国名・地名・施設
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「この素晴らしい世界に祝福を!」の記事における「国名・地名・施設」の解説
ベルゼルグ王国 この世界において魔王軍と国境が重なる唯一の国。周辺国は防衛ラインを維持すべく、精鋭部隊の派遣や防衛費の協力などの手厚い支援を行っている。 経済面では弱いが魔王軍と戦うための軍事力を重視している国家であり、王家は魔王を倒した歴代勇者を婿に迎え、その強力な力や神器を継承しているほか、この国の王族は各分野で最高レベルの教育を受け、大量の経験値を得られる高級食材を惜しみなく食することでレベルを上げ、とんでもない戦闘力を誇るのが常である(アイリス王女もその例外ではない)。 国名は小説版第10巻で明らかになった。アクセルの街 カズマたち二人が降り立った場所で、物語の主な舞台。地理的に魔王の城から最も遠く周囲のモンスターも弱い、駆け出し冒険者達の街である。石の外壁に囲まれ、街の出入り口付近では衛兵が警備している。街中は子供が外で遊べるほど治安が良い。冒険者ギルド レストランと酒場も付属している。後にバニルが酒場の一角を借りて相談所を開いた。 大衆浴場 日本の大衆浴場と特別な違いはない。カズマ達がモンスターに食われた時など、汚れと臭いを落とすためによく利用している。 宿屋 日本に比べると割高である。 馬小屋 宿屋と比べると格安で部屋を借りられるので、金のない冒険者が寝泊まりする場所となっている。 ウィズ魔道具店 ウィズが経営する小さな魔道具販売店。後にバニルも店員となる。 本格的な魔道具を取り扱っているがそれほど需要がなく、ウィズの商才も相まって店の経営は赤字である。ひょんなことから売り上げが伸びることもあるが、その分仕入れを多くしてプラマイゼロ(というかマイナス)にしてしまうという。冒険者間の話では美人店主目当ての男性客が店先を訪れては、何も買わずに帰っていくのが常らしい。 その後カズマの提案で棚の一角に彼が考案した魔道具が置かれ、大繁盛となった。 屋敷 街の郊外にある屋敷。屋敷としてはそれほど大きくはないが、日本の一軒家の数倍の大きさがある。元は貴族の別荘だったが持ち主が亡くなり、現在では悪霊の蔓延る無人の幽霊屋敷になっていた。 アクアによる屋敷の除霊後も風評被害で買い取り手がいなかったため、宣伝も兼ねてカズマ達に無償で提供された(夕食の際の冒険話と墓の掃除が条件)。その後はカズマ達4人の住居兼活動拠点となっている。 1階には暖炉付いた広間と、広めの浴室がある。2階の一番大きいのがカズマの部屋。トイレは1階と2階にある。 庭先にアンナの墓があり、その霊はいまだ地縛霊として屋敷に住みついている。ウィズもそれらの事情を知っており、彼女の霊を気にかけている。 サキュバスの店 路地裏で秘密裏に営業しているサキュバスたちのサービス店。外装はただの小さな飲食店にしか見えない(アニメ版では表に露骨に看板が立っている)。 男性冒険者の欲求不満を解消する事を目的に魅惑な夢を見せる代わりに精気を日常生活の支障にならない程度に摂取する。あくまでも「夢」であるため法に触れるような事は一切無い。そして自分が好きな夢を見ている間にサキュバスが適度に精気を吸ってくれるので、溜まった性欲も発散させてくれる。それでいて料金は3時間5千エリス(5千円)と良心的なため、普段女性の仲間がいる事で禁欲生活を余儀なくされている男性冒険者にとっては夢のような店であり、大盛況である。 店の存在は男性冒険者たちにより秘密裏に守られており、中にはLv30クラスの男性冒険者であっても、このお店のサービスにはまった挙句、駆け出し冒険者の街であるアクセルの街から離れない者もいる。デストロイヤーが来襲する際も、一部の男性冒険者たちは街よりもこのサキュバスの店を守るため、異様なまでのやる気を見せた。その他、カズマを含む男性冒険者の行動原理はこのお店の存在に大きく左右されており、物語におけるこのお店の重要性はかなり高かったりする。 カズマは頻繁にサキュバスサービスを利用している模様であり、特にめぐみんやダクネスと一線を越えそうになった後には必須のお店である。第8巻の祭りでは、日頃お世話になっているサキュバスたちがコスプレ祭りに参加できるよう取り計らったりしているほか、アクアだけはサキュバスサービスの相手に選んだことはないと発言したこともある。 