怪異の専門家とは? わかりやすく解説

怪異の専門家

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 09:26 UTC 版)

〈物語〉シリーズ」の記事における「怪異の専門家」の解説

忍野 メメ(おしの メメ) 声 - 櫻井孝宏 怪異の専門家。『化物語』「こよみヴァンプ」「つばさファミリー」「こよみストーン」「こよみフラワー」「おうぎダーク」「つばさスリーピング」に登場。「まよいキョンシー」でも直接出番こそないものの、手紙書き手という形で彼の語りに章が割かれている。 怪異調べて日本全国放浪する謎の30代男性自称妖怪変化オーソリティー。塾の廃墟ビル無断居住し、暦達に怪異への対処法アドバイスするサイケデリックなアロハシャツ一枚ぼさぼさ金髪という格好をしており、一見うさん臭いが、自称通り実力者であり、その守備範囲作中登場する専門家中でも最も手広い誰か肩入れをすることは無く、あくまで「中立者」、バランサーとしてことにあたっている。文明というものを嫌い、機械音痴で、感電することを恐れ携帯電話使えないほど。 自らが戦闘を行うことはほぼ無いが、春休み事件の際には暦に襲いかかった凄腕吸血鬼ハンターを3人まとめて止めており、実は戦闘力もかなり高いことが窺える信条は「自分助けない相手自分勝手に助かるだけ」であり、「助ける」という表現を嫌い「力を『貸す』」という言い方をする。同様に別れの言葉も嫌う。軽薄かつ皮肉屋で、軽口絶えない上にどこか見透かした風である。口癖は、話し相手攻撃的な意見出した時に言う「元気がいいなぁ、何かいいことでもあったのかい?」。泥舟によると、子供相手格好付けたがる所があり、暦からもロリコン疑惑抱かれている。 「つばさキャット」で暦達の街を去り、「かれんビー以降はほとんど登場しないが、町に滞在していた時期は忍に対して怪異についてのあれこれ一方的に語り聞かせていたらしく、『偽物語以降忍はこの時メメから聞かされた話を暦に伝え聞かせている。 「おうぎダーク」にて、実は南極にいたことがわかり、翼の尽力により扇と対峙した暦の前に再び姿を現した。 神道系大学出身伊豆湖の後輩で、泥舟余弦とは同級生にして同じサークルオカルト研究会)に属していた。アロハシャツはその当時から着てたらしい余弦によると、サークル始まって以来天才と言われ、「周り女子とかはべらして、誰よりちゃらちゃらしとった」とのこと泥舟伊豆湖からは「適当な奴」と評されているが、実力認められている。扇は彼の親族名乗っているが、泥舟によると天涯孤独らしい。 貝木 泥舟(かいき でいしゅう) 声 - 三木眞一郎偽物怪異」を専門とする詐欺師初登場は「かれんビー」。「かれんビー」「ひたぎエンド」のメインキャラクター漆黒スーツネクタイに身を包んだ抑揚のない口調で話す壮年の男。会う人間ことごとく不吉」と評されるメメほどではないものの怪異の専門家としての高い能力持っているが、怪異存在信じていない。本人の言うところの偽物怪異二度利用している。事実半分しか告げないことをポリシーとしている。口癖話し相手自分への反省として言う「今回の件から○○教訓を得るべき者を指す)が得るべき教訓は」。まとまった金が手に入ると金遣い荒くなるタイプ。ただしかさばる物は持たない仕事性格一定の住居持たず戸籍売却済み放浪生活をしているのはメメ同じだが、メメ廃墟を選ぶのとは対照的にシティーホテル滞在するのを好む。 仕事詐欺)の際にはわざわざA4サイズノート購入し周辺地図似顔絵イラスト交えて入念に書き込み綿密に計画立てる。万が一覗き見されても解らないように隠語使い細かく書込み詐欺進行状況確認の為読み返して悦に入ったりする。熱が入ると数冊にも及ぶが、仕事が終わると全て破棄してしまう。 撫子中学生の間で「おまじない」を流行らせ張本人。火憐に悪と罵倒された際それを否定もせず誇りもせず、当然のこととして受け入れていた。自分正義目的掲げ一般的な悪役とは異なり、金を稼ぐための手段の中で楽なものが詐欺だっただけの「ただの悪党」でしかなく、必要とあらば年下であるひたぎ達にあっさりと折れるなど、前述のようにプライド理念ではなく徹底して実利を取るタイプだが、非常に負けず嫌いで、逆境燃え一面もある。 