対位法
厳格対位法(類的対位法)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/14 20:31 UTC 版)
厳格対位法(類的対位法)は、教会旋法による定旋律(通常2/2拍子で、全て全音符で書かれる)に対し、以下のリズムの音符による対旋律を書くことによって実習される。なお、どの類の対旋律でも曲の結尾は全音符で書かれる。第一類 1:1(全音符) 第二類 1:2(二分音符) 第三類 1:4(四分音符) 第四類 移勢(弱拍と強拍がタイで結ばれた二分音符) 第五類 華麗(華彩)(第一類~第四類までに用いられたリズム及び特定の新しいリズムを、特定のルールの元に用いる) 混合類 三声以上の場合、例えば定旋律+第二類+第三類といった具合に、異なる類の対旋律を同時に書くことが行われる。これを類の混合という。大混合類 四声において、定旋律+第二類+第三類+第四類の組み合わせのもの(どの類がどの声部かは任意)は、特に大混合類と呼ばれる。 定旋律をどの声部に置くかは任意である。二声の場合は上声・下声のどちらかであるが、三声以上の場合、内声に置くことも可能である。 通常、厳格対位法(類的対位法)の実習は、八声までで行う(四声+四声の二重合唱曲を書くことが念頭に置かれているため)が、それ以上の声部を用いても可能である。
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