完現術者(フルブリンガー)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 05:13 UTC 版)
「BLEACHの登場人物」の記事における「完現術者(フルブリンガー)」の解説
一護が高校三年生になってから登場した、特殊な能力を持っている人間たちで構成された組織。幼少期から能力者だったリルカや雪緒、受け継いだ懐中時計自体が既に能力だったギリコや、ジャッキーのように過去に何かあって力に目覚めた者もいる(月島、銀城、獅子河原の完現術の出現経緯は不明)。当初は月島と獅子河原以外は一護に力を取り戻すための修行をつけてくれるなど味方かと思われたが、実際には全員グルで目的は一護から力を奪うことであった。目的こそ達成したが、死神の力を取り戻した一護、そして援軍として駆けつけた隊長格たちとそれぞれ1対1で対決した末に全員敗北。戦死した銀城・月島・ギリコは尸魂界送りになり、流魂街で空鶴に拾われ岩鷲の特訓の手伝いをさせられている。小説版『BLEACH Can't Fear Your Own World』では、完現術者が魂魄に「霊王の欠片」を所有していた存在だった事が明かされた。 銀城 空吾(ぎんじょう くうご) 声 - 東地宏樹 身長187cm、体重90kg。AB型。11月15日生まれ。「XCUTION」会員番号001番。 死神の力を失った一護の前に現れた男性で、完現術者たちの集まりである「XCUTION」のリーダー格。一人称は「俺」。基本的に「銀城(さん)」、ジャッキーと雪緒には「空吾」と呼ばれている。一護が引ったくりから自身のバッグを取り返したことが初対面だが、それ以前に一護や一心に関する情報を知っていた。常に余裕のある態度を崩さず、とらえどころのない性格。 一護の死神の力を取り戻すための修行では目を潰すなど手荒い方法を用いるが、一護に対しては仲間として協力的な姿勢を見せていた。だが本来の目的は一護の完現術を奪うことであり、石田に重傷を負わせたあとに一護に感づかれないようにするために、「自身の敵である月島」を挟みこまれたうえで一護に接触していた。その正体は代行証をもらいながら、死神代行の座を棄てて姿を消した初代死神代行だった。銀城の真の目的は自分を裏切った死神への復讐であり、そのために仲間を集め、同じ死神代行の一護に接触し、その力を利用しようとしていた。月島に再び斬られたことで本性を現し自らの目的を果たすものの、死神の力を取り戻した一護に圧倒された。その後、一護から奪った完現術を発動し、一護・石田と交戦した。戦闘の最中、一護に死神代行と代行証の秘密を明かしたうえで仲間になるように誘ったが、銀城の心情を理解しながらも「仲間を護る道を選ぶ」と断られ、壮絶な斬り合いのうえに敗れ、絶命した。 敗戦後、彼の遺体は罪人として尸魂界に運ばれていったが、一護が彼の遺体を現世に埋めたいと頼んだことから、現世に埋葬された模様。千年血戦篇では、月島やギリコとともに死後に流魂街にいたところを空鶴に拾われ、岩鷲を鍛えるための修行に付き合わされ、ぼやいていた。 終盤では、一護の卍解がユーハバッハによって破壊された敗北後に登場した。月島に同行したのみで、特に戦う事はなかった。 本編ではいろいろと謎だらけで終わってしまっていた。小説版『BLEACH Can't Fear Your Own World』では、かつて月島に挟ませた「仲間を殺された過去」は事実であり、その犯人が死神であったことが判明した。浮竹がどれだけ関わっていたのか問いただすつもりだったが、霊王の右腕を解き放った浮竹はすでに話せる状態ではなく、それは叶わなかった。しかし、涅マユリに実験素材として目をつけられたことを契機に、戦いに巻き込まれていく。完現術:『クロス・オブ・スキャッフォルド』 常に愛用して身に着けている十字架のネックレスを、刀身にも柄のある身の丈ほどの大剣に変換する。刀身にも柄があるため、持ち方を変えることで大剣の弱点になる近距離戦をカバーできる。刀身に霊圧のようなものを収束し、強力な斬撃を放つことができる。自分が持っていた代行証を合体させることで髑髏の意匠のある大剣へと変化させ、この状態では剣を突き刺した相手から完現術や死神の力を吸収できるようになる。