常世の神の僕とは? わかりやすく解説

常世の神の僕

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/21 09:43 UTC 版)

ムシブギョー」の記事における「常世の神の僕」の解説

常世100年以上前旧知の者である人間でも蟲人でもない謎の3人。全員模した仮面被っている。その正体は蟲奉行同様に蟲人とは違う形で常世の力を与えられた者達である。名前の由来は、三尸から。 鳰 紫かいつぶり むらさき) / 上尸じょうし模した仮面を被る「常世の神の僕」の一人。元蟲狩参謀紫色の髪で襞襟付いた黒く短い外套羽織った優男上尸の時は胸元開いた着物の上に袖の大きな丈の長い着物着ており、正体現した後は羽衣を身に着け派手な和装に身を包んでいる。蟲人化や長福丸次期将軍である家重だと知っていた謎の多い人物で、周囲から聞かれる度に「私は何でも知っているから」と通している。裏で蟲狩達を操り蟲奉行殺害達成せんと暗躍している。まんじゅう作りが得意で、甘味には煩いらしいが春夏秋冬みたらし団子気に入っている。無涯や有虚からは「紫」、他の蟲狩メンバーからは「先生」呼ばれる幕府室鳩巣とも親交がある。 その正体常世信仰教祖大生部多(おおうべの おお)。常世祀る祭り流行した皇極3年常世を生み、その名付け親になった一度秦河勝によって常世共々討ち取られるが、常世与えられた力で生き延び1000年上の悠久の時の中を様々な名前呼ばれながら常世探していた。100年前大坂夏の陣常世再会するが、その際奈阿姫与えられ常世の力を彼女を殺すことで還し、「完全体」にすることを画策する8年前、蟲奉行を殺すための手駒を手に入れるため蟲狩の里である小里村移り住んだ強くなる対抗するために蟲狩の里の歴史調べることを里の住民依頼され同時に寺子屋「よろず指南」を開いて無涯達に様々なことを教え信頼得ていた。への復讐心を植え付けるために黒い蟲に里を滅ぼさせた後、を倒すヒントに迫る祠で見つけた咎神の秘薬無涯達に託し蟲奉行を殺すことで元凶である常世生命力を弱らせ復活時間がかかり直接倒さずに済むという旨の嘘を騙った自身は里の住民調査記録した日本全国動向記した巻物江戸持っていき幕府危機感煽った紀州での戦いの後蜜月と共に常世の巫女」の力を持つ仁兵衛前に現れ自分達に力を貸すよう求めた。表では仁兵衛好意的に接近したものの、蟲奉行のいなくなった江戸で蟲人達を大量に出現させ、また蟲狩メンバー関八州見廻り組殲滅させるなどして江戸混乱の渦に陥れるも、力を付けていた他の見廻り組によって止められた。その後、仁兵衛益荒王兜蟲人ハギ倒したのを機に彼の母で「常世の巫女であった叶のことと自分達の過去明かし同時に常世の巫女」の力の危険性説いて仲間引き込もうとするも、長福丸火鉢説得自分想像以上成長していた仁兵衛実力黒い蟲無涯介入により失敗に終わる。黒い蟲退治後、無涯の「塵外刀真打」と仁兵衛の「常世の巫女」の力だけが蟲奉行の命に届くことを忠告して去っていった。 真田常世江戸へ攻め入ることを進言した際には上尸として中尸下尸と共に大阪城現れ真田江戸攻めた後に常世蟲と蟲奉行乗り込みその惨状を彼女に見せつけることで人間への愛着を消すことを提案し(これは真田敗れた場合常世止めを刺すという保険でもある)、彼らが江戸に行くよう仕向けた江戸冬の陣では、他のメンバー違い直接的な参加はせず、江戸北西部西部東部3つの戦況窺っていた。