ヤッターメカ
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コパンダ、ドジラ、よこづな以外の声は全て池田勝。 第45話までは出動したメカのみが表記された。第44話では「ヤッターワン・ペリカン」と表記された。なお、ヤッターアンコウは「ヤッターアンコー」と表記されている。第46話でヤッターキングが登場してからは、実際に登場しなかった第91話から第107話でも、ヤッターキングが表記された。ヤッターゾウ登場後は搭載メカを「アクションメカ」と呼ぶ事もあった。 ヤッターワン ガンちゃんたちが作り上げた犬型メカ。地上戦専用であり飛行能力はないが、水上航行が可能なため地球上のどこにでも移動できる。ホネ型のメカの素を食べてパワーアップ、様々な生き物(ワニ、アリ、カメ、カバ、ネズミ、スカンク)のゾロメカ「ビックリドッキリメカ」を出動させる。アイちゃんが大好きで、ガンちゃんやオモッチャマの命令は聞かないがアイちゃんの言うことだけは聞く。エンジンの起動は手動のクランクハンドル式であり、初期オープニングはガンちゃんがこれを回し起動させるシーンから始まる。これは、乗員が機外に掴まって移動することとあわせてモチーフになったのが消防車であるためとの指摘が『BSアニメ夜話』においてなされている。他にも、頭部エンブレムから紐、エンブレムが開くとそれを引く手が出ていて、鼻の上の鐘に結び付けられていて、それが鼻の上の鐘を鳴らしている。また、ドロンボーのメカによって大穴を開けられたり、骨組みだけになったこともあるが、次の回ではもとに戻っている。 指の本数こそ少ないもののほぼ人間同様の動かし方が出来る。41話ではヤッターアンコウに「ワンはグーしか出せない」と言われていたが毎出動回の勝利のポーズでは手をパーに開いているし実はチョキも出せる程度に器用に動く。さらに頭部の鐘を引く紐を持つ手もチョキが出せる。 Wii用ソフト『タツノコ VS. CAPCOM CROSS GENERATION OF HEROES』の宣伝映像として、2008年12月にみんなのニンテンドーチャンネルで配信された笹川ひろしのインタビューにおいて、「ヤッターワンの乗り方はSLがモチーフ」「SLを車庫に入れる際、(乗務員が)SLにぶらさがる姿が好きだった」という趣旨の発言がされている。 自前の攻撃手段には尾の手前にあるノズルからの放水や、鼻からパチンコ玉のような弾を連射する「チンジャラ砲」がある。なお、OPや第2話の予告では、鼻から火炎放射を出す場面もあった。両手を使って戦うこともある。 生身の犬同様縄張り意識が強く、第4話では出動中に「帰り道がわからなくなったときのために」という理由で電柱におシッコを引っかけマーキングしている場面が見られた。また、物語の締めくくりに格好良く帰る所を途中でマーキングしてしまい、ナレーターから「あ〜あ、やったぁ…」とオチを付けられた話がある。 第45話でドロンボー側メカの巨大追跡型ドリルミサイルから逃げ切れずにドロンボーメカとともに巻き込まれる形で大破。その後、ガンちゃんによってヤッターキングに改造された。 また、第58話以降は神棚に祀られた「ヤッターワンの神」に礼拝してから出動するという描写がなされた回もあった。 ヤッターペリカン ペリカン型メカ。初登場は第14話。主に飛行による移動を行い空中戦を得意とするが、車輪による陸上走行も可能である。水鳥モチーフという事もあって水上走行も車輪に付いている外輪で可能で外輪は攻撃に転用する事も可能な程頑丈。甲高い声が特徴。メカの素はドジョウ型。鳥形のビックリドッキリメカ(初期においては「ビックショックメカ」と呼称)を作る。ヤッターキングが登場以降は、最終回の全機出動まで出動はなく、設定ミスでアンコウのメカの素を食べ、他のメカのようにレールを出してビックリドッキリメカを発信させた。 ワンとペリカンの設計者はガンちゃんの父で、機体は元来は彼の経営する「高田玩具店」のマスコットメカとして店頭掲示される予定だったが、何かの理由で頓挫し放置されたもの。