吸収した力は他の完現術者に振り分けることも可能。 一護の完現術 一護から奪った完現術を発動させることで、全身に骸骨を模した装甲をまとった姿に変貌する。同時にその力を月島・獅子河原以外の「XCUTION」メンバーに分け与え、彼らをパワーアップさせた。一護の霊圧を自身の技や霊圧と融合することで自らの力を向上させ、一護の能力も奪っているため月牙天衝を使用することが可能。月牙の色は一護のものと違い紫で、アニメ版では卍解時に紫で縁取られた黒い月牙天衝を放っていた。 【卍解】(斬魄刀名称不明) 卍解時は髪の毛が白くなり、瞳の色も白黒(アニメでは眼球は臙脂色)反転する。これは、母親が妊娠時に虚に襲われて虚の力が銀城自身に混ざっているためだった。クロス・オブ・スキャッフォルドも悪魔のような意匠の大剣へと変化する。その体も体毛に覆われた下半身、骸骨状の文様がある上半身、X字を描く背中から発せられた霊圧の翼、顔には紅いX字の仮面紋など、虚化や帰刃形態の破面を思わせる。 技「虚閃(セロ)」 卍解時に使用。色は赤紫で剣先から放つ。虚の力が混じっているために使用可能だったが、一護には片手で防がれた。 月島 秀九郎(つきしま しゅうくろう) 声 - 小野大輔 身長198cm、体重73kg。BB型。2月4日生まれ。 かつて「XCUTION」のリーダーだった男性。一人称は「僕」。スーツにサスペンダー姿の若い男性。飄々としながら気障に振る舞い、常に本を持ち歩いている。「XCUTION」を率いていたころは、完現術を取り除く術(死神代行への力の譲渡)を発見し、死神代行を見つけて仲間の力を取り戻すことに尽力していたが、突如としてその仲間達や死神代行を殺害し姿を消す。 当初は獅子河原を引き連れ、一護に対する陽動として石田に重傷を負わせた張本人ひいては一護の死神の力を取り戻すことを妨害する「XCUTION」たちの敵として行動していたが、上記の過去の行動は銀城に挟んでいた偽の記憶であり、実際は一護から完現術を奪うために協力していた。一護の家族や仲間たちにブック・オブ・ジ・エンドで偽りの過去を挟み込んで精神面で彼を追い込んだり、挟み込んだ人物が苦悶するのを見て薄ら笑いを浮かべたりするなど、その人格はサイコパス気質で悪質。 死神たちとの決戦では白哉と交戦し、自らの能力を白哉の千本桜や白哉自身に挟むことで千本桜の能力や技を解析し、圧倒するものの、白哉の千本桜の刃を手でつかんで放つ攻撃により身体に穴を開けられ敗れる。銀城の仇討ちとして一護に切りかかるものの、間に入ったリルカに「銀城を救ったのは一護なのよ」と言われ、その場を去る。その途中、獅子河原と会い、彼に担がれながら自分が独りではなかったことに気がつきながら、絶命した。地獄へは逝かず、現在は流魂街の志波空鶴の家で岩鷲の修行を手伝っている。回想で少年時代に当時死神代行だった銀城と出会い、仲間となったことが示唆される。 アニメ版では、原作より早い段階で登場しており、原作以上に一護たちを緊迫させていた。また、エクスキューション事典では料理をするシーンが見られる。 終盤では、一護の卍解がユーハバッハによって破壊された敗北後に登場し、能力によって過去を改変させて卍解を復活させた。小説版『BLEACH Can't Fear Your Own World』でも、銀城たちとともに登場。完現術:『ブック・オブ・ジ・エンド』 本の栞から変換した刀で斬りつけた対象の過去に自身の存在を挟み込み、相手の過去を改変させる能力を持つ。自身の存在は親戚や知り合い、恋人などさまざまな形で自在に挟み込めるために相手を抱き込むことも可能であり、その能力で遊子と夏梨、ケイゴ・たつき・水色、育美やXCUTIONメンバー、果ては織姫やチャドを取り込み、一護と銀城を孤立させた。また、それによって相手の過去や弱点をも把握できる。元の状態に戻すには、再度斬りつける必要がある。なお、能力を使わずに普通に斬りつけることももちろん可能。格上である相手にも通用し、白哉も月島によって記憶を改変された。ただし、今現在の相手の感情までは干渉できず、月島への感謝より一護への恩義を優先させた白哉には最終的に切り伏せられている。