怪異調査部
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/18 14:59 UTC 版)
「黄昏乙女×アムネジア」の記事における「怪異調査部」の解説
新谷 貞一(にいや ていいち) 声 - 皆川純子 / 代永翼 本作の主人公。9月23日生まれ。誠教学園中等部1年C組。旧校舎に迷い込んだ際に「旧校舎の幽霊」こと夕子に遭遇し、それ以来行動をともにするようになる。夕子の姿が見え、声を聞くことができ、触れることもできる。夕子の死因解明と学園内で頻発する様々な怪奇現象の原因解明を兼ねて怪異調査部を設立。部長は夕子であるが、他の大多数の人間には夕子が見えないため部長代理を自称し、対外的には「部長は滅多に来ない」と説明している。 初登場時は眼鏡をかけていなかったが、本人いわく「本の読み過ぎ」で目が悪く、ときどき眼鏡をかけた姿で登場することもある。身長はさほど高くなく、第5巻ではそれを気にしているような描写がある。性格は心優しく真面目だが、時おり熱い一面を見せることもある。 恋愛に関してはストレートに好意を寄せられること(主に夕子から)が多いが、まだ中学1年という年齢のせいもあってか女性そのものにまだ慣れておらず、戸惑ったり動揺したりすることが少なくない。ももえの友人たちや有子など、年上の女性からは「可愛い」と言われている。その一方、本人には自覚がないが、年齢の割には落ち着いており、頭も切れると評されている。 夕子に対しては当初から好意に近いものを抱いており、夕子の過去や謎を解明するために学園で起こる怪奇現象を追って奔走していた。夕子が不安定となった末に自分を突き落として怪我を負わせ、さらに自分についての記憶を全て切り離してしまった時は、そのことにショックを受けて一時はすれ違いの状態となっていたが、霧江やももえの言葉をきっかけに夕子に対する想いに向き合うようになり、ついに想いを告げて相思相愛となった。 テレビアニメ版の設定では、夕子が助けた浅葱(後述)という女の子の孫にあたる。 庚 夕子(かのえ ゆうこ) 声 - 原由実 / 同左 本作のメインヒロイン。1938年1月11日生まれ。学園内で「旧校舎の幽霊」として語り伝えられている女子生徒の幽霊。長いストレートの黒髪(姫カット)に切れ長の目、白い肌にすらりとした長身の大人びた美少女で、かなりの巨乳の持ち主。貞一と初めて出会った時は学園の現行の制服姿だったが(本人いわく「昔のってダサいから」)、ほどなくして亡くなった当時の古風なセーラー服に戻し、それ以降は特別なイベントの時を除いてずっとその姿を通している。夏以外は黒ストッキングや黒タイツを着用。自分の名前は覚えているが、それ以外は死因を含め生前の記憶のほとんどを失っている。 幽霊であるため、夜になっても眠らない。また、学園の敷地の外に出ることはできず、貞一と会えるのは彼が学園に来るときのみである。基本的に貞一と霧江以外にはその姿は見えないが、幽霊の噂を信じる者や、幽霊のような存在がいてほしいと願う者などには見えることがある。ただしその際は、本来の姿とは違った姿で見えてしまうことが多い。貞一のように普通に「見える」者にも、その精神状態によってはやはり異なる姿で見えてしまうことがある。また稀に一般人にも声が聞こえることがあるが、この場合も「何か聞こえた」という程度にしか認識されない。学園内には自分以外の幽霊は存在せず、自身が原因のもの以外の校内で起こる怪奇現象は全て「旧校舎の幽霊」とは無関係な別の原因で起きていると主張している。ただし、後に夕子の負の部分が切り離されて生まれた「影夕子」が姿を現している。 年上として貞一を誘惑し、弄ぶかのような言動が多いが、貞一の方からアプローチされると真っ赤になって照れる一面も見せる。貞一に裸を見られることにはあまり抵抗がなく、むしろ見てもらいたいと思っているふしさえある一方で、自身の白骨死体を見られると激しく取り乱すほどに恥ずかしがる(本人曰く「これ以上ないほどの丸裸」)。 もともとは、誠教学園の創立間もない頃に在学していた女子生徒だった。享年15(中等部3年生)。その死体は、旧校舎の大鏡に隠された地下室に白骨化した状態で放置されていたが、自分の死体を目の当たりにしてもなぜ死んだのかを思い出せず、怪異調査部の部長に就任し死因解明を続けることにする。自称「幽霊部長」。 死後、貞一と出会うまで約60年にわたり、誰にも気づかれることなく孤独に学園内をさまよっていた。そのためか、初めて自分の姿を認め、かつ触れてくれた貞一に対しては、出会った当初から特別な感情を抱いていた模様。そして貞一と日々を過ごすうち、幽霊の自分をありのままに見てくれる貞一にだんだん惹かれるようになっていく。霧江との会話を通して貞一に対する恋愛感情をはっきりと意識したが、同時に恋愛感情にともなって湧き起こる醜い負の感情にも直面し、さらに自分が過去にさまざまな負の感情を押し付けて切り離した「影夕子」の存在にも気付いてしまう。