F-4とは? わかりやすく解説

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F-4

戦闘機 F-4

防空能力の向上・近代化担って進化した戦闘機です

F-4EJは、米空軍F-4E改造した戦闘機で、日本での運用には不必要な装備取り除きデータ・リンク載せて要撃戦闘機タイプしたものです。昭和56年度に生産完了その後航空自衛隊防空能力の向上・近代化一環として、F-4EJの改修着手しました。(F-4EJ(改))。そして、56年度から6年間、試改修実用試験行い量産改修されました。

改修主な内容は、レーダーFCS(火器管制)システム近代化航法通信能力の向上、搭載ミサイル近代化爆撃機能の向上などです。

分類戦闘機
乗員2人縦列復座=タンデム型)
全幅11.7m
全長19.2m
全高5.0m
エンジン2基
名称J79-GE-17
J79-IHI-17
推力8,120kg(A/B使用)/1基
型式アフターバーナーターボジェット・エンジン
全備重量約25.9t
性能 
離陸重量約26t
最大速度マッハ2.2
戦闘上昇限度約17,200m
行動半径短距離要撃 約100nm(約180km)
長距離要撃 約450nm(約800km)
航続距離 約1,600nm(約2,900km)
離着陸滑走距離 750~1,000m
武装 M-61A1 20mm機関砲×1門
対空レーダーミサイル×4発
対空赤外線ミサイル×4発

【F-4】(えふよん)

McDonnell Douglas F-4 (F4H) "Phantom II(ファントムツー)".
(ただし単に「ファントムといわれることも多い。)
米ソ冷戦期の1950年代後半アメリカ海軍艦上機として開発され大型ジェット戦闘機
後述するように数々派生型生み出し1980年代まで長きわたって5,000機以上の生産誇った西側世界代表する傑作機である。

当時アメリカ海軍次期艦上戦闘機として要求していたマッハ2級ミサイリアー目指して、マクダネル社がF3H-G「デーモン」ベース設計したF4H-1端を発する
ライバルとしてチャンス・ヴォート社のF8U-3存在したが、飛行審査結果F4H-1採用された(その後機体命名法変更に伴い名称が"F-4"へ変更された)。

当時としては高度だったレーダー火器管制装置操作するため、複座となっている。
強力なJ79ターボジェットを2基装備しながら、航空母艦エレベーターに収まるサイズ設計された。
その結果太くて短い胴体に、下反角大きなスタビレーター折り畳み式クリップトデルタ翼組み合わせた、独特の形状となった
この特異な外観から当初は「みにくいアヒルの子」とも揶揄されたが、童話よろしく後々活躍により傑作戦闘機として評価されるようになった
ただし特殊な設計ゆえ、アドバースヨーなど飛行特性上の悪癖大きい。

推力余裕があるため、その外見似合わず数々速度記録高高度記録打ち立てた
また、搭載能力にも余裕大きく戦闘爆撃機としても優秀であった。
ベトナム戦争では数々戦果挙げ当時米軍エースパイロット生み出した唯一の機種として知られる
元々はミサイリアーだったが、ベトナム戦争では機関砲必要性叫ばれたため、一部機体ガンポッド装着され空軍向けのE型以降モデルでは固定武装としてM61A1装備した

当初の運用であったアメリカ軍からは1996年までに全機退役したが、本機輸入及びライセンス生産した各国ではそれぞれの国情応じた能力向上近代化改修順次行われ、現在でも9カ国の空軍数百機が作戦行動可能な状態を維持している。
また、アメリカ国内では民間非営利団体によって1機のD型飛行可能な状態で保存されている他、アリゾナ州デビスモンサン空軍基地モスボールされた機体存在するという。

スペックデータ

用途艦上戦闘機/戦闘爆撃機マルチロールファイター
製造者マクドネル・エアクラフトマクドネル・ダグラス
初飛行1958.5.27
ユニットコスト2,400USドル
乗員2名
海軍型エビエーター/RIO、空軍型はパイロット/WSO)
全長19.20m
全高5.02m
全幅11.71m
主翼面積49.2㎡
空虚重量13,757kg
最大離陸重量28,030kg
最大搭載量7,258kg
エンジンGE J79-GE-17Aターボジェット×2
推力52.53kN/79.62kN(A/B使用時))
最大速度マッハ2.2
海面上昇18,715m/min
実用上昇限度18,975m
フェリー航続距離1,718nm
戦闘行動半径430nm(カウンターエア
618nm(阻止攻撃ミッション
683nm(迎撃ミッション
固定兵装M61A120mmガトリング砲×1門(弾数639発・E/F/EJ/EJ改型のみ)
搭載兵装胴体ステーション
AIM-7スパロー」×4発
主翼パイロン (空対空ミサイルステーション)
AIM-9サイドワインダー」×4発
胴体中心線下/主翼パイロン (主翼下は空対空ミサイルステーション以外)
核爆弾
M117無誘導爆弾
Mk.82無誘導爆弾
・Mk.20クラスター爆弾
テレビ/レーザー誘導爆弾
空対地ミサイル
空対艦ミサイル
・対滑走路兵器
・LAU-59 ロケット弾ポッド
・AN/ALQ-119ECMポッド
・AN/ALQ-131ECMポッド
・ターゲッティングポッド
偵察ポッド
増槽(2271L・1400L)等

主な派生型


F4

※「大車林」の内容は、発行日である2004年時点の情報となっております。

アザニダゾール

分子式C10H10N6O2
その他の名称アザニダゾール、Azanidazole、ニトロミジン、トリクロス、Triclose、Nitromidine、F-4、4-[(E)-2-(1-Methyl-5-nitro-1H-imidazol-2-yl)ethenyl]-2-pyrimidinamine
体系名:4-[(E)-2-(1-メチル-5-ニトロ-1H-イミダゾール-2-イル)エテニル]-2-ピリミジンアミン


F4

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/04 04:22 UTC 版)

F4F-4

関連項目


F-4

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/05 01:56 UTC 版)

戦翼のシグルドリーヴァ」の記事における「F-4」の解説

第11話において登場第2次ラグナロク作戦実施にあたりF-15Jの不足を補うため退役予備から前線に戻ることとなったパイロットは既に退役していたが、作戦際し役した。なお全機通常とは異なり記念塗装となっているが、これはパイロットらの希望よるものである。

※この「F-4」の解説は、「戦翼のシグルドリーヴァ」の解説の一部です。
「F-4」を含む「戦翼のシグルドリーヴァ」の記事については、「戦翼のシグルドリーヴァ」の概要を参照ください。

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