最高位の僧侶たちと、その屍姫
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「屍姫」の記事における「最高位の僧侶たちと、その屍姫」の解説
神生真世(かみう しんぜ) 声 - 斎賀みつき好きなもの:うどん[おあげがあるとテンションが上がる] 光言宗第65代目大僧正。光言宗最高級の称号「偉家十聖」の一つ「神生」出身。高い実力と威光から“遍照権現”とも称され、深く信徒達から尊崇の念を受けている。ちなみに当年43歳だが、そうは見えないほど若々しい。長い間その姿は見せず、最高位会議である「求聞持会(ぐもんじかい)」に出席した時も簾の奥に身を隠していた。 オーリの「結縁灌頂」に立ち会った際、オーリ以外の人間には不可視であった黒猫を見通していたなど、実力的に他の僧とは一線を画した感がある。その由縁は「万象輪」と呼ばれる彼の瞳にある。すべてを見通し、人々の縁、ひいては運命さえも見通すという瞳もまた、彼を聖人と呼ぶ一因となろうものである。さらに、大僧正専用の法具として「陀羅尼冠」を所持しており、これを常に被っている。この法具の効果により、彼は屍から受ける精神的プレッシャーを無効とし、求聞持をも可能としている。 教主ミラムに対し発動した座壇「風天」は強力な衝撃波のようなものを生み出す術法であった。 また、彼は屍姫の原典ともいえる「カガセオ」と契約しており、それは光言宗開祖が「屍法姫教典」を表す契機となった神仏の権現そのものであるという。座壇“真我光言縁屍法姫童子”を発動することによって、天井を星空そのものに変化させ、彼を召喚する。また、その瞳は「万象輪」と呼ばれる法具である。 総本山に襲来した「王」の群に対し輝背男を召喚、屍を殲滅し「王」を追い詰める。が、瀕死の状態から自らの本質を屍へと変えた「王」に反撃を食らってしまう。「王」の圧倒的攻撃に勝ち目がないと判断した神生は、「万象輪」を高峰に託し輝背男、総本山と運命を共にした。 輝背男(カガセオ) その昔光言宗の信仰の果てに生み出された「最初の屍姫」。正式名称は「屍法姫童子」であり、「輝背男」は日本書紀に登場する国津神「天津甕星」にちなんだ愛称。 他の屍姫と違って死体から生み出されたわけではなく、また性別も男である。屍を絶滅させるために存在しうるもの。全身が法具により構成されている人工知性体である。 真世の座壇「真我光言縁屍法姫童子」によって召喚され、その座壇の中では屍はおろか王の力すらも無力化する。かつて王を封じた存在。別名「神殺しの神」「魔王殺しの魔王」。カガセオ自身の能力は石や岩などを降らせる「石降り」しかないが、現代の彼は地球上の石ではなく宇宙に存在する隕石を半径2キロメートル以内に存在する対象全てに降らせる、通称「星降り(かみおとしのいし)」を放つことが出来る。 現代に復活した「王」をその能力で圧倒、勝利するかと思われたが屍として蘇った「王」の前に敗北した。 その後、契約者である大僧正を失って活動できなくなるはずだったが、真世を殺害した「王」に自ら復讐したいという強い「未練」が生まれたことで、魂のない物体でありながら「屍姫」と同等の存在となったことや地下へと転落した玉座の前を偶然通りかかったオーリを新たな玉室の主として迎え入れたことによって活動を再開して「王」との最終決戦に挑み目的を果たした。 だが、その直後に登場した黒白によってボロボロに叩きのめされ、光言宗の地下に捕らえられて消滅を待つばかりの身となるが、そこにやってきたオーリに「縁切りの鋏」を体内に生成して後を託した。その後、なんとか肉体の再構築化に成功したものの、材料が足りなかったせいで幼児化し、莉花の相棒として黒白との最終決戦に挑んだ。 紫央時花(しおう ときはな) 声 - 堀内賢雄 権大僧正。大僧正の下で組織を束ねる光言宗のナンバー2で、常時は俗世から遠ざかっている大僧正に代わって実質的な執務を取っている。頭に鉄輪のような冠や烏帽子をつけている。「十聖」の一つ「紫央」の出身。 意見対立している僧正たちをまとめ上げている有能な人物。大群打倒という目的のためならあらゆる手段を取るべきだと考えており、外部不干渉勢力(海外の宗教組織だと推測される)も防波堤として利用しようとしている。 立場上冷徹・政治的な言動が多いが、マキナと薬草園で出会った時には亡父の偉大さを諭すなどプライベートでは人情味も見せる。自身も十聖の血族で、天遣と仲が良かったらしく、星村家の家庭環境やマキナの幼時もよく知っている。 彼の座壇「光言曼荼羅」の発動範囲内に入った屍は、あらゆる力を封じ込まれる他気力、体力まで奪われ、なす術がなくなる。