ハクガンとは? わかりやすく解説

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はく‐がん【白眼】

読み方:はくがん

目の白い部分。しろめ。

《晋の阮籍(げんせき)が、気にいらない人には白眼で対したという「晋書阮籍伝の故事から》冷たい目つき。⇔青眼


はく‐がん【白×雁】

読み方:はくがん

カモ科全長70センチくちばしと脚が桃色風切り羽黒色のほかは全身白色北アメリカ北部シベリア北東端で繁殖する日本にも冬鳥としてまれに渡来


白雁

読み方:ハクガン(hakugan)

ガンカモ科渡り鳥

学名 Anser caerulescens


白雁

読み方:ハクガン(hakugan)

シベリア最北からまれ渡来する全身純白

季節

分類 動物


ハクガン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/11/09 22:24 UTC 版)

ハクガン
ハクガン(白色型)
Anser caerulescens caerulescens
保全状況評価
LEAST CONCERN (IUCN Red List Ver. 3.1 (2001))[1]
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 鳥綱 Aves
: カモ目 Anseriformes
: カモ科 Anatidae
: マガン属 Anser
: ハクガン A. caerulescens
学名
Anser caerulescens Linnaeus, 1758
和名
ハクガン
英名
Snow goose

ハクガン(白雁[2]学名Anser caerulescens)は、カモ目カモ科マガン属に分類される鳥類。

分布

カナダ中華人民共和国デンマークグリーンランド)、インド日本大韓民国メキシコロシアアメリカ合衆国[1]

A. c. atlanticus オオハクガン
カナダ北東部やグリーンランド西部で繁殖し、冬季になると北アメリカ大陸東部へ南下し越冬する[2][3][4][5][6]
A. c. hyperboreus ハクガン
カナダ北部、アラスカ州ウランゲリ島シベリア東部で繁殖し、冬季になると北アメリカ大陸西部へ南下し越冬する[2][3][4][6]。日本には越冬のためごくまれに飛来(冬鳥)する[3][4][5][6]

形態

青色型

全長66-84センチメートル[3]。翼開張132-165センチメートル[3]。頭部から頸部の羽衣は白い[2][4]。胴体や翼の羽衣が白く初列風切が黒い個体(白色型)と[6]、胴体や翼の羽衣が淡青灰色や暗青灰色の個体(青色型)、また上面の羽衣が青灰色で下面の羽衣が白い個体(中間型)もいる[2][3][4][5]。和名は白色型に由来する[2]

嘴は赤紫色やピンク色[3][4][6]。後肢はピンク色[3][4][6]

  • A. c. atlanticus オオハクガン

翼長オス43-48.5センチメートル、メス42.5-47.5センチメートル[4]

  • A. c. hyperboreus ハクガン

翼長オス39.5-46センチメートル、メス38.7-45センチメートル[4]

Anser caerulescens

分類

  • Anser caerulescens atlanticus  オオハクガン Greater snow goose、Larger snow goose
  • Anser caerulescens hyperboreus Linnaeus, 1758 ハクガン Lesser snow goose

生態

湖沼河川、内湾などに生息する[5]

食性は植物食で、植物の葉、根、水生植物などを食べる[4]

繁殖形態は卵生。5-6月(基亜種5-6月、亜種オオハクガン6月)に4-5個の卵を産む[4]。抱卵期間は22-24日[4]

人間との関係

コメやトウモロコシを食害する害鳥とみなされることもある[4]

日本では以前は冬季に多数飛来していたが、乱獲により1940年代までに越冬個体群は絶滅したと考えられていた[6]

しかし、1993年より国際共同計画としてハクガン復元計画が実行された結果、飛来数は増加傾向にある[7]

出典

[脚注の使い方]
  1. ^ a b BirdLife International 2012. Chen caerulescens. In: IUCN 2012. IUCN Red List of Threatened Species. Version 2012.1.
  2. ^ a b c d e f 安部直哉 『山溪名前図鑑 野鳥の名前』、山と溪谷社2008年、256頁。
  3. ^ a b c d e f g h 桐原政志 『日本の鳥550 水辺の鳥』、文一総合出版2000年、106頁。
  4. ^ a b c d e f g h i j k l m 黒田長久、森岡弘之監修 『世界の動物 分類と飼育 (ガンカモ目)』、財団法人東京動物園協会、1980年、27-28頁。
  5. ^ a b c d 真木広造、大西敏一 『日本の野鳥590』、平凡社、2000年、83頁。
  6. ^ a b c d e f g 環境省 自然環境局 生物多様性センター 絶滅危惧種情報(動物)- ハクガン -
  7. ^ 重要生態系監視地域モニタリング推進事業(モニタリングサイト1000) ガンカモ類調査業務2015/16年 調査報告書 概要版”. 環境省自然環境局 生物多様性センター. 2019年4月9日閲覧。

関連項目


「ハクガン」の例文・使い方・用例・文例

  • 白い色の段階にいるアオハクガン
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