預血制度
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/06 10:04 UTC 版)
あらかじめ健康な時に血液を預けておき、本人や家族などに輸血が必要となったときに払い戻しを受ける方法。 預血すると、預血証書が血液銀行から発行され、血液が必要なときには預血した量の血液はいつでも使うことができた。この預血証書は他人に譲渡することができたため、手術などで輸血が必要であるにも関わらず供血者を確保できない場合に、預血証書を買い求める患者の友人や家族が現れ売買が成立した。また、血液銀行から供血者に支払われる「見舞金」目的の預血もあったため、売血の規制が厳しくなった後でも預血制度を悪用した売血的行為が行われていた。 民間商業血液銀行だけでなく、日本赤十字社も献血手帳に供給欄を設け、「あなたやあなたのご家族が輸血を必要とされるとき、この手帳で輸血が受けられます」と表記し、献血を推進してきた。なお、1982年(昭和57年)4月、日本赤十字社の献血手帳から供給欄が削除された。
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