葵上とは? わかりやすく解説

あおいのうえ〔あふひのうへ〕【葵の上】


葵上

作者杉谷みどり

収載図書いまこそ平安の恋
出版社EH春潮社
刊行年月2004.8


葵上

作者森泰三

収載図書二つ狂気森泰三作品拾遺 小説小論文随筆
出版社語社
刊行年月2007.10


葵上


葵上


葵上

読み方:アオイノウエaoinoue

作者 三島由紀夫

初出 昭和29年

ジャンル 戯曲


葵上

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/02/18 05:25 UTC 版)

月岡耕漁「能楽百番」より
葵上
作者(年代)
未詳 世阿弥改作か(室町時代)
形式
準夢幻能
能柄<上演時の分類>
般若物・祈り物、四番目物
現行上演流派
観世・宝生・金春・金剛・喜多
異称
なし
シテ<主人公>
六条御息所の生霊
その他おもな登場人物
横川の小聖、照日の巫女
季節
季不知 (不定)
場所
葵上の部屋
本説<典拠となる作品>
源氏物語
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葵上』(あおいのうえ)は、『源氏物語』の「」巻に取材した能楽作品。世阿弥改作か。

シテは六条御息所生霊であり、題にもなっている葵の上は一切登場せず、生霊に祟られ寝込んでいることを一枚の小袖を舞台に寝かすこと(出し小袖)で表現している。

六条御息所は賀茂の祭の際、光源氏の正妻である葵の上一行から受けた侮辱に耐え切れず、生霊(前ジテ)となって葵上を苦しめているのである。薬石効なく、ついに修験者である横川の小聖が呼ばれ祈祷が始まると、生霊は怒り、鬼の姿(後ジテ)で現われるが、最後は般若の姿のまま、法力によって浄化される場面で終わる。

資料

関連項目

外部リンク


葵上

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/07 04:58 UTC 版)

近代能楽集」の記事における「葵上」の解説

「葵上」(あおいのうえ)は1954年昭和29年)、雑誌新潮1月号に掲載された。の死の結末は、能の『葵上』よりも、大元原典である『源氏物語』の第9帖「」に沿っている。三島主題について、ヒロインの〈嫉妬集中させてゐる〉とし、〈殊にラストの、生霊現身電話の声とが交錯するところは、スリラー劇的な興味をねらつてゐる〉と説明している。 私としては、「葵上」が一番気に入つてゐる。スリラーみたいな要素もあり、主題そんなに哲学的でなく、観客にも受け入れられやすいと思ふ。ただあくまで、六条御息所位取りが大切で、安つぽい嫉妬怨念劇であつてはならぬ俳優には、やりづらい芝居であらうと同情する。 — 三島由紀夫上演される私の作品――『葵上』と『只ほど高いものはない』」

※この「葵上」の解説は、「近代能楽集」の解説の一部です。
「葵上」を含む「近代能楽集」の記事については、「近代能楽集」の概要を参照ください。

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