戦場ヶ原一家詐欺にかけた最初の一人であり、夫妻離婚促した張本人。ゆえにひたぎにとっては恨み骨髄の相手メメ余弦とは大学同級生で同じサークルオカルト研究会)に属していた。性格的問題からか、メメ伊豆湖のことは苦手としていたらしい。しかしメメについては「ひたぎエンド」の冒頭で大親友である(嘘の可能性もある[要出典])と語っている。また中高では陸上部だったらしく、全力疾走駿河余裕追いつける走力をもち、その走法を「貝木ストライド」とよんでいる。しかし、砲丸投げ専門だったとも言っている。 「ひたぎエンド」では、ひたぎの依頼で暦とひたぎ、忍を撫子から救うために伊豆湖の忠告無視し単身撫子挑んだその後、「おまじない」による呪い返しによって蛇切縄呪われた中学生襲われ描写があるが、前述ポリシーによって「ひたぎエンド」は嘘を織り交ぜながら語られているため真実不明また、アニメ版の「こよみデッド」では頭を包帯ぐるぐる巻きにしている泥舟らしき人物写っている。 遠江伊豆湖とは旧知で、「するがデビル」で大学時代遠江憧れ感情抱いていたことを語っており、駿河のことも好意的に見ている。 影縫 余弦かげぬい よづる) 声 - 白石涼子 京都弁をしゃべる女性陰陽師。「つきひフェニックス」「よつぎドール」「こよみナッシング」に登場。「つきひフェニックス」「よつぎドール」「こよみナッシング」のメインキャラクター外見年齢20代後半くらい。髪型ショートカット。「やり過ぎるということがないから」という理由で、不死身怪異専門とし、「怪異転がし」の異名を持つ。不死身怪異殺せればそれで良く報酬などには興味がない。場の空気や人の心情を読むということできないが、基本的に悪意はない。良くも悪くもナチュラルマイペース地面の上歩けない呪い受けており、暦と初対面の時はポストの上にいた。面倒な術式よりも格闘術の方を好む自称日本初武闘派陰陽師」であり、人間の状態で限界まで力を高めた暦が何もできないまま削り殺されかけるほどの実力者(その暦によると、素手ビル解体できるほどらしい)。暦達から「暴力陰陽師」と称されている。 メメ泥舟とは大学同級生で、同じサークルオカルト研究会)に属していた。前述天然さから伊豆湖とはそりが合わなかったようで、「つばさタイガー」「しのぶタイム」「しのぶメイル」にて彼女か酷評されていた。正弦のことは余接の件で対立して以来とことん嫌っている。 「こよみナッシング」で行方不明になるが、伊豆湖によると「消された」とのことである。「おうぎダーク」にて実は扇によって北極飛ばされて扇の張った結界によって、暦の町に戻るに戻れなくなっていたことが判明飛ばされていた間はホッキョクグマ相手武者修行していた。 斧乃木 余接おののき よつぎ) 声 - 早見沙織 余弦つき従う憑藻神童女初登場は「つきひフェニックス」。「つきひフェニックス」「しのぶタイム」「よつぎドール」「こよみシード」「つきひアンドゥ」「まよいスネイル」「まよいスネイク」「よつぎバディ」「よつぎシャドウ」のメインキャラクターオレンジ色のドロストブラウスとティアードスカートに、光沢のある黄色長靴という出で立ちまた、アニメでの結びと飾りが、うさぎの耳と目のようにも見え帽子については、原作本文中では全く描写されていない一人称「僕」で、登場初期は「僕はキメ顔でそう言った」という台詞語尾に付け特徴的な話し方語尾とは裏腹に基本的に無表情)をしていたが、「まよいキョンシー以降は言うのを止めている。「ひたぎエンド」では、喋るたびに「いえーいと言いながら横ピースをするのが癖になってしまい、我慢しようとしても堪えきれずにいた。 普通の人間ではなく人間死体ベースにした一種付喪神である。忍によると「余弦式神存在」で、余弦のことを「お姉ちゃん」と呼ぶ。伊豆立案の下、メメ泥舟余弦・正弦らによって製作された。その際死者蘇生させる禁忌触れたことで製作に関わった全員それぞれ何らかの呪い受けている。名字の「斧乃木」の「木」の部分は、「貝木」の「木」から取られている。