特殊車輌
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/09 23:29 UTC 版)
「ゴリラ・警視庁捜査第8班」の記事における「特殊車輌」の解説
捜査第8班メンバーが運転する覆面車輌は、三菱自動車の製品が使用されている。番組宣伝用資料では、一般車輌をベースに改造・武装強化がされており、通信管制・早期警戒システムを車載コンピュータにて総括制御、様々な機器と武器・弾薬、特殊装置を搭載しているという設定だったが、車載兵器に頼らない捜査に加えてシリーズ進行とともにアクション色が薄れていったことから、劇中で特殊装置が使用される場面はほとんど無かった。 なお、各車輌は公的に支給された公安車という設定のため、捜査のみならず第8班メンバー個人の自家用車として通勤手段にも用いられる。 ギャラン 2000DOHC-TURBO VR-4 MT コードナンバーG1。車体色グレースシルバー。 倉本専用車であるが、風間が使用する場面もある。 ルーフ中央に反転式警光灯を収納。 カーアクションに用いられることはほとんどなく、もっぱら警視庁への訪問と現場へ駆けつける際の交通手段に使用される。 三菱のWRC(世界ラリー選手権)参戦を目的としたトップラインモデルで、後にランサーエボリューションに継承される2リッターターボエンジン「4G63」(205PS仕様)と4WDシステムを搭載。 後の番組『代表取締役刑事』では辰巳署の予備的な覆面車として使われた。 スタリオン 2600GSR-VR MT コードナンバーG2。車体色セルビアブラック。 伊達専用車であるが、第10話(福岡ロケ)では無名のスタッフが使用した場面もある。 ボディはガルウイング仕様車。後部座席はない。 番組宣伝用資料には、助手席側にラップトップ型パソコンを搭載している写真が見られるが、劇中では撤去されている。 撮影中のアクシデントでフロントフェンダーを接触させ凹ませていた時期があった。 市販モデル同様のノーマルドア車をスタントなどの影武者で2台用意。また後部座席付やAT車、ホイール形状が若干異なるものも登場。影武者の車輌はエキストラ車としても使用され、後に「代表取締役刑事」では兵頭刑事の回想シーンで使われた。 また、「ゴリラフェア」と称して東京三菱自動車から特別仕様のガルウイング車が5台限定で販売された。ボディー剛性が極めて低く、追突されると全損になるという弱点がある。 番組宣伝用資料には、着脱式警光灯をルーフの中央か助手席側あたりに装着されていたが、劇中では車内ダッシュボードに装着させている。 デボネアV V6 3000ロイヤルAMG AT コードナンバーG3。車体色サラエボホワイト。 風間専用車であるが、伊達、中田、田中が使用する場面もある。 ルーフ中央に反転式警光灯を収納。 劇中ではカーアクションに用いられる頻度が高く、リアドアやサイドプロテクターを凹ませていた時期があった。 車体は前期型であるが、89年10月のマイナーチェンジを直前に控えていた為、ホイールだけは先行して後期型を装着。またハイマウントストップ内蔵のリアウイングは純正ではなく、スタンレー電気製のルドンを使っていた。 三菱がドイツAMG社との契約により生産した車で、後に「代表取締役刑事」「愛しの刑事」でも覆面車として使われた。 パジェロ V6 3000メタルトップワゴン・スーパーXL AT コードナンバーG4。車体色上部トワイライトブルー・下部グレースシルバー。 谷川専用車であるが、倉本、伊達、風間、一部の容疑者が使用する場面もある。 ルーフ中央に反転式警光灯を収納。 その特性を活かした大掛かりなアクション、宝石強奪といった場面に使用される多目的ワゴン車。 番組宣伝用資料には、助手席側にラップトップ型パソコンを搭載している写真が見られるが、劇中では撤去されている。また反転式サーチライトの形状が、劇中と番組宣伝用資料とで異なる。 劇中で使用された主な特殊システムは、ウィンチ、武器庫(劇中で収納していたものは"古代の曙光 エジプト秘宝展"から盗み出した宝石「ファラオの瞳」と、そのニセモノ)、天候予測、超小型TVカメラ、全方位追尾システム、指紋情報システムなど。 後半からマイナーチェンジ後のオーバーフェンダー車に代替。 ミラージュ 1600ハッチバックサイボーグ MT コードナンバーG5。車体色シャトーシルバー。 高峰が使用。劇中には特殊車輌としては一回しか登場しなかった。 高峰の異動で降板。その後はエキストラ車役として登場するのみ。 ダブルサンルーフ付のため、番組宣伝用資料には着脱式警光灯をルーフ先端の中央に取り付けられている(作中では装着シーンなし)。 ミニカウォークスルー 550 コードナンバーG6。風間と田中が使用。 多目的情報収集車として、室内に各種受信機や監視モニターなどが搭載されている設定であるが、劇中には特殊車輌としては一回しか登場しなかった。 のちに宅配便の配達車輌や、一般車としてのエキストラ車として使用されていた。 エクリプス 2000GSターボ AT コードナンバーG5。車体色サンタバーバラレッド。 ミラージュサイボーグに代わる形で田中専用車として第34話より登場。 ガルウイング仕様。もともとは三菱自動車が広報用に個別輸入したもので、日本では未発売だったFFターボ車。 一時期、東京三菱自動車から一般に受注発売が行われた。 第39話『家路』で着脱式警光灯を車内ダッシュボードに装着しているところが確認できる。 現在は東京都内の自動車部品販売会社にて保存されている。『おぎやはぎの愛車遍歴 NO CAR, NO LIFE!』(BS日テレ)の2016年4月2日放送分では、渡哲也からプレゼントされた私用車の代わりとして劇中車が紹介され、車体の仕様や当時の撮影秘話などが披露された。
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