特殊車両
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特殊車両(とくしゅしゃりょう)とは、道路法及び車両制限令の規定により、公道の通行を規制される車両のことである。
定義
車両の構造が特殊な車両、あるいは特殊な貨物を輸送する車両で、幅、高さ、長さ、総重量のいずれかが、車両制限令で定める一般制限値を超えたり、橋、高架道路、トンネル等において各道路管理者が定める制限値を超えるものをいう。
- 幅:2.5m
- 長さ:12.0m
- 高さ:3.8m
- 総重量:指定道路(最大)25トン、その他道路一律20トン
- 軸重:10トン
- 隣接軸重:18~20トン
- 輪荷重:5トン
- 最小回転半径:12m
通行許可
特殊車両が公道を通行する場合には、道路管理者の特殊車両通行許可が必要になる。通行区間すべてが一つの道路管理者が管理する道路のみで完結することは少ないため、許可の申請は、通行する区間の道路管理者であれば、どこに出してもよい。申請を受理した道路管理者は、あらかじめ各道路管理者が国土交通省に提出した道路データをもとに、他の道路管理者の管理区間について許可の可否を判断し、可否を判断できない場合には、各道路管理者に個別に協議を行い、申請対象のすべての区間について、一括して許可をすることができる。
車両形態
特殊車両扱いになる主な車種は戦車、オールテレーンクレーン、一部の大型ラフタークレーン、連節バス、トレーラー連結車(バン型、幌枠型、タンク型、海上コンテナ、キャリアカー、あおり型、スタンション型、船底型)その他、鉄道車両、橋桁、大型発電機、変圧器、大型建設機械等を輸送する車両である。
関連項目
脚注
- ^ 運輸の基礎知識:ジェームストランス株式会社 (PDF)
- ^ “車両制限令(昭和36年政令第265号)第3条”. e-Gov法令検索. 総務省行政管理局 (2019年3月20日). 2020年1月15日閲覧。
特殊車両
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/30 01:38 UTC 版)
ガゼール・オープン 日産自動車ガゼール2000XE-II(S110型) ナンバーは「品川58 た 25-78」(初登場時のみ「品川 88 い・・77」) 木暮課長専用車。基本的に自家用車であるが、覆面パトカーとして用いられることもある。本車のみガレージタルガが製作を担当した。 グローブコンパートメントに警察無線のモニターレシーバー、センターコンソールに自動車電話のハンドセットを装備している。幌は折りたたみ収納式ではなく、支柱を車体に挿して装着するタイプとなっている。幌を張って走行するシーンが見られた(『PART-I』第11話)。赤色灯は基本的に装着されないが、一部シーンにおいてダッシュボードに装着して登場したことがある。 劇中の設定では、一般車に比べ車高が20cm低いことになっており、これに目を付けた犯人が逃走用車両として指定し、車高を利用して工事中のトンネルで追跡してきたパトカーを撒いたこともある(『PART-I』第75話)。 他の車両と異なり捜査用の装備を持たず、木暮課長専用車ということもあり『PART-I』後半以降は登場機会が少なくなった。2006年春の『愛のエプロン特番』のオープニングでは、渡哲也がテレビ朝日に乗り付ける際に使用された。 マシンX 日産自動車スカイライン2000ターボGT-E(KHGC211後期型) ナンバーは「品川58 い 97-35」(初登場時の一部シーンでは「多摩58 ね 97-35」)(PART-II一部シーンでは「品川57 た 97-35」)(PART-III第47話での偽装時は「品川58 と 41-52」) 第45話「大激走! スーパーマシン」で初登場、PART-III第47話「戦士よ さらば」で“殉職”。 初代大門軍団特殊車両。詳細はマシンXおよびスカイラインを参照。 特別機動車両 サファリ4WD 日産自動車サファリエクストラバン(VRG160型) ナンバーはPART-I第111話〜第116話が「品川88 そ 49-31」、同第117話〜PART-II第11話が「品川88 た 71-11」、PART-II第18話以降が「品川88 た 11-10」(同第29話のみ「品川88 た 15-22」)。 PART-I第111話「出動命令 特車“サファリ”」で初登場。