人差し指ハンマー如く巨大化させたり、驚異的な跳躍を行うなどの自身の体を爆発的に肥大化させる「例外のほうが多い規則(アンリミテッド・ルールブック)」という技を使う。 基本的に表情乏しく平板なしゃべり方をするが、怪異である性質上、出会った人間の影響を受け性格口癖などが常に変化している。 「つきひフェニックス」での惨敗以後、忍を恐れるようになるその実力差は思い知ったようで直接的な攻撃行動に出ることはないが、忍が潜んでいる暦の影をわざと踏んだり、忍のことをしばしば「後期高齢者」「忍姉さん呼ばわりしたりするようになる。忍はその呼ばれ方嫌がっており、呼ばれる高圧的に挑発応じることが多いが、暦に悪戯仕掛け時のみは意気投合し協調性見せる。 「よつぎドール」後、伊豆湖と余弦指示で、人形として阿良木家世話になることになり、ファイヤーシスターズの部屋置かれることとなる。火憐と月火の部屋別々になってからは監視の目が減ったためか気を抜いてしまい、度々動いている様子を月火に目撃されしまっている(つきひアンドゥ)。その結果撫子深くかかわることとなり、彼女が怪異関係の仕事に絡むきっかけとなった基本的に他人に辛辣な態度をとることが多いが、撫子に対してはやたらと甘い。 臥煙 伊豆湖(がえん いずこ) 声 - ゆきのさつき 怪異の専門家。臥煙ネットワーク呼ばれる専門家組合纏めており、ネットワーク所属していない専門家活動難しくなっている。メメ泥舟余弦正弦大学時代先輩遠江の妹で、駿河叔母初登場は「つばさタイガー」。「こよみデッド」「しのぶメイル」「おうぎダーク」のメインキャラクター年齢30歳超えているはずだが、10代にも見え女性小さな身体XLサイズという服装着崩しているものの、うまく着こなしている。自分行動逐一説明するような違和感のあるしゃべり方をする。基本的に自分都合優先であり、独特の馴れ馴れしさがあったため後輩達からは苦手にされていた。翼を優に超える知識洞察力持ち、「私は何でも知っている」が口癖。姪・駿河とは家庭の事情から疎遠であり、「しのぶタイム」で暦と取りつけ約束により、「しのぶメイル」にて彼の仲介駿河対面したその際駿河には「忍野の妹の忍野伊豆湖」と名乗り叔母であることを隠した機械音痴であったメメとは違い、計5台の携帯電話スマートフォン所持している。八月初代怪異殺しが自らの血肉から作った甲冑回収しており、「こよみデッド」「おうぎダーク」ではそこから鋳造した妖刀・心渡と夢渡(ゆめわたり)のレプリカ所持していたが、後に忍に返された。 その後、「裏で活動していた専門家業を、公の組織移行する」という考えのもと、風説課の設立にも関わっている。 手折 正弦(ており ただつる) 声 - 子安武人 不死身の怪異の専門家。「人形使い」の二つ名を持つ。「よつぎドール」「まよいヘル」に登場小柄華奢な体躯の男。余弦異なり私怨不死身怪異専門としている。臥煙伊豆湖ネットワーク属していないはぐれ者で、不死怪異に対して美的好奇心抱いている。仕事の際、千羽鶴やっこさんなどの折り紙好んで使う。「何者」かの意志によって動かされることにうんざりしたため、自らの意志によって余接の「例外のほうが多い規則」で死亡した。 「まよいヘル」にて、人間としての正弦はすでに前に死亡していたことが明かされた。伊豆湖のネットワークから外れるため、自分魂の器となる人形いくつか制作したのち、自らを怪異化した本人によるとあの世この世行き来してそれこそ悠々自適生活しているとのことだが、暦の推測によると何らかの制限存在している模様ドラマツルギー 声 - 江原正士 キスショット右脚奪った吸血鬼ハンター。「こよみヴァンプ」「つばさスリーピング」、「そして」に登場53人の同胞を持つ同属殺し吸血鬼特殊な吸血鬼相手取ることが多い。筋骨隆々規格外巨体をしており、伸びきった髪をカチューシャまとめている。キスショットによるとエピソード、ギロチンカッターと比べて物分かりのよい」人物吸血鬼変身能力自身両腕を2本のフランベルジェ変えて武器として扱う。吸血鬼の中では回復力が弱い部類らしい。暦を自分より強力な吸血鬼ハンターになれると評価して勧誘しようとしたり、自分と同じ元人間吸血鬼として、どこか暦を案ずるような雰囲気もある。