常世襲来時には、仁兵衛常世叩きのめされた際に表向きは倒すための手段として蟲奉行抹殺示し、彼を言葉巧み追い詰める形で仁兵衛蟲奉行殺しに行くよう誘導した常世が「完全体になった後に正体現し蟲奉行不遇さを知っていながら殺そうとした挙句利用した蟲狩の殆どの者を皆殺しにしたことに激怒した兵衛宣戦布告を受けながら大坂帰って行ったが、帰還後蟲奉行を傷つけたことで常世制裁受けた。 「人の幸せ」が何なのかを考えながら常世がこの時代でどう人を幸せに導くかを答え合わせしようと思っていたが、大阪城は蟲奉行のためにことをなす常世これから神としてどういう行いをするのかを問いその際蟲奉行のために思想理想持たないとして自分の神に相応しくない失望する。果たす使命見出せるほどの外の知識が無いことを指摘した上で自らが蓄えた1100年分の英知経験を渡すため自分命を落とす覚悟常世一つになる騙り、それを承諾したと共に天守閣の繭の中に入っていった。そこで念のため100年前から大阪城用意していた「非時の香実」の呪法使って常世の力を奪い彼の「翅にて空間自在に操る」能力物理攻撃無効化治癒能力備えた肉体、全蟲人への支配権を得、神の力原動力となる大きな黒い4の「神の翅」との形をした瞳孔を持つ姿になったそのまま常世止めを刺そうとして駆け付けた兵衛邪魔され戦闘経験値の差から最初苦戦していたが、成人化した常世の力が「天羽々斬剣」の力を上回っていたことでたいしたダメージ受けず全方位からの攻撃で仁兵衛重傷を負わせた。その後蓋骨倒した有虚、後藤倒した無涯対峙し、一度は彼らの攻防一体となった連携圧倒される。しかし、常世瞬間移動能力応用した守りの翅」で瞬く間に彼らを追い詰めるが、回復した兵衛と再び相対する自分を倒すため「富嶽泰山斬り」に全て懸ける兵衛を「命を無駄にする愚かな存在である武士」と見下し嘲笑うが、自らの「神の翅」の強度上回る富嶽泰山斬り」で右上の翅を斬り落とされる。だが追い詰められたことで今まで油断過信捨て長い白髪白くなり形状変わった翅を持ち、鎧を纏うなど神々しさが強く顕れた本来の姿進化した格段に向上した身体能力威力範囲共に大幅に拡大した翅の能力大阪城跡形もなく完全崩壊させ、仁兵衛や「塵外刀」に常世吸収した無涯を縊り殺しにかかり幾度も二人圧倒するが、仁兵衛両腕を斬られて瞬間移動宇宙空間まで逃亡した際にそこまで追いかけてきた無涯左下の翅を斬り落とされる死闘最中千年一人考え抜いた「人の幸せ」と長年としてきた「人々幸せになりたい願いで何故常世現れたのか」という疑問に対して日の本の全ての人間殺して常世死者)の国へ導き苦しみ悩み欲望から解放することこそが人間本当幸せであり、常世役目」だという歪んだ結論至り今度心の底からさらなる力を求めた際に聞いた達の声から地面一体化して日本中の全蟲人吸い上げ日本各地に「蟲の柱」を配置して日本への総攻撃開始する。だが体そのものは蟲達の憎しみによって乗っ取られ多数の「蟲の柱」と同化したことで尚も巨大な化け物のような姿への変貌止まらず理性失った振りをして翅を体内移動させながら肉体欲するかつての常世の力を持つ仁兵衛捕食することに成功する彼の精神を「心世界」へと招き入れてしまう。「心世界」では人間の姿をした存在しており、精神体の状態で仁兵衛対峙する。「過去、ただ純粋に人々幸せ願っていた自分生き方瓜二つだ」という言葉投げかけ仁兵衛の心を折ろうとするが、仲間達想い支えられた仁兵衛から逆に自分さえ良ければどうでもいい」と看破されたことで逆に心を折られ粉砕され、それにより現実世界弱体化贅肉取れて翅が剥き出しになってしまう。悪足掻きのように必死抵抗見せるも無涯右下の翅を斬られ、そして最後は仁兵衛に対して自らが翅の厚い壁となって立ち塞がるが「常世の光」で超巨大化した「天羽々斬剣」による「富嶽泰山斬り」で自身の躰ごと最後に残った左上の翅を一刀両断され敗北した同時に日本中の「蟲の柱諸共消滅し、その魂は常世によって常世の国持ち帰られた。 