もの‐の‐まぎれ【物の紛れ】
もののまぎれ
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もののまぎれは、『源氏物語』に記された3つの事件で起こった事象を言い、中でも藤壺事件に伴う事象を言う[1]。『源氏物語』において重要な概念とされ、時に「主題である」とされることもある語である。
- ^ 池田亀鑑「もののまぎれ 藤壺物語一」『新講源氏物語』至文堂、1951年(昭和26年)2月、pp. 125-128。
- ^ 「もののまぎれ」『広辞苑』岩波書店。
- ^ 秋山虔・室伏信助編『源氏物語大辞典』角川学芸出版、2011年(平成23年)2月、p. 1374。ISBN 978-4-0465-3220-6
- ^ 吉野瑞恵「『源氏物語』の「もののまぎれ」の解釈をめぐって -近世から現代へ-」石原昭平編『日記文学新論』勉誠出版、2004年(平成16年)3月、pp. 311-326。ISBN 4-585-03106-5
- ^ 野口武彦「『もののまぎれ』と『もののあわれ』荻原広道『源氏物語評釈』の惣論をめぐってー」『書斎の窓』第300号、有斐閣、1981年(昭和56年)1月。のち『「源氏物語」を江戸から読む』講談社、1985年(昭和60年)7月、pp. 137-144。ISBN 4-06-201840-3 及び『「源氏物語」を江戸から読む』講談社学術文庫 1172、1995年(平成7年)4月。ISBN 4-06-159172-X
- ^ 今井源衛「「もののまぎれ」の内容」佐藤泰正編『「源氏物語」を読む』笠間選書 160 梅光女学院大学公開講座論集 第25集、笠間書院、1989年(平成元年)9月、pp. 25-43。ISBN 978-4-3056-0226-8
- ^ 工藤進四郎「国学者の源氏物語観『もののまぎれ』をめぐって-」東北大学文学部国文学研究室編『日本文芸の潮流 菊田茂男教授退官記念』おうふう、1994年(平成6年)1月、pp. 513-524。ISBN 4-273-02753-4
- ^ 橘純一「源氏物語は大不敬の書である」國語解釋學會『國語解釋』第3巻第7号、瑞穂書院、1938年(昭和13年)7月。のち秋山虔監修島内景二・[[小林正明 (日本文学者)|]]・鈴木健一編集『批評集成・源氏物語 第5巻 戦時下篇』ゆまに書房、1999年(平成11年)5月、pp. 185-188。ISBN 4-89714-635-6
- ^ 山口剛「ものゝまぎれに就いて」『国語と国文学』第16巻第10号(通号第186号)、東京大学国語国文学会、1939年(昭和14年)10月号。 のち日本文学研究資料刊行会編『日本文学研究資料叢書 源氏物語(I)』有精堂、1968年(昭和44年)10月、pp. 169-176。及び『山口剛著作集 第2 江戸文学篇 2』中央公論社、1972年(昭和47年)5月、pp. 491-503。
- ^ 三谷邦明『源氏物語の方法 〈もののまぎれ〉の極北』翰林書房、2007年(平成19年)4月。 ISBN 978-4-87737-244-6
- ^ 助川幸逸郎「書評 <狂気>に革命は不能である--三谷邦明著『源氏物語の方法--<もののまぎれ>の極北』」日本文学協会編『日本文学』第57巻第4号)<658>、日本文学協会、2008年(平成20年)4月、pp. 70-72。
- ^ 小林正明「闘う『源氏物語』--反「万世一系」論」日本文学協会編『日本文学』第56巻第1号 (特集・ナショナリズムと文学) 、日本文学協会、2007年(平成19年)1月、pp. 11-23。
- ^ 長谷川政春「書評 三谷邦明著『源氏物語の方法--〈もののまぎれ〉の極北』」早稲田大学国文学会編『国文学研究』第155集、早稲田大学国文学会、2008年(平成20年)6月、pp. 64-66。
- ^ 斉藤昭子「書評 三谷邦明著『源氏物語の方法--<もののまぎれ>の極北』」『物語研究』第9号、物語研究会、2009年(平成21年)3月、pp. 184-186。
- 1 もののまぎれとは
- 2 もののまぎれの概要
- 3 脚注
- もののまぎれのページへのリンク