虫狩
蟲狩
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/21 09:43 UTC 版)
有虚(うろ) 声 - 小西克幸 蟲狩のリーダー格。無涯の兄。 強者揃いの蟲狩を束ねている男性。被った笠や右目につけている蟲狩の紋所が入った眼帯を除けば顔つきや体格、銀髪が無涯と酷似している。黒い甲冑の上に黒いマントを羽織っている。仲間からは「リーダー」と呼ばれ、無礼講な間柄で和気藹々としているが、敵対している相手には全く容赦せず、未那蚕からも残虐と言われる程。自分達を裏切って幕府側に付いた無涯に対しては基本的に敵視しながらも兄弟としての情も持ち合わせているようで、真白からは「弟には甘い」と評されている。料理の味付けが得意という意外な一面を持つ。 当初は「塵外刀」の模倣刀を武器に用いていたが、後に大気に漂う微弱な電気を蓄積し一気に放電することができる最高傑作にして特別製の長巻「白沙乃雷(シラスノイカヅチ)」を扱っている。生物も蟲も「雷」に耐えられる身体構造ではなく蟲の最大の天敵と考えたことから作られ、相手の防御を度外視した攻撃ができる他、電撃で傷口を塞ぐことも出来る。他の蟲狩のメンバーから一目置かれており、戦闘能力は単独で無涯と渡り合う程である。両目を失った後は反響定位(エコーロケーション)の技能を身に付け、「白沙乃雷」の柄に新たに付けた錫杖のようなパーツから発する反響音で相手の攻撃に掠りもしないなど、目を失ったハンデを感じさせない動きを見せている。 8年前、当時は活発的な性格で妹の空からよく諌められていた。空に対しては無涯と共に過保護で、他の蟲狩のメンバーと共に平和に暮らしていた。しかし、黒い蟲の襲撃の際に右目と空を失い、生き残った後に咎神の秘薬を飲んで蟲狩を結成し、蟲達への復讐を誓う。 八丈島において蟲狩の面々と連携し蟲奉行に自分の「塵外刀」を鍛え直した滅蟲邪刀「ムシカリ」を打ち込み、彼女の能力を無効化した。覚醒した仁兵衛の状態に関しては「常世の巫女」の力を知っていた様子で、また西日本を征服している蟲人に強い警戒心を示している。 後に鳰の策謀に呼応して、仲間達と関八州見廻り組襲撃を実行する。鳰の提案で仁兵衛を自分達の仲間として勧誘する際には「白沙乃雷」を用いて蓋骨と共に無涯や小鳥を足止めしたが、「塵外刀真打」を完成させていた彼の前に失敗する。黒い蟲の退治後、真白から空を殺した蟲が仁兵衛の父である源十郎に倒されたことを知った際には、他のメンバーと共に今までにない穏やかな表情を浮かべ、妹の仇を取ってくれたことに仁兵衛に礼を述べて去って行った。 江戸冬の陣では、他のメンバーと共に江戸西部で後藤と戦う無涯に「常世の蟲側の勢力を減らす」という名目で加勢する。後藤が率いる蟲人は全滅させたものの彼の進軍を止められず、江戸城門前で長宗我部と戦う市中組と合流、雛姫の援護を受けて長宗我部に仲間との一斉攻撃を喰らわした。江戸冬の陣閉幕から2日後、話し合いをするために蜜月に無涯を呼んでもらい、何故自分達を裏切り蟲奉行暗殺の際に彼女を殺さなかったかを三度問うが、彼が一向に答えないことに業を煮やし、結局は兄弟喧嘩から斬り合いになった。その後、常世の蟲が江戸に迫っていることを察し、武蔵国僻地で他のメンバーや市中組と共に迎え撃つ。小里村の皆を殺された恨みと憎しみを滾らせ、黒い蟲と江戸冬の陣で殺した蟲人の死骸から選りすぐった素材で作り直した武器を用い常世の蟲を討とうとするが、仁兵衛と無涯しか常世の蟲を傷つけられない上にその圧倒的な力の前に追い詰められ、常世の蟲を倒すため他のメンバーと共に囮となって仁兵衛に蟲奉行抹殺を託す。だが、常世の蟲が「完全体」になったことで鳰が自分達を騙していたことに気付き、正体を現した彼と裏切った蓋骨によって仲間を次々と殺された挙句、鳰に左目も潰されてしまう。 