沼とは? わかりやすく解説

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読み方:ぬま

沼(ぬま)は中小規模水域のことであり、「どっぷりハマって抜け出せない状態」の比喩用いられる表現であり、最近では「趣味ハマる」「オタク趣味」という意味でよく用いられる表現である。「沼にハマる」「沼に引きずり込む」「沼る」「ボカロ沼」「沼ガールのような表現用いられることが多い。

地形としての「沼」

「沼」という字はもともと、地表窪んだ部分永続的に溜まっている場所を指す語である。一般的には、池や湖よりも狭く小さく)、水深浅く透明度低く水中にはなどが茂り水辺水面植物少なからず占めているような地形を指す。

沼と池や湖は、厳密に定義され区別されているわけではない

比喩としての「沼」

昨今では「奥深い趣味世界」を指すインターネットスラングとして「沼」の語がよく用いられるアニメアイドルといったサブカル要素色濃いオタク趣味世界というニュアンスを含む場合が多い。いったんハマると金銭と時間どこまでも費やしてしまい、どんどん深淵へとのめりこんでいき、容易に抜け出せない、というわけである。

「沼」はもともと「泥沼」や「底なし沼」などのように、「抜け出せない状況」を指す比喩として用いられてきた語である。ネットスラングの「沼」もこれに通底する表現といえる

その他の俗語としての「沼」

「沼」は、ある種醜い顔立ち・顔立ち醜さ形容する表現として用いられことがある。「沼顔」という表現用いられた。2010年代なかばに流行しかけて下火になった

しょう【沼】

読み方:しょう

常用漢字] [音]ショウセウ)(呉)(漢) [訓]ぬま

[一]ショウ〉ぬま。「沼沢湖沼

[二]〈ぬま〉「沼地泥沼


ぬ【沼】

読み方:ぬ

ぬま。多く複合語として用いる。「隠(こも)り—」

「行くへなみ隠(こも)れる小(を)—の下思(したも)ひに我(あ)れそ物思ふこのころの間」〈万・三二二


ぬま【沼】

読み方:ぬま

湖より浅い水域。ふつう、水深は5メートル以内で、フサモ・クロモなどの水中植物繁茂する

俗に趣味などで、夢中になったり深くとらわれたりする対象泥沼底なし沼入り込んで出られなくなる状態にたとえたもので、「沼にはまる」「カメラ沼に落ちる」のように用いる。


作者福永武彦

収載図書福永武彦全集 第4巻 小説 4
出版社新潮社
刊行年月1987.7


作者澤井繁男

収載図書時計台仲通り
出版社編集工房ノア
刊行年月2004.5


作者三橋一夫

収載図書黒の血統
出版社出版芸術社
刊行年月2005.12
シリーズ名三橋一夫ふしぎ小説集


作者田山花袋

収載図書明治大正小品
出版社おうふう
刊行年月2006.4


作者城島明彦

収載図書恐怖がたり42夜―携帯サイトの怖い話
出版社扶桑社
刊行年月2007.7
シリーズ名扶桑社文庫


作者せとたづ

収載図書聖家族教会
出版社影書房
刊行年月2008.2


作者村尾

収載図書とあひるのいる風景
出版社森啓
刊行年月2008.12
シリーズ名文学街」文庫


作者小松左京

収載図書黄色い泉―「怪奇幽霊ショート&ショートショート集
出版社勁文社
刊行年月1987.11
シリーズ名ケイブンシャ文庫

収載図書小松左京ショートショート全集 1
出版社勁文社
刊行年月1998.9
シリーズ名ケイブンシャ文庫

収載図書夜が明けたら
出版社角川春樹事務所
刊行年月1999.11
シリーズ名ハルキ文庫

収載図書ホクサイ世界小松左京ショートショート全集 1
出版社角川春樹事務所
刊行年月2003.2
シリーズ名ハルキ文庫


作者津島佑子

収載図書黙市
出版社新潮社
刊行年月1990.4
シリーズ名新潮文庫


作者皆川博子

収載図書現代小説 1990
出版社徳間書店
刊行年月1990.5

収載図書小説
出版社集英社
刊行年月2006.7


作者阿部昭

収載図書阿部昭第4巻
出版社岩波書店
刊行年月1991.6

収載図書千年あの夏
出版社講談社
刊行年月1993.5
シリーズ名講談社文芸文庫


作者吉田健一

収載図書日本幻想文学集成 16 吉田健一 饗宴
出版社国書刊行会
刊行年月1992.12

収載図書大いなる自然
出版社筑摩書房
刊行年月1995.8
シリーズ名新・ちくま文学

収載図書恐竜文学大全
出版社河出書房新社
刊行年月1998.11
シリーズ名河出文庫


作者芥川龍之介

収載図書芥川龍之介全集 第6巻 南京の基督 杜子春
出版社岩波書店
刊行年月1996.4

収載図書芥川龍之介妖術伝奇集伝奇ノ匣 3
出版社学習研究社
刊行年月2002.7
シリーズ名学研M文庫

収載図書明治大正小品
出版社おうふう
刊行年月2006.4

収載図書芥川龍之介全集 第6巻 南京の基督杜子春
出版社岩波書店
刊行年月2007.6



作者ヤンクィジャ

収載図書韓国女性作家短編
出版社穂高書店
刊行年月2004.4
シリーズ名アジア文化叢書



読み方:ヌマnuma

所在 岡山県玉野市


読み方:ヌマnuma

所在 山口県宇部市




読み方:ヌマnuma

所在 千葉県館山市



読み方:ヌマnuma

所在 静岡県浜松市


読み方:ヌマnuma

所在 大阪府八尾市



読み方:ヌマnuma

所在 岡山県岡山市


読み方:ヌマnuma

所在 岡山県津山市

地名辞典では2006年8月時点の情報を掲載しています。

読み方
ぬま
ぬまさき
ぬまざき

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/01/06 08:32 UTC 版)

