預言とは? わかりやすく解説

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よ‐げん【預言】

読み方:よげん

[名](スル)キリスト教で、神託聴いた自覚する者が語る神の意志解釈予告また、それを語ること。


よげん 【預言】

ユダヤ教・キリスト教イスラム教のような啓示宗教で、神から預けられ啓示言葉を、人々伝えること。また、その言葉。したがって預言は予言より更に更に大きな意味を持つ。予言は預言の一部といってよい。預言を語る力をそなえている者を預言者というが(例=マホメットなど)、啓示宗教では預言者によって神意分かるわけだから、その存在重視され時に王として民を治め王国時代になってからも、神の命だとして王にはばからず忠言し、民を諫めた。『旧約聖書』の三区分一つに預言書がある(他は法律諸書)。

預言

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/30 13:52 UTC 版)

預言よげんとは、神的存在によって預言者に伝えられるとされるメッセージである。そのメッセージはしばしば預言者によって伝えられ、典型的には現在の社会や未来の出来事に関する神の意志英語版感化・解釈・啓示を含んでいる(神の知識英語版と比較されたい)。

語源

英語の名詞「prophecy」は「預言者の役目」の意味では1225年頃から出始め(中英語で「profecie 」など)、古フランス語の「prophetie 」(12世紀)、ラテン語の「prophetia 」、古代ギリシア語の「προφητεία 」(神の意志を解釈する才能、預言者を意味する「προφήτης 」より)に由来している。関連する、「預言者によって語られた事・書かれた物」の意味は1300年頃から見られ、「prophesy (預言する)」という動詞は1377年には記されている[1]

定義

「1831年の革命、熟練の大占星術師 Ikey Wether-Bridge が預言したとおりの」

マイモニデスは「預言とは真実と現実において、神的存在がその能動的知性を介して、先ずは人の推理力・次に想像力へと、送り放つものである」と書いた[2]。このマイモニデスの見方は、イスラームにおける預言論を発展させたアル=ファーラービーによる定義と密接に関係している[3]

旧約聖書の預言者は、変えられぬ未来を預言するのではなく、暫定的な警告をすることが多かった。[4]。標準的な旧約聖書の預言の形式をまとめると「Xの罪を悔い改め、に向かわねば、結果としてY(悪いこと)が起こるだろう」というふうになる。

カトリック百科事典は、キリスト教の預言の概念を「厳密な意味においては将来の出来事の予知と解されるが、記憶に残っていない過去の出来事や、理性に照らしても分からない現在の神秘的な事にも当てはめられる」と定義している[5]聖パウロは預言の定義において「徳を築かせ、忠告し、慰めること」を強調している[6]

西洋秘教作家のローズマリ・エレン・グィリーが言うには、「占い・預言・魔術」の補助として透視が用いられている[7]

正当でないとされる預言

懐疑的な視点では「事後預言英語版」というラテン語格言がある[8]。また「自己成就預言英語版」と呼ばれるものもある。これらについては「予言#正当な的中例とは見なし得ない予言」の項を参照のこと。

ユダヤ教トーラーでも既に「偽預言者英語版」の話題が扱われている(申命記13章2-6、18章20-22)[9]。預言者である以上は、語られたことが必ず成就することが正当性を示す基準であり、旧約時代には偽預言者は死罪とみなされていた(預言者#ユダヤ教における預言者も参照)。

脚注

  1. ^ "Prophecy" in the Online Etymology Dictionary
  2. ^ Stan Tenen - Meru Foundation. “Meru Foundation Research: Mark R. Sunwall, Rambam Prophecy”. 2008年4月5日閲覧。
  3. ^ The influence of Islamic Philosophy on Maimonides's thought, Diana Steigerwald Religious Studies, California State University (Long Beach) Archived 2008-01-18 at the Wayback Machine.
  4. ^ For example:Lemke, Werner E. (1987). “Life in the Present and Hope for the Future”. In Mays, James Luther; Achtemeier, Paul J.. Interpreting the Prophets. Philadelphia: Fortress Press. p. 202. ISBN 9781451410471. https://books.google.com/books?id=yhUa3vHNL90C 2018年11月11日閲覧. "The Prophet as Watchman [...] the watchman's responsibility was limited or circumscribed. He only had to issue the warning. It was the people's own responsibility to decide how to respond to it. In similar fashion the Lord has appointed Ezekiel to act as watchman over Israel, just as he had appointed other watchmen over his people in the past (cf. Jer. 6:17)." 
  5. ^ CATHOLIC ENCYCLOPEDIA: Prophecy”. 2008年4月5日閲覧。
  6. ^ Buck, Charles (1802). A Theological Dictionary, Containing Definitions of All Religious Terms: A Comprehensive View of Every Article in the System of Divinity : an Impartial Count of All the Principal Denominations which Have Subsisted in the Religious World, from the Birth of Christ to the Present Day : Together with an Accurate Statement of the Most Remarkable Transactions and Events Recorded in Ecclesiastical History. Philadelphia: Edwin T. Scott (1823発行). p. 491. https://archive.org/details/atheologicaldic02buckgoog 2018年11月11日閲覧. "PROPHECY [...] In the Old and New Testaments, the word is not always confined to the foretelling of future events. [...] whoever speaketh unto men to edification, and exhortation, and comfort, is by St. Paul called a prophet, 1 Cor. xiv. 3." 
  7. ^ Compare: Guiley, Rosemary (2006). "clairvoyance". The Encyclopedia of Magic and Alchemy. Infobase Publishing. p. 59. ISBN 9781438130002. 2015年1月10日閲覧Clairvoyance has been a valued skill in divination, prophecy, and magic since ancient times.
  8. ^ FindArticles.com - CBSi”. 2012年7月8日時点の[ttp://findarticles.com/p/articles/mi_m0411/is_3-4_53/ai_n14730101 オリジナル]よりアーカイブ。2008年8月28日閲覧。
  9. ^ PROPHET, FALSE”. Jewish Encyclopedia. JewishEncyclopedia.com. 2016年4月26日閲覧。