技 守りの翅(まもりのはね) 常世の翅に触れたもの全て瞬間移動させる能力応用技能力最小限にした翅で自身覆い、それに触れた相手攻撃そのものをその者の近く飛ばして返す攻撃返す場所は相手背後や横、頭上など自在に指定でき、翅そのもの巨大化させることで大規模な攻撃をも返すことが可能(翅の隙間的確に攻撃される場合返せない)で、物体移動させることで相手攻撃封じるともできる。ただし、この技の使用時は翅を攻撃に回すことは出来ないが、はその弱点敢えて提示し次に守りの翅」と見せかけ攻撃することで上手く虚実混ぜ込み技の欠点補っていた。 神罰覿面しんばつてきめん) 神本来の姿になった際に使用した技。より巨大かつ強力になった複数の翅の衝撃波相手攻撃する大阪城城下町ごと一撃崩壊させるほどの威力を誇る。 蟲の柱ムシのはしら) 全蟲人吸い上げ集合させて作り上げた多数巨大な生きた埴輪のような不気味な姿で黒い翅と複数の手生やし、「ニクイィィ…」と端的につぶやいている。人間正確に狙い定めて口から強力なエネルギー波放ち、仁兵衛の「天羽々斬剣」でも防ぎきれないほど。一度倒して自身倒さない限り何度でも再生復活する心世界しんせかい現実世界肉体乗っ取られ心の中である空間空間内は無数の舞っており、壁を物理攻撃でどれだけ壊そうとも瞬時修復される。この空間では個人として居るためには強い精神を保たなければならず、精神が弱まれば存在消滅し心を折られる度に手足消し飛んで身体精神、魂が抜けていく。自分他者想い椅子や剣、手足などの形として具現化することもできる弥三郎(やさぶろう) / 中尸ちゅうし) 声 - 緒方賢一 トンボ模した仮面を被る「常世の神の僕」の一人火鉢・いろりの祖父。 かつて山県家仕えていた非常に高名な忍。長い髭を蓄え、髪を高く縛った小柄な老人中尸の時は端が複数分かれた黒い外套羽織っている。火鉢といろりのことは非常に可愛がっていたが、珍宝流を守る苦しみ自分の代で終わらせ孫娘にまでそれを背負わせたくないという思いから、心を鬼にして忍術教えることについては非常に反対していた。 珍宝流忍術使い手。両掌に特別な火薬塗った「火」と書かれた紙を貼り付けており、一定の振動によって強烈な爆発放出することができ、それで相手攻撃払ったり、同じ発破攻撃受け流すことも可能。中尸になった後は常世から刃を通さない硬い手足水蠆能力授かり、口から取り込んだ空気体内圧縮し足裏からジェット噴射することで高速による突進攻撃繰り出せる。 100年以上前百地三太夫から忍術学んでおり、霧隠とは兄弟弟子にあたる。1年前に修行で里を出奔していたが、旅路途中老衰死にかけており、自分の代で珍宝流が終わってしまうことを悔い現れの「私のために忍術を使う代わりに不死強靭な身体授ける」という取引乗ってしまった。 常世襲来時には市中組を圧倒し去り際火鉢戦いから遠ざけるために「忍者捨てろ」と忠告した大阪城では、常世抹殺命じられ火鉢・義怜と対峙する。強力かつ外道発破術と能力二人圧倒するが、自らの爆発上回るほどの貫通力得た姫椿連華」に貫かれ敗れた火鉢越えられたことでもう珍宝流は彼女のものだと認め最後に火鉢の口から珍宝流の名を聞いて満足げ笑み浮かべながら消滅した武器・技 烈火爆塵弾(れっかばくじんだん巨大蟲一発撃退する威力を誇る箱型火薬玉火柱紙震爆かちゅうししんばく) 僅かな振動爆発する発破作中では相手直接貼り付けて手足を奪うなどの使い方をしている。 