具体的な時期は不明だが、アクアがこの店の存在を知ってしまいサキュバスたちを討伐しようとしたことがあるものの、これに対しカズマが激怒し、サキュバスを討伐したらアクセル中の男性冒険者を敵に回すと脅迫したため、アクアも討伐を断念したことがある(小説第11巻でカズマが言及)。その他、ゆんゆんもこの店の存在を知り、バニルに討伐を制止されたことがある。 警察署 中央区に位置する建物。最奥に牢屋もある。ダストはここの常連。カズマやめぐみんも時々お世話になる。 裁判所 裁判を行う建物。ホール型の法廷は日本の裁判所とほとんど変わらないが、部屋の中央に嘘を見破るベルが設置されている。ベルに細工をされぬよう、建物内では魔法は一切使用禁止とされている。アニメ版では野外の処刑場前での裁判になっている。 ダスティネス邸 中央通りに位置した大貴族ダスティネス家の屋敷。ダクネスの実家。 内装は全体的にやや質素な印象を受けるが、よく見れば調度はどれも高級品というシックな造りである。池付きの庭や修練場もある。 キールのダンジョン アクセルの街から山道を半日ほど歩いた場所にある、駆け出し冒険者達の練習用ダンジョン。山麓の入り口近くに「避難所」と書かれたログハウスも建てられている。 その昔、とある貴族の令嬢に恋をした国一番の魔法使いキールがここを作り、立て篭ったという伝説がある。 既に攻略されつくしたダンジョンだが、カズマはスキルの実験も兼ねた軽い探索クエストで訪れた。アニメ版では新たに隠し部屋が発見されたためにギルドから出された特別探索クエストで訪れる設定になっている(また、ダクネスも来ていない)。 入口から地下深く階段を下りるが内装は一階層構造で、通路は比較的広い。明かりはない。 奥地の隠し部屋の先にはリッチーと化したダンジョンの主・キールその人が鎮座していたが、アクアの手により浄化され、モンスターはいるが持ち主のいない空きのダンジョンとなった。 その後、空いているのをいいことにバニルがここに住み着こうとし、爆発人形でモンスターを駆除、彼が立ち退いてからは再び空きのダンジョンとなった。 アルカンレティア 水と温泉の都。山と巨大な湖に挟まれた温泉で栄える観光街で、アクシズ教団の総本山。アクセルの街から平原を馬車で一日半の距離にある。街の周囲は強力なモンスターが多い。 いくつもの温泉宿が建ち並び繁華街は大変賑わっているが、住民の大半がアクシズ教徒のため宗教勧誘が執拗であり、特にエリス教徒に対する風当たりは異常で観光客は困らされており、初めて訪れたカズマとめぐみんはトラウマになるほどに憔悴し、ダクネスに限っては性癖もあってか、気に入っていた。 ハンスの起こした温泉の汚染騒ぎの際、アクアが本気で行った広範囲の毒の浄化により、ハンスの討伐と引き換えに山にあった源泉が全てただのお湯に変わってしまい、街の産業およびアクシズ教団の財源が断たれてしまった。しかし、実際はこの水は強力な効果の聖水であり、アクシズ教団の上層部はこれらの一件でアクアの正体に気付き、深く感謝していた。 王都 ベルゼルグ王国の首都。中央に王城がそびえる。アクセルの街より前線に近いようで、たまに魔王軍の襲撃があるが、城下には高レベルな騎士団や腕利き冒険者、果ては「チート持ち」の勇者候補たちが常在しているのですぐに鎮圧される。王と第一王子は魔王軍との戦いで最前線の街に向かっているため不在。 砦 魔王軍と衝突する最前線の砦。王都から歩いて二日の距離にあり、中間地点に温泉宿がある。 平原に位置する強固な城壁に囲まれた砦で、王国の騎士団や勇者候補たちが駐在している。森の中にある魔王軍の前線基地と睨み合っている。 邪神ウォルバク(女)の連日の爆裂魔法で城壁が損傷していたが、アクアの土木工事で修復・補強されて形勢が逆転し、逆にめぐみんの連日の爆裂魔法で敵の基地は崩壊した。 機動要塞デストロイヤー とある大国で開発された蜘蛛型の超大型搭乗兵器。宝珠コロナタイトを動力源とする永久機関を有し、稼働直後に暴走し、各国に甚大な被害を与え続けている。 「デストロイヤーが通った後はアクシズ教徒以外草も残らない」とされ、天災のような扱いをされている。 本体上部にはゴーレムが多数徘徊しているため上空から強襲する作戦は使えず、強固な魔法抵抗障壁を装備しているため魔法も効果をなさず、落とし穴や壁は掘っても回避されるか、落ちてもすぐに対応してしまう。 アニメ版では低予算の無理な注文のために制御系にまで予算をかけれなかった結果暴走したことになっており、防衛用のゴーレムが配備されていないなど若干変更されている。 