寺社見廻り組
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/21 09:43 UTC 版)
白榊 夢久(しらさかき ゆめひさ) 声 - 小林親弘 寺社見廻り組与力。 青紫色の直衣を身に纏い、頭に巻いた布で一本にまとめた長髪の優男。紀州での戦いの後は白い毛皮を首に巻いている。自分より身分の低い者を徹底的に見下す嫌味な性格だが、寺社見廻り組の同心を心から信頼し未那蚕との戦いでは彼に格下とみられたことよりも同心を愚弄したことに怒った(本人曰く「誰か(仁兵衛)に似てしまった」)。酒に弱い。一人称は「我」で、笑い方は「ホ、ホ、ホ」。大量の金子を所有しており、それで寺社組の戦力を強化している。 刃を仕込んだ扇と長銃「叢雲(むらくも)」を武器に用い、舞うように戦う。後に「叢雲」を一信に譲り、自身は「舞」を一から学び直して刃を仕込んだ2つの扇を武器に用いている。 市中見廻り組のことも「下賤共の吹き溜まり」と毛嫌いしており、蟲奉行が御籠りで不在になった隙に緊急動議をかけ解散させている。その後は市中組(主に仁兵衛)を雑事にこき使うものの、無々節の事件から市中組のあり方を認めるようになる。八丈島付近の海上における蟲狩との戦いでは、未那蚕に圧倒されながらも同心達と共に一矢報いることに成功した。猿飛の襲来には「豪大砲」を持ち込んで戦うも通用せず返り討ちに遭うが、「富嶽鉄槌割り」を修得した仁兵衛に助けられた。その後、蟲人に通用するまでに銃器を強化し、蟲人達が江戸に襲来した際にはオバナを撃退した。 江戸冬の陣では、100名の寺社組を率いて江戸北西部で伏兵である5千の蟲人軍を迎え撃つ。その後、江戸東西の異変に気付いた無涯に戦いを託され他の与力と共に真田と対峙するがまるで歯が立たず、徳川軍共々全滅の危機に陥るが、修行を終え駆け付けた仁兵衛と源十郎のおかげで窮地を脱する。他の与力共々重傷と疲労から戦いを見守ることしかできず、1万8千の蟲人を薙ぎ払うまでに成長した仁兵衛の実力に驚愕していた。常世の蟲の襲来時には、寺社組を率いて怪我人と食料の移動を始め、情報伝達の人員を配置する役割を担う。大阪出陣ではその指揮能力から江戸防衛を務め、江戸では出現した「蟲の柱」と対峙した。 サンデー超版では仁兵衛に助けられ、共闘してからは彼に対しては友好的に接するようになる。サンデー版ではこの設定は長福丸に移管されている。 技・寺社組同心が使用した武器 優美華麗「催馬楽の舞(さいばらのまい)」 「叢雲」を撃ちながら扇に仕込んだ刃で相手を切り刻む。船の残骸の上などの不安定な足場でも使用できる。御神楽の舞(みかぐらのまい) 両手に持った扇に仕込んだ刃で相手を切り刻む。 豪大砲(ごうたいほう) 自身の大量の金子を使い、今までよりさらに改良し威力を増した大砲。猿飛との戦いで用いたが全く通用せず、後にその失敗を踏まえ硬度・貫通力を強化した大砲で襲来した蟲人を返り討ちにしている。 瀬ノ川 一信(せのかわ いっしん) 寺社見廻り組同心。元僧侶。 坊主頭が特徴の男性。白榊から僧籍のまま同心にスカウトされた身ではあるが、お勤め前に宿で女中とふれ合い皆に酒を振舞い色恋沙汰にも興味津々であるなど開放的な性格である。蟲奉行所で蟲の生態を学んだため蟲人が築き上げた蟻塚にもある程度の知識を持っている。一人称は「俺」で、丁寧な口調で話す。自分を寺社組に誘った白榊を尊敬し、彼からも信頼を寄せられている。 白榊の「叢雲」を対蟲人用に鍛え上げた強力無比な鉄砲「雷火(らいか)」を武器に用いる。僧でありながら白榊に銃の扱いを教わっており、四十間(約72m)という遠距離から蟲人の頭部を正確に撃ちぬく程の射撃の腕を持つ。江戸冬の陣では新しく作ってもらった「叢雲」を用いており、威力が強化された分反動も大きい。 僧侶だった頃は祈ることで死者の魂を極楽浄土へ導けると信じていたが、巨大蟲に殺され人としての尊厳を蹂躙された者達の前では自分の祈りは無力であると悟る。そんな時に蟲退治に来た白榊と出会い、この世から蟲を消し去り「死者を極楽に導く」という僧としての役目を取り戻すために死者に祈ることを止め、寺社組に入った。 仁兵衛・義怜・千代丸との4人組による蟻塚調査の任務に寺社組の代表として抜擢される。4人の仲を何とか取り持とうとするが、仁兵衛と義怜の衝突を止められず苦労する。蟻塚侵入後は仁兵衛と行動し、そこで菌園に入りキノコの菌を育てるため苗床にされた多くの人を目にする。その際に既に「しかばね」となった者達を助けるか否かで一度は仁兵衛と仲違いするが、道中で三頭の一人であるキキョウと対峙し、多くの人の命を蔑ろにした彼女に仁兵衛と共に怒りキキョウの蛾の特性を利用して撃破した。ハギが成虫となって巨大化し蟻塚を破壊した際にはその残骸に体を押し潰され重傷を負い、仁兵衛達に「しかばね」となった自分を見捨てるように言うも、逆に「キキョウとの戦いの時の憤りが本物ならここで死んでる場合ではない」と諭され助け出された。ハギとの戦いでは「雷火」と引き換えに彼の足を貫き反撃の隙を作った。 江戸冬の陣では、与力達の命で義怜・千代丸と共に江戸東部の長宗我部率いる2万の蟲人を迎え撃ち、彼の能力に圧倒されるが修行を終えた仁兵衛達に助けられる。大阪出陣では、江戸冬の陣での活躍から攻めのメンバーとして選ばれ、大阪城では千代丸・蜜月と共に長宗我部(の分身体)と戦った。 武器・技 羅漢(らかん) 「雷火」専用玉薬。強力だが、「叢雲」の耐久力ギリギリの火薬を使用しているので熱が冷めるまでしばらくは銃が使えない。六弾輪廻(りくだんりんね) すれ違いざまに相手に6発の「羅漢」を同時に撃ち込む技。 愛染(あいぜん) 最終決戦用玉薬。使用当初は成虫となり巨大化した益荒王兜の蟲人・ハギの足を貫通し、「雷火」すらも銃身が砕け散るほどの威力だったが、江戸冬の陣ではこの衝撃にも耐えられる「叢雲」を用いているためこの弱点を克服している。 蟲臭香粉(ちゅうしゅうかふん) 蟲腑分け処の薬事房から分けてもらった、蟲独特の匂いを粉末状の強力な香粉にしたもの。人間の匂いに蟲の匂いを上塗りする。作中では蟻塚に侵入する際に体に付けて匂いをごまかしたり、キキョウの追跡を攪乱するために使用した。
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寺社見廻り組
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与力は白榊夢久。寺や神社などを守る役割を持つ。同心は白い羽織を身に着けている。大砲などの大量の銃火器を用いた遠距離戦を得意とする。
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