烈風大筒弾れっぷうおおづつだん) 両手の紙を合わせ巨大な筒状爆炎放って相手吹き飛ばす。大突撃火炎球(だいとつげきかえんだま水蠆ジェット噴射高速移動しながらすれ違いざまに放った烈風大筒弾」を喰らわす。 鉄煉火獄殺炎弾(てつれんがごくさつえんだん箱型火薬玉から火鉢の「牡丹灯籠」を遥かに上回る巨大な爆炎放つ発破中には毒を塗った無数の鉄菱仕込んであり、殺傷能力高めている。 蓋骨がいこつ) / 下尸(げし) 声 - 上田燿司 クワガタ模した仮面を被る「常世の神の僕」の一人。元蟲狩一員。 頭に巻いた布や仮面素顔を隠す不気味な男。仮面の下の顔は蟲の毒によって焼け爛れ、醜い表情になっている下尸の時は体中包帯巻いて白い羽織を身に纏っている。失態犯した蜜月手を上げるなど仲間内でも容赦のない冷徹な性格。自らの顔に激し執着示し綺麗な顔を持つ相手壊したくなる狂気抱いている。 非常に長い鞭「仏屍鞭(ぶっしべん)」を武器用い多数併用することで相手拘束したり、人体容易に切断するともできる下尸になった後は刀も使い、他の蟲狩メンバー圧倒する実力得た他、常世からアオバアリガタハネカクシ能力授かり、傷つけられ皮膚から大量のペデリンによる毒の体液放出して相手報復することができ、指や舌を噛んで自分から傷つけることで攻撃手段にすることも可能。 本名は京左郎(きょうざろう)。8年前、当時美形少年多数女性モテていたナルシストだったが、黒い蟲襲撃の際に自身の顔を失った蟲奉行に対して異常な憎悪抱いており、他の蟲狩と共に蟲奉行抹殺企む蟲奉行御籠りを行う「離れ」と呼ばれる所を探るために蜜月蟲奉行所を監視させていた。その場所を八丈島特定し、戒汝と共に滅蟲邪刀「ムシカリ」蟲奉行発射する役割を担う。皆の注意暴走する兵衛向いている間に蟲奉行嬲り殺そうとするが、完全に意識取り戻した兵衛によって右腕を斬り落とされるその後仲間達と共に撤退する時も、蟲奉行恨めしい表情眺めていた。 その後に「昔の顔を取り戻したくないか」と誘われ常世強靭綺麗な体軀与えられたことで顔と右腕の傷を治した常世襲来時には正体現した後に蟲狩裏切り鉄丸・蒼願・至胴・末那殺害した大阪城では、常世が繭の中に入った後に仕切り役を申し出て長宗我部達と一触即発となるが、毛利気迫気圧されてあくまで協力し合うことにした。常世の力を奪った後、常世の手向けとして蟲奉行を殺すと決めたことで衝動抑えきれなくなり蟲奉行抹殺に動く。蟲奉行を守るため駆け付けた長宗我部も自らの毒液寄生虫無効化して追い詰めるが、現れた有虚には「白沙」の電撃毒液封じられ挙句左腕を斬られ胸部貫かれた「白沙」の電撃直に受ける。にも見限られ、体が焼け焦げていく中で自分が元の顔を取り戻したかった理由小里村での仲間達との平和な日々に戻りたかったことに気付き「皆に顔向けできない」と深い後悔感じるが、有虚に「死ぬ気で土下座すれば皆許してくれる」と諭され、あの世で仲間達先に待っている告げ消し炭となって消滅したアニメ版では春菊母親殺した真犯人であった理由は「ことのついで」)。春菊戦い彼の捨て身攻撃に隙を突かれ死亡する。 技 怨嗟ノ血潮(えんさのちしお) 自分の指を噛んで出来た傷口から大量毒液周囲まき散らす怨嗟ノ血潮十字割腹(えんさのちしおじゅうかっぷく切腹して自らの腹に出来た十字状の傷口から前方広範囲毒液放出する長宗我部10635匹の寄生虫ものともせず大阪城城下町跡形もなく溶かすほどの威力を持つ。 仏屍鞭「数多(あまた)」 「仏屍鞭」の中から無数の鞭を出し相手振るって攻撃する

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