この事は劇中でも言及されている。42話ではドロンジョから「ヤッターアヒル」と呼ばれていた。 ヤッターアンコウ アンコウ型メカ。初登場は第27話。主に水中移動を行い水中戦を得意とするが、飛行や陸上移動も可能である。第28話では出動2度目にして宇宙に出動した。あんパン型のメカの素で魚類など水棲動物のビックリドッキリメカ(当初は「ビックラヒャックラメカ」とも呼称)を作る。ヤッターマンが内部に乗り込むことができる潜水艦メカであるが、他のヤッターメカ同様に機外に掴まって搭乗することもできる。ただし他の大抵のヤッターメカが肩部分に当る関節部に搭乗グリップがあるのに対しアンコウだけは肩に当る部分は収納式になっているので鬚部分をグリップとして摑むようになっている。通常の口以外にもコクピット内にある口からもメカの素を食べさせることができる。前期メカ3台中唯一本体側部の手の構造が完全なヒレ状になっていて人間のような手の表情はつけられない。 ドロンジョには「ヤッターナマズ」と呼ばれていた。なお、ヤッターアンコウがゾロメカを出すときのファンファーレは前作の『タイムボカン』で「今週のハイライト」の場面に使われていたものに、水泡音のエフェクトをかけたものである。武器はヤッターワン同様の放水や背びれのカッターなど。さらには口の中にハンマーや鉄鍋などの凶器を隠していた。ヤッターキングが登場以降は、第54話でヤッターキングに格納される形で出動した場合を除いて、最終回の全機出動まで出動はなく、設定ミスでペリカンのメカの素を食べた。 本機がガンちゃんの設計した初の単体メカとなる。 ヤッターキング 第45話で大破したヤッターワンをガンちゃんが1週間徹夜して改造したメカ。ヤッターワンより遙かに大型であり、後方に大幅に長くなった胴体部を持つ。ヤッターワンが後ろ足のみで立ち、前足を「両手」として使う二足歩行型だったのに対し、ヤッターキングは「両手」とは別に「四本足」を持つケンタウロス型のスタイル(手を含めると「六本足」)となった。第50話では直立もしている。通常ヤッターマン達は口部分の外部側面に掴まって移動するが、2度の宇宙出動の際には内部に乗り込んだ。 首には人命救助犬セント・バーナードをモチーフとした樽が付けられている。この樽の中に鼓笛隊をモチーフとしたファンファーレメカが全部で10体入っている。 メカの素はヤッターワンと同様に骨型だが、パワーが10倍入っており、その分重量も10倍である。そのため投入方法は1号がジャイアントスイングで投入したり、オモッチャマが直接投入するほか、ゲストキャラが行うなど様々なパターンがあり、さらに第53話のみ、自分で飛行して投入するメカの素が登場した。ドロンジョには「ヤッターギャング」と呼ばれていた。ヤッターワン同様、様々な生き物のビックリドッキリメカを出すが、ヤッターワンの頃によく出していたゾロメカ(カバやスカンク)を出すこともあれば、ヤッターワンの頃とは違ったペンギン、ノミ、象などの生き物が出てくることもあった。また、赤鬼や河童、昔話の主人公である桃太郎、金太郎、浦島太郎が出てくることもあった。放水器から出すことも可能。チンジャラ砲や放水も、ヤッターワンから継承されている。大型化した代償としてワンでは登れたであろう急な山岳を乗り越える事が出来ないという弱点が第69話であらわになり、飛行能力を持つヤッターゾウに出番を譲る事になる。 後に胴体部に他のヤッターメカを格納する母艦(もしくは移動要塞)としての機能も持つようになった。第54話でヤッターアンコウを格納したのが最初である。第58話からは毎回ヤッターパンダ&コパンダ、ヤッタードジラ、ヤッターブルをドラム式格納庫に収容して基地を発進するようになった。胴体部の前半分が上に持ち上がって格納メカを発進させヤッターマン達は降下用の手すりを伝って各メカに搭乗する。