コンピューターとサイバーテクノロジー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/04 06:02 UTC 版)
「AUKUS」の記事における「コンピューターとサイバーテクノロジー」の解説
AUKUSの発表には「共同能力と相互運用性」を向上させることが目的として明記された。その手始めとして、サイバー能力、人工知能 (AI)・量子技術、海底ケーブルの敷設などに焦点を当てる。日本の衆議院外務委員会、アメリカでの下院外交委員会にあたる、イギリスの庶民院外務委員会委員長のトマス・タジェンダット議員(英語版)はTwitterで「この3つの同盟国の軍産複合体を一緒にすることは、関係を一変させるものです。我々はこれまでも相互運用を行ってきましたが、今まで以上のものを目指しています。イギリス、オーストラリア、アメリカは今後、人工知能から高度な技術まで、様々なプラットフォームの共有やイノベーションのコストを分担することで、コストの節約、削減が可能になります。特に小国である二国にとっては、これは画期的な出来事です」とコメントした。英誌『Engineering & Technology』(英語版) の記事ではHuawei(華為、ファーウェイ)の世界的な市場規模拡大が影響していると分析している。ファーウェイはイギリス、アメリカやオーストラリア、また日本やドイツなどにおいて、国家安全保障、特に経済安全保障上の理由から、通信インフラに関する設備の入札から除外する動きがみられている。また、2021年3月に米人工知能国家安全保障委員会(英語版)が発表したAIに関する声明についても触れ、オーストラリア国内での取り組みを強化するだけでなく、「来たるべきAI開発競争の加速化と紛争化の時代にうまく防衛手段を講じ、これまでも親密な同盟国だけでなくパートナーとなる国々とともに結集し、有利に競争を行う」ことが必須となると指摘している。 中国は2017年に「新世代人工知能開発計画」を発表し、習近平国家主席(党総書記)は2030年までに中国がAIの先進国になることを訓示している。AIコンピュータ「AlphaGo」が囲碁で世界チャンピオンの.mw-parser-output ruby.large{font-size:250%}.mw-parser-output ruby.large>rt,.mw-parser-output ruby.large>rtc{font-size:.3em}.mw-parser-output ruby>rt,.mw-parser-output ruby>rtc{font-feature-settings:"ruby"1}.mw-parser-output ruby.yomigana>rt{font-feature-settings:"ruby"0}李世乭(イ・セドル)を破ったことで、中国人民解放軍の軍事政策を立案する総参謀部の当局者間においてもAIが注目を集めた。中国の軍事当局者は囲碁について、軍事をモチーフにしたボードゲームとして、実際の戦争に応用できるような重要な戦略を試す手段とみることができると考えているとみられている。
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