その後、×字状の帯で失った目を覆い髪を切り以前よりも軽装になり、「白沙乃雷」に自らの抉られた左目を混ぜこんだことで僅かながら常世の蟲への攻撃能力を持つよう鍛え直した。大阪城では、鳰に唆されて罪を重ねてきた償いとして彼と蓋骨を殺すため長宗我部と蓋骨の戦いに駆け付ける。今まで命を狙ってきた蟲奉行も今度は守るために蓋骨と対峙、身に付けた反響定位と「白沙乃雷」の電撃で圧倒・勝利し、蟲狩としてのけじめを付けた。そのまま鳰と戦い、後藤を倒してきた無涯に対して彼の居場所を奪ったことと「塵外刀」を鍛え直すためとはいえ仲間達の遺骨を押し付けたことを謝罪して互いに和解する形で共闘し、鳰の翅の衝撃波の攻撃が視え防ぐことが出来る自分と無涯との阿吽の連携で追い詰める。しかし、鳰の「守りの翅」によって無涯の攻撃の盾にされ右腕を斬り落とされてしまうが、回復した仁兵衛が駆け付けたことで窮地を脱する。鳰の圧倒的な力を前に恐怖するも、仲間達の仇を討つべく最終決戦への動向を申し出て戦線に復帰し、その身を挺して無涯を守り3枚目の翅を斬る道を繋いだ。鳰との決着後は自分の命を犠牲にしてでも勝つことを考えていたため生き残ったことに呆然としていたが、無涯の「塵外刀」に取り込まれた常世の蟲に「『塵外刀』の中にいる者達はそんなことは望んでいない」と諭され、彼が常世の国に帰り「白沙乃雷」と自分の中の常世の蟲の力を失ったことで元の黒髪に戻った。 7年後は小里村で無涯と共に鍛冶仕事を営んでいる。 技 白沙乃雷「千雷(せんらい)」 「白沙乃雷」から電撃を放電する。 白沙乃雷「万雷刀(ばんらいとう)」 直線状の電撃を放電した「白沙乃雷」を振り下ろす。白沙乃裁き 万雷刀(しらすのさばき ばんらいとう) 大型の黒い蟲を粉砕する威力の電撃を繰り出す「万雷刀」の強化版。 無涯(むがい) 蟲狩の一員。現在は市中見廻り組同心。蟲奉行所を参照。 蜜月(みつき) 声 - 優希 蟲狩の一員。主に諜報活動を行っている。 露出度の高い恰好をした女性で、蟲狩の中で唯一髪を金髪にしている。作中ではお春に次ぐナイスバディ(Eカップ)である。高慢で他者を見下す性格。蟲狩に所属してはいるが独断での行動が多い。元は仲間だった無涯に強い執着心を見せ彼を「君」付けで呼び(同時に無涯から名前で呼ばれる数少ない一人でもある)、今無涯が所属している蟲奉行所には軽蔑の念を懐いている。イラつくと指をかむ癖がある。 蟲狩に秘され伝わる数本の「蟲笛(ムシぶえ)」により巨大蟲を自由自在に操ることができ、笛によって音色と操れる蟲が違う。 本名は美月(みつき)。8年前、当時は気弱な性格であり前髪で両目を隠すなど印象も暗めだったが、有虚と無涯の妹である空とは親友同士で彼女からは「みっちゃん」と呼ばれていた。また、この頃から無涯とも親しかった模様。 「蟲笛」で江戸に混乱を巻き起こし、蟲奉行の「離れ」を聞き出すために仁兵衛に色仕掛けをするもお春の存在により失敗、お春を人質として攫ったが結局は逃してしまう。蟲奉行の離れを知らなかった仁兵衛と人質の価値がなくなったお春を二人まとめて殺害しようとするも、二人の結束力と市中組の乱入により失敗する。その後、無涯の変化を見てかつての無涯を変えた原因である仁兵衛に軽蔑とはまた別の感情を懐く。なお、仁兵衛のことは「仁さん」と呼んでいる。 その後は鳰の指示で仁兵衛を監視するため蟲狩を抜けたことにして江戸町内に町人として潜伏する。春夏秋冬の向かいのまんじゅう屋「月見堂」の主として振る舞っており、市中組のメンバーからは多少訝しがられているが、当の仁兵衛やお春からは無警戒で接せられており、現在は彼女や火鉢、いろりと気の良い女友達になっている。 