コンピューターと通信
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/27 02:56 UTC 版)
「ヴォルコシガン・サガ」の記事における「コンピューターと通信」の解説
マイルズ・ヴォルコシガンの時代の社会はほぼペーパーレス社会である。紙幣(とおそらくはトイレットペーパー)を別にすれば、紙は主に慣用句で使われるだけに過ぎない。紙に印刷された本というだけで、アンティークだと言うことになる。実際の紙は高価であり、非常に重要な文書に使われるだけであり、これにはラブレターも含まれる。プラスティックのシートがメモ取りやコンピューターのプリントアウトに用いられる。 2次元のビデオは三次元のホロビッドに完全に置き換えられている。ライブのホロビッドは電話を置き換えており、録画されたホロビッドは手紙を置き換えている。インタラクティブなホロビッドには地図、写真のアルバム、そして戦闘シミュレーションなどのコンピューターに作成されたシナリオも含まれる。『名誉のかけら』では、コーデリアはホロビッドのレポーターのカメラを借りているが、コンピューターやホロビッドのスクリーンにはビデオを録画するカメラが内蔵されているようである。 ビデオによる通信のほかには、コムリンクによる無線通信がある。携帯コムリンクは、軍隊、警察そして警備の人員が利用しており、一定のチャンネルを用いている。したがって、これらは電話というよりは双方向無線に近い。 銀河系の別の星系との通信は、物理的にディスクに書き込まれ、ワームホールを通して運ばれなくてはならない。ワームホールを宇宙船で運ばれたのち、ネクサス内で次のワームホール付近の宇宙ステーションまではビーム通信で運ばれ、再びディスクに書き込まれてワームホールを宇宙船で運ぶことを繰り返す、商用通信サービスも存在する。 コンピューター技術は、主に有線接続とハードウェア・メディアを用いている。ブックリーダーで読まれ、メモを残すことが出来るブックディスク、データキューブ、データディスクおよびチップである。コンピューターとの主なインターフェースはスクリーンである、タッチスクリーンを備えていると想像される。だが大量のデータ入力やレポートの修正のために、キーボードはいまだに存在していると思われる。『自由軌道』、『名誉のかけら』では、『親愛なるクローン』などでは1980年代の入力デバイスであるライトペンへの言及まである。 ワイヤレスによるコンピューター通信は、あまり目立たない。無線ネットワークは宇宙船内や国防省内のローカルなネットワークに限られている。教育ネットワークは、タイムシフトのないビデオ会議に基づくもののようである。 コムコンソールは一つ以上のホロビッド・スクリーン、コンピューター、および種々の入力デバイスを持つユニットである。
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