ただ最終回でヤッターペリカン、ヤッターアンコウを格納して出動した際には、口からスロープを下ろして発進させており、こちらは設定ミスと思われる。 ヤッターゾウ 第91話より登場した、ヤッターキングの後継機となる大型のゾウ型母船メカ。この回から最終話まで出動している。ヤッターキング同様巨体で、これまでのメカと同様外部側面に掴まって移動するが、内部に乗り込むこともできる。他の作品に登場する同種のメカと異なりそれらに見られるような巨大な牙がなく牙にあたる部分には左右1対の大型サイレンが備えられている。外部に搭乗する際ヤッターマン達はこの部位に足をかける。ダンボのように耳を駆使して飛行が可能。鼻からの放水が可能。キングと違い初登場の91話を筆頭に直接先に攻撃を仕掛ける場面は少なくビックリドッキリメカも出動させる場面はない。口癖は「だゾウ」。ブル、ドジラ、パンダ&コパンダ、よこづなを搭載している。各メカはヤッターキング同様ドラム式格納庫に収納されていて出動時にはは機体前部のハッチを開いて発進させる。勝利のポーズの後起こす地響きはキングをも上回る衝撃で、最終回はキングと並んで勝利の四股を踏んだ。 エンディングでは他の内蔵メカと同様にゲストキャストテロップの部分に記載されていた。 ヤッターパンダ&ヤッターコパンダ 声 - 滝沢久美子(コパンダ) パンダ型のメカ。コパンダは名の通り子供で、普段はパンダの頭上に乗り、サイレンを手動で回す。コパンダはパンダを「ちゃん」(父ちゃんの意味)と呼ぶ。 コパンダ独自で行動する場面も時折見られ、特に初登場の折、ドロンジョが悪態をついてきたことへの仕返しに、吹きつけた笹笛でドロンジョの服を裂いて乳首を露わにさせており、さらにボヤッキーがズルした時も逆にヤッターマンが有利にするよう仕向けるなど見た目に反してえげつない一面も見せる。 初出動は初登場した第58話。動物園で飼われているパンダの餌であるサトウキビ型のメカの素で、野菜や果物をモチーフにしたビックリドッキリメカを作る。肩からフットボールタイヤを飛ばして攻撃する。ファンファーレはコパンダが咥えている笹笛を吹き鳴らす。 ヤッタードジラ 声 - 田中勝(第58話のみ富山敬) 恐竜(水竜)型の小型潜水艇メカ。第58話でその姿が披露され、初出動は第59話。脚部の足部分はスキー板状になっており、水上や雪山の滑走などが可能である。ひょうきんな印象を与える表情の顔ととぼけたしゃべり方が特徴で語尾に「○○ズラ」を付けて話すクセがある。ドラ焼き型のメカの素で日用品をモチーフにしたビックリドッキリメカを作るが、第90話では卵メカを出していた。他のヤッターメカとは違い、ゾロメカを複数種作ることがあり、これらを組み合わせて攻撃する。ヤッターアンコウと同様に内部に乗りこめるため、メカの素は口に放り込む以外にコックピット内にあるドジラの顔型レリーフの口からも食べさせることができる。尻からファンファーレメカの卵を産む。ファンファーレメカは鍵盤ハーモニカでの演奏が終わると卵に戻り跳び上がってドジラの尻の穴に戻る。ドロンジョに「ヤッターマヌケ」やビア樽と揶揄される回もある。 ヤッターブル ブルドッグ型メカ。第58話でその姿が披露され、初出動は第63話。第64話では宇宙で戦った。逆立ちをした変わった姿で行動。少し恥かしがりやな性格だが、タフで一度噛み付いたら絶対に離さない。ヤッターワンと同じくアイちゃんが大好きでファンファーレメカも同じだが差別化で骨ではなくホットドッグ型のメカの素でビックリドッキリメカを作る。ドロンジョにはさまざまな名前で呼ばれる。出番は11回と一番少なく中期3台中唯一降下用の手すりでのヤッターマン搭乗シーンが挿入されていない。ヤッターゾウ登場以降は最終回まで出撃していない。 ヤッターよこづな 声 - 緒方賢一 横綱(闘犬)型メカ。初登場はヤッターゾウと同じく第91話。第91話以降のほとんどの回で出動している。金平糖のような突起がついた白い球形(番組内では白星型と説明していた)のメカの素でお菓子やパンなどをモチーフにしたビックリドッキリメカを作る。闘犬をモチーフした割には体格が異常に華奢であり、毎回悪玉メカと相撲をとるも負けてばかりいた。ドロンジョが「ヤッター前頭三枚目」、「ヤッターおむすび」または「ヤッターふんどしかつぎ」とおちょくる。 語尾に「○×でごんす」と言うことが多い。 第101話の50年後の設定では、すっかり古びてしまっており、メカの素がうまく飲み込めずにドロンジョに呆れられ、ビックリドッキリメカを出動させる段になっても、呼び出しが映るブラウン管は故障気味であった。