また、この座壇は本来は玉室の補助を目的として造られたものであるため真世も発動させることが可能である。 アニメでの設定 「衆生派」の首魁であり、屍姫のあり方に対しても批判的である(屍姫自体への嫌悪ではなく、地獄を味わうことへの憐みから)。さらに七星浄房襲撃では、北斗に重傷を負わされながらも自分の血と命を触媒にした座壇を使う。 高峰宗現(たかみね そうげん) 声 - 中村秀利 光言宗六僧正の一人で、景世の師匠。光言宗総本部の責任者でもある。「十聖」の一つ「高峰」の出身。神佳の契約僧。景世の師であり、彼からは「オヤジ」と呼ばれ信頼されていた。 屍姫を使って屍と戦う現場型の「修法派」に属しており、実務全般を取り仕切る「衆生派」とは対立している。しかし大群という共通の外敵に対しては結束して戦うべきだと考えており、敵を過小評価しない現実的な対応をしようとしている。任意の対象を自分の側へ引き寄せる座壇「一期閻魔」を使用する。 崇神魔縁との戦いで、瀕死の重傷を負いつつも神佳をバックアップするが、自分の死期を悟り「黄泉路」へと戻る魔縁の侍者となることを考えるが、その立場は後から追ってきた計都に譲り、神佳と共に消滅する道を選択する。 轟旗神佳(とどろき かみか) 声 - 堀江由衣未練:「最強」へのこだわり 高峰の屍姫で、彼曰く「最強の屍姫」。腰に太刀と小太刀の2本の日本刀を帯びている凛とした雰囲気を持つ知的な女性で、彼の秘書役も務める。「剣姫」(つるぎひめ)の異名を持つ。 生前剣術の師として慕ってきた父親を暴漢に殺され、強さを説いてきた父親への失望しながらも捨てきれない父と最強への憧れが未練となって残った。父の逝去後、自らの戦闘本能を満たすために「最強」と名乗る喧嘩屋となり、その時に現在のパートナーである高峰と出会う。興味本位で高峰と梅原の後を尾行し、沢宮と屍の戦いに巻き込まれて死亡、高峰の屍姫となる。「最強」とは彼女の強さを表すのではなく、未練そのものを表す称号である。本人はこの未練と自分を「ろくでもないもの」と卑下している。その最強への執着心から、剣が折れようが目を眩ませられようが「自分の敵を必ず一刀両断にする」呪い「斬殺呪相」を操る。この呪いは非常に強力な反面、「一度に一体の対象しか呪えない」・「不発に終わった場合、強い反動が返ってくる」といった欠点も存在する。 神剣「天叢雲剣」(あめのむらくものつるぎ)の力を借りた「なぞり」により「黄泉路の石」となり、最大最強の敵であった崇神魔縁を封じることに成功した後、消滅する。 梅原鉦近(うめはら かねちか) 声 - てらそままさき年齢:34歳 誕生日:2月18日 身体:173センチメートル・76キログラム B型 好きなモノ:ZENBUNOSEシリーズ、いそべもち 嫌いなモノ:生肉系 特技:プラモ・フィギュアの改造 光言宗六僧正の一人であり、嵩柾の師匠、そして冬麻の契約僧。高峰と同じく「修法派」所属だが、アニメにおいては光言宗内の派閥には属しておらず、独自の行動を取っている。僧正という高位にありながら、彼自身は自ら最前線に赴く光言宗きっての武闘派と知られる。 しかし、その実像は初登場時「謎のフランス人」として妙なコスプレをして現れたり、大僧正の勅令による任務中に「ZENBU NOSE」近畿限定(さらに舞妓も? バージョン)フィギュアを買ったり、修行の際にマキナ、イツキ、冬麻の3人に自分特製の「ZENBU NOSE」の衣装を着せようとするなど奇行が目立ち、傍から見てもダメ人間丸出しである。オーリには景世と同じ趣味という理由で親近感を抱かれているが、実のところ、景世に「ZENBU NOSE」を紹介して、彼をその道に引きずり込んだのは彼の仕業であったりする。 しかし、嵩柾の代わりに旺里に稽古をつけたり、その稽古が合理的である所を見ると、中々の切れ者であることと、弟子思いであることが垣間見える。また、嵩柾がイツキに深く入れ込んでいることを看破し、厳しく諭すなど武闘僧侶らしい剛健な様が見て取れる。 戦闘においては『不動明王剣』と呼ばれる両刃の巨大な剣を軽々と操り、狭間ですら視認できない剣速を誇る。座壇も手にした不動明王剣を使用した一撃「金剛撃」であり、契約僧でありながら屍姫のサポートに留まらず戦えるという彼の実力が窺い知れる。 沢宮冬麻(さわみや とうま) 年齢:享年20 誕生日:9月13日 身体:174センチメートル・56キログラム AB型 好きなモノ:犬、従順なもの 嫌いなモノ:猫、きまぐれなもの 特技:トップブリーダーもビックリなほどの犬の調教 梅原の屍姫。梅原曰く「ドSの宇宙から来たドS怪獣」で、度々問題を起こす鉦近のツッコミ役。