よげん 【預言】
預言
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/30 13:52 UTC 版)
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語源
英語の名詞「prophecy」は「預言者の役目」の意味では1225年頃から出始め(中英語で「profecie 」など)、古フランス語の「prophetie 」(12世紀)、ラテン語の「prophetia 」、古代ギリシア語の「προφητεία 」(神の意志を解釈する才能、預言者を意味する「προφήτης 」より)に由来している。関連する、「預言者によって語られた事・書かれた物」の意味は1300年頃から見られ、「prophesy (預言する)」という動詞は1377年には記されている[1]。
定義

マイモニデスは「預言とは真実と現実において、神的存在がその能動的知性を介して、先ずは人の推理力・次に想像力へと、送り放つものである」と書いた[2]。このマイモニデスの見方は、イスラームにおける預言論を発展させたアル=ファーラービーによる定義と密接に関係している[3]。
旧約聖書の預言者は、変えられぬ未来を預言するのではなく、暫定的な警告をすることが多かった。[4]。標準的な旧約聖書の預言の形式をまとめると「Xの罪を悔い改め、義に向かわねば、結果としてY(悪いこと)が起こるだろう」というふうになる。
カトリック百科事典は、キリスト教の預言の概念を「厳密な意味においては将来の出来事の予知と解されるが、記憶に残っていない過去の出来事や、理性に照らしても分からない現在の神秘的な事にも当てはめられる」と定義している[5]。聖パウロは預言の定義において「徳を築かせ、忠告し、慰めること」を強調している[6]。
西洋秘教作家のローズマリ・エレン・グィリーが言うには、「占い・預言・魔術」の補助として透視が用いられている[7]。
正当でないとされる預言
懐疑的な視点では「事後預言」というラテン語の格言がある[8]。また「自己成就預言」と呼ばれるものもある。これらについては「予言#正当な的中例とは見なし得ない予言」の項を参照のこと。
ユダヤ教のトーラーでも既に「偽預言者」の話題が扱われている(申命記13章2-6、18章20-22)[9]。預言者である以上は、語られたことが必ず成就することが正当性を示す基準であり、旧約時代には偽預言者は死罪とみなされていた(預言者#ユダヤ教における預言者も参照)。
脚注
- ^ "Prophecy" in the Online Etymology Dictionary
- ^ Stan Tenen - Meru Foundation. “Meru Foundation Research: Mark R. Sunwall, Rambam Prophecy”. 2008年4月5日閲覧。
- ^ The influence of Islamic Philosophy on Maimonides's thought, Diana Steigerwald Religious Studies, California State University (Long Beach) Archived 2008-01-18 at the Wayback Machine.
- ^ For example:Lemke, Werner E. (1987). “Life in the Present and Hope for the Future”. In Mays, James Luther; Achtemeier, Paul J.. Interpreting the Prophets. Philadelphia: Fortress Press. p. 202. ISBN 9781451410471 2018年11月11日閲覧. "The Prophet as Watchman [...] the watchman's responsibility was limited or circumscribed. He only had to issue the warning. It was the people's own responsibility to decide how to respond to it. In similar fashion the Lord has appointed Ezekiel to act as watchman over Israel, just as he had appointed other watchmen over his people in the past (cf. Jer. 6:17)."
- ^ “CATHOLIC ENCYCLOPEDIA: Prophecy”. 2008年4月5日閲覧。
- ^ Buck, Charles (1802). A Theological Dictionary, Containing Definitions of All Religious Terms: A Comprehensive View of Every Article in the System of Divinity : an Impartial Count of All the Principal Denominations which Have Subsisted in the Religious World, from the Birth of Christ to the Present Day : Together with an Accurate Statement of the Most Remarkable Transactions and Events Recorded in Ecclesiastical History. Philadelphia: Edwin T. Scott (1823発行). p. 491 2018年11月11日閲覧. "PROPHECY [...] In the Old and New Testaments, the word is not always confined to the foretelling of future events. [...] whoever speaketh unto men to edification, and exhortation, and comfort, is by St. Paul called a prophet, 1 Cor. xiv. 3."
- ^ Compare: Guiley, Rosemary (2006). "clairvoyance". The Encyclopedia of Magic and Alchemy. Infobase Publishing. p. 59. ISBN 9781438130002. 2015年1月10日閲覧。
Clairvoyance has been a valued skill in divination, prophecy, and magic since ancient times.
- ^ “FindArticles.com - CBSi”. 2012年7月8日時点の[ttp://findarticles.com/p/articles/mi_m0411/is_3-4_53/ai_n14730101 オリジナル]よりアーカイブ。2008年8月28日閲覧。
- ^ “PROPHET, FALSE”. Jewish Encyclopedia. JewishEncyclopedia.com. 2016年4月26日閲覧。
関連項目
外部リンク
- Herbermann, Charles, ed. (1913). Catholic Encyclopedia. New York: Robert Appleton Company. .