フロリダの沼
底が沼になっている[要校閲]

(ぬま、英語: marsh[1])とは、湖沼学上では、水深が浅く水底中央部にも沈水植物(水草)の生育する水域と定義される[2]。池とあわせて池沼(ちしょう)、湖とあわせて湖沼(こしょう)と呼ぶことがある。との区別は明確でないが、一般に水深5メートル以内の水域である[2]

似た言葉である沼地(英語: swamp。湿地とも訳される[3])は、湿っぽく泥の深い地の事を指す[4]

沼の水が塩水の場合、その沼は 塩沼 えんしょうと呼ばれる。河口部において満潮になると水に浸かり、干潮では土がむき出しになる場所は塩沼湿地と呼ばれ、独自の植物が見られる[5]

湖沼には土壌や有機物が堆積し、次第に浅くなる。水草が生育する池が浅くなると、ヨシガマなどの抽水植物[6]が生育して沼地となる。さらに堆積が進行するとハンノキなどの沼沢林が発達し、やがて陸化して通常の森林植生が発達するとされている[7]

生物

動物

沼には野生生物が生息し、しばしば多種多様な動物の繁殖地となる。

出典:[8][9][10][11][12][13][14][15][16][17]

鳥類

など

魚類

など

爬虫類

クサガメイシガメなど

両生類

ウシガエルアカハライモリなど

昆虫

など

甲殻類

など

貝類

など

クラゲ類

ヒドラなど

海綿類

ヨワカイメンなど

植物

出典:[18]

ドイツ北部の沼地

脚注

  1. ^ marshの意味 - goo辞書 英和和英”. goo辞書. 2024年12月7日閲覧。
  2. ^ a b 小項目事典,百科事典マイペディア,改訂新版 世界大百科事典,世界大百科事典内言及, デジタル大辞泉,精選版 日本国語大辞典,普及版 字通,日本大百科全書(ニッポニカ),ブリタニカ国際大百科事典. “沼(ヌマ)とは? 意味や使い方”. コトバンク. DIGITALIO. 2024年12月7日閲覧。
  3. ^ swampの意味 - goo辞書 英和和英”. goo辞書. 2025年1月6日閲覧。
  4. ^ 日本国語大辞典, デジタル大辞泉,精選版. “沼地(ヌマチ)とは? 意味や使い方”. コトバンク. DIGITALIO. 2024年12月7日閲覧。
  5. ^ 河口の植物”. 徳島県立博物館. 2024年12月8日閲覧。
  6. ^ 環境用語集:「抽水植物」|EICネット”. www.eic.or.jp. 2025年1月6日閲覧。
  7. ^ 植生遷移”. www1.ous.ac.jp. 岡山理科大学. 2025年1月6日閲覧。 “B.湿性遷移  湖や沼地を出発点とする遷移。教科書的な遷移としては、池→沼地→湿原→森林の系列であるとされている。立地を取り巻く環境が大きく変化しない限り、湖沼には土壌や有機物が堆積し、次第に浅くなる。水草が生育する池が浅くなるとヨシやガマなどの挺水植物が生育して沼地となる。さらに堆積が進行するとハンノキなどの沼沢林が発達し、やがて陸化して通常の森林植生が発達するとされている。  富栄養環境においてはそのような遷移が進行するが、貧栄養環境では沼沢地は湿原へと遷移し、森林化せず、湿原へと発達する。”
  8. ^ 魚介類・手賀沼の魚”. www.kashiwa.ed.jp. 2025年1月6日閲覧。
  9. ^ 日本の湖沼(こしょう)に棲む生き物たち/ホームメイト”. www.homemate-research-aquarium.com. 2025年1月6日閲覧。
  10. ^ 川・湖沼でねらえる魚 | 釣魚図鑑(特徴・仕掛け・さばき方) | Honda釣り倶楽部”. Honda公式サイト. 2025年1月6日閲覧。
  11. ^ 昆虫シリーズ60 水生昆虫その2 | あきた森づくり活動サポートセンター”. www.forest-akita.jp. 2025年1月6日閲覧。
  12. ^ 6.甲殻類 |”. suiken-teganuma.org. 2025年1月6日閲覧。
  13. ^ 日本国語大辞典,動植物名よみかた辞典 普及版, デジタル大辞泉,精選版. “沼貝(ヌマガイ)とは? 意味や使い方”. コトバンク. 2025年1月6日閲覧。
  14. ^ 日本国語大辞典,動植物名よみかた辞典 普及版, デジタル大辞泉,精選版. “沼貝(ヌマガイ)とは? 意味や使い方”. コトバンク. 2025年1月6日閲覧。
  15. ^ 第5章 印旛沼の生態系│沼と流域の状況│公益財団法人 印旛沼環境基金”. www.i-kouiki.jp. 2025年1月6日閲覧。
  16. ^ 手賀沼周辺の鳥図鑑|我孫子野鳥を守る会”. abikoyacho.org. 2025年1月6日閲覧。
  17. ^ とやまと自然 (富山市科学博物館) (108): 2-3. https://www.tsm.toyama.toyama.jp/file_upload/100114/_main/100114_04.pdf. 
  18. ^ Ⅱ 沼や池の植物”. 科学技術振興機構. 2024年12月8日閲覧。

関連項目


出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/03/29 00:30 UTC 版)

チャリ走 Ultra DX - 世界ツアー」の記事における「沼」の解説

プレイヤー動き鈍らせる

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「沼」を含む「チャリ走 Ultra DX - 世界ツアー」の記事については、「チャリ走 Ultra DX - 世界ツアー」の概要を参照ください。

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発音(?)



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