関連項目

外部リンク


預言

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/12 07:21 UTC 版)

宇野正美」の記事における「預言」の解説

これまで聖書ベースとして様々な預言(預言とは神の言葉を預かることであるため正確に予想であり、本人は「聖書発想合わせた複眼志向で、世界を読む。時代を読む。」と表現している)を発表している。リーマン・ショックを例にとれば、1980年代後半から訴え続けてきた「アメリカ経済は必ず落ちる。」、「世界大恐慌再来起きる。」という予想現実のものとなった。なお、このリーマン・ショック直後から、世界大恐慌始まった宣言した。しかしその後世界経済成長続けている 宇野正美の預言は、まず、自身開催する国際時事講演会に於いて会社経営者などに向けて注意喚起のために提示される代表的な例挙げればバブル景気金融ビッグバンに関する警鐘などがそれに当たる。前者は、引き金となった裁定取引についての予想欠けていたため予想的中とはいかなかったが、そのベースとなった民活内需拡大プラザ合意当時竹下登大蔵大臣産業構造調整として合意)、「日本世界工場化」 → 円高不況公定歩合下・財テク投機熱) → 産業の空洞化に対して警鐘鳴らし続けたまた、後者については、金融経済危険性江戸時代帳合米取引を例にして説き再来する公定歩合引下と投機ブーム、ペイオフに伴う個人資産1200兆円の流出日本企業買収懸念し日本は、菜根譚上杉鷹山石田梅岩に学ぶべきと主張した。なお、結果として日本上手く危機回避できたため予想としては外れたが、この「金融経済危険性」は10年歳月経て前述リーマン・ショックという形で姿を表すに到った。なお、デリバティブによるアメリカ崩壊危険性については、1998年から明快に述べている。この他にも、2008年初頭から、その情報網から収集した新型インフルエンザ危険性について訴え始めていた。2009年新型インフルエンザ世界的流行兆し見せた次の間近な予想には、イスラエルによる対イラン攻撃1980年初頭から提唱しているエジプト・イスラエル平和条約破棄下記参照)、1980年代半ばから提唱しているEU国連などの国際機構母体とする世界統一政府樹立などがある。世界統一政府は、多極化ブロック化した世界中央据えられ、これを指導するとされる。現在、EUに於けるリスボン条約(=欧州合衆国憲法)は発効されEU大統領登場するに到っている。鳩山外交東アジア共同体構想や、小沢一郎国連中心主義政治主導官僚答弁禁止)などは、この流れに向かうものだとする。また、自由主義資本主義アメリカ共産主義中国が、経済面だけではなくG2サミットなどに於いて結束強め理由は、この流れの中でEU対抗し如何に米・中をその中に組み込むと言う勢力争いであるとする その他、新型インフルエンザ人工説なども提唱している。ただし、予想したことが起こらないことも多くまた、中には2012年に起こるとしている「フォトンベルト」や「惑星ビル」の接近、「地軸の傾き修正され砂漠緑化が起こる」などと言った予想含まれるのも事実である。しかし、これには近年太陽活動研究情報を基にした、「黒点太陽フレア」と「気候地震主とする天変地異」の関係についての言及などなど最新科学的学説基づいた根拠含まれており、①:スマトラ島沖地震 (2004年)2004年12月26日)、②:インドネシアの諸地震・火山活動、③:ハイチ地震 (2010年)2010年1月12日)、④:2010年のエイヤフィヤトラヨークトルの噴火2010年4-5月)、⑤:2010年メキシコ湾原油流出事故2010年4月20日)、⑥:チリコピアポ鉱山落盤事故2010年8月5日)、⑦:南米エクアドルのカサ・ネグラ金鉱山落盤事故2010年10月15日)、⑧:ニュージーランドのパイク・リバー炭鉱爆発事故2010年11月19日)などの発生から、2012年向けて警戒促していたが、巨大エックス太陽フレア発生の後、⑨:ニュージーランドクライストチャーチ近郊リトルトン発生したカンタベリー地震 (2011年)2011年2月22日)、東北地方太平洋沖地震2011年3月11日)などが発生している(この地震HAARPによって引き起こされたという説が出ているが定かではない)。また、今後起き得る可能性として、異常気象に伴う飢饉発生などがある。関連項としては、2010年秋から来年9月末まで実施されるロシア穀物輸出禁止」(度重なる延長がされており、今後も再延長可能性がある)が挙げられる

※この「預言」の解説は、「宇野正美」の解説の一部です。
「預言」を含む「宇野正美」の記事については、「宇野正美」の概要を参照ください。

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預言

出典:『Wiktionary』 (2021/08/15 12:04 UTC 版)

名詞

 よげん

  1. 神託聴いた者が神の意志などを人々伝えること。

発音(?)

よ↗げん

関連語

動詞

活用

サ行変格活用
預言-する

「預言」の例文・使い方・用例・文例

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