江戸冬の陣では、当初はお春やいろり達と共に永代寺に避難していたが、長宗我部率いる2万の蟲人の襲撃に遭いながらも駆け付けた仁兵衛達の活躍で窮地を脱し、町人と共に江戸城に避難した。長宗我部と後藤の合流後、「蟲笛」を使って町人を長宗我部から守っていた。大阪出陣では、江戸を発つ前日にお春に別れと謝罪、親友の空にそっくりだったことを伝え、大阪に向かう市中組に同行する。大阪城では一信・千代丸と共に長宗我部(の分身体)と戦った。 7年後は無涯らと共に小里村で暮らしている。金髪から黒髪に戻して明るい振る舞いはなりを潜め、かつての大人しい雰囲気を醸し出している。 蓋骨(がいこつ) 蟲狩の一員。現在は「常世の神の僕」の一人。蟲を参照。 末那蚕(まなこ) 声 - 津田健次郎 蟲狩の一員である鎌使い。 長髪で左目を隠し、黒い甲冑の上に白装束を着た常に無気力な男。不条理なこの世を嫌う死にたがりであるが、白榊との戦いで傷を負った際には死を恐れている発言をしているため、「死にたい」と言うのは本心ではない可能性がある。 大鎌と多節棍を組み合わせた様な武器「極楽鎌(ごくらくがま)」を用いる。数太刀で蟲奉行所の大型弁才船を破壊、市中組で屈指の強さである無涯と互角に斬り合い、寺社組与力の白榊を完全に圧倒し三下と見下すなど高い戦闘力を有する。八丈島での戦いの後は新たな武器である「葬鎌(そうかま)」、常世の蟲の襲来時にはさらに洗練された「葬忌鎌(そうきかま)」を用いている。 8年前、当時は故郷である小里村を有虚に「菩薩」と称されるほどに愛しており、鳰の寺子屋に行く前によく村の畑仕事を手伝っていたが、それ故に黒い蟲の襲撃で村が壊れていくのを誰よりも悲しんでいた。以降、常世の蟲を倒した後は自らも死に、あの世で大好きな村人達に会うことを望んでいた。 蟲狩でただ一人だけ足止め役として八丈島近くの海上で蟲奉行所を待ち構えていた。寺社見廻り組との戦いの詳細は描写されておらず、寺社組に撃退されたということ以外は不明だった。 後に鳰の策で関八州見廻り組を襲撃する。その後は至胴・真白・鉄丸・蒼願と共に鳰の提案で仁兵衛を自分達の仲間として引きずり込むため、「常世の巫女」である叶のことや長福丸が次期将軍だと知って動揺した彼を一度は追い詰めるが、長福丸と火鉢の説得で迷いが消え八丈島の戦いよりもはるかに成長していた仁兵衛に圧倒された。常世の蟲の襲来時には、顔のために自分達を裏切った蓋骨に怒り殺そうとするが、彼の顔を傷つけた際に出た毒液から有虚を庇い、上半身を溶かされ死亡した。参連蟲殺し(さんれんムシごろし) 自身の「葬鎌」、至胴の「鋭伸剣」、蒼願の「煉獄双槍」による同時攻撃。 至胴(しどう) 声 - 下妻由幸 蟲狩の一員である刺突剣使い。 頭に布を巻き、常に飄々とした雰囲気の三白眼の男。着物の下には首元に円形の飾りが付いた黒い甲冑を身に纏っている。戦闘では楽しむことはせず、目的の邪魔をする者は容赦なく排除する。一方で面倒見はよく、8年前は空の頼みで無涯や有虚とよく行動していた。 相手の体の一部を抉り取る威力を持つ無数に節がある伸縮自在の刀剣「刺伸剣(ししんけん)」を武器に用い、春菊との斬り合いでは終始優勢を保つほどの剣の腕を誇る。八丈島での戦いの後は節にいくつもの鋭利な棘が追加され直角に曲がりながら相手を攻撃できる「鋭伸剣(えいしんけん)」、常世の蟲の襲来時にはさらに洗練された「鋭伸鬼剣(えいしんきけん)」を用いている。 蟲奉行との戦いに割り込んできた仁兵衛に脇腹を抉り取る程の重傷を与えた。鉄丸と共に春菊・天間を圧倒するが、覚醒した仁兵衛に「刺伸剣」を破壊され戦闘不能になり、仲間達と共に撤退した(アニメ版では蓋骨が死亡したため代わりに蟲奉行を捕えることになるが、仁兵衛に右腕を切られ仕損じる)。 後に鳰の策で関八州見廻り組を襲撃する。