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ヤッターメカ
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「ヤッターマン (映画)」の記事における「ヤッターメカ」の解説
ヤッターワン 声 - 山寺宏一 ガンちゃんの父親が開発途中だったものを、後にガンちゃんが完成させた犬型ロボ。カラーリングはアニメ版と異なり、ほぼ赤色一色になっている。デザインにおいても、アニメ版にあった手回し式サイレンやレバーなどが付いていないなどの変更がある。地上だけでなく、海上をもホバー走行できる。会話も可能で、虫取り網も収納している。ホネ型のメカの素を食べてパワーアップし、ビックリドッキリメカを製造・放出することができる(製造の工程はアニメ第2作とほぼ同じ)。出動の際は、高田玩具店の近くにあるSL広場辺りから地上に出る。また、アニメ版と違いETCを搭載している。世界中どこでも移動は可能だが、内部に搭乗するスペースがないためにタラップにしがみついたポーズで移動する必要があり、非常に苦しい。 バージンローダーとの対決の際、攻撃を受けたショックで破壊寸前のバージンローダーに恋愛感情を抱いてしまい、キスをしながら抱き合い、バージンローダーの爆発に巻き込まれ大破してしまう。アリメカ ヤッターワンが生み出したビックリドッキリメカ。大群で登場し、強靭なアゴで敵メカを食い破る。 ファンファーレメカ ビックリドッキリメカの出動を盛り上げるためだけに登場するメカ。 ヤッターキング 声 - 山寺宏一 大破したヤッターワンのコアメカを再利用し、ガンちゃんが新たに作り上げた犬型ロボ。カラーリングはアニメ版と異なり、塗装されていないのかメタリック。ヤッターワンに比べて遥かに大型になり、新たに飛行能力も搭載された。大型化に伴ってヤッターワンの際に使用していた出入り口を通れなくなったため、出動の際は警告アナウンスが流れた後で高田玩具店のビルが真横に倒れ、その下から真上を向いて一気に成層圏まで上昇してから目的地に降下する。内部に搭乗することも可能だが、座席などはなく、気密性も保たれていないため、乗り心地は非常に悪い(命がけと言ったほうが適切)。ホネ型のメカの素を食べてパワーアップし、ビックリドッキリメカを製造・放出することができるのはヤッターワンと同じだが、メカの素はパワーアップしている。ちなみに挿入歌ではアニメ第一作通り「ブル!ドジラ!パンダ!コパンダ!」と歌われてはいるが、実際にこれらのメカを内部に格納しているかどうかは不明である。なお、山寺がヤッターキングを演じるのは本作品が最初で後のアニメ版でもこの声質で演じた。トビウオメカ ドクロベエ要塞でヤッターキングが生み出したビックリドッキリメカ。ロケットのように縦横無尽に飛び回り、敵メカを大破させる。仲間がやられると、涙を流す。ブリメカに全滅。 ヤッターキング用ファンファーレメカ ヤッターキングの大きさに合わせて巨大化し、オーケストラ構成になっている。ヤッターワンのものとカラーリングも変化している。 ヤッターペリカン 声 - 山寺宏一 エンディング後の次回予告で登場。デザインは第1期のものとなっている。イカタゴサク2に一度攻撃をするも、滅多打ちにあった。
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