ホネとは? わかりやすく解説

ほね【骨】

読み方:ほね

【一】[名]

脊椎動物内骨格構成する構造物膠質(こうしつ)および石灰質成分とし、骨組織骨髄軟骨組織骨膜からなり、体の支持運動内臓の保護骨髄での血球生成などの働きをする。ふつうは硬骨をさし、膠質だけのものを軟骨という。こつ。

建造物器物などの形体を形づくって全体支え材料。「傘の—」「障子の—」

組織物事などの中心となるもの。また、人。中核核心。「会の—になる人」

何事にも屈しない強い気力気骨。「—のある人」

遺骨また、死ぬこと。

【二】[名・形動困難であること。骨が折れること。また、そのさま。「最後まで読むのはなかなか—だ」

[下接語] 馬の骨・河(こう)骨・塗り骨・一(ひと)骨(ぼね)肋(あばら)骨・(えら)骨・大骨親骨貝殻骨傘骨(かぶら)骨・気骨・首骨腰骨子骨小骨根性骨・繁(しげ)骨・筋骨背骨土性(どしょう)骨・喉(のど)骨・膝(ひざ)骨・平(ひら)骨・頰(ほお)骨・無駄骨屋台骨


(ホネ から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/09/02 02:55 UTC 版)

(ほね)とは、脊椎動物において骨格を構成するリン酸カルシウムコラーゲンなどに富んだ硬い組織である。ただし骨は単なる固形物ではなく、骨細胞が存在した生きた組織であり、一定のサイクルで作り変えられている。特に軟骨(cartilage)などと明確に区別する場合には、硬骨とも呼ばれる。なお、この意味の他にも、口語的には生物に留まらず、例えば、の骨や、鉄骨など、様々に「骨」と付く物が存在する。さらには、比喩的に「骨」という単語が用いられる場合もある。ウィクショナリーの骨の項目も参照。なお、本項目では、特に断りのない限り、最初に示した脊椎動物の骨について説明する。


注釈

  1. ^ ヒトではカルシウムの99パーセント、リンの8割以上が骨に集中して存在している。なお、骨に含有される有機物の約9割は、コラーゲンとされている。
  2. ^ α-ケトグルタル酸TCA回路で盛んに作られている。これに対して、ビタミンCはヒトなどでは生合成できず、ヒトの場合は体外から摂取する必要がある。

出典

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  2. ^ 土肥 信之 『リハビリテーション医学』 p.87 医歯薬出版 1991年7月5日発行 ISBN 4-263-24107-X
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  5. ^ 藤田 尚男・藤田 恒夫 『標準組織学 総論(第3版)』 p.160 医学書院 1988年2月1日発行 ISBN 4-260-10047-5
  6. ^ 藤田 尚男・藤田 恒夫 『標準組織学 総論(第3版)』 p.156 医学書院 1988年2月1日発行 ISBN 4-260-10047-5
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  20. ^ 楽器編|文化デジタルライブラリー”. www2.ntj.jac.go.jp. 2023年9月2日閲覧。
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