橋桁とは? わかりやすく解説

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はし‐げた【橋桁】

読み方:はしげた

橋脚の上渡して橋板支える材。


橋桁

読み方:ハシゲタ(hashigeta)

所在 秋田県大館市

地名辞典では2006年8月時点の情報を掲載しています。

〒017-0003  秋田県大館市橋桁

橋桁

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/13 17:11 UTC 版)

名港トリトン」の記事における「橋桁」の解説

橋桁は高さを抑えて重量軽減図りケーブル定着性向上と耐風安定性観点から両端三角形状のフェアリング取り付けた薄型偏平六角形箱型構造である。特に名港トリトン海上架かる長大支間長の橋梁であるために風の影響を無視できない海上高層建物密集する陸上よりも表面がなだらかであることから架橋地点風速高く船舶航行確保するために位置を非常に高く設定していることから3とも橋桁に対して概ね60 m/s風速耐える設計行っている。風は側面水平方向の力が働き水平に長いものであることを考えた場合全体に受ける風圧膨大なものとなり、その結果として構成する部材曲がったり、支え下部工悪影響を及ぼす危険性がある。特に長大支間橋梁では精巧な橋梁模型使った風洞実験行って風に対する安全を保障するが、名港トリトンの3もこの例に漏れない風洞実験結果発現し振動が有害と判断される場合、それを制御するための空気力学的な対策実施される。橋桁の両端鋭角フェアリング取り付けて断面流線形としているのも風圧作用を少しでも低減するためであり、同様に橋桁の上下長さを小さくして薄型偏平としているのも同様の理由である。風に対す影響無視できないのは、過去幾多落橋事故遭遇しているからであり、なかでも完成後わずか4か月にして19 m/sの風で落橋したタコマナローズ橋が有名である。タコマナローズ橋吊橋であるが、斜張橋耐風安定吊橋共通する問題であり、タコマナローズ橋落橋原因となった発散振動については名港トリトン風洞実験でも入念な検討が行われた。 橋桁およびタワー基礎ケーソン)の鋼材大規模であることから陸上輸送不可能であることに加え輸送コストの面から海上輸送基本とした。このため名古屋港航路輸送可能な鉄工企業選定され三重県津市日本鋼管(現・JFEエンジニアリング)をはじめ、日本車両製造浦工場、石川島播磨重工業(現・IHI愛知工場など近在企業のほか、横浜市遠く北九州市愛媛県東予市現・西条市)で製作されたものが名古屋港まで曳航された。橋桁の場合概ね15 m(西大橋は7 - 12 m)程度の単ブロック台船載せて直接現地運ばれている。 橋桁の架設方法は、側径間工程短縮作業省略意図からベントBent橋脚意味する日本では支柱ベントと呼ぶ。ステージングともいう)工法による架設中央径間側は航路確保前提からベント設けずに橋桁を渡す張り出し架設工法(カレンチバー工法ともいう:Cantilever)を用いた。側径間は橋桁4ブロック工場であらかじめ一体化してブロック仕立ててからフローティングクレーン吊り上げベント上に載せた中央径間場合、大ブロック上に直下吊りクレーン設置のうえ、台船曳航された橋桁単ブロック直下吊りクレーン持ち上げてブロック継ぎ足し、これを両側から中心部向かって繰り返して橋桁を伸長した。 橋桁の色は名港西大橋一期竣工時は主塔と同じ赤が採用された。しかし、中央と東の完成機に陸上区間高架橋との統一感を考慮のうえ、青い空、海に連続した水平線表現するために3とも白とされた。なお、陸上高架橋は、第二東名伊勢湾岸道路東海IC接続するにあたって第二東名伊勢湾岸道路塗り分け位置色彩検討が行なわれた。この結果、新宝ふ頭白色変化してそのまま名港東大橋の橋桁に連結することになり、見た目連続性確保された。 画像左:西大橋建設時点では最もマストの高い客船は「いしかり」と想定されたが、後年になってそれを上回る客船名古屋港寄港することになった画像は「いしかりと金ふ頭接岸するダイヤモンドプリンセス」。画像右:名港西大橋くぐり抜ける太平洋フェリー「きそ」。 3の中で橋桁が最も高いのが中央大橋で、直下航路空間47 m確保次いで東大橋40 m、西大橋38 mである。ただし、日本道路公団名古屋港管理組合協議のうえ名古屋海上保安部提出した空間はこれとは異なり名港中央大橋55 m、名港東大橋41 m、名港西大橋39 mとなっている。これと連動して中央大橋路面高さが最も高くなっている。設計当初当時考えられる限り大型船通行考慮して高さを決定し西大橋場合カーフェリーの「いしかり」(マスト36 m)が対象とされた。また中央大橋場合は、航海練習船日本丸」と「海王丸」の高さを基準としたことから、海上から橋桁までの空間概ね50 mで計画された。しかしながら後年になってより巨大なクルーズ船名古屋港寄港することになったダイヤモンドプリンセスのほか、クァンタム・オブ・ザ・シーズボイジャー・オブ・ザ・シーズ寄港した際は、名港中央大橋許容高さ51 m(空間55 mだが、余裕4 m上保持する決まりから51 m)を超過することから客船用のガーデンふ頭接岸することが叶わず、貨物船用の金城ふ頭接岸している。なお、外国客船寄港することによる地域への経済効果4000万円ともされ名古屋港としてもその恩恵に与ろうと誘致力を入れているが、いかんせん中央大橋をくぐれないことから金城ふ頭受け入れならざる得ず入国態勢貧弱なこともあって他港に出し抜かれているのが現状である。 橋桁には吊り下がるようにして検査車が設置されている。主桁外面点検塗装作業のためで、これにより修理の際は困難な足場を組むことなく作業できる。特に大規模橋梁大敵微細なさびであることから、発見次第適切な処置施している。検査車は前後径間に1台、中央部に1台で、一つに対して3台付属し、各径間分速8 m移動できる動力ディーゼルエンジンで、躯体防錆軽量化観点からアルミ合金製である。また、景観性を考慮して塗色は橋桁と同一として、下面には化粧板取り付けている。 橋脚主塔の上位置する橋桁は、後述する弾性拘束ケーブルのほか、支承連結するための接合部がある。端部大きな反力(この場合は上に向かう力)が生じ、かつ軸方向移動考慮してアイバー形式のペンデル支承用いている。ただし、軸直角方向軸方向は車の進行方向対す軸直角方向に対して90度直角の方向)には抵抗できないため、支承左右に配置した一方主塔部には中間支承を各2個ずつ配置していずれも軸方向のみ可働とした。 橋桁の上にはアスファルト舗装しているが、これを2層として表層排水性舗装下層(すなわち鋼床板上)は空げき率がほとんどなく防水性優れたグースアスファルトを舗装した。これにより排水性舗装浸透するをグースアスファルトで遮断することで鋼床板腐食防いでいる。 橋桁は薄型偏平六角形として耐風安定性ケーブル定着性配慮。橋桁に吊り下げてあるのは検査車。 橋桁と主ケーブルとの連結は橋桁外側腹板定着鋼管割り込ませる方式である。 3の中で名港中央大橋高さが最も高いため、中央大橋からは他の2を見下ろすように映る。 陸上高架橋斜張橋の橋桁が白で統一され見た目連続性確保されている。

※この「橋桁」の解説は、「名港トリトン」の解説の一部です。
「橋桁」を含む「名港トリトン」の記事については、「名港トリトン」の概要を参照ください。

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