『BLEACH Can't Fear Your Own World』では、軽微なダメージとはいえグリムジョーの鋼皮を突破する切れ味を見せたが、情よりも本能を優先する動物的な気性の人物には過去を挟んでも効果が薄いことが判明した。さらに生まれて数時間しか経っていないような相手には、過去を挟み込もうにも歴史が短すぎて有効的に作用しない。 また「挟む」対象は人間のみならず物質や場所、相手の経験(技)などにさえも及び、その挟み込んだ対象に「以前来て細工しておいた」「元からそれを知っていた」「ともに開発した」などの過去を捏造することで、その場所に罠を仕掛けたり、相手の技を見切ることを可能とする。ただ強引に過去を後から挟み込んだ場合、挟まれた人物の精神が矛盾に耐え切れずに崩壊する危険もある。 毒ヶ峰 リルカ(どくがみね リルカ) 声 - 豊口めぐみ 身長156cm、体重43kg。BO型。4月14日生まれ。「XCUTION」会員番号003番。 ツインテールでゴスロリ風の服を着た少女。一人称は「私」。基本的に「リルカ」、織姫からは「リルカちゃん」、沓澤からは「リルカさん」と呼ばれている。勝気な性格で、終始相手に突っかかっている言動が目立つ。銀城や雪緒に反感を剥き出しにしている。初対面以来一護に好意を寄せているが、素直にはなれず憎まれ口を叩いている。 幼少期より完現術を持ち、その力で欲しい物を隠して自分のものにしていた。7歳のころに近所に越してきた「言葉は荒いが声は優しく、自分から進んで人を助けていた男性」に好意を持ち、自分の力で箱に隠し自分を好きになってもらおうとしたが、かえって男性から恐怖の眼差しを向けられるようになり、その視線に耐えかね男性を外に出してから、孤独な境遇を送るようになった。 死神たちとの決戦ではルキアと交戦し、彼女に追い詰められるが、自らの能力でルキアの中に隠れ、間一髪の末に勝負を終わらせる。その後は一護に切りかかる月島から一護をかばうためにルキアの中から現れ、月島の刀を受け止め、月島を説得していた。敗戦後、浦原商店に保護されるが、別れを告げずに商店から姿を消し、銀城・チャド・織姫・一護に感謝しながらどこかへ去った。 千年決戦篇で再登場し、一護たちを補助する形で夜一が呼び寄せた。 小説版では、雪緒の会社でデザイナーになっている。完現術:『ドールハウス』 リルカが「許可」を与えた人やものを、リルカが大好き・かわいいと思ったものの中に自在に出し入れする。許可を与えるときは小さいハートの形をした通行証を対象に貼りつける。またリルカにクシャミをかけられるか、入れ物となったものを破壊することにより中に入れられたものから出ることが可能。一護の死神の力を取り戻す修行の際には、自身の持つファンシーなおもちゃの家や水槽を修行の場として一護を小さくして入れている。また、霊力を放出する一護の能力を得たためか、対象に自らを隠す能力もある模様。 銀城に一護の完現術を分け与えられたことで、ウサギの帽子を被り両腕に籠手を着けた姿となる。 『ラブ・ガン』 月島に作ってもらったというアンコウに似た鳥の姿をした玩具の銃。『ドールハウス』と併用して使われ、装填されたリルカの所有物を放ち攻撃する。 技『アディクション・ショット』 籠手からハート型の通行証を高速で射出し、命中した相手を強制的にぬいぐるみなどの物体に閉じ込める。 沓澤 ギリコ(くつざわ ギリコ) 声 - 斧アツシ 右目に眼帯をした執事風の男性。一人称は「私」。銀城と月島からは「沓澤」、リルカ・ジャッキー・雪緒からは「ギリコ」と呼ばれている。寡黙かつ落ち着いた性格であり、時に冷静なツッコミを入れることもある。一護の力を得てからは口調は丁寧なままでやや好戦的な性格へと変わった。 過去に自分の家に代々伝わる懐中時計を父が早くにして亡くなったため若くして受け継いだ。その時計に祈ると願いが叶うことから、自らが神の代弁者と誤認し、その実験として妻を自らの目線だけで殺そうと計画し、実験は成功するが、妻の死の直前に殺すのを止めたいと願ったため完現術の条件破棄となり、右目を失ったことでその能力が神への祈りではなく契約であることを知った。 死神たちとの決戦では剣八と交戦し、自身に「力の増幅」を設定したタイマーを仕掛けるが瞬時に斬殺された。 