その後、鳰の提案で仁兵衛を自分達の仲間として引きずり込もうとするが、まるで歯が立たなかった。常世の蟲の襲来時には、自分達を裏切った蓋骨との剣の差し合いに負け、足を取られた隙に胴体を切断され死亡した。 技 刺伸剣「神速(しんそく)」 「刺伸剣」を勢いよく相手に伸ばし突き刺す。力を解放した蟲奉行に対して放ったが、彼女の高濃度の毒によって攻撃を無効化されたため、どれだけの威力なのかは不明。 参連蟲殺し(さんれんムシごろし) 真白(ましろ) 声 - 喜多村英梨 蟲狩の一員。身長160cmで3サイズはB80(Bカップ)、W54、H85。 眼鏡を掛け、髪の左側に紫色の花飾りを付けたスレンダーな女性。丈の短い着物の上に長い着物を羽織った服装をし、ちなみに下着は穿いていない。男勝りな性格で、一人称は「俺」。後述の理由で服選びが趣味であり義務。料理はあまり上手くない模様。 ニーソックスと一体化したような刃が付いた靴「甲脚(こうきゃく)」を履き、一撃で人間の頭部を原形を留めないまでに踏み潰し大地を割る程の凄まじい脚力を誇る。八丈島での戦いの後は相手の攻撃を蹴り返す「鬼甲脚(きこうきゃく)」、常世の蟲の襲来時にはさらに洗練された「極鬼甲脚(ごくきこうきゃく)」を用いている。 8年前、当時から男勝りな性格だがお洒落には一切興味がなく、母・お菊(おきく)からも良い男を見つけてほしいと諌められていた。父は他の女を作って逃げたと聞いていたが実際には蟲と戦って戦死していた。お菊もまた蟲狩の戦士であったことを知り、黒い蟲の襲来で彼女が死んだ後は望みくらいは叶えてやりといと思ったことからお洒落をするようになった。 至胴と蒼願の攻撃を受けて既に満身創痍であった仁兵衛に止めを刺した。その後は有虚・蓋骨と共に駆け付けた無涯の相手をしていたが、覚醒した仁兵衛に「甲脚」を破壊され戦闘不能になり、仲間達と共に撤退した。 後に鳰の策で関八州見廻り組を襲撃する。その後、鳰の提案で仁兵衛を自分達の仲間として引きずり込もうとするが、まるで歯が立たなかった。常世の蟲の襲来時には、自分達を裏切った蓋骨に襲い掛かり返り討ちにされながらも生き残り、左目を潰された有虚を連れて去っていった。市中組が大阪へ旅立つ前日、無涯に「塵外刀」を鍛えるために必要な殺された仲間の遺骨を渡した。大阪城では、有虚の指示で彼とは別行動を取り、天守閣最上階にいる仁兵衛と常世の蟲の前に姿を現して創っておいた全ての養蟲丸で仁兵衛を回復させた。 7年後は無涯らと共に小里村で暮らしている。 鉄丸(くろがねまる) 声 - 内藤玲 蟲狩の一員である銃使い。 何時も薄笑いを浮かべている白目の小柄な少年で、フードの付いた黒い羽織を着ている。「ププ」が口癖。女の子をいじめて遊ぶのが大好きらしい。蟲狩で一番の若輩者で、周囲から諌められることも多いが8年前は「神童」と自称し鳰の寺子屋でも一番頭が良かった。 螺旋状の弾丸を乱射する銃「蟲砕銃(ちゅうさいじゅう)」を左腕に装着し、火鉢の発破を一瞬で避ける身体能力を持つ。八丈島での戦いの後は蛇腹状の弾倉が追加された「凶蟲砕銃(きょうちゅうさいじゅう)」を用いている。 火鉢を二度打ち負かし、至胴と共に春菊・天間の式神も圧倒していた。しかし、覚醒した仁兵衛に「蟲砕銃」を破壊され戦闘不能になり、仲間達と共に撤退した。 後に鳰の策で関八州見廻り組を襲撃する。その後、鳰の提案で仁兵衛を自分達の仲間として引きずり込もうとするが、まるで歯が立たなかった。常世の蟲の襲来時には、正体を現した鳰に怒り真っ先に殺そうとするが、自分達を裏切った蓋骨に胴体を切断され死亡した。 技 蟲砕銃「赤色貫通弾(せきしょくかんつうだん)」 「蟲砕銃」から防御に秀でる天間の式神を粉砕する威力を持つ弾丸を乱射する。白色貫通弾(はくしょくかんつうだん) 「凶蟲砕銃」から大型の黒い蟲を粉砕する弾丸を乱射する。 