フロントバンパーに散水銃2門、ルーフ内部に高圧放水銃2門(前者は「第1、第2放水銃」、後者は「第3、第4放水銃」と呼称)を装備する、特別機動車両隊(通称「特機隊」)の旗艦となる指令車。定員3名。 配備当初は源田刑事が、PART-II以降は北条・平尾刑事がメインドライバーを務めた。沖田刑事も第2話のラストシーンで運転した。またPART-I最終回、PART-II第1話や地方ロケの場合、特機隊隊員がドライバーを担当した。放水の必要があるときは、後部にポンプ付きの放水用タンク車(「警視庁 特別機動 0112」のネーム入り)を連結する。 潜望鏡式ビデオカメラ・レーダーを装備し、無線だけでなく電話回線の傍受・盗聴も可能である。車内の壁には撮影当時の新宿駅周辺の地図が貼られている。放水銃・ビデオカメラ使用の際は、ルーフを前方に開ける必要がある。また、この車両は大門が発注した唯一の車両である。前面の赤色警告灯及び後部座席周辺の一部イルミネーションは、放映終了後に取り付けた。 PART-III第52話を最後に登場しなくなったため、特殊車両の中で登場回数が一番少ない。マシンXのような専用の保管庫はなく、西部署内の駐車場から出動する。 現在は東京都府中市の村山商事で『ゴリラ・警視庁捜査第8班』の特殊車両と共に保管されているが、タンク車は現存していない。この関係で石原裕次郎記念館での展示対象からは外されており、もっぱら首都圏でのイベント展示が中心である。2014年には日産横浜グローバル本社ギャラリーにて展示され、その模様が日産公式YouTubeチャンネルにて配信されている。 スーパーZ 日産自動車フェアレディZ(S130後期型) ナンバーは「品川33 た 35-27」。 マシンXに代わる大門団長の専用車。AT車(PART-Ⅲ第14話「マシンZ・白昼の対決」のみMT車)であり、ドア窓からルーフ部分を油圧ダンパー式フルオート・ガルウィングドア化。 ボンネット上には2連装の催涙弾発射銃が2基搭載されており、運転しながらの発射が可能である、銃身は台座が上下し銃身も上下左右に動き、前方は基より斜め左右へ発射可能。また、リアバンパー下部にはマフラーが5本出ているように見えるが、左右の4本は煙幕発生装置(通称「スカンク」)であり、中央部の1本が実際のマフラーである。赤色灯は反転式。 ボディカラーはマシンXやマシンRS軍団とは異なり、純正色に存在しないゴールド/ブラックのツートンカラーである。ボンネット前部には「NISSAN」のロゴが入っている。乗車定員4名。 基本的に大門団長専用車であるが、沖田・鳩村・平尾・山県刑事が運転することもある。PART-IIIの鹿児島ロケではサイレン音がマシンXのそれと同じものになっていた。マシンX同様に西部署内にスーパーZ専用の保管庫があり、「SUPER.Z」と書かれたシルバーのドアが両側にスライドして開くと暗闇の中からエンジン始動音とライト(赤色含)点灯、そして専用サイレンが鳴り響き発進、現場に急行する。当時の製作費は一台1,500万円とも言われている。 テレビドラマ『Dr.伊良部一郎』最終回に登場。この時のナンバーは「品川300 て 12-28」(撮影用小道具)。 マシンRS(情報分析車) 日産自動車スカイライン2000RS(DR30前期型) ナンバーは「品川59 た 35-26」。「ニューフェイス! 西部機動軍団」でスーパーZと共に登場した大門軍団特殊車両。 助手席を撤去してコンソールを設置し、全方向回転式サーチライトおよび赤外線・サーモグラフィー対応ビデオカメラ、コンピュータ(共に東芝製)、特殊無線機(八重洲無線FT-707S)、汎用メーター(WELZの定在波比計SP-400を使用)、信号操作装置(シグナルコントロール:進行方向の信号を直前の色に関係なく青に変えられる)およびECM装置(犯人側の電子機器を妨害する)などの操作盤を搭載している。 車内後部にもコンピュータ、無線機、プリンターなどが搭載されており、進行方向に対して横向きに取り付けられた座席で操作する。後部コンピュータでは、信号分析(スペクトルアナライザー:周囲で使用されている電波の周波数、発信場所を分析する)、声紋分析(声紋を分析し、警視庁・科学警察研究所のデータベースと照合して犯人を割り出す)、前後レーダーで捉えた犯人車の逃走経路検索、カーナビゲーションシステム、CACSシステム(自動車総合管制システム:目的地までの交差点形状、誘導表示や、周辺車両の位置、速度などの各情報を表示する)などの機能が使用でき、処理結果はCRTモニターに表示される。最高速度は255km/h。 