忍野の仲介により、キスショット右脚賭けて暦と決闘歴戦の技で追い詰めるが、キスショット与えられ能力に暦が順応し始めた時点勝利することを諦め降伏したその後メメ探して放浪していた翼とドイツ邂逅し、一時期行動を共にしていた。暦が直江津高校卒業した後も、翼と怪異退治の旅を続けており、日本立ち寄った際に再び暦を勧誘したブラック羽川から語尾移っている。 エピソード 声 - 入野自由 キスショットの左脚を奪った吸血鬼ハンター。「こよみヴァンプ」「つばさタイガー」「しのぶメイル」に登場人間の父と吸血鬼の母をもつハーフハーフゆえに吸血鬼弱点はないが能力半分である。線の細い体と三白眼と白ランの姿。両親それぞれ同族から裏切り者として殺されたことで吸血鬼毛嫌いしてハンターをしているが、吸血鬼を嫌う人間嫌っている。口癖は「超ウケる」。外見大きく反して年齢本人によると6歳8月時点9月生まれ)で、これは彼の吸血鬼側の親の特性由来するとのこと。体を変えるタイプ変身能力特化し吸血鬼としての弱点持たないという利点から巨大な銀の十字架武器として扱う。ドラマツルギー次に直江津高校校庭において暦と決闘。得意の能力で暦の攻撃無効化優位に立つが、こっそり様子を見に来ていた翼を攻撃し重傷を負わせたことで激昂した暦に殺されかけ、敗北認めたその後仕事続けており、「しのぶメイル」で伊豆湖からの依頼初代怪異殺し相手に暦と共闘した。 ギロチンカッター 声 - 大塚芳忠 キスショット両腕奪った吸血鬼ハンター。「こよみヴァンプ」、「人として」に登場怪異存在否定している宗教大司教神父の様な身なりをしており、常に丁寧語で話すが、自身を神と同一視しているため慇懃無礼使命感強く人質をとるなど、卑劣な手段厭わない口癖は「神、つまり僕はこう仰っています」。特定の武器持たないが、吸血鬼ハンターの3人の中で最強とされるドラマツルギーエピソード雇ってキスショット襲撃した三度目決闘「神」として暦に挑み敗北した後はメメとの契約に応じて一度手を引いたキスショット自殺志願者放っておいても自滅することは理解していたが、自身生かした暦に「キスショット殺し人間に戻ること」はできない判断し、「人」としてキスショット前に姿を見せ、暦がキスショットを殺す決断出来るようにするため彼女に挑み食料となり、キスショットと暦が一旦決別する引きがねを作った初代怪異殺し 声 - 小山力也神谷浩史少年吸血鬼キスショット1人目の眷属本名死屍生死郎(ししるい せいしろう)。「こよみヴァンプ」「しのぶタイム」にて忍の回想登場していたが、「しのぶメイル」で本人登場した代々妖怪退治生業とする一族末裔で、多く家臣いずれも怪異の専門家)を引き連れ、神を演じていたキスショット前に現れた。人物像について、忍からは「専門家として能力は高いが想定外のことに弱い」と評されている。 怪異を殺す妖刀「心渡」のオリジナルと、心渡で斬った怪異再生する小太刀「夢渡」という、神刀の域に達する2本の刀を所有していた。「くらやみ」家臣皆殺しにされた挙句自身殺されるも、孤独感苛まれキスショットにより蘇り吸血鬼となった。しかしこのことでキスショットが実は「神」ではなく吸血鬼であることを知ることとなり、「くらやみ」事件キスショット仕業誤解し、彼女を憎悪して数年後太陽の下飛び出し自殺した。このことによりキスショット死に場所求めるようになる。なお、自殺する前に「心渡」のレプリカ作成しており、現在はキスショット(忍)が所持している。 灰となって生存し続けて400年後の現在、北白蛇神社怪異材料となる「よくないもの」をよせ集め、「まよいキョンシー」での忍の来訪きっかけ復活する「よくないもの」吸収しているため、過去に町で起こった怪異譚に関する知識全て持ち怪異たちの「もどき」や合成獣作る能力得ている。 「しのぶメイル」にて学習塾後の廃ビル鎧武者の姿で暦らの前に現れエナジードレインを駆使して、体を復元し知識能力など吸収するキスショットとの仲直り為に二人目眷属である暦と一騎討ち行い敗北し忍に食べられ消滅した

※この「怪異の専門家」の解説は、「〈物語〉シリーズ」の解説の一部です。
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