敗戦後、彼の遺体はジャッキーによって懐中時計とともに地面に埋葬された。 最終章では、一コマのみ(後姿)の登場であり、銀城と月島が一護の前に再登場したときも同行しておらず登場しなかった。小説版『BLEACH Can't Fear Your Own World』では、銀城たちとともに登場し、自分を殺した更木剣八に対して辛辣な態度をとっていた。完現術:『タイム・テルズ・ノー・ライズ』 手持ちの懐中時計から文字盤を飛ばし、対象に条件を設定した「タイマー」を仕掛ける。一度仕掛けたら術者である沓澤でも解除することはできず、無理にでも条件を破ると条件破棄とされ、「タイマー」を仕掛けられた対象は時の炎によって焼き尽くされる。 銀城に一護の完現術を分け与えられたことで全身に時計の針のような意匠を持つ鎧をまとい、周囲には複数の球体が浮かぶ姿となる。「3」と書かれた胸元のダイヤルを回すことで体色が黄緑色に染まった巨人の姿に変貌する。『BLEACH Can't Fear Your Own World』では自身の能力を改めて見つめ直し、時の神との契約時に供物を捧げることで大幅に能力が上昇する術を発見。ミニーニャと互角の腕力を獲得した。 ジャッキー・トリスタン 声 - 湯屋敦子 カーゴパンツを穿いているショートカットの女性。一人称は「私」。基本的に「ジャッキー」、沓澤からは「ジャッキーさん」と呼ばれている。冷静に周りのことを見る姉御肌な性格。一護の修行にも対戦相手として一護と交戦するが、死神の力がないことを実感していないような戦い方をする一護に怒りを見せる。 死神たちとの決戦では恋次と交戦するが、空座町決戦後から圧倒的にパワーアップした恋次に刀すら抜かすことができず敗れる。だが最後まで自身に手をかけず、勝ち目はないと判断した雪緒が自分たちが戦っていた空間もろとも消滅させようとするなかで、自身を救おうとした恋次の行動に心を打たれ、恋次を助けるために自ら絶命しようとしたが、完現術の力を失うことで生き延びていた。 敗戦後は雪緒に会い、雪緒の約束に対して「…ああ、待ってるよ」と言っていた。 アニメ版では、アパートで一人暮らしをしている描写がある。また、完現術を嫌っていることが原作より早い段階で明かされている。 最終章では、獅子河原と同様に他のメンバーと違って特に登場することはなかった。 小説版では、直接は登場しなかったが、雪緒の会社で働いている。完現術:『ダーティ・ブーツ』 発現と同時に、制帽を被り太股までかかる漆黒のブーツを履いた姿に変化する。そのブーツが泥や血などで汚れることによって蹴りの攻撃力が上昇し、汚れれば汚れるほどにその威力は倍加する。アニメ352話「XCUTION事典」では、リルカから最初から汚しておけばよいのではないかと言及されたが、その場合歩くだけで地面を破壊する不便な面が明かされた。 銀城から一護の完現術を分け与えられたことで全身が白い服で覆われ、右肩にバイクのマフラーのような装甲を装着した姿となる。そして装甲から黒い液体のような霊圧を噴出し、それで全身を汚すことによって自分自身を強化する。 完現術の発動のきっかけは大切にしていたブーツが死んだ弟の血で汚れたことからだった。 雪緒・ハンス・フォラルルベルナ(ゆきお・ハンス・フォラルルベルナ) 声 - 市来光弘 身長154cm、体重40kg。AB型。12月23日生まれ。「XCUTION」会員番号005番。 黒い帽子を被り、全身黒ずくめの服を着た少年。一人称は「僕」。基本的に「雪緒」、織姫からは「雪緒くん」と呼ばれている。名前をみるに恐らく日本と外国のハーフと思われる。 メンバー内の小金持ちで、「XCUTION」のアジトの改修や修繕代は彼が出している。態度は大人びており皮肉屋な性格で、携帯ゲーム機を手放さない。リルカとは仲が悪く、余計な言動で神経を逆撫でしたりしている。 親から捨てられたという境遇に育ち、父親の金を自分名義のものにして会社を倒産させ自殺に追い込んだ。その幼少期のせいで生まれつきドライな観点を持っていたため、親の思うようにかわいく振る舞わなかったために広い部屋を与えられ、そこで自身の完現術で作り上げた仮想の親と話していた。 