤原仲麻呂)、僧延慶


家伝

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/30 16:09 UTC 版)

家伝(かでん)

  1. その家に代々伝わっていること。また、そのもの。
  2. 学説などが師弟の間で伝承されること。また、そのもの。相伝。
  3. その家に代々伝わっている歴史、伝承などを記した書物。本項で詳述。
  4. 狭義では、特に藤原氏の家伝である『藤氏家伝』のこと。リンク先参照。

概要

家伝とは、その家、特に貴族の家に代々伝わっている歴史、伝承などを記した書物のことである。本系帳(ほんけいちょう)、氏文(うじぶみ)、譜第(ふだい)、家譜(かふ)などいろいろな呼称がある。

中国では、魏晋南北朝時代から盛んに家伝が編纂された。

日本では、『帝紀』などの皇室系譜と、『旧辞』などの皇室関係の伝承が、もっとも古い例とされる。ただし、いずれも現存しない。

律令制では式部省が各家の家伝を収集管理しており、これ以前から有力貴族の家では、家伝の編纂が進んでいたと推測されている。670年、日本初の全国戸籍となる庚午年籍が作られたが、家伝類も参考にされたといわれる。

天平勝宝年間(749年 - 757年)、諸蕃(主に朝鮮半島系の渡来人)の改姓・賜姓が許されるようになった。その結果日本風の姓を名乗る一方、家伝で日本古来の氏族であるかのように偽造する者が少なくなかった。そこで、761年天平宝字5年)に撰氏族志所を設け、家伝の偽造を正そうとしたが、途中で挫折した。

平安時代になると、渡来人の子孫に限らず、先祖を飾り立てる偽造が盛んになった。そこで、嵯峨天皇の命により、氏族名鑑である『新撰姓氏録』が編纂され、814年弘仁5年)上進された。諸氏の家伝、本系帳などの偽造や誤りを正したものである。

主な家伝

参考文献


家伝

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/11 01:28 UTC 版)

戸沢氏」の記事における「家伝」の解説

戸沢氏平忠正の子平維盛より始まり大和国三輪本拠地とした。その子平衡盛の代に木曾義仲属していたが、その不義憎み奥州磐手郡滴石庄(岩手県雫石町)に下向した。1185年源頼朝臣従し、屋島の戦い奥州合戦での活躍認められ磐手郡滴石庄内に4千6百町歩の土地与えられ大身御家人となる。その時に滴石庄の戸沢邑に居を構えたことから「戸沢氏」と称した1206年戸沢兼盛は南部氏から攻められ、滴石(岩手県雫石町)から門屋小館秋田県仙北市西木町西明寺)に移る。1220年門屋小館から門屋移り1228年門屋城を築城。以上が、『藩翰譜』などが伝え戸沢氏出自である。

※この「家伝」の解説は、「戸沢氏」の解説の一部です。
「家伝」を含む「戸沢氏」の記事については、「戸沢氏」の概要を参照ください。

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