- 『預言』 - コトバンク
預言
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/12 07:21 UTC 版)
これまで、聖書をベースとして様々な預言(預言とは神の言葉を預かることであるため正確には予想であり、本人は「聖書発想を合わせた複眼志向で、世界を読む。時代を読む。」と表現している)を発表している。リーマン・ショックを例にとれば、1980年代後半から訴え続けてきた「アメリカ経済は必ず落ちる。」、「世界大恐慌の再来が起きる。」という予想は現実のものとなった。なお、このリーマン・ショックの直後から、世界大恐慌が始まったと宣言した。しかしその後、世界経済は成長を続けている 宇野正美の預言は、まず、自身の開催する国際時事講演会に於いて会社経営者などに向けて注意喚起のために提示される。代表的な例を挙げればバブル景気、金融ビッグバンに関する警鐘などがそれに当たる。前者は、引き金となった裁定取引についての予想が欠けていたため予想的中とはいかなかったが、そのベースとなった民活・内需拡大、プラザ合意(当時の竹下登大蔵大臣が産業構造調整として合意)、「日本の世界工場化」 → 円高不況 → 公定歩合引下・財テク(投機熱) → 産業の空洞化に対して警鐘を鳴らし続けた。また、後者については、金融経済の危険性を江戸時代の帳合米取引を例にして説き、再来する公定歩合引下と投機ブーム、ペイオフに伴う個人資産1200兆円の流出や日本企業買収を懸念し、日本は、菜根譚、上杉鷹山や石田梅岩に学ぶべきと主張した。なお、結果として、日本が上手く危機を回避できたため予想としては外れたが、この「金融経済の危険性」は10年の歳月を経て、前述のリーマン・ショックという形で姿を表すに到った。なお、デリバティブによるアメリカ崩壊の危険性については、1998年から明快に述べている。この他にも、2008年初頭から、その情報網から収集した新型インフルエンザの危険性について訴え始めていた。2009年、新型インフルエンザは世界的流行の兆しを見せた。 次の間近な予想には、イスラエルによる対イラン攻撃、1980年初頭から提唱しているエジプト・イスラエル平和条約の破棄(下記参照)、1980年代半ばから提唱しているEUや国連などの国際機構を母体とする世界統一政府の樹立などがある。世界統一政府は、多極化、ブロック化した世界の中央に据えられ、これを指導するとされる。現在、EUに於けるリスボン条約(=欧州合衆国憲法)は発効され、EU大統領が登場するに到っている。鳩山外交の柱、東アジア共同体構想や、小沢一郎の国連中心主義、政治主導(官僚答弁禁止)などは、この流れに向かうものだとする。また、自由主義・資本主義のアメリカと共産主義の中国が、経済面だけではなく、G2サミットなどに於いて結束を強める理由は、この流れの中でEUに対抗し、如何に米・中をその中に組み込むかと言う勢力争いであるとする その他、新型インフルエンザ人工説なども提唱している。ただし、予想したことが起こらないことも多く、また、中には2012年に起こるとしている「フォトンベルト」や「惑星二ビル」の接近、「地軸の傾きが修正され砂漠の緑化が起こる」などと言った予想が含まれるのも事実である。しかし、これには近年の太陽活動の研究情報を基にした、「黒点、太陽フレア」と「気候・地震を主とする天変地異」の関係についての言及などなど最新の科学的学説に基づいた根拠に含まれており、①:スマトラ島沖地震 (2004年)(2004年12月26日)、②:インドネシアの諸地震・火山活動、③:ハイチ地震 (2010年)(2010年1月12日)、④:2010年のエイヤフィヤトラヨークトルの噴火(2010年4-5月)、⑤:2010年メキシコ湾原油流出事故(2010年4月20日)、⑥:チリのコピアポ鉱山落盤事故(2010年8月5日)、⑦:南米エクアドルのカサ・ネグラ金鉱山落盤事故(2010年10月15日)、⑧:ニュージーランドのパイク・リバー炭鉱の爆発事故(2010年11月19日)などの発生から、2012年へ向けて警戒を促していたが、巨大エックス級太陽フレアの発生の後、⑨:ニュージーランドのクライストチャーチ近郊のリトルトンで発生したカンタベリー地震 (2011年) (2011年2月22日)、⑩:東北地方太平洋沖地震(2011年3月11日)などが発生している(この地震はHAARPによって引き起こされたという説が出ているが定かではない)。また、今後起き得る可能性として、異常気象に伴う飢饉の発生などがある。関連項としては、2010年秋から来年の9月末まで実施される「ロシアの穀物輸出禁止」(度重なる延長がされており、今後も再延長の可能性がある)が挙げられる。
※この「預言」の解説は、「宇野正美」の解説の一部です。
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預言
「預言」の例文・使い方・用例・文例
- エコノミストは不吉な預言者だ。いつも経済がさらに悪くなると言う。
- 人々は預言者の悪口を言った。
- 預言者は何世紀もの間、この世の終わりを予言し続けきた。
- たまに、その預言者は空想にふける。
- キリストでもなく、エリヤでもなく、またあの預言者でもないなら、なぜ、あなたはバプテスマを授けているのですか。
- あなたは預言者ですか。
- 預言者は古里に尊ばれず
- 疑似預言者
- 神、預言者、聖人または崇拝の対象に直接問う
- 預言的な力
- 質問に対してよく用意され間違えのない答えを持つ預言本の類
- 古代ヘブライの預言者
- ニネベ陥落についてのナホムの預言を書いている旧約聖書の本
- ハバククの預言を語る旧約聖書の本
- 主にバビロニア捕囚後の寺院再建に関するハガイの預言について述べられた旧約聖書の本
- 聖職者または尼によって明らかにされる預言(通常おぼろで寓話的な)
- 映画の好ましくない状況に陥った預言者
- 神託者または預言者としてみなされた女性
- ヘブライ人の羊飼いで小預言者
- ヘブライ語の小預言者
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