死神たちとの決戦では各自に戦う空間を設置し、自身は日番谷と交戦するが、最終的に自身の能力を逆手に取られ、自身が設定した空間の解除を要求され、命の危機を感じて要求に応じた。 敗戦後はジャッキーと会い、3年後までに自らの会社を大きくし、XCUTIONメンバーを雇うと約束した。 千年決戦篇で再登場し、一護たちを補助する形で夜一が呼び寄せた。 小説版『BLEACH Can't Fear Your Own World』では、「XCUTION」と名乗る現世の宗教団体の代表の道羽根アウラと対面する。そして、アウラに協力する姿勢を見せており、能力で空座町を現世から隔離して浦原喜助を拘束した 後、叫谷で銀城たちと再会する。一見して綱彌代時灘やアウラに従っている様子を見せていた理由は、アウラから名刺を受け取った際に名刺に刻まれた模様から、銀城が死神を憎む原因となった事件の真相を含めた様々な情報を完現術で瞬時に読み取ったからであり、彦禰を時灘から救いたいというアウラの真意を知ったからでもあった。そして、自身の読み通りに銀城たちに時灘に気付かれずにその情報を伝えて、叫谷での戦いの後で流魂街の空鶴の屋敷で、銀城たちに現世の様子を報告した。完現術:『インヴェイダーズ・マスト・ダイ』 携帯ゲーム機から発生した霊圧を遮断する漆黒の空間で対象を覆い、その対象をゲーム画面でコントロールする。ライフゲージや回復アイテムといった戦いのルールを設けたり、修行場や客室などの部屋を設置する、ミサイルなどのトラップや凶暴なモンスターを出現させるといったものまで、空間内の環境を自在に設定することが可能。また、マーカーを貼りつけることで対象の居場所を監視することもできる。 銀城に一護の完現術を分け与えられたことで、耳あてを着け両腕にコントローラーをまとった姿に変化。自身の完現術の支配範囲を、ゲーム画面外まで拡張するまでに進化した。 技「画面外の侵入者(デジタル・ラジアル・インヴェイダーズ)」 一護の完現術を手に入れたことで使用可能となった能力。ゲーム画面外の対象に幻影を見せる。 獅子河原 萌笑(ししがわら もえ) 声 - 吉野裕行 月島の下につく若い男性。一人称は「俺」。宮下商業高校出身。月島の舎弟を自認し、理由は不明だが常に彼への忠節心で動く根っからの不良の子分気質。月島が狙う織姫に先んじて戦いに挑むも、織姫のかわいさに手も足も出なかった。織姫には「すし河原君」として認識されている(アニメ版ではチャドからも)。自身の完現術の能力により銀城には本性を現す前からも厄介視されており、銀城と同じ味方の立場になってからも、銀城に一護の完現術を分けてもらえず、銀城は月島に獅子河原を殺すように注意している。 死神たちとの決戦では一角と交戦し、完現術の能力で圧すものの、最終的には一角との殴り合いの末に敗北。月島のためになおも立ち向かおうとするが、一角に月島が自分の命を賭けるほどの存在かを問われた上に「自分のために命を捨てられる男のために死ね」と一喝される。 敗戦後は月島に会い、道具扱いされていたと気付きながらも彼を助けるために、彼を担いで歩いた。その際、『俺ん中では月島さんが最強なんすもん!』と最後まで彼を慕っていた。 最終章では、ジャッキーと同様にほかのメンバーと違って特に登場することはなかった。小説版では、月島の墓を建てて墓参りしていることが雪緒によって語られた。完現術:『ジャックポット・ナックル』 右手の777の意匠があるメリケンサックによって「確率」を操作し、大当たりの出目を引きだす。それにより威力の低い攻撃でも都合よく人やものの急所に当たって大ダメージになるという「偶然」が働くため、当たりさえすれば一撃必殺になりうる。しかし操作するのはあくまで確率の偏りだけであり、当たる確率自体を変化させるわけではない=いつか出る大当たりを最初の方に寄せてしまうだけで、大当たりが出る数が増えるわけではないため、連続で使用すると必然的に後半は大当たりがまったく出ない状態になるという弱点がある。その一撃必殺性故に、獅子河原自身も一角戦までそのことに気づいていなかった。
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