校異源氏物語とは? わかりやすく解説

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校異源氏物語

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/18 09:29 UTC 版)

校異源氏物語』(こういげんじものがたり)は、池田亀鑑編著による『源氏物語』の研究書。『源氏物語』の伝本群を「青表紙本」「河内本」「別本」に分類し、青表紙原本=定家本の現存する巻はこれを底本とし、他の巻は大島本池田本を用いて、各系統の有力諸本の校異を一覧できるようにした校本である。

概要

1942年(昭和17年)10月25日刊行。『源氏物語』主要本文の校異を示した「校異篇」のみの全5巻。のちに『源氏物語大成』全8巻として公刊され、この「校異篇」に加え、「索引篇」、「研究篇」、「資料篇」、「図録篇」を付して発展的に増補される。『源氏物語』の本格的な学術的校本としては初の公刊でありながら、当時としては精度も高く、刊行後半世紀を数えてもなお、今日の『源氏物語』研究に参照不可欠の書となっている。

協力者に、池田門下の戦前の高弟である、松田武夫、大津有一松尾聰鈴木知太郎、桜井祐三、石清水尚、春名好重(斎藤秀雄)、清田正喜、松村誠一、萩谷朴、中性哲、木田園子ら二十余名を擁して作成されたことが知られる。

参考文献

  • 芳賀博士記念会実行委員会「序」『校異源氏物語』中央公論社、1941年(昭和16年)4月
  • 池田亀鑑「源氏物語大成の経過について」『源氏物語大成』「研究資料篇」中央公論社 1956年(昭和31年)7月

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