そのため精神的に不安定となった彼女は、貞一を階段から突き落とし、貞一と出会ってからの記憶を切り離してしまったが、貞一の告白によって自分を取り戻した。そして影夕子から貞一との記憶を返してもらい(テレビアニメ版では影夕子ごとすべて取り込んで過去の記憶をすべて取り戻している)、相思相愛であることを確かめ合った。 貞一との関係が深まるにつれ、自分の死因の解明には消極的になりつつあり、「むしろ判らなくていい」「今のままでずっといたい」とすら思うようになってきている。また、「すべてが解明されてしまうと自分と貞一との関係が終わってしまう」とも考えている模様。 テレビアニメ版では、自分が助けた女の子「アサちゃん」が貞一の祖母であることが判明した後、自分が人柱になったからこそ貞一に出会えたのだ、と自分の死を前向きに捉えるようになった。影夕子(かげゆうこ) 声 - 原由実 夕子がこれまでに切り離してきた負の感情や記憶の集合体的な存在。基本的な姿としては、黒々とした気をまとい、髪はちぢれ、肌は黄土色、全てを憎むかのような禍々しい目、大きく割れた口を特徴とする。ただし場面によって多少変化があり、本来の夕子とさほど変わらないように見えることもある。 テレビアニメ版では、第9話のみ目に青い火を灯して夕子と瓜二つの姿を見せる。 小此木 ももえ(おこのぎ ももえ) 声 - 伊瀬茉莉也 / 福圓美里 ヒロインの1人。4月2日生まれ。誠教学園中等部2年生。怪異調査部が初めて解決した事件の依頼者である女子生徒。事件解決後、恩返しと称して学園内の怪奇現象に関する情報を収集し、怪異調査部へ持ち込む役回りを担っている。実家は小此木製菓という菓子屋。 思い込みが強い性格で、往々にして暴走しがち。貞一に対して尊敬に近い好意を抱いており、自分の方が上級生であると知った後も、貞一を「新谷さん」と呼び、敬語で話している。髪は明るい茶髪のショートヘア。体格はやや小柄だがスタイルは悪くなく、霧江曰く「意外とすごい」。靴下は時代遅れの白の3つ折にしている。 大多数の人間と同様、夕子の姿を見ることができない(ただし「隠れ鬼」の一件の際には、おぼろげに何かよくわからない恐ろしいものとして見えていた)。後に霧江からその存在と、貞一には見えていることを教えられたが、その後は特に怖がったりする様子はなく、むしろ面白がっている。また、貞一が夕子のことを好きであることは知っているが、自分と同じような怪異への憧れからの好意と認識しているようで、2人が本当に恋愛関係にあるとは思っていない模様。 元々は第三新聞部の部員で、怪異調査部にはかけもちで所属している。第24話にて、第三新聞部の次期部長に就任することが決定。 庚 霧江(かのえ きりえ) 声 - 沼倉愛美 / 喜多村英梨 ヒロインの1人。7月13日生まれ。誠教学園中等部2年生。貞一と同様、夕子の姿が見える。当初は何とも思っていなかったが、影夕子を目撃したことをきっかけに夕子を「神隠し」の悪霊と疑うようになり、それを警告するために貞一に接触。紆余曲折の後に怪異調査部に入ることになる。当初は夕子を悪霊と考えていたため、警戒心から接触を極力避けるようにしていたが、怪異調査部に入ってからは少しずつ夕子とも普通に話をするようになってきている。髪は後ろを刈り上げたショートカット。普段は男性的な喋り方をし、まるで見得を切るような独特の立ち居振る舞いを見せて「強い」自分を演出しているが、実は相当に臆病かつ怖がりであり、恐怖のあまり本気で泣きだしてしまうことも少なくない。 貞一のことはぶっきらぼうながら気にかけており、夕子の代わりに髪を伸ばしてみようかと考えるなど憎からず思っている様子。顔立ちは夕子とそっくりであり、霧江自身、そして生前の夕子を直接知る祖母の紫子もそれを認めている(テレビアニメ版では、紫子に近い顔立ちとなっている)。ただし胸のサイズは小さく、そのことも含め夕子に対して憧れの混じったコンプレックスを感じている模様。また身長も夕子より低く、貞一とほぼ同じくらい。 実は夕子の血縁者(紫子の孫)であり、夕子は霧江から見て大伯母(祖母の姉)にあたる。その関係で、霧江は紫子の部屋で生前の夕子(と若かりし頃の紫子)が写っている写真を見たことがある。
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夕子が過去に自分に何があったのか知りたくて作った部(学校非公認)。部室は夕子が勝手に使っていた旧校舎1階の端にある部屋。部屋の大鏡の後ろには、地下室へ続く階段があり、そこに夕子の白骨死体がある。貞一が夕子の遺体を探すために鏡を割ってしまった後、その階段への入り口は夕子によって板が打ち付けられ塞がれている。
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