【火器管制装置】(かきかんせいそうち)
Fire Control System.(FCS)
機関砲や爆弾・ミサイルなどの火器と、レーダーやFLIRなどのセンサー類などを関連付けて、総合的に制御する装置のこと。
初期は単に狙いをつけるためのものだったが、現代では複数の目標を同時に捕捉・追尾・対処する能力が求められる。
軍用機や戦車・艦艇などに搭載される。
戦車のものは「射撃統制装置」、艦艇のものは「射撃管制装置」又は「射撃指揮装置」と呼ばれる。
火器管制装置
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/03 01:36 UTC 版)
「F-14 (戦闘機)」の記事における「火器管制装置」の解説
F-14のレーダーAN/AWG-9は、最大探知距離が200kmを超える画期的な高性能レーダーである。操作は後部座席のレーダー迎撃士官が行う。AN/AWG-9は追跡(TWS)モードであれば、最大で24目標を同時追尾、そのうち6目標へAIM-54 フェニックスを発射し同時攻撃する能力がある。 前席からすべての武器の発射(および各種追加機器の操作)が可能だが、通常は中射程以上のミサイルの操作は後席のレーダー迎撃士官が行い、前席の操縦士は操縦に専念することで乗員の負担を分配している。ただし機関砲やサイドワインダーの様な短距離ミサイルの操作は前席からのみとなっている。 AN/AWG-9は、戦闘機間データ・リンクであるリンク4C(TADIL-C)に対応している。これは従来、空対地データ・リンクとして用いられてきたリンク4Aの発展型で、当時用いられていた空対空のデータ・リンクとしては最大容量のものであった。なお、リンク4Cの運用に対応しているのはF-14のみである。改良型のF-14Dではデジタル式へ変更したAN/APG-71が搭載され、電子妨害の耐性などが向上したほか、JTIDSが組み込まれたことでリンク 16に対応している。 計器類はアナログ式でレーダースコープもブラウン管だったが、飛行特性が変化する可変翼であるためエア・データ・コンピュータには最初期のマイクロプロセッサであるMP944で構成されたセントラル・エア・データ・コンピュータ(ギャレット・エアリサーチ(英語版)製)が採用されるなど、当時最先端のアビオニクスが採用されている。 F-14Aの操縦席 F-14Dに搭載されたLANTIRN TID
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