ことあるごとにバカをやっている鉦近をいたぶっては楽しんでいるようでいて、彼との信頼関係は十数年以上前から彼と共に戦い続けたことからもわかるように強い。が、それとは別に彼女の性癖はSであり、梅原をいたぶっては楽しんでいるのは変わらない。 使用武器は杖であり、その用途は投擲武器、捕縛用の檻、近接専用の武器として等、多種多様。「呪い」により暴走したマキナを無傷で押さえ込む等、屍姫の中でもかなりの実力者。 アニメでは17話の嵩柾の回想の中で1シーンだけ登場する(台詞はない)。フレッシュ曰く「休養中」とのこと。 フレッシュ=バックボーン 声 - 遠藤綾 アニメオリジナルの屍姫。梅原のもう1人の屍姫で、かなりのオタクである外国人少女。秋葉原に行く途中で飛行機事故によって死亡、屍姫になった。異様にテンションが高く、日本語と英語が入り混じった独特の喋り方をする。ドジを踏むことも多く、不用意に動いて頭屋の風船の魔手の餌食になりかけたこともあった。武器には通常サイズよりも巨大な手裏剣を使っていたりしたが、屍相手にアッパーを繰り出したりもしている。 土門大全(つちかど たいぜん) 光言宗六僧正の一人。座壇「十曜芁玉」は、起こりうる行動すべてを最大効率で行うことができる座壇。本山の第一防衛陣として「大群」相手に善戦するが、教主相手には敵わず敗北、頼長に止めを刺された。 静浜静(しずはま しずか) 土門の屍姫。投げ槍を武器とし、高速移動からの突きを得意とする。土門と共に教主により殺害された模様。 星村天遣(ほしむら てんけん) 「十聖」星村家最後の家長。光言宗白慈院住職。マキナの父であると同時に景世の後見人でもあった。植物学を得意としており、大本山に薬草園の開設を発案するなど得意分野を生かした功績をあげている。物語中では故人であるが、景世や紫央の回想で、実子はもちろん、景世も我が子のように可愛がるなど、その子煩悩ぶりを窺い知ることができる。七星の襲撃を受け殺害された。 杓凪浪(しゃくなぎ なみ) 天遣の屍姫。使用武器はサブマシンガンの二丁使いでマキナと酷似している(マキナが浪のスタイルを継承したとも推測される)。 PCゲーム好き。天遣と共に七星に殺害された。 星村桜(ほしむら さくら) 「十聖」星村天遣の妻でマキナと黒白の母。紫央の回想では体が弱く、マキナ出産後は高い頻度で娘の看病を受けていたらしい。 病死後、幼い子供たちを残していくことへの未練から屍化したため、当時5歳だった黒白によって処分された。 星村黒白(ほしむら こはく) 「十聖」星村天遣の子でマキナの双子の兄。わずか5歳にして僧正位資格を得、幼くして継承第一位で大僧正位を約束されていた程の天才。 父と同じく七星に殺害されたと思われていたが、十聖の一人、宮宮(ぐうみや)によってひそかに救出されていた。 魔縁との戦い終結後に再登場し、求聞持会を経て大僧正位につく。自ら、弥勒菩薩の顕現と称し、これまでに存在した全ての座壇をより強力に使用できると言い放つ。その力をもってこれからは自分が屍姫の代わりに戦うとし、屍姫の順次廃棄を唱える。また、一方で自らのことを「死を呼ぶ不吉」とも言い、「同類」としてオーリに親しげに接する。 体術にも優れるが、さらに独自の座壇「救世救道曼荼羅」を持ち、その威力は七星の体をも滅殺する強力な光を放つ神通力の現われとのこと。 宮宮 恋(ぐうみや れん) セクシーなボディースーツに身を包んだ謎の女性。偉家十聖の一人。 2年前七星との戦いで瀕死の重傷を負った黒白をひそかに救出していた。黒白のことを「弥勒様」と呼ぶ。 黒白の大僧正就任後、反旗を翻そうとした衆生派の僧正3名を殺害している。 総角(あげまき) 狸のような体躯とやぶ睨みの左目、その周りの大きな傷跡が特徴的な僧正。偉家十聖の一人。その発言や行動から衆生派のリーダー格と思われる。 腹に一物持っているかのような言動が多く、嵩柾にも惑わすような言葉を投げかけ利用しようとするが、その全容を明らかにすることなく、宮宮に射殺される。 標(しるべ) 葵(あおい) いずれも衆生派の僧正。福禄寿のような容貌の老人と、左側の前髪を垂らした比較的若い僧侶。いずれも偉家十聖。どちらがどちらかは明示されていない。 総じて、彼ら衆生派の意見は総角が代表して語っており、作中では発言の機会は見られない。 黒白登場後、総角と共に大僧正就任を支持するが、その後、彼の「救世」の真実を告げられ、反旗を翻そうとしたところ、宮宮に殺害された。
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