凶壊弾(きょうかいだん) 「凶蟲砕銃」からより鋭利な螺旋状の弾丸を乱射する。 蒼願(そうがん) 声 - 岩崎征実 蟲狩の一員である槍使い。 蟲狩の紋所が入った三度笠を被り鉢巻を巻いた丁髷頭の男。蟲狩の中で最も使命に忠実(そのため、昔は鬼遊びが強かったらしい)で、欲心に惑わされない合理的で無駄が無い性質から蟲奉行を直々に殺す役目を有虚から命じられていた。蟲狩のメンバーの中でも最年長であり、8年前には里の掟についても知っていたので鳰の助手を務めていた。 柄の部分を回す毎に火力の高い爆発を起こす刃先が三つに分かれた槍「煉獄槍(れんごくそう)」を武器に用いる。八丈島での戦いの後は両腕に括りつけた小ぶりの「煉獄双槍(れんごくそうそう)」、常世の蟲の襲来時にはさらに洗練された「炎煉獄双槍(えんれんごくそうそう)」を用いている。 有虚・至胴・真白と共に蟲奉行と直接対峙し、その戦闘に割り込んできた仁兵衛に「煉獄槍」の爆発を至近距離で喰らわせる。蟲奉行の抹殺の最中に覚醒した仁兵衛に危機感を覚え、使命を無視してでも彼を仕留めようとするが一蹴され重傷を負い、撤退時に蟲狩の仲間達から回収される。 後に鳰の策で関八州見廻り組を襲撃する。その後、鳰の提案で仁兵衛を自分達の仲間として引きずり込もうとするが、まるで歯が立たなかった。常世の蟲の襲来時には、自分達を裏切った蓋骨に上半身を左右真っ二つにされ死亡した。 技 煉獄槍「獄炎(ごくえん)」 最大出力による「煉獄槍」から巨大な爆炎を放出する。爆発範囲は三町(約300m)に及ぶが、槍はもちろん自身の腕すらも焼き切れてしまう程のダメージを負う。 参連蟲殺し(さんれんムシごろし) 戒汝(かいな) 声 - 下崎紘史 蟲狩の一員。 編み笠を被り農兵の様な身なりをした白目の巨漢。邪魔をする者を全員殺そうとする直情的な性格。また、8年前には弟達に九九を教えていたが、自身は勉強は苦手だった模様。 キセルのような形をした巨大な槌「大鯰槌(おおなまずづち)」を武器に用いる。発射された「ムシカリ」を自らの力技によって軌道を変えたり、「大鯰槌」の一振りで八丈島の岩山を分断するなど異常な怪力の持ち主である。 8年前、当時は一太郎(いちたろう)・二太郎(にたろう)・三郎(さぶろう)という3人の弟がいたが、黒い蟲の襲撃の際に自身の目の前で食い殺されてしまう。 蓋骨と共に滅蟲邪刀「ムシカリ」を蟲奉行に発射する役割を担う。戦闘の描写が無いため詳しい経緯は不明だが、小鳥との戦いで「鳴雲雀」による袈裟斬りの傷を残して倒れている姿が仲間達に発見されている。その後の関八州見廻り組襲撃の際にはその姿は見えない。 鳰 紫(かいつぶり むらさき) 蟲狩の参謀。正体は大生部多。蟲を参照。
※この「蟲狩」の解説は、「ムシブギョー」の解説の一部です。
「蟲狩」を含む「ムシブギョー」の記事については、「ムシブギョー」の概要を参照ください。
蟲狩(ムシカリ)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/21 09:43 UTC 版)
巨大蟲の退治を生業とする銀髪の風貌をした集団であり、かつて無涯が所属していた。しかし現在は蟲の根源である常世の蟲の力を弱めるために蟲奉行の殺害を目的としており、「蟲笛」を用いて蟲を操り江戸に混乱をもたらし、八丈島の戦いでは蟲奉行所を大いに苦しめた。蟲の毒に耐性を持ち、人間を超越した強靭で高い身体能力を誇り、自分達が作った武器を使った戦い方を得意とする。
※この「蟲狩(ムシカリ)」の解説は、「ムシブギョー」の解説の一部です。
「蟲狩(ムシカリ)」を含む「ムシブギョー」の記事については、「ムシブギョー」の概要を参照ください。
- >> 「蟲狩」を含む用語の索引
- 蟲狩のページへのリンク