アクセルの街に現れるが、アクアの浄化魔法で障壁を破られ、ウィズとめぐみんが放った爆裂魔法によって破壊された。それでもなお機能を停止させず、コロナタイトを用いて自爆を敢行しようとしたが、カズマの力を借りたウィズのテレポートによってコロナタイトを移動させられ、今度こそ完全に機能停止した。 紅魔の里 紅魔族の住む土地で、めぐみん・ゆんゆんの出身地。アクセル〜温泉の街ドリス〜水の都アルカンレティアと経由して馬車、テレポートサービス、徒歩で全行程5日ほどの場所にある。周囲は強力なモンスターで溢れかえる危険地帯のため馬車は出ていない。通常は里の魔法使いのテレポートで移動する。 一部に観光用の施設もある農村のようなのどかな集落で、住民の人口はカズマの見立てで300人程度。人口に応じた販売店や職人がおり競合することは少ない。住民は子供を除けば皆が上級魔法を使えるアークウィザードであり、そのため魔王の軍勢すらさほど脅威には思っていない。事実攻め込まれても平然と追い帰してまた元の生活に戻る。 シルビアの襲撃で多くの建物が炎上・崩壊してしまったが、優れた修復技術により数日で元通りになった。後に魔王の娘の襲撃を受けるがこれも撃退している。石化したグリフォン像 紅魔族の里の観光名所の一つで、里の入り口に立つ像。実際に魔法で石化させたグリフォンを使っている。アクアが呪いを解除しようとしたが止められた。 猫耳神社 里の観光名所の一つで、謎の神を祀る神社。ご神体は猫耳スク水少女の美少女フィギュアで、小説第5巻の挿絵では胸元の名札には「にゃん」と書いてある。 聖剣が刺さった岩 里の観光名所の一つで、意味深に聖剣が刺さった岩。これを抜いた者には強大な力が備わるといわれ、一人につき一回だけ挑戦することができる。実は鍛冶屋のおじさんが観光用に作ったもので、一万人目の挑戦者に抜けるよう魔法がかけられている。 願いの泉 里の観光名所の一つで、木陰に佇む小さな泉。斧やコインを供物として投げ込むと金銀を司る女神が現れるという噂がある。実は鍛冶屋のおじさんが定期的に底をさらっており、鉄材は武器防具にリサイクルされている。 地下格納庫 紅魔族の里にある、デストロイヤーの設計者が開発した兵器や日本から持ち込んだゲーム機などが保管された格納庫。 公衆大浴場「混浴温泉」 紅魔の里の銭湯。クリエイトウオーターで水を作りファイヤーボールで湯を沸かしているので、厳密には温泉ではない。 喫茶店デッドリーポイズン 商業区にある里に一つしかない喫茶店。店名は「死を呼ぶ毒」の意味だが、味は一品。 武器店ゴブリン殺し 商業区にある武器屋。鍛冶屋との兼業で、魔力を込めた武器防具を扱っている。里の住民は皆魔法使いなのであまり需要はないが、異様で複雑な形の武器は好評で、鎧は一部のマニアに人気らしい。 全てを見通す展望台バニルミルド 山頂の展望台。超強力な遠見の魔道具が設置されており、魔王の城の魔王の娘の部屋が覗き見可能。 めぐみんの家 里の隅に位置するめぐみんの実家。一般家庭よりも質素な造りをしている。裏にひょいざぶろーの魔道具工房がある。 レッドプリズン 紅魔族の子供達が通う学校。男女別にクラスがあり、この世界における基礎教養・魔法の知識や体術などを教える。冒険者カードの発行もしている。 一定数のスキルポイントを稼いで何らかの魔法を覚えれば卒業となるが、紅魔族の価値観から通常は上級魔法を覚えての卒業となる。スキルポイントは定期テストの成績優秀者に与えられる「スキルアップポーション」か、課外授業のモンスター狩りでレベルアップして得ていく。 それ以外の基本的なシステムは日本の小・中学校とほぼ同じようで、授業時間は朝方から昼過ぎまで、校内施設に職員室・保健室・図書室・粗末な校庭などがある。 スピンオフ作品では当時の学校の机の配列、席順が紹介されている。 魔人の丘 紅魔の里にある観光名所の一つ。この丘の上で告白して結ばれたカップルは、魔人の呪いにより永遠に別れることができないと言われている。めぐみん曰く「ムーディーで、恋人たちに人気のロマンチックな観光スポット」。 魔力供給施設、モンスター博物館、霊峰ドラゴンズピーク、女神が封じられた地 小説版第5巻「紅魔の里”不滅目録(エターナルガイド)”」の地図に記載されているが説明がない。
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