運転席にはケーニッヒ製セミバケットシートに4点式シートベルトを備え、ステアリングはナルディ製のものが装着される。メインドライバーは沖田刑事(退職後は五代刑事)が務め、北条・平尾刑事も運転経験がある。乗車定員2名。 基本的には運転席および後部座席の2名で乗車し、コンピュータ他の装備は後部座席側で操作するが、ドライバー1名のみが乗車した場合でも、助手席側のコンピュータで各装備の操作が可能である。後部座席は、2ドア車であることに加え助手席にも大型コンピュータを置いているため、乗降に難がある。赤色灯は前面バンパー下の点滅式警光灯とリヤトレイの回転灯が装備されている。劇中未登場だが、助手席ドア内側には万能斧及び救急セットが装着されている。 スーパーZと同様の保管庫があり、「MACHINE.RS」と書かれたドアがスライドして発進する。当時認可されていなかったドアミラーを装備して登場しており、PART-II終盤〜PART-IIIの初期回ではミラーが赤く塗られている。 カラーリングはRSから設定された赤黒のツートンであるが、ベース車両は元はガンメタであり、エンジンルーム内部やドア内側にその名残を見ることが出来る。赤黒ツートンへのオールペイントは石原プロの車両部がテレビ映えを意識してカラーリングを変えたものとされる。なお、RS-1・RS-2は純正色としての赤黒ツートンである。 マシンRS-1・RS-2・RS-3 PART-IIIの第16話「大門軍団フォーメーション」より登場。この3台のマシンを総称して「RS軍団」と呼称することがある。 共通装備品…FET極東製エアロパーツ・エンケイ製メッシュホイール・サイレン・赤と黒のツートンカラー。当時、日産自動車では西部警察仕様のメーカーオプションを設定していたこともある(赤灯などを除く)。それぞれ「RS.1」「RS.2」「RS.3」とドアに書かれた専用の格納庫から発進する。RS-1(攻撃・戦闘指揮車) 日産自動車スカイライン2000ターボRS(DR30JFT前期型) ナンバーは「品川59 た 35-29」。 発砲して抵抗する犯人に対応するための単装20ミリ機関砲2門が助手席側のルーフ部分に装備されている他、マフラーに擬装した急加速装置「アフターバーナー」を装備し、追跡時に威力を発揮する。ルーフには空力抵抗を考慮したための変形バーライト(大型警光灯)を装備。 助手席に大型コンピュータを設置しているため定員は1名となる。コンピュータには敵味方識別装置 (IFF)、目標物の平面・側面投影が可能な逆合成アパーチャレーダー (ISAR)、レーダーホーミング装置が装備されている。 エンジンは純正のFJ20ETにチューニングを施し280psを発生。最高速度は265km/hで、アフターバーナー使用時の最高速度到達時間は16.3秒である。初登場時のみ大門が運転し、以降は山県刑事がメインドライバーを務めたが、それ以外の刑事が運転する機会も多かった。 なお、劇中で特殊装備が使用される機会はほぼ皆無で、単装20ミリ機関砲が使用されたのは初登場時と鹿児島ロケの2回のみ、アフターバーナーが使用されたのは初登場時と仙台ロケの2回のみである。 RS-2(情報収集車) 日産自動車スカイライン2000ターボRS(DR30JFT前期型) ナンバーは「品川59 た 35-28」。 特殊無線機(警察無線、航空機無線、船舶無線、遭難自動通報無線、アマチュア無線、各種緊急無線等の送受信が可能。無線機は八重洲無線FT-77S)、無線傍受用アンテナ、電動式サンルーフ、4連装特殊弾発射筒(通常とは逆ヒンジで開くトランク内に装備され、無煙閃光弾、信号弾、曳光表示弾、発煙弾、催涙ガス弾の5種類の特殊弾を発射可能)、センサー信号処理装置、パルスドップラーシステム、シグナルコントロール(旧マシンRSとは異なり、信号機を青だけでなく赤にも変えられるようになっている)などを装備している。 トランク部分の後部両端に長めのアンテナが取り付けられており、このアンテナの先をサンルーフ部分に固定している。 助手席側の床は鉄板張りのフラットフロアとなっており、シートを後部へスライドさせることでサンルーフからの安定した射撃が可能となっている。また、サンルーフを装備するためにRS-1・RS-3に装備されている大型パトライトは設置されておらず、車体後部側面に反転式パトライトを装備しているのが特徴。また車両軽量化の為にリアウインドをアクリル製に変更している。 スペックはRS-1と同様だが、乗車定員は2名。 劇中では五代刑事が運転し、南刑事が助手席に乗車するシーンが多く見られた。