ポイント 日本独自の単位系および標準サイズ

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ポイント

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/01 16:29 UTC 版)

日本独自の単位系および標準サイズ

日本においては、活字において採用された単位「号」および写真植字機において採用された単位「」(1Q=0.25mm、字送り量については単位を「歯」と読み替える)が存在する。

号数制は初号(米式42ポイント相当)、一号(旧一号27.5ポイント相当・新一号26.25ポイント相当)、三号(旧三号16ポイント相当・新三号15.75ポイント相当)の3種の文字サイズを基準にしたもので、印刷所では号数活字の間をポイント活字で補う形で併用した。明治期から1960年代までは旧号数が全国共通で使われていたが、1962年(昭和37年)、トタン罫活字の厚みに相当する「五号の1/8」を基準にした新規格(新号数)が日本工業規格として制定され、その後も旧号数を使い続けた印刷所が多かった関東地方を除き、大半の地方で切り替えられた。

  • 初号 - 二号(21ポイント相当) - 五号(10.5ポイント相当) - 七号(5.25ポイント相当)
  • 一号 - 四号(旧四号13.75ポイント相当・新四号13.125ポイント相当)
  • 三号 - 六号(旧六号8ポイント相当・新六号7.875ポイント相当) - 八号(旧八号4ポイント相当・新八号3.9375ポイント相当)

級数制メートル法をもとにしており、写植機の字送り量のステップ(0.25mm刻み)と同一である。日本語対応しているDTPソフトは級数を扱えるものがほとんどだが、級数で入力すると自動的にポイント(DTPポイント)に換算して表示するという形でのみ対応しているものもある。日本語用TeX(pTeX)でも級や歯で文字の寸法などを指定することができる。

標準の文字サイズ

日本では長く五号活字(10.5ポイント相当)が公文書などの本文用活字に主に用いられたことを反映し、後年の和文用ワードプロセッサワープロソフトにおいては、10.5ポイントが標準の文字サイズとして用いられている。

明治時代から大正時代初期にかけて、『中央公論』など多くの雑誌組版は、主記事を五号活字、副記事を六号(旧六号)活字に分けて組む方法を標準としていた。大正中期には五号と六号の中間にあたる9ポイント活字に統一され、さらに8ポイント活字が本文活字にも使用されるようになった。終戦直後の用紙難に伴う紙面制約の影響で、戦後は8ポイント活字が標準の本文活字となった。


  1. ^ fr:Pierre-Simon Fournier, en:Pierre-Simon Fournier
  2. ^ fr:François-Ambroise Didot, en:François-Ambroise Didot
  3. ^ 日本工業規格JIS Z 8305-1962 (JIS Z 8305:1962)「活字の基準寸法」では 2. (2) に「1ポイントは 0.351 4 mm とする」と定められている。『日本工業規格活字の基準寸法』日本規格協会、1967年12月、1ページ。


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パーセントポイント

(ポイント から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/25 07:16 UTC 版)

パーセントポイント (percent point) [1]またはパーセンテージポイント (percentage point) とは、パーセント (%) で表された2つの値の差を表す単位である。


  1. ^ 熊倉, 國宗 & 柗元 2019, pp. 80–89, 『中学生・高校生の割合の理解に関する調査研究』
  2. ^ Brechner 2008, p. 190
  3. ^ Brechner 2006, CD-ROM版、Thomson South-Western発行
  4. ^ Wickham 2003, p. 30


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