【阻止攻撃】(そしこうげき)
interdiction strike (INT / IDS)
敵の兵力に対し、正面の兵員・装備よりもむしろ兵站や基地などといった後方機能を攻撃して、侵攻を食い止める作戦。
航空機を用いる場合が多く、航空阻止攻撃とも呼ばれる。
その目的は戦略爆撃に類似するが、長期的戦略よりも当面の侵攻阻止を重視する点で異なる。
また爆撃機で広範囲を破壊するのではなく、攻撃機などでピンポイントの精密爆撃をおこなう。
戦略爆撃同様に敵領の深部へ侵入する必要のある場合が多く、やはり航続能力や地形追随飛行能力が重視される。
特に冷戦下では、ワルシャワ条約機構軍に数で劣っていたNATOにとって、きわめて重要な戦術であった。
阻止攻撃
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/03/22 01:42 UTC 版)
阻止攻撃(そしこうげき、英: Interdiction)は、後方連絡線上の敵部隊・物資の遅滞・妨害・撃破を目的とする軍事行動をいう。戦略阻止攻撃(strategic interdiction)と戦術阻止攻撃(tactical interdiction)に区分されることが多い。[1]
戦略阻止攻撃は、広域的・長期的に影響する作戦と関わるが、戦術阻止攻撃の効果は一時的・局地的範囲に留まる。機動力を必要とする行動であるので、水陸両用攻撃・機甲攻撃・航空攻撃・砲撃などの手段が用いられることが多い。
関連項目
脚注
- ^ Wragg, David W. (1973). A Dictionary of Aviation (first ed.). Osprey. p. 164. ISBN 9780850451634
阻止攻撃と同じ種類の言葉
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