五代刑事が不在の際は平尾刑事が運転したほか、正月スペシャル「燃える勇者たち」では、北条刑事が南刑事を助手席に乗せてマクドナルドのドライブスルーを利用していた。第47話では無人操縦されたマシンXを追跡する為、山県刑事が運転し助手席には、北条刑事を乗せマシンXに乗り移ってからの並走するシーンが有る。 RS-3(情報分析車) 日産自動車スカイライン2000RS(DR30前期型) ナンバーは「品川59 た 35-26」。 旧マシンRS。RS-1・RS-2の登場を期にルーフ上の大型パトライト・エアロスプリットなどのエアロパーツの追加と、タイヤサイズの変更といったRS-1・RS-2に仕様を合わせるための再改造を実施し、RS-3となった。なお、エンジン、ボンネット、リアスポイラー、サイドステッカーは改造前から変更なく、RS-1・RS-2とは異なる箇所となっている。 劇中では北条刑事が運転し、平尾刑事が後部座席に乗車するシーンが多く見られた。その他では平尾・五代刑事が運転することもあったほか、地方ロケでは南刑事が運転する姿も見られ、最終話のみ山県刑事も運転していた。 テレビドラマ『Dr.伊良部一郎』最終回に登場。このときのナンバーは「品川300み59-63」(撮影用小道具)。 スズキ・GS650G PART-Iの第110話から使用されたバイク(特機隊用は第109話から登場している)。鳩村用のバイクは黒にリペイント(特機隊用はシルバーのまま)され、ハンドルを交換している。PART-II第3話からはスズキ・カタナに乗り換えているが、第5話などの回想シーンでも使用されている。なお、同時期に白バイ仕様も登場。PART-Ⅱ第29話放送終了後、クイズとして同車両を景品として視聴者プレゼントした経歴が有る。 スズキ・カタナ スズキGSX1100S KATANA PART-IIから使用された鳩村専用のバイク。オリジナルのカラーリングとは一線を画し、鳩村演ずる舘ひろしの指定により、黒を基調とするものにリペイントされている。PART-III終盤(第60話)で大破炎上、後述の「カタナR」にその座を譲る。設定上は750cc。なお、フロントウインカーとマフラー・テールカウルは社外品へ変更されており、サイドミラーも外されていた。特に名古屋ロケ後、マフラーは純正マフラーから集合マフラー「アウトバーン」に変更されていて、PART-Ⅱ最終回から登場した。なお、PART-II第40話終盤では、負傷した鳩村の代わりに大門が使用した。 スズキ・GSX750E(E4)サイドカー 正月スペシャルでカタナの代わりに鳩村が使用したサイドカー。白にリペイントされ、車体左側にはサイドカーを取り付けられている(なお、サイドカー後部にはパトライトを装備)。サイドカーには主に平尾が乗車。また、PART-III第60話では北条が使用している。 スズキ・カタナR スズキ・カタナを元にしたカスタム車両で、上記のカタナが大破したために鳩村が乗り換えたバイク。PART-III第60話から最終回スペシャルまでの計10話分のみの登場。後年に発売された市販車ではなく、ロケ用オリジナル改造車。レース出場用として製作していたものを警察車両に転用したもの。舘によれば、渡らが劇中で運転する車はスーパーZなどの改造車ばかりであるのに、自分が劇中で使用するオリジナルのスズキ・カタナは本来自分の好みではなかったため、好みのカフェレーサータイプのものに改造したくなり、スタッフに頼み込んでいたところ、番組終盤になってようやくOKが出て、この改造車の登場が実現したとのこと。デザインにも舘の好みが相当に反映されている。エンジンは、元々レース用としてチューンアップされたため、公道用にデチューンされた可能性がある。エンジンの他、パワーアップに対処するため、大型オイルクーラーへ換装すると共にサスペンションとフレームを強化。エンジン出力170ps。最高時速270km。ゼロヨンタイム10秒。前照灯脇に前方集中型赤色点滅灯を備え(本来は丸い二ツ目ライトのフルカウル)、鳩村用バイクとしては唯一緊急走行が可能(前身の巽刑事が乗っていたハーレーダビッドソンは、PART-I第30話で前フェンダーにパトライトを貼り付けサイレンを鳴らしていた)。 日本興亜損保のCMに石原軍団が出演した際、当時石原プロに在籍していた深江卓次がシルバー系に塗装された同型車に乗っている。 テレビドラマ『Dr.伊良部一郎